JPS62211344A - クロム鉱石還元用原料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、クロム鉱石の溶融還元に使用する原料組成物
に関するものである。

〔従来の技術〕

製鉄工業において使用している鉱石の還元法としては従
来より各種のものが提案されている。

具体的には例えば、塊状のま：Ｌの鉱石を上部から全量
添加し、炭キイおよびフラックスも塊状のものを使用ず
ろ方法（ナショナルブロレエクトの例がある）やこれと
は別に上部から供給するクロム鉱石は塊状、炭材は微細
なものとして上吹きさせまたフラックスは塊状で供給す
る方法など種々の検討がなされているつ これらの方法のいずれもが、それぞれ特徴を有するもの
であり、そこに付随している溶融還元法にも、当然のこ
とながら、それぞれにおいて特徴をもたせた各種の形態
のものがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、鉄鉱石やクロム鉱石の溶融還元法についてみ
ると鉱石の還元速度は、鉱石の溶融滓化の段階に律速さ
れており、還元速度を向上させるためにフラックス組成
を種々に変更しスジグの滓化を早める方法も検討されて
いる。

しかしながら、現在の技術においては例えば、クロム鉱
石の還元速度は、２〜５ｋｇ／を程度が限界である。

具体的には、例えば前記の」：首状の場合では、還元速
度が小さく、全体の処理時間として長時間を要するとい
う欠点を有する。

また、後者の粉体インジェクションの場合では、粉体の
供給速度を確保するために底吹きガス流量を大きくしな
ければならず、逆に底吹きガス量を制限すると全量を投
入するまで時間がかかるという現象が現れる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、このような状況の中にあって、粗溶湯を溶融
還元する技術について種々検討を加えた結果、コークス
、石炭からなる炭材、クロム鉱石、フラックスを含有し
鉱石、炭材の粒度を３００メツシュ以下、フラックスは
５０メツシュ以下のものからなる組成物であって、それ
ぞれ０．１〜１：１：　ｏ、１〜０．５の重量比で配合
されていることを特徴とするクロム鉱石還元用原料組成
物に到達したのである。

〔作　用〕

本発明に従って配きしたクロム鉱石還元用原料組成物の
機能は、還元反応の場にこれが供給されると先ずフラッ
クスが溶解してスラグ化する。

その溶融スラグ中に共存している鉱石は、溶融スラグ中
に均一な分散を行うようになり、接触界面々積が大きく
なり、従って微粉炭材とクロム鉱石中のＣｒＯ，＋との
反応が促進されて高速に還元反応が進行するのである。

〔実施例〕

以下、具体的に実施例を示して本発明の構成および効果
をより詳細に説明する。

実施例　１ １０トン容量の転炉型反応容器に予備処理プロセスで低
Ｐ化したＣｒ＝４．１％、Ｓｉ＝劃Ｌ側ｒ＝痕跡、Ｍｎ
＝０．１８％、Ｐ＝０．００７％を含有するＷＩ銑６．
６トンを導入した。

初期には、コークスと少量のフラックスを添加して送酸
し、メタル温度を１２５０℃から１６４５℃までｉＷ度
を上げた。

その後、３００メツンユ以下のクロム鉱石、３００メツ
シュ以下のコークス、５０メツシュ以下のフラックス（
ＣａＯ，ＳｉＯ□を主成分とし約１：　１の比率）から
なり、その配合比が１：　０゜６：０．３となるように
あらかじめ混合ベレット化されたものを上部投入した。

２６０ｋｇ／ｓｉｎの添加速度で約２４分間添加し、３
０分間保持したのちの成分を調べたところ、Ｃ＝６．１
％、５ｉ＝０．２％、Ｍｎ＝０．３％、Ｐ＝０．０２５
％、（：ｒ＝１７．１％であった。

なお、処理中の送酸ば、４０００　Ｎ　ｍ’　／　ｈで
、底吹きアルゴンガスの量は約４Ｎｍ’／ｌｌｌ１ｎで
あり、処理中のメタル温度は、１６２５〜１６７０℃で
あった。

また、前述とほぼ同じ添加物原単位と、はぼ同じ温度条
件で、 ■　塊状クロム鉱石、コークス、フラックスをｆｔＦ用
した場合、 ■　粉体インジェクションで全量投入した場合、につい
て行ったときの結果を比較したところ図面に示したよう
な挙動を得た。

実施例　２ 実施例１と同じ条件でクロム鉱石、コークス、フラック
スの混合物を底吹き羽口および上部ランスからインジェ
クションした。

底吹き羽口から導入したものは、３００メツシュ以下の
クロム鉱石、３００メツシュ以下のコークス、５０メツ
シュ以下のフラックス（Ｃａ　Ｏ。

５ｉＯｚを主成分とし約１：　１の比率）を配合比１：
　　１：　ｏ、３として得た混合材を約１６０ｋｇ／ｌ
ｎの添加速度で加え、上部ランスからは前述の成分を１
：　ｏ、２７０．３とした混合物を約１００ｋｇ／ｓ＋
ｉｎで添加した。

約２４分添加した後、１５分保持したときの成分は、Ｃ
＝６．２％、５ｉ＝０．１９％、Ｍ　ｎ　＝０．２５％
、Ｐ＝０．０２７％、Ｃｒ＝１７．３％であった。

なお、フラックスの配合比は、添加したクロム鉱石から
入ってくるＭｇＯ１ＡＩ、Ｏ，の溶解能力に依存してお
り、従って使用する鉱石の品位により若干の調製は可能
であって、例えば、高品位鉱石を（使用した場合ではフ
ラックスの使用量を低減することができる。

また、炭材の配合比は、クロク鉱石の還元反応に必要な
量、例えば約１０〜１５％を下限量とし、熱補償分（最
大クロム鉱石と等量分）を加え決定されるので、仮に他
の底吹きノズルを有し熱補償分を別に添加できれば少な
くすることが可能である。

〔′発明の効果〕

本発明に従ってクロム鉱石還元用原料を調製することに
より、従来のものに比較して短時間でステンレス粗溶湯
、フェロクロム溶湯を製造することができ、高速度、高
効率の鉱石を還元することができ安価な鉱石還元プロセ
スを提供するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、添加物の原Ｊｉｊ位の条件をほぼ同じように維
持して反応させた場合におけろ本発明方法と従来の方法
を行った場合の反応時間とクロム濃度の上昇挙！ＩＣＩ
Ｊを示したグラフである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コークス、石炭からなる炭材、クロム鉱石、フラックス
   を含有し鉱石、炭材の粒度を３００メッシュ以下、フラ
   ックスは５０メッシュ以下のものからなる組成物であっ
   て、それぞれ０．１〜１：１：０．１〜０．５で配合さ
   れていることを特徴とするクロム鉱石還元用原料組成物
   。