JPS62212114A - 装飾された成形品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は三次元の立体形状でありかつ部分的に開口部を
有するプラスチック成形品の全面に絵柄模様を形成した
成形品の製造方法に関し、特にラジオ、テレビ、ビデオ
やオーディオ等のキャビネットに用いる成形品、自動車
の計器パネル、コンソールボックス、家具インテリア部
品、文具、玩具類等に適用される。

（従来の技術） 従来、三次元形状の成形品に模様を形成する方法には■
通常墨流し法と称する。成形品の成形用樹脂ペレットに
２〜３色の着色ペレットを使用し押し出し成形したもの
。■ホットスタンプと称する離型性プラスチックフィル
ムに絵柄模様を施したフィルムを成形品を加熱状態下で
転写する方法。

■所望の三次元成形品に近い形状に絵柄を有するフィル
ムを真空成形した後、真空成形されたものを三次元成形
物の金型内にセットし射出成型して成形品と真空成形フ
ィルムとを一体とする方法。

ないしは同一の方法で真空成形フィルムに離型性を持た
せ絵柄のみを成形品に転写する方法。■水圧転写と称せ
られるビニロン等のフィルムに絵柄模様を印刷したフィ
ルムを成形品に対して水中で水圧により絵柄模様を転写
する方法が行なわれてきた。

（発明が解決しようとする問題点） 以上のような従来の方法では、凹凸表面を有する成形品
の表面に模様を形成することはできるものの、その模様
面に凹凸模様、例えば木目の導管溝のような形状を付与
することができなかった。

又、金型の内面に凹凸模様を形成しておいて。

その中に樹脂を射出すれば成形品の表面に凹凸模様を形
成することができるが、金型内面に凹凸模様を形成する
には彫刻法等によらなければならず。

木目の導管溝のようなリアルな凹凸模様を形成すること
はできなかった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、以上のような従来の方法では得ることの出来
ない、天然物のリアルな風合い、肌合い、テクスチャー
感を忠実に再現し、絵柄模様とマツチして天然物と区別
がつけられない程の本物感を有する三次元成形品を供給
するものである。

すなわち、凹凸表面を有する成形品の該凹凸表面に積層
ができる熱可塑性樹脂フィルムに凹凸模様を形成し、該
凹凸模様が変形しないよう凹凸保形層を設けた後に凹凸
表面を有する成形品と一体化する技術に関するものであ
る。

以下図面に従って本発明の詳細な説明する。

まず、第２図に示すように熱可塑性樹脂シート（１）の
表面に凹凸を形成する。この凹凸は熱可塑性樹脂シート
に直接形成しても良いし、熱可塑性樹脂シートの表面に
必要に応じて印刷模様層を形成し、その上に熱軟化が可
能な樹脂層を形成して該樹脂層に凹凸を形成しても良い
。もちろん、熱可塑性樹脂シートの表面に印刷模様層を
形成し、その上から凹凸を形成しても良い。

凹凸を形成する手段としては、金属板や金属ロールの表
面に彫刻やエツチングによって凹凸を形成したエンボス
版やエンボスロール、シート状物の表面に盛り上げ印刷
したエンボスシートを板やロールに巻き付けたもの等が
使用できるが、木材等の天然物の表面形状をシリコーン
樹脂等で型採りしたエンボスシートを基にして作製した
エンボス版ヤエンボスロールを用いれば、よりリアルな
より天然物に近い外観を有する凹凸が形成できる。

次に、熱可塑性樹脂シート（１）に対して離型性を有す
る樹脂（２）を熱可塑性樹脂シート（１）の凹凸形成面
に塗布して、該離型性を有する樹脂（２）で凹部を完全
に埋めて積層用シート（３）を作製する。

次に積層用シート（３）を真空成形型を用いて予備り出
して、第５図に示すような積層用シートと凹凸表面を有
する樹脂成形品（４）との一体化物を作製する。

最後に、第１図に示すように離型性を有する樹脂（２）
を除去すれば、表面にリアルな凹凸模様を有する成形品
が得られる。

熱可塑性樹脂シート（１）としては、ポリ塩化ビニルシ
ート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポ
リエステルシート、ナイロンシート。

ＡＢＳ樹脂シート、ポリイミドシート、アクリルシート
、ポリビニルアセテートシー１−　、塩化ビニリデンシ
ート、フッ繋樹口旨シート、ポリカーボネートシート、
以上の各種樹脂を用いた合成紙や不織布、および以上の
各々のシートを任意に組み合わせて複合したシート等が
使用できる。又、前記のようにシート表面に印刷模様層
を形成することもできるし、シートに着色剤を混入して
おいて着色シートとすることもできる。

離型性を有する樹脂（２）としては、使用する熱可型性
樹脂シート（１）に対して雌型性を有しかつ耐熱性が高
＜、シかも熱可塑性樹脂シートｆｉ＋表面の凹部を完全
に埋めることができるだけの流動性を有する必要があり
、具体的にはポリプロピレン樹脂。

ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂等の中から熱可塑性樹脂シートに用いた樹脂に適す
るものを選択して使用する。

凹凸表面を有する樹脂成形品（４）としては、射出成形
、押し出し成形等によって成形された樹脂成形品が使用
できる。

熱可塑性樹脂シート（１）表面に形成された凹部には、
ワイピング法等によって着色材を埋め込むこともでき、
更にその上に表面保護層を形成した後に離型性を有する
樹脂を塗布しても良い。

（作用） 被積層体に貼着する際の加熱軟化の熱や、樹脂を成形す
る際に加わる熱によって、熱可塑性樹脂シートは軟化し
、変形し易くなるが、熱可塑性樹脂シート表面の凹部は
離型性を有する樹脂によって完全に埋められているので
変形することがなく、エンボス時に付与されたリアルな
凹凸形状がそのまま装飾製品の表面に再現される。

（発明の効果） ■表面にリアルな凹凸模様が形成されたシートが積層さ
れているので、意匠性の高い装飾製品が得られる。

■積層前のシートに予め凹凸を形成するので。

再現性の高い電鋳板の使用とコストの安い高周波成形法
の利用とが可能となり、より天然物に酷似した製品を安
価に製造することができる。

（実施例） 厚さ０．４　ｒｒｒｍの着色したＡＢｓｌｔ４脂シート
にオークの柾目柄をグラビア印刷法で施し、その表面に
エンボスロールを用いて凹凸模様を形成した。そのエン
ボスロールは、オークの柾目模様を有する天然木から型
採りした電鋳板をロール表面に貼り合わせたものを使用
した。

次いでワイピング法によって前記凹凸模様の凹部に着色
材を埋め込み、更にシート全面にウレタン系樹脂をグラ
ビアコーターにて塗布して乾燥させた後に、シート全面
にポリビニルアルコール樹脂を凸部表面の厚さが１００
μになるように塗布して凹部を完全に埋め、乾燥して積
層用シートを得た。

次に自動車のコンソールボックスを成形スるための射出
成形用の型と同型の真空成形型を用いて積層用シートを
予備成形し１次いで予備成形したシートを前記射出成形
用の型の内に設置し−ＡＢＳ樹脂を、樹脂温度２３０°
Ｃ１吐出圧１５００ＫｅＩ／ｃｒＩｔの条件で射出して
成形し、型から取り出した後、ポリビニルアルコール樹
脂の層を除去して。

装飾製品を得た。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の詳細な説明するものであり、第２図は積
層用シートの構成、第６図は成形品と積層用シートを一
体化させた状態、第１図は離型性を有する樹脂を除去す
る状態を各々示す断面図である。 （１１・・・熱可塑性樹脂シート （２１・・・離型性を有する樹脂 （３）・・・積層用シート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂シート表面に凹凸を形成する第１工程。該
   凹凸形成面に前記熱可塑性樹脂シートに対して離型性を
   有する樹脂を塗布して凹部を完全に埋めて積層用シート
   を作製する第２工程。該積層用シートを予備成形する第
   ３工程。予備成形した積層用シートを射出成形用の金型
   内に装着し、成形用樹脂を前記金型に射出して前記予備
   成形した積層用シートと一体化した成形品を作製する第
   ４工程。積層用シート表面から離型性を有する樹脂を除
   去する第５工程。以上の工程より成ることを特徴とする
   装飾された成形品の製造方法。