JPS62211262A - 弾性回転体 - Google Patents

弾性回転体

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JPS62211262A
JPS62211262A JP5440786A JP5440786A JPS62211262A JP S62211262 A JPS62211262 A JP S62211262A JP 5440786 A JP5440786 A JP 5440786A JP 5440786 A JP5440786 A JP 5440786A JP S62211262 A JPS62211262 A JP S62211262A
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JP
Japan
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layer
rotating body
elastic
resin
roller
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Pending
Application number
JP5440786A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Kuge
司 久下
Masahiro Goto
正弘 後藤
Isamu Sakane
阪根 勇
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I S T KK
Canon Inc
IST Corp Japan
Original Assignee
I S T KK
Canon Inc
IST Corp Japan
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Publication date
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般弾性ローラやベルト等の回転体に関し、表
面に樹脂層をその内面側にゴム層を有するりY性回転体
に関する。
本発明が属する技術分野は、一般物品搬送から、印刷機
やプリンター等の紙搬送を行うローラやベルト、ワード
プロセッサー(ワープロ)等のプラテンローラ、或いは
両面記録装置に用いられる搬送系のローラ等、事務機全
般に使用されているローラやベルト等の搬送回転体、さ
らには、複写機、印刷機、ファクシミリ。
プリンター或いはこれらの複合機等の画像形成装置に用
いられる、定着用又は乾燥用に使用されるような加熱ロ
ーラ、加圧ローラ又は加熱加圧ローラ等の定着用ローラ
(ベルト状のローラを含む)である。
〔従来技術〕
一般の搬送分野ではシートや物品の搬送にゴム表面層又
は樹脂表面層を備えたローラやベルトが使用されている
これらの搬送用回転体は物品の搬送によって、表面が摩
擦して所望の搬送ができなくなることがあった。
例えば、ゴムローラは長期使用により径減少が生じたり
、表面硬度変化が見られるため、搬送不良や画像転写不
良(プラテンローラ等)を生じてしまう、又、樹脂ロー
ラは、耐摩耗性には優れているが、弾性的な変化を示さ
ないので、長期使用でわずかに摩耗してくると搬送不良
を生じてしまう。
いずれにしても、従来の紙送りローラ等の搬送用回転体
には、所望の目的を満たして1つ使用耐久枚数が20万
枚を越えているものがなく、さらに寿命が長く、汚れが
付着しにくい非粘着性を備え、しかも適度な表面硬度と
物品に対しての弾性的接触を安定できるものの実現が望
まれていた。
一方、搬送分野の実質的な範囲に含まれる定着分野では
同様に樹脂ローラやゴムローラが用いられており、特に
定着のための加熱条件又は加圧条件が各ローラに負荷と
して作用している。
トナー像に接する加熱ローラとして芯金に四弗化エチレ
ン樹脂を被覆したローラを、トナー像の加熱加圧時間を
増すため加熱ローラに圧接する加圧ローラとしてゴム層
を被覆したローラを、用いて圧接領域を形成するのが一
般的である。
しかしながら、トナー像側に設けられた加熱ローラ表面
は、剛体に近いものであるため、トナー像を加圧して熱
を伝達する際、紙表面およびトナー像の凹凸に対しての
なじみが少なく有効な熱伝達が少ない。従って、得られ
る画像性、定着性はゴムローラをトナー像側に用いた場
合に比べて悪く、トナー像が定着されるシートのカール
発生着も大きい。逆にトナー側ローラにゴムローラを用
いた場合は離型性が悪いためオフセットが増大し、耐摩
耗性が低いため当接部材(分離爪やセンサー等)によっ
て摩耗し部分的定着不良及び部分的オフセットも増大し
てしまう。
このようにゴムローラ、樹脂ローラは、いずれも長所短
所があり、これらの長所を兼ね備えた弾性ローラが望ま
れていた。
これに対して提案されているローラに、特開昭58−2
864号、特開昭58−5770号及び特開昭58−2
7175号がある。これらの提案は、前者が金属ローラ
表面に弗素ゴムと弗素樹脂との混合@お■を塗布してな
るローラを、後者はゴムローラ表面に弗素ゴムと弗素樹
脂との混合塗料を塗布してなるローラを、夫々開示して
いる。
しかしこれらは特開昭57−135871号公報に開示
された上記混合塗料を希望するローラに適用することを
開示するものであるため、実際の定着使用条件に最適な
トナー測定着ローラを得ることはできなかった。A体重
に上記技術開示に基づいてローラを作成したところ、混
合層表面に樹脂成分を多く得ることはできず、せいぜい
2牌程度が限界であった。又、このローラは表面の樹脂
層が充分な焼成を受けていないために摩耗が激しく、高
速処理では数千枚の通紙さえもできない、定着用ローラ
自体にとって上記混合層は極めて薄い層しか形成できず
、所望の弾性を得るためには特開昭58−5770号に
開示のようにこの混合層の下層に新たにゴム層を必要と
す・ることも既に知られている。
ところが、ローラの基体にゴム層を設け、その上層に上
記混合層を形成し直接400 ’0の高温下で30分高
温焼成すると、確かに混合層表面には弗素樹脂がわずか
に多くなる(3終程度)が、その下層にあるゴム層が解
重合を起こして弾性を失ってしまう。
従って、ローラとしての特性を得ることは。
混合層表面に樹脂成分を多くすることと相反しており1
両特性を満足した弾性ローラを長期使用に耐え得るよう
に得ることは困難であった。
特に定着装置に用いられる定着用又は加工用又は加熱用
の弾性ローラとしては、ゴム層の弾性と混合層表面の樹
脂成分増大化は、定着性や加熱、加圧等の開目的を満足
する上で極めて重要であるが、現実的には長期実用に耐
え得る離型性及び弾性を有するローラを得ることは願望
の域を出なかった。
一方、単純にゴムローラを形成し、その表面に樹脂層を
形成するものとして実用化されているものに特公昭47
−20747号公報に開示されたローラがある。このロ
ーラは、シリコーンゴムローラの表面を研磨した上に接
着剤を塗布し、予めゴムローラ径より大径の熱収縮性チ
ューブ(FEP:弗素化エチレン・プロピレン)をかぶ
せ、104.4°Cで加熱収縮させた後182、2°C
で1時間加熱したものである。しかし、この方法では、
熱酸lii量が均一にならないために所定形状のローラ
を得ることが困難であり、樹脂チューブを予め形成した
後、内面の清掃を極めて良く行わなければならない、又
、現在の技術では熱収縮性チューブの肉厚を501L以
上にしか形成できないので、下層のゴム層の弾性を相殺
してしまい、この方法では弾性を生かしたローラができ
ない、つまり、この公報によるローラは精度が悪く、し
かも製造工程が多いために高価であり、適切な定着効果
を奏することもできない。
又、特開昭57−89785号公報に開示されたローラ
及び特開昭59−74578号に開示されたローラがあ
るが、いずれも製造されたローラの構成を示していす、
前者、後者とも焼成温度が300℃である点及び前者は
フッソ樹脂材質が4弗化エチレン−6弗化プロピレン共
重合体であることを考慮すると、このローラは表面の樹
脂層が充分な焼成を受けていないために、或はこれを受
けていても表面の樹脂層に耐熱耐摩耗性がないために、
摩耗が激しく。
数千枚の通紙さえもできず、定着ローラとしては使用で
きないものである。
なぜならば、これらは、シリコーンゴムローラ表面に弗
素樹脂液を塗布したものであるが、弗素樹脂液が4弗化
エチレン樹脂の場合、弗素樹脂の焼成は327°C(結
晶融点)以上の高温(好ましくは340℃〜360℃)
に、又、弗素樹脂液が4弗化エチレン−パーフルオロビ
ニールエーテル共重合体の場合、306℃(結晶融点)
以上の高温(好ましくは320°C〜340°C)に加
熱された後に得られるものであって、300°Cの低温
では弗素樹脂は溶融せず、乾燥された粉末状態のままで
残り、フィルム化しないため樹脂特性が得られないから
である。
このように300 ’0のような結晶融点以下の低温焼
成では樹脂特性が得られないばかりでなく、ゴム層と樹
脂表面との接着性が悪く樹脂強度も弱いため、簡単に剥
離してしまう。
ゴム層と樹脂表面との接着性が悪いと、定着用ローラが
シートを挾持搬送した際に生じる局部応力によって、こ
れらの層間にすベリが生じ簡単に′A離し、通紙耐久に
より、樹脂層が分離爪等で破けてしまう、ことに300
℃の低温焼成では樹脂としての耐摩耗性、強度がないた
めに、特開昭59−74578号に示されたように、紙
づまり等がないとしてもトナーによるオフセットで2〜
3万枚の搬送ができる程度であり、実用化されにくい。
いずれにしても、従来技術によって得られる弾性回転体
は耐久性に劣り、実用上の利点が少ないものであった。
従来、一般搬送の分野では、回転体に要求される条件が
多く、搬送性を確実にするための弾性、耐久性や汚れ防
止のための離型性、とりわけ、回転体の摩擦帯電の防止
効果である。ところが、このような条件を満たす回転体
は複雑で高価なものとなっていた。
又、従来の樹脂表面の帯電防止のための処理は低抵抗物
質で熱伝導性を有するものを多量に樹脂中に含有せしめ
るものがある。
これは、抵抗を下げる導電物質を多量に、しかも平均的
に分散しなければならないという製造上の負荷があって
製造コストを増加させてしまう。又、一般に導電物質は
、樹脂の離型性よりも劣った表面性をもつものであるか
ら、かえってオフセットトナーの増大を引き起こしてし
まう。
又、上記ローラを加熱ローラとして使用した場合、下層
のゴム層は内部又は外部から加熱されると、加熱減量を
起こしガスを放出することがある。このガス放出はロー
ラの樹脂層の焼成時に特に多く見られるが、いずれにし
ても上記ローラの樹脂層とゴム層との接着性を低下させ
、耐久性を大幅に悪くしてしまう。
定着装置としては、オフセット防[ヒ液を塗布すること
が一般的に行われており、上記ローラの下層がオフセッ
ト防止液によって膨潤されると、樹脂層とゴム層との剥
離が生じて、耐久性定着効果も低下する。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、従来には得られなかった優れた耐久性
を弾性と表面非粘着及び表面硬度によって実現し、安定
した搬送を行なうことのできる一般搬送用弾性回転体を
提供することにある。
本発明の他の目的は新規な製造過程によって樹脂特性と
ゴム特性とを劣化させることなく具備せしめてなる弾性
回転体を提供することにある。
本発明の別の目的は表面樹脂特性を右し、全体として弾
性が適度にあって、定着性、耐摩耗性、離型性を従来よ
り優れたものとできる定石用弾性回転体を提供すること
にある。
本発明の別の目的は、オフセットを減少でき、定着画像
の鮮明さや画質を向上し、未定着像が定着される記録材
の曲面(カール)の発生を防止し、しかも通紙性の良い
定着用弾性回転体の提供にある。
本発明のさらに別の目的は一般に用いられる弾性回転体
に帯電防止効果を具備させ、表面離型性と耐久性におい
て侵れた特異性をもたせ、特に、定着用弾性回転体とし
て、弾性が適度にあって、定着性、耐摩耗性、耐久性を
従来より優れたものとでき、オフセット防止効果のある
弾性回転体の提供にある。
本発明の別の目的は、ゴム層と樹脂表層を有する弾性回
転体の帯電を減少せしめ、ゴム層と樹脂表層との接合状
態を安定したものとし、耐久性に優れ、帯電防止効果の
ある弾性回転体の提供にある。
本発明のさらに別の目的は表面樹脂の膜厚とゴム層の反
発弾性に着目した、全体として弾性が適度にあって、定
着性、耐摩耗性、耐久性を従来より優れたものとできる
定着用弾性回転体の提供にある。
本発明のさらに別の目的は、弾性体層の上層に樹脂層を
設けた回転体の定着を行う状態での圧接領域の要件に着
目して、充分な定着効果と充分な耐久性を示すことので
きる、定着用弾性回転体の提供にある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成する本発明の弾性回転体とは、弾性ゴム
層と、該弾性ゴム層よりも上層として形成された樹脂表
面層とを有し、該樹脂表面層は1弾性ゴム層表面に液材
と共に塗布された未焼成の461脂材を、弾性ゴム層を
耐熱温度より低温下に維持しながら該樹脂材の焼成温度
以上に誘電加熱して焼成したものであることを特徴とす
るものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の説明において、各特rj1部分をまとめながら
実施例を挙げるが、これらを任意に組合せた構成のロー
ラや装置は本発明にすべて含まれるものである。
第1図は、本発明のローラの製造時の1例を示すもので
、fjS2図乃至第12図の例にも適用される。第2図
乃至第4図をもって以下一般搬送系(熱不使用、圧力も
定着に比べてかなり低い)の例を説明する。
芯金の上に加硫成型したゴム層を形成して所望形状のゴ
ムローラを作る。このゴムローラ表面に未焼成の樹脂例
えばディスパージョン(水に樹脂粉末を界面活性剤によ
り分散させたもの)、エナメル又は粉末状態の樹脂を、
ゴムローラ全長にわたってスプレー塗装、静電塗装、粉
体塗装等の方法により均一厚に塗布する。ゴムローラ自
体には発煙や解重合を起こさせないような低温の加熱下
に維持しながら樹脂塗布層にはその結晶融点以上の高温
状態を与える焼成方法を採用した。
具体的には、芯金内部からゴム層を急冷却しながら1表
面の未焼成樹脂を急激に加熱する方法又は、液状樹脂(
ディスパージョン、エナメル)自体の誘電正接がゴム層
の誘電正接より大きいことを利用した誘電加熱方法(第
1図参照)の他、この趣旨に適合するものであれば。
本発明に適するものである。
この方法によって実質的にゴムにはその厚み方向に熱的
勾配が形成されるもののそのゴム耐久温より低い温度(
例えば200°C以下)が、未焼成樹脂にはその結晶融
点以上の温度(例えば250°C以上)の焼成温度が5
分乃至10分程度与えられる。この焼成を行った後、こ
のローラは急冷される。この急冷によってゴムローラ上
に結晶化度が低い充分な樹脂特性を示す焼成樹脂表層が
、ゴムローラに対して強力な密着状態で、しかも所望の
厚さで形成される。
従って、上記り1性ローラlは、下層のゴム自体が所望
のゴム特性を樹脂層形成前とほぼ同様に示し、表面の樹
脂層は完全に焼成された樹脂特性を示し、これらの層の
接着性が強固である。
次に樹脂の伸び率及び引張強度は、製造後ローラより樹
脂膜のみを1幅15mmX長さ100mmのタンザク型
の試料として取りだし、これをチャック間20mm、引
張速度250mm/分で引張りテストを行うことで測定
した。その結果その樹脂の特性が単体で焼成した時と同
じ特性としてそのまま得られた。
樹脂の剥離強度は、ロールの円周方向に幅10mmの間
隔でカッタナイフによる切り目を入れ、一部剥離した樹
脂層をテンションメーターで引張り、最大の値を剥離強
度とする。本例を弗素樹脂とすると剥離強度は20g/
10mm巾以上が得られた。
第1図は、本発明ローラの製造方法を示す1例である。
第1図の装置は、誘電加8装置と赤外線外部加熱を併用
した加熱方式の一具体例で、マグネトロン105と、マ
グネトロン105から発生した高周波(950MHz〜
2450MHz)を伝波する導波管106と、導波管が
連結されており内面に金属性の高周波反射板103を有
する開閉可能な樹脂容器102と、上下に2個ずつ赤外
線外部加熱用の赤外線ランプ111と、反射笠を有して
いる。
樹脂容器102内には、弾性ローラlの中空内に空気流
を発生するファンlOOと、容器102内に空気流を発
生するファン101と、が夫々容器外の駆動手段からの
駆動によって回転可能に設けられている。この容器は支
点108を中心に上下が開閉でき上部に把手109が下
部に弾性ローラlのフランジIAを位置決めするアーム
107が、夫々固設されている。
110は装置の制御手段で、駆動手段104とマグネト
ロンlO5と赤外線ランプIllの作動を容器の閉鎖状
態と所定の開始信号の入力によって、所定時間の間不図
示の可変タイマーで行わせる。
弾性ローラ1は下層にゴム層を表面に樹脂ディスパージ
ョンを有しているため、高周波はゴム層よりも比誘電率
が大きいディスパージョン中に多量に吸収される。従っ
て、樹脂ディスパージョンは高周波、赤外線及び恒温槽
による加熱で急激に高温化され、その焼成温度以−[−
に加熱される。この時ゴム層は高周波吸収率が小さいた
めディスパージョンはど高温化されずかなり低い温度以
下に加熱される。これによって上述したローラ特性を得
ることができる。
上記実施例のゴム層厚および樹脂厚を、前者を0.1m
m乃至10mmR囲内の所定厚に、後者を14乃至50
IL:R凹円の所定厚にしたものを本発明は好ましい実
施例として含むものである。上記の厚さは、各層の平均
厚で代表され、好ましくは最低膜厚であることが最適で
ある。
上記実施例は樹脂層とゴム層との間に接着剤を設けてい
ないが、本発明は接着層を設けたものも含むものである
上記実施例の樹脂層は、誘電率の高い水などを含むもの
が良く、シリコーン、ポリイミド、ポリアミド、ポリア
ミドイミド等の樹脂が適用される。
E記実施例のゴム層は、樹脂層の材質の融点以下の温度
が耐久温度であるような、ゴム材料が採用され、エチレ
ンプロピレンゴム、このゴムに他のゴムを混合したもの
等が適用される。
具体的適用例を説明する。第2図は本発明が特に有効で
その適用による効果もより安定する装置として両面記録
装置について説明する。
第2図装置は、電子写真複写法により紙へ画像形成を行
う画像形成部を有す、この画像形成プロセスは公知であ
り、その説明は省略する。
また、本例では、転写材として通常の記録用紙を用いる
ものとする。
第2図において、本実施例は、複写機17、両面装置部
18.自動原稿循環送り装置(RDF)19および用紙
綴じ装置(ステープラ)20から構成される。複写機1
7における画像形成プロセスは上述したように公知であ
る。原稿台ガラス9上の原稿を移動光学系10により走
査して、その反射光を感光体24上に投影して静電Pf
!i像を形成し、その潜像を現1器25によりトナー画
像として可視像化する。このトナー像が転写される用紙
は、給紙台27から給紙ローラ28によって送り出され
、レジストローラ29によって感光体24上のトナー画
像と位置合せをされる。この後、用紙は転写帯電器30
によりその表面にトナー画像が転写される。次いで、分
離帯電器14により感光体表面から剥離されて、ベルト
35によって定着器15へ向けて搬送される。なお、感
光体の周辺部には上記以外の画像形成に必要なりリーチ
32等の公知の各手段が配置されている。定着器15を
通過してトナー像が定着された用紙は1片面のみの複写
の場合には、切換ガイド38が図の点線位置にあるので
、このガイド38により案内されてソータ20へ排出さ
れる。
しかるに、両面複写の場合であって、片面への複写が終
了した時点では、切換ガイド38が図の実線位置にある
ので、このガイド38により、用紙は下方の両面装置部
18へ導かれる。
両面装置部18は、複写[17によって第1面複写の終
了した用紙を受は取り、この用紙を次の第2面複写時に
再び送り出すものである。
なお、本実施例においては、予備給紙台271を有して
おり、複写機17本体においてこの給紙台271が選択
された場合には、給紙ローラ42によって予備給紙台2
71内の用紙Pを送り出して本体の転写部へ搬送するこ
とも可能になっている。前述した切換ガイド38および
ローラ対40によって両面装置部18へ導かれた用紙は
、ローラ対44.45および46によって図の右上りに
傾斜したトレイ47上に排出される。この時に、用紙の
横方向(Wi送方向に対して直角方向)の位置を決定す
るガイド側壁48によって用紙の横方向の位置が揃えら
れる。次いで、外周部に弾性突起を有する回転体49に
よって、用紙はその後端が下方に押し付けられると共に
、斜め下方(図の左側)に引きずり込まれる。この時、
紙の先端を抑制し一枚の通過のみ許可するストップ部材
50および、このストップ部材150と協動するローラ
51゜52によって、トレイ47内に連続的に収納され
る用紙をずらした状態で送り出す、送り出した用紙を、
ローラ53とこのローラ53の外周面に接触すると共に
ローラ54,55,56゜57に張架されたベルト58
とによってUターンさせ、表裏を反転させて搬送する。
ベルト58の上方にはガイド59が配設され、ベルト5
8をはさみ、ローラ56に対向させて押えローラ60が
配設され、これらによりベルト58上の用紙搬送を確実
なものとしている。ベルト58を張設したローラ57の
対向位置には再給紙用のローラ61が配設され、用紙通
過検知用のセンサ62および搬送ローラ対63と協動し
てベルト58により搬送されて来た用紙を先頭から1枚
づつ図の右方向へ向けて送り出し、この後、ローラ対6
4および43を順次に通ってレジストローラ29にまで
搬送する。用紙は、このレジストローラ29により感光
体表面に形成された第2面の画像に同期されて転写部に
送られ、その第2面に転写が行われる。転写の終了した
用紙は、感光体表面から分離された後、定着器15で画
像が定着されて切換ガイド38まで搬送される。この時
点では、ガイド38は図の点線位置にあるので、機外へ
排出される1両面装置部18はこの様な動作を繰り返す
ことにより両面複写を可能とするものである。
自動原稿循環送り装置(RDF)19は、原稿植載台6
5上に積載された原稿0を、7i、いに異なる方向に回
転するベルト68および67により、その最下部からl
毎づつ分離して引き出す、この後原稿0は、その原稿面
が下側になるようにUターンされた後、原稿ガラス9上
を、その全長に亘って張架されたベルト16により所定
位置まで搬送される。このようにして、搬送された原稿
Oの画像面は、光学系IOによって走査され、上述のよ
うに用紙に複写される。
走査され終った原稿はベル)16の逆転により、ローラ
69および70の間を通って搬送された後、ローラ対7
5によって積載台65に積載された原稿の最上部に排出
される。この動作を繰り返すことにより積載台65に積
載された原稿の順番通りに複写を行うことが出来る。な
お、両面原稿の場合においても、ベルト16゜ローラ7
2,73,74,76.77.78および79の働きに
より、原稿の表裏を反転して原稿画像を走査することに
より、複写を行うことが出来る。かかる反転動作は、本
発明に直接関係しないので、その説明を省略する。
自動綴じ装置(ステープラ)20は、複写機17から排
出された複写済の用紙を綴じるものである。このステー
プラ20には、用紙を!11載するトレイ81.他の用
紙処理装置5例えばソータへの連結経路82が配設され
ている。綴じが指定された場合は、用紙搬送路がローラ
対83へ向う経路に切換られ、用紙がトレイ84上に積
載される。このトレイ84上に所定枚数の用紙が積載さ
れると、ステープル装置85が作動し、綴じ動作が行わ
れる。綴じられた用紙束は、積載台86へ載せられる。
この後、次の綴じる用紙の受は入れが可能となる。
上記第2図で、本発明が適応される回転体は大別すると
、給紙系回転体と画像形成後の搬送系回転体及び原稿搬
送系回転体とである。
これらの回転体は、レジストローラ29及びベルトを除
くと、紙幅よりも短いローラ又はコロであって、紙を送
るために複数個開園を介して使用されるものである。こ
のように1つの機能て複数個で行なう回転体においては
、1つの回転体が摩耗したり汚れたりすると紙の斜行や
送り不良を起こすため耐摩耗性に優れしかも弾性を兼ね
備えていることが好ましい、この観点から、前記弾性ロ
ーラlの構成を適用することが良い。
特に、給紙系回転体28,42,67.68においては
、紙に対して抑圧接触するため表面摩耗が大きいが、上
記幅Nと厚さTとの関係lの適用により耐摩耗性と弾性
とで安定した送りを長期にわたって維持できる。又、画
像形成後の搬送系回転体1.40.44〜46 、49
 、51 。
52.53.58〜61,63,64,80゜83は、
定着画像や紙粉等の汚れが発生し易いが、これを本発明
の適用により防止できると共に安定した紙送りを行える
。原稿搬送系回転体16.69〜79は、原稿の汚れ等
によって汚れることが多く搬送不良も起こし易いが上記
幅Nと厚さTとの関係1の適用によって防止できる。
又、定着器と転写f’f8(粉体像形成部)との間の搬
送回転体35は、トナー粉体飛散や他の多くの汚れによ
って搬送時の不都合を多く起こすが、本発明の適用によ
ってこれらを防止できる。レジストローラ29も送り不
良によってタイミング不良を起こすが、上記幅Nと厚さ
Tとの関係lの適用によって防止され、安定搬送が向上
される。
本発明は、シート送り機の紙搬送回転体全体に適用でき
、応用例としては上記のような機器18.19.20等
がある。
他の応用例として第3図、第4図の印字装置を説明する
。今日タイプライタ−を初めとして広く普及している印
字装置では、インクリボンと印字用紙の間に用紙ホルダ
ーを具備するのが常である。この用紙ホルダーは印字時
以外にインクリボンが印字用紙に接触して汚すのを防ぐ
他、印字用紙がプラテンにうまく巻かれる様に案内し、
さらにその印字用紙がプラテンから浮くのを規制する事
によって印字騒音を低減させる等の機能を有するものが
多い。
上記幅Nと厚さTとの関係1はプラテンローラlである
。94aはリボンカセット94から支給されているリボ
ンで、図では印字されるべき位置より低い状態にある。
この状態は、印字された文字等をオペレーターが用紙ホ
ルダーを通して読むために必要であり、印字位置よりも
リボンが下げられており、印字時には上方にリボンを6
mm程度シフトさせ印字を行う、Pは印字用紙、90は
プラテンに平行に摺動するキャリツヂで、91のディジ
ー型活字ホイール、92のハンマー、93の用紙ホルダ
ー、94のリボンカセット等はそれぞれキャリツヂ上に
搭載されている。
95はリボンと活字ホイールが接触するのを防ぐために
活字ホイールの両側に備えられているリボンガイドであ
る。
通常の印字用紙に印字を行う場合は、用紙ホルダー93
は実線で示された位置にあり、用紙ホルダー93とリボ
ンガイド95の隙間をリボン94’aがその長手方向に
走行し、またその短手方向にシフトする。
用紙ホルダー94が反らされてリボンに接触する場合、
オペレーターが別に備えられているホルダー補強部材9
7を、ハンマー92に着脱自在に装着出来るようにしで
ある。第3図では装着場所をハンマー92としたが、こ
れはリボンガイド95や図では示されていない活字ホイ
ール91のモータであってもかまわない、この場合用紙
ホルダーには振動によって補強部材97がはずれない様
に、爪が形成されている。
この補強部材97は、用紙ホルダーが反らされた場合、
変位置の大きな上端部を押える。
第4図は第3図の断面を示し、補強部材97はオペレー
ターによって簡単にA方向から7\ンマー92に装着で
きる。
このプラテンローラ1はハンマー92からの抑圧を受け
ると共に印字用紙Pを停止ヒ、搬送するものである。こ
のためローラ1には、表面の耐久性と弾性を兼ね備えら
れることが必要になるが、本発明ではこの条件を十分満
足でき、しかも表面が樹脂特性を有する(ゴムの弾性は
劣化した状態ではない)ものであり、樹脂表面をり、又
、一般の紙搬送用回転体に有効である。
上記の赤外線外部加熱用の赤外線ランプは、必要に応じ
て設けることが好ましいが、mnv+液状態を加熱して
高周波の吸収性を高めることができるので併用すること
が良い。
」二記ローラとして共通する効果は、Iff耗性1表面
離型性に優れ、樹脂層の表面特性と弾性特性を充分発揮
させて、耐摩耗性に優れ、寿命が極めて長いことである
上記回転体lは、表面がかなり平滑となり、研磨の必要
度を減らすことができる。
次に第5図以降の図面を用いながら、弾性回転体の特徴
を説明する。まず、ここで特徴事項のうち主たる事項を
まとめる6弾性回転体としての定着用ローラは、M造時
シリコーンゴムに300℃以下の温度が付与され弗素樹
脂には結晶融点以上の温度、特に弗素樹脂液が4弗化エ
チレン樹脂(以下PTFEと称す)では、弗素樹脂の焼
成は327°C(結晶融点)以上の高温(好ましくは3
40″C〜360″C)に、又、弗素樹脂液が4弗化エ
チレン−パーフルオロビニールエーテル共重合体(以下
PFAと称す)では、306℃(結晶融点)以上の高温
(好ましくは320″C〜340″C)が充分与えられ
ている。従って、弗素樹脂は、結晶化度95%以下で引
張強度50kg/cm2以上の樹脂特性を示す焼成樹脂
であり、このシリコーンゴムは、室温ゴムJISA硬度
が30〜80度の充分なゴム弾性を有する。
この特徴により、優れた定着性を奏し、しかもその耐久
性が通常の定着で20万枚から30万枚以上の高寿命で
あり、定着における種々の問題を解決できるものである
7JSS図は定着用ローラを有する定着装置の実施例説
明図である。
第5図中1は、未定着のトナー像と接する側の定着ロー
ラで、2は定着ローラ1に圧接回転する加圧ローラで、
共に本発明の弾性回転体の一例である。
定着ローラ1は、アルミ等の熱伝導の良好な芯金11上
に、シリコンゴム、の比較的薄い(本例では0.3 m
 m乃至0.8mmQ囲内の定厚厚)弾性体層12と、
その上層13にPFA(四弗化エチレン樹脂−パーフロ
ロアルコキシxチL/ ン4all1M)A ffi合
体) 、 P T F E (四弗化エチレン樹脂)等
の弗素樹脂を弾性体層12よりも薄く(本例では10μ
m乃至30μm範囲内の所定厚)樹脂層として有してい
る。同様に加圧ローラ2はステンレス、鉄等の芯金21
上に、シリコンゴム弾性体層12の厚さより厚く比較的
厚い(本例では、4mm乃至10mm1ll囲内の所定
厚)弾性体層22と、その上層にPFA、PTFE等の
弗素樹脂を厚い弾性体層22の厚さより薄く(本例では
5ル乃至50IL範囲内の所定厚)樹脂層23を有する
これらのローラ1,2は第1図に示した製造方法又はそ
れの目的に合致した方法によって形成されたものである
。簡単に説明すれば1次のような行程を含むものである
芯金の上に加硫成型したゴム層(熱伝導度1.4X10
4〜1.5Xlo−3)を形成して所望形状のシリコン
ゴムローラを作る。好ましい形状は中央部が両端に比較
してわずかに小径の逆クラウンタイプである。このゴム
ローラ表面に前述と同様に、未焼成の弗素樹脂例えばデ
ィスパージョン(水に弗素樹脂粉末を界面活性剤により
分散させたもの)を全長にわたって均一厚に塗布する。
この後前述の第1図装置により加熱され、実質的にシリ
コンゴムにはその厚み方向に熱的勾配が形成されるもの
の260℃〜280°C程度が、未焼成弗素樹脂にはそ
の結晶融点以上の温度(具体的にはPTFEで327°
C以上の340℃〜380℃の焼成温度が5分乃至10
分程度与えられる。この焼成を行った後、このローラは
急冷される。この急冷によってシリコーンゴムローラ上
に結晶化度が95%以下で引張強度50kg/cm2以
上、水に対する接触角100度以上の樹脂特性を示す焼
成弗素樹脂表層が、ゴムローラに対して強力な密着状態
で、しかも厚く形成される。
従って、上記定着ローラ1、加熱ローラ2は、下層のシ
リコンゴム自体が所望のゴム特性を樹脂層形成前とほぼ
同様に示し、表面の弗素樹脂層は完全に焼成された樹脂
特性を示し、これらの層の接着性が強固である。具体的
にそれらの特徴を本発明にとって好ましい条件と共に列
挙すれば、 ・シリコンゴムl 2 、22は ゴム硬度(JISA)−30爪具h80度以下本反Ff
k弾性率−−−−−65〜85%100%引張り応力一
−−−10kg/cm2以上伸び−−−−−−150%
以」二 酸化劣化係数−−−−−−2以下 ・弗素樹脂13.23は 樹脂膜厚−−−−−−5終m以上30μm以下本接触角
−−−−−−−−100度以上本伸び一一−−−−50
%以上 本引張り強度−−−−一−50k g/ c m 2以
上本結晶化度−−−−−−95%以下 ・シリコンゴムと弗素樹脂は接着用プライマーを介さな
い時で 本密着強度−=−20〜120 g/ l Omm幅で
ある。
尚、木印は後述の測定法によるもので、これらの数値の
意味についても後述する。
まず、ゴムの本反撥弾性率、*引張応力、本伸びに関し
てはJIS  X6301による測定法に準じて測定さ
れたものである。
具体的には、まず試験片は5mm(幅)×20mm(長
さ)X3mm(厚み)のダンベルン 状の加硫シリコ44ムに弗素樹脂ディスパージョンを塗
布し本発明の実施例に基づいた加熱処理を施したものを
さらにシリコーンゴム単体にしたものとした。
つまり、その弗素樹脂塗布層には327℃を越えた高温
状態を!トえつつ、シリコーンゴムには300°C以下
の加熱下に維持することにより、シリコーンゴム上に焼
成した弗素樹脂被膜(この樹脂被膜の特性は前述の接触
角100度以上、伸び50%以上、引張り強度50kg
/Cm2以上の物性を有している)を形成した試料を作
成する。その後、表層の弗素樹脂層をはがした後のシリ
コーンゴム試験片をJIS  X6301に記されてい
る測定法により引張応力、伸びを測定する。
反撥弾性率については、12.7±0.13mm(厚さ
)X29.Omm(直径)のシリコーンゴム試験片を作
成したのち、−ヒ述したのと同様な加熱処理を施した後
でゴム単体としJIS  X6301に準じて測定する
また、本発明の実施例に基づいて作成した定着ローラ上
のシリコーンゴムに関しては、表層に弗素樹脂の焼成被
膜を有するシリコーンゴムを芯金から5(幅)X20 
(長さ)Xo、3〜0.5mm(厚み)の大きさで剥離
した後、弗素樹脂層をシリコーンゴムからはがし、JI
SK6301に記されている方法で引張応力、伸びを測
定する。
尚、このとき、シリコーンゴムの厚みは均一に近いほど
望ましいが、試料作成が難しいため、実際には均一にな
りにくいので、測定値は前述の試験片を用いた測定値に
比べ約70〜80%の値を示すものとして比較する。
反撥弾性率65〜85%は、定着ローラが紙の凹凸、ト
ナーの有無による変形に対して短い定着時間の間に弾性
をもって追従する能力を示し、これにより、紙トナーの
凹凸に定着ローラが変形し、熱と圧を有効にトナー与え
ることができる範囲のものを規定する。
実験では、表層に5〜30JLの弗素樹脂層を有する定
着ローラでは下層のシリコーンゴムの反撥弾性率が65
〜85%であれば、良好な定着性を示すことがわかった
引張応力、伸びの数値に関してはゴムの基本的な物性を
示し、定着ローラの耐久性および定着性に寄ケ、するパ
ラメータである。
ioo%引張り応力10kg/cm2.伸び150%の
シリコーンゴムを使用した上記定着ローラでは約20万
枚の耐久性能を示し、また反発弾性率も充分もっている
ため定着性も良好である。また100%引張り応力20
 kg/Cm2.伸び300%のシリコーンゴムでは3
0万枚以上の耐久性能があり定着性も良好である。
−・方、100%引張り応カフ k g / c m 
2で、伸び200%のものは、途中、紙詰まりなしで1
5万枚もったが、その後10度の紙詰まりで爪によりゴ
ムが削れてしまった。同様に、ioo%引張り応力15
kg/cm2.伸び80%のものでは途中、紙詰まりな
しで約10万枚もち、その後ジャム5回で削れてしまっ
た。また、これらはいずれも本願の物性値を外れた状態
のゴムでその反撥りi外車を測定すると40〜60%の
値であり、定着性もよくなかった。
次に、上記製造後ローラの樹脂に゛測定方法について説
明する。
まず、樹脂の結晶化度は、赤外線吸収スペクトルで測定
するが、X線や比重によって行ってもよい、接触角は測
定方法として滴形法(金属表面技術17.No7 19
66  年)を用いて行なった。実際の測定では接触角
(水に対する値)は、前進接触角118°、後退接触角
91度であっても、どちらか、又はその平均が100度
以上あれば良い。
次に樹脂の伸び率及び引張強度は、製造後ローラより樹
脂膜のみを、幅i5mmX長さ100mmのタンザク型
の試料として取りだし、これをチャック間20 m m
 、引張速度250mm/分で引張りテストを行うこと
で測定した。例えば、引張強度95 k g / c 
m 2、伸び率80%のものは、最少値が72kg/c
m2.60%で、最大値が180kg/Cm2.120
%の夫々の平均で示される。
樹脂の剥離強度は、ロールの円周方向に幅10mmの間
隔でカッタナイフによる切り目を入れ、一部剥離した弗
素樹脂層をテンションメーターで引張り、最大の値を剥
離強度とする。
ここで第5図にもどって、定着装置の他の構成を説明す
る。
3は、定着ローラを内部から加熱するための、ハロゲン
ランプ等のヒーターであり、定着ローラ表面温度はヒー
ター3と、温度検出素子4と、制御手段31とにより、
常にトナー溶融可能な最適温度(具体的には160℃乃
至200℃)に維持される。
5は、定着ローラ表面にシリコンオイル等のオフセット
防止液をliするための、クリーニング手段をも兼ねて
いるオフセット防+L液塗布手段である。塗布手段5と
してはフェルト様のものでも良いが、本例ではウェブを
用いている。オフセット防止液を含有したウェブ51は
、シリコンスポンジ等の弾性抑圧ローラ52により定着
ローラlに当接させられ、定着ローラ1表面に、微量の
オフセット防止液を塗布する。また、ウェブ51は、巻
取リローラ53により、供給ローラ54から徐々に巻取
られ、定着ローラlへのウェブの当接面が、不図示の制
御手段により逐次わかる構成となっている。
未定着トナー像Tを担持した記録紙Pは、入口ガイド6
にガイドされながら、ローラ対1゜2の間を通過するこ
とによって、トナー像Tは、記録紙Pに永久定着される
。ローラ1表面に当接する分離爪41は、ローラ表面l
から記録材を分離するために設けられている。
このように形成した定着用ローラ1,2は、従来では存
在しなかったローラ特徴、即ち、シリコンゴム特性を熱
劣化させずに、弗素樹脂を完全に焼成しているため充・
分な反発弾性を有し圧縮永久歪の少ないシリコンゴムの
利用をIT丁能にし、表面離型性、nln摩耗性に優れ
、夕1性を充分備えた耐久性の高いものである。しかも
、記録紙にトナー像を定着する際に生じる応力がシリコ
ンゴム層と弗素樹脂層との間に集中しても、弗素樹脂層
の強度が高く、これらの密着性も良好なため、従来のよ
うな急激な剥離が生じることも無くなり、使用耐久枚数
も数段向上された。
Lに25用mPTFE樹脂層を有し、中央部の外径が3
9.8 m mで両端が外径39.8 m m+100
μm(逆クラウン量がlooμm)のローラを用いた。
このローラは以下に示すように製造した芯金として、中
央部の径が38.75mmで、逆クラウン砥が100#
のアルミ芯金を用意し、その表面をサンドブラスト処理
して脱脂・乾燥させた後、ブライマーを介してシリコン
ゴムシートを巻きつけ、l 50 ’Cで40分間プレ
ス加硫して、次いで、200℃で2時間2次加硫をした
後、ゴム肉厚0.5 m m厚に一様に研削した。
次いで弗素樹脂ディスパージョンを25μ厚だけスプレ
ー塗布により塗布し、ゴムに260℃〜280°Cの温
度を与え樹脂には350℃が与えられるように10分間
、赤外線外部加熱を併用した誘電加熱で焼成した。
加圧ローラ2として6mmシリコンゴム上に20μmの
PFA樹脂層を被覆した外径39.9mmのローラを用
いた。
このローラは以下に示すように製造した。芯金は、外径
が27.86mmの鉄芯金を用意し。
その表面をサンドブラスト処理して脱脂争乾燥させた後
、ブライブーを介してシリコンゴムシートを巻きつけ、
170℃で30分間プレス加硫、次いで、200℃で1
時間2次加硫をした後ゴム肉厚6mm厚に研削した。さ
らに、このゴムローラにPFA樹脂粉末を20μm厚に
塗布し、上記定着ローラと同様に10分焼成して、外径
39.9 m mの加圧ローラを製造した。
これらのローラ1,2を用いて、定着ローラ表面温度を
170″Cに温調しながら定着したところ、格別の定着
性を示し、オフセットトナーの発生は従来の中でも良い
ものに比較して115以下であって、清掃部材の交換期
を5倍以上に延命できる。さらに上記によると画質は良
く画像のつぶれもほとんどなくなり、耐久使用枚数は2
0万枚を越え、30万枚の定着でも安定した定着性を示
した。
E記構成において、重要な構成は第6図に示すように、
定着ローラの弾性層12の厚みt1、定着ローラの樹脂
層13の厚みt2.加圧ローラの弾性層22の厚みt3
、加圧ローラの樹脂層23の厚みt4には以下の関係が
ある。
即ち、ローラlで  tl>t2 0−ラ2で  t 3>t 4 又、好ましくは  t 4<t 2<t x<L 3こ
の構成により、基本的には定着ローラ、加圧ローラ相互
の相剰効果により、互いの欠点を補い互いの利点を向上
させ、得られる画質や定着性を憬れたものにでき耐久性
に優れたものとなる。
上記実施例中、弗素樹脂ディスパージョンは例えば、ダ
イキン社製4弗化エチレン樹脂デイスパージヨンD−1
である。
本発明は、上記実施例の他に定着用ローラとしてはロー
ラ状の他ベルト状のローラ(例えば転写同時定着用の中
間ベルト)やクリーニングローラ、離型剤供給用ローラ
等が含有され、フッ素樹脂の離型性と弾性を備えている
ために転写性、被クリーニング性を備え(ただし、クリ
ーニングローラとしては1表面エネルギー順位等でのク
リーニングを行う)、りi性によるならい効果によって
は型剤の均一塗布や転写ムラを防止し、耐摩耗性に優れ
た利点を夫々の用途でも発揮する。
又、上記第5図は加熱定着装置の例を示し、本発明の実
施例として好ましいものを示したが、軽い圧力でトナー
像を圧力定着するような圧力定着装置や、転写同時定着
等の圧力定着装置又は加熱定着装置にも本発明は適用で
きる。
又、上記例は2木ローラ構成であるが、3木ローラ又は
それ以上のローラ数の定着装置の加熱ローラ、加圧ロー
ラ、離型剤供給ローラ、或いはクリーニングローラやそ
の他のベルト状ローラを含んだ装置も、本発明に含まれ
る。
上記実施例のゴム層厚および樹脂厚を、前者を0.1m
m乃至1mm@囲内の定厚J!i−に、1&者を1延乃
至50ル範囲内の所定厚にしたものを本発明は含むもの
である。上記の厚さは、各層の平均厚で代表され、好ま
しくは最低膜厚であることが最適である。
上記実施例は弗素樹脂層とシリコーンゴム層との間に接
着層を設けていないが、本発明は接着層を設けたものも
含むものである。
本発明定着用ローラ(ベルト状のローラを含む)として
共通する効果は、耐摩耗性1表面離型性に優れ、弗素樹
脂層の表面特性とシリコンゴムの弾性特性を充分発揮さ
せて、トナー像や他のローラへのならい効果にも優れ、
寿命が極めて長いことである。
本発明定性装置は、上記定着用ローラを記録材を挟圧す
る一方のローラ(ベルトを含む)へ適用するとき、記録
材のカール発生を防Lヒレ、定着画像を鮮明でしかも定
着性が良いといった効果を、従来よりも長期にわたって
維持できる。しかも、定着の熱効率が良く定着に必要な
温度を低減(例えば20’O程)できるので消費電力を
少なくし、電力配分の少ない高速定着記録を達成できる
本発明の定着用ローラは、表面がかなり平滑となり、研
磨の必要度を減らすことができる。
次に、さらに好ましい実施例を挙げるが、前述した第5
図、wS6図で説明したものがすべて採用されるので重
複説明は省略する。
ここで、上記弗素樹脂層は、後述する第7図、第8図の
如き、極めて微細な、亀のこうらのような不連続部(第
8図)がゴム層側の内面に見られ、それ以外は通常の樹
脂層の焼成して一体となっており、しかも、表面は平滑
化された離型性のあるものである。第8図は上記のゴム
層から、樹脂層を剥離してこの樹脂を拡大しているもの
である0図中、斜線部分は分離したように見える樹脂、
白色部分は樹脂間に見える亀裂、であって、上記例では
樹脂層の厚さDが25μmに対してこの亀裂部分の厚さ
dが8〜lO井mあったー 以下、この樹脂内面に見られるように周辺から分離した
樹脂をクラックと称する。
これらのローラ1,2は第1図に示した製造方法又はそ
れの目的に合致した方法によって形成されたものである
が、さらに以下の4.ν徴を加えることによって上記ク
ラックが形成される。
上記りラックはこの樹脂のディスパージョンの乾燥状!
ム、その速度又は下層の表面状E(によって量規制され
るのでこの実施例では、この乾燥速度を40°C〜80
℃の間の温度下で、湿度40%〜60%の環境下で加熱
処理を行ない上記のクラックを得た。尚、加熱時間は3
0秒〜10分の所定時間とすれば良いが、時間を短くす
るほどクラックは多く形成される。
いずれにしても上記焼成及び急冷後、シリコンゴムロー
ラ上に結晶化度が95%以下で引張強度50 K g 
/ c m 2以上、水に対する接触角100度以上の
樹脂特性を示す焼成弗素樹脂表層が、ゴムローラに対し
て強力な密着状態で、しかも十分厚く形成される。
従って、上記定着ローラ1.加熱ローラ2は、下層のシ
リコンゴム自体が所望のゴム特性を樹脂層形成前とほぼ
同様に示し、表面の弗素樹脂層は完全に焼成された樹脂
特性を示し、これらの層の接着性が強固である、と共に
以下の効果を奏する。
上記クラックが上記樹脂層に形成されていることによる
効果は、以下のとうりである。
均一の樹脂層であると、体積抵抗が高く、搬送時に生じ
る摩擦帯電により回転体表面に付着する汚れを増大して
しまう。これに対して上記のクラックが存在する樹脂層
は、その体積抵抗が10の7〜8乗オーダ相当の低抵抗
化がなされている。従って、弾性回転体の抵抗がよけい
な添加物を樹脂中に混入しなくても、低抵抗化できるの
で、帯電や添加物による不要な付着物の付着防止効果が
向上される。
しかも、このクラックが回転体の表面ではなくて、樹脂
内面側のみにあって表面の平滑性を与えているので、樹
脂の離型性効果を高めることができる。下層弾性層に対
してこのクラックが密着する傾向が増大して、樹脂層と
弾性層との間の密着強度が高められる。
具体的には上記実施例で30万枚以上の耐久を示し、オ
フセット発生率を従来の半分以下に減少でき、しかも、
定着画像を優れたものにできた。
上記クラックは第4図にあるように樹脂膜厚りとクラッ
クのある部分の厚さdとの関係が(D−d)≧5 (単
位;μm) であって、クラックが存在すれば良い。
又、クラックの大きさLは第5図に示したように、最大
で0.05μm以上5mm以下であることが好ましい。
このクラックは、回転体製造後に見られるのでその効果
を有する回転体であることが確認できる。ところが、加
熱定着のように弾性層が加熱される場合は、使用中又は
使用後で加熱された弾性層の熱膨張や熱履歴により、こ
のクラックは回転表面からは光散乱が減少するために視
覚では確認できないこともある。このような場合は、1
0−100倍の顕微鏡で確認できるので、クラックの効
果を確認できる。
次に、このクラックの作り方の例を説明する。
このクラックは樹脂層の膜厚によって条件が異なる。例
えば、14〜15用m以上の塗布層の場合は、乾燥速度
を、40℃〜80℃の間の速度下、湿度40%〜60%
の環境下で30秒〜10分加熱処理すれば良い。又、単
にディスパージョン塗布後の乾燥の度合によっては樹脂
表面までクラックが発生して回転体の上記特徴を失うの
で、このような場合は、回転体表面を加熱加圧して表面
層を補修することも可能である。各条件は製造後の回転
体の構成の樹脂膜厚で多少前後するので、適宜選択すれ
ばよい。
又、樹脂層の下層の弾性体層の表面状態によってもクラ
ックを作ることができる。弾性体層に樹脂材を塗布する
前の弾性体層表面の洗浄を中性洗剤で洗浄後アルミナ研
磨材で2〜3回こすり洗浄することもできるクラックは
得られる。これを5回以上こすって洗浄すると弾性表面
がきれいになってクラックは生じにくい。この研磨材を
使用せずに通常の表面研磨を比較的雑に行えば、表面に
研磨クズが付着してクラックが得られる。これらは、特
に樹脂119厚が15μm以下のときに適している。
このように形成した定着用ローラ1,2は。
」二記クラックにより41?電が少なく、ゴム層と弗素
樹脂層の密着強度が高いので従来のような急激な剥離が
生じることも無くなり、使用耐久枚数も数段向上された
。特に、シリコンゴム特性を熱劣化させずに、弗素樹脂
を完全に焼成しているため十分な反発弾性を有し圧縮永
久歪の少ないシリコンゴムの利用を可能にし、表面離型
性、対摩耗性に優れ、弾性を十分備えた耐久性の高いも
のである。
又、上記クラックにより、寿命が極めて長く、定着回転
体の抵抗がよけいな添加物を樹脂中に混入しなくても、
低抵抗化できるので、オフセット防上効果が向上される
次に、上記クラックと同様の帯電防上効果を奏し、加え
てさらなるゴム層と樹脂層との密着を向上する実施例を
説明する。以下の実施例の概要は、 弾性層の上層に、樹脂材を焼成してなる樹脂層を有する
弾性回転体であって、 上記樹脂層は、液体が進入できない程度の微細な気孔の
み有しており、最大気孔率が10%以下で体積抵抗率が
1011Ωcm以下であることを特徴とする弾性回転体
である。
又、特に以下の構成を41するものは格別の効果を奏す
る。即ち、上記幅Nと厚さTとの関係が、加硫後のシリ
コーンゴム上に未焼成状態の弗素樹脂を設けた後、弗素
樹脂を結晶融点以上に加熱焼成したことで一体化してお
り、この弗素樹脂層は、結晶化度95%以下で引張強度
50k g / c m 2以上の焼成樹脂であり、こ
のシリコーンゴ1−は、室温ゴムJISA硬度が30〜
80度の充分なゴム弾性を有するものである。
具体的構成は、 fjS5図、第6図の構成及びその説
明がすべて援用されるものでさらに以下の構成を有する
上記弗素樹脂層は、後述する製法により、極めて、微細
な気孔(平均孔径が0.05μm以下のもの)が全表面
の7%前後であって、体積抵抗が純正の弗素樹脂の体積
抵抗が1018Ωcm以上に対して1010ΩCm程度
に10の8乗オーダーも減少したものになっている。以
下、この微細気孔をボイドと称する。
上記ボイドは上記弗素樹脂のディスパージョンの乾燥速
度によって量規制されるもので、乾燥速度を急激に行な
う程多く発生し、極めて遅くすると、存在しなくなる。
そのため、この実施例では、80℃〜100℃以上の温
度下で、1分〜2分の間加熱処理を行ない時間10分〜
1時間で乾燥させて上記のボイドを得た。
上記ボイドは、最大孔径が、0. i p−mより小さ
いものであることが好ましいが、番孔の経路中に0.1
p−mより小さい部分があれば良い。
又、ボイドの気孔率は最大でも10%以下であることが
良い、これは、以下の理由から決定される。
上記のように、樹脂層の下層にはゴム層のような弾性層
があるため、樹脂層に塗布、付着、又は、侵入するもの
が、オフセット防止液の如く液体状であると、弾性層を
劣化させてしまい、定着効果が悪くなる。逆に、弾性層
に含まれる低分子材料が気化した際に弾性層と樹脂層と
を剥離させたり、これらの密着強度を弱めてしまう。特
に、部分的な剥離が生じていると耐久性が極めて悪くな
る。
」二記の定着装置で説明すれば、」二記ボイドによれば
、シリコーンオイルの如きオフセット防止液1祇粉やト
ナー等が固体や液体では上記樹脂層を通過してゴム弾性
層に達することがない、又、樹Il1層形成時にゴム層
からの低分子蒸気は上記ボイドによって、回転体から外
部へ除去されるので、樹脂層と弾性層との間に剥離要因
を残すことなく、密着強度が高められる。しかも、上記
のようにボイドによって、定着回転体の抵抗がよけいな
添加物を樹脂中に混入しなくても、低抵抗化できるので
、オフセット防止効果が向上される。
具体的には上記実施例で30万枚以上の耐久を示し、オ
フセット発生率を従来の半分以下に減少でき、しかも、
定着画像を優れたものにできた。
と記定着装置では、上記ボイドの存在によって帯電防+
h効果があり、耐摩耗性、表面離型性に優れ、樹脂層の
表面特性と弾性層の弾性特性を充分発揮する弾性回転体
を有しているので、加熱定着時にゴム層の低分子材料が
出ても回転体外部へ無理なく除去できるので耐久使用限
度を増大させ、樹脂層のゴム層に対する密着度を損なう
ことがない。
次に、上述した弾性回転体として好ましい条件を耐久性
、定着性の効果面から樹脂層の厚みとゴム層の反撥弾性
率について着目した発明として説明する。尚、この発明
は上記幅Nと厚さTとの関係の製造条件とは無関係な弾
性回転体に有効である。
これを概要としてまとめると、ゴム表面層に未焼成の樹
脂層を設け、その後樹脂層を加熱焼成した定着用ローラ
であって、樹脂膜厚が5ル以上35以下(好ましくは樹
脂膜強度が50K g / c m 2以上)、ゴム層
の反撥弾性率が42%〜85%(好ましくは樹脂とゴム
との剥離強度が20 g7100mm11以上である)
、この膜厚(μm)と反撥弾性率(%)との関係が、膜
厚(T)≦0.75 X反撥弾性率(E)−26,4で
あることを特徴とする定着用ローラ及びこれを有する定
着装置である。
その根拠は第9図、第10図で説明される。
これらの例は、シリコーンゴムの肉厚が0.5mmで、
その表層に四弗化エチレン樹脂(PTFE)層を設けた
外径40mmの定着ローラを用意し、加圧ローラを外径
40mmの弾性ローラ、これらローラ対の圧接幅5mm
、紙の送り速度を200 mm7秒、定着ローラ表面温
度160℃、とした実験によるものである。トナー像が
定着される紙に表面平均粗さが13〜15、の表面性の
悪い紙を使用して行った。これは紙の凹凸に対して定着
ローラ表面がどの程度追従できるかを見る上で特に判定
し易いためである。
第9図は、下層のシリコーンゴム層の反Wi弾性率を所
定値にし、上層の樹脂層の厚みを可変設定した時の定着
率を求めたものである。
第9図中のプロットはゴム層反撥弾性率40%、50%
、65%、80%、樹脂層の厚さlOル、20g、30
gの組合せを実験したもので、各定着ローラの熱伝導率
はほぼた。
その結果、反撥弾性率40%、50%では樹脂層は薄く
なる程、定着率が良いものの耐久枚数は1万枚程度に過
ぎず、逆に樹脂層が5〜10g程度になると定着率が7
0%を割って、実用性を失ってしまった。又、反撥弾性
率が高くなると定着性は向上される傾向が確認できた。
ところが樹脂層が薄いと、紙や分離爪或いは温度検知セ
ンサー等の当接による摩耗によりゴム層から樹脂層が剥
離してしまうことも見られた。この点、充分な反撥弾性
率があれば樹脂層が5ル以上になると酎、久性が10万
枚以上あり、10=以上では20万枚以上の良好な耐久
性が見られた。逆に樹脂層の厚みが35終を越えてしま
うとゴム層の反撥弾性率を増大しても定着率は向上でき
なかった。これは、4a1脂層の厚さがゴム層の特性を
定着ローラの特性とするかどうかを左右することを明ら
かにしている。
さらに、樹脂層の厚さとゴム層の反撥弾性率を検討する
意味で、第9図から70%、80%の定石率のときの膜
厚と反撥弾性率の関係を第10図に示した。
これから理解されるように、膜厚の増加は定着率を悪化
させてしまい、良好な定着効果を得るために膜厚を薄く
すると耐久性が劣るため5tj、厚以L、実用的にはt
op厚以上とすることが好ましい、lO#L以上の厚み
設定でゴム層上に樹脂層を設ければ、5ILより薄い部
分は存在しなくなるので耐久性製造工程において安定し
た品質保証がなされる。
これらの膜厚と反撥弾性の例を挙げれば、樹脂膜厚10
g以上に対して、ゴム層反m?#外車が、定着率70%
以上を得るためには49%以上、定着率80%以上を得
るためには約58%以上ある定着ローラが良く、又、 樹脂膜厚15#L以上に対して、ゴム層反@弾性率が、
定着率70%以上を得るためには55%以上、定着率8
0%以上を得るためには約65%以上ある定着ローラが
好ましい。
膜厚と定着率とをみると、70%以上の定着率を得るた
めには35に以下が、80%以上の定着率を得るために
25JL以下が好ましい。
又、定着率80%以上を基準と見ると、反撥弾性率が6
0〜85%(シリコーンゴムの場合85%が上限となる
)、膜厚が10〜25ILが良く、より安定した定着率
と耐久性を得るためには反@弾外車65〜85%、膜厚
15〜25jj、が/fHIである。
以上の範囲の構成によれば、耐久性があって定着効果も
高い定着装置が得られる。
尚、上記範囲ではわずかに微妙な条件を含むことになる
が、定着率を70%以上に得られるものに共通する条件
として、樹脂層の引張り強度が50kg/cm2以上で
ある及びゴム層と樹脂層の密着強度が20 g / l
 Om m rfJ以上であることが確認された。
又、ゴム層がシリコーンゴムの場合、ゴム硬度(JIS
A)は30度以上80度以下が好ましく、伸びが150
%以上100%引張り応力がl Ok g / c m
 2以上であることが好ましい。
以北の傾向や数値に基づいて膜厚と反@弾性率との関係
を定着率70%以上の効果を得る条件としてまとめれば
、樹脂の膜厚T(μm)。
ゴム層の反撥弾性率E(%)に関して 42≦E≦85 、5≦T≦35 T≦(0,75E−26,4) で規定される条件である。この条件をもつ定着用ローラ
であれば耐久枚数は10万枚以上ある。定着率80%以
上の条件を得る構成を好ましい例として挙げれば、 58≦E≦85  、 10≦T≦25T≦(0,65
E −27,3) で規定される条件である。これによれば耐久枚数は20
E枚以上となる。より好ましい条件を挙げるならば定着
率80%以上の条件に対して15≦T≦25を加えたも
のであり、これによれば耐久枚数を30E枚から50E
枚にも向上できる。
本発明によれば、反撥弾性が大きいほど樹脂膜厚を大き
くでき定着効果を高めると同時に耐久性を増すことがで
きる。
定着率は以下の方法で求める。
直径24mmのベタ黒円形画像を形成する。
その画像濃度をり、とじ、その画像をコージンワイパー
と呼ばれる不織布(■興人製造の商品名ペーパーウェス
;ティッシュペーパーのような柔らかさと木目様の粗面
を有し、クレープ率32±3%1重量35±3g/m2
.抗長刀(縦方向で) 0.4 k g/ 15mm以
上を示す。
厚さ約200μmの使い捨てタイプの拭き取り紙)で4
0g/cm2の荷重をかけて10往復こすった後の画像
濃度をDlとすると。
定着率= (D t/Do)X100%で定まります。
尚、濃度Di、I)oは、マクベス反射濃度計で°測定
した数値で、D、は画(&’1度が1.0≦Do≦1.
1になるように画像濃度調整された範囲内のものとする
実用的には耐久枚数10万枚以上、定着率70%以上が
、安定性、確実性の面から好ましい定着用ローラーの条
件と言える。
本実施例は、樹脂層の実用的範囲を与えると共に41)
l脂層の離型性9耐摩耗性を生かし、定着効果を向上で
きる弾性を与える下層のゴム層とを有することになるの
で、耐久性、定着効果を安定したものにできる。
本実施例中樹脂層の膜厚を101L以上にした時は耐久
性が15万枚以上にも向上でき、15色以上にすれば2
0E枚以上の耐久性が得られ、定着効果はその厚み増加
で減少してしまう欠点をゴム層の反発弾性率で補うこと
によって、高度の定着性を維持できる。特に本発明はシ
リコーンゴム層上に弗素樹脂を設けた時に有効である。
最後に説明する実施例は、第5図、第6図で示すように
弾性回転体が対向する回転体と圧接する領域にツブ幅−
回転方向に関する長さ)を形成する場合における特徴条
件を示すものである。これも前記弾性回転体の製造条件
とは別に実施される弾性回転体全般に適用される発明で
ある。
これは以下の問題認識から発明されたものである。
この膜厚を変化させて薄いものにすると、分離爪等の当
接部材によって表面が傷つき易く、耐摩耗性が低下して
しまう他、充分な定着性を得られず、一方、膜厚を一定
にして定着を行った際充分な圧接領域をもっていても定
着効果が悪い場合があり、逆に圧接領域を小さくすると
数万枚で耐久限界となって樹脂膜の剥離が見られた。
従来では、このような問題をなかなか解決できず、加熱
手段による複雑な制御で定着効果を向上させたり、定着
ローラの材質等を種々変化させたりするといった種々の
対策が行われているものの、耐久性と定着性のいずれか
を犠牲にせざるを得なかった。
このために、弾性層の弾性が定着に十分貢献でき、しか
も定着効果と耐久性とが従来よりはるかに高いレベルで
ある定着装はの提供を行うことに着目し、その解決を樹
脂の膜厚と弾性と樹脂表面とがなす圧接領域に求めた。
熱論、前述した定着装置構成や1弾性回転体の物性条件
値をもつものはさらに好ましい実施例となることはいう
までもない、この装置を要約すると以下の如くまとまる
本実施例はこの目的を達成するため、定着装はの回転体
対の圧接領域と、一方の回転体の樹脂層の膜厚を規定す
るものであり。
弾性層と該弾性層の表面として設けられた樹脂層とを有
する第1回転体と、該第1回転体に圧接して圧接領域を
形成する第2回転体と、を有しこの圧接領域で定着を行
う定着装置において。
上記fjS1回転体の樹脂層の厚さくTμm)は、上記
圧接領域の幅(Nmm)との関係がであることを特徴と
する定着装置である。
特に上記樹脂層の厚さT(μm)と上記圧接領域の幅N
 (mm)との関係が下限で であるものは、さらに上記例中より優れている。
上記数値を決定する上での根拠をtpJl1図、第12
図で説明する。
これらの例は、第9,10図で説明したローラを用いて
同様に作った。
第11図は、定着ローラ1と加圧ローラとのの 圧接領域飄最低幅を所定基準値とし、定着ローラ1の弾
性層上の樹脂層の膜厚Tを可変設定して定着ローラlの
耐久枚数戸ア圧接領域によって定着された画像の定着率
との関係を示している。第4図中、左側軸に片対数で耐
久枚数を、右側軸に等間隔で定着率を、夫々示し、実線
曲線で膜厚(T)と耐久枚数(S)との関係曲線を、破
線曲線で膜厚(T)と定着率(%)との関係曲線を1表
現している。
これらの曲線は、圧接領域の幅(N)が4mm、7mm
、10mm、12mmに対して描かれ、膜厚(T)が7
用、15延、22..30ルの時のデータをプロットし
て得られている。
この実験に使用された加熱側の各定着ローラの同じであ
った。従って後述する定着率の測定に余分な条件が付加
されない、定着は200mm/秒の速さで日本工業規格
A4サイズを38枚/分プリントして行なわれた。各ロ
ーラの外径を約50mm、加圧ローラをJISAゴム硬
度40度のゴムローラとし、ニップ4mmは総画g 5
0 k gで、ニップ7 m mは総荷重65 k g
で、ニップ10mmは総荷重80kgであった。
第11図において、本例では耐久枚数がlO万枚以上、
定着率が80%以上を良好な条件として設定しているた
め、これらの数((jを共通横軸上に示している。
一般に、定着ローラーの被膜層の厚さが大になると熱的
絶縁層を形成するため、内部の熱が表面に出ないこと、
この厚さが薄すぎると、十分な熱蓄熱ができないので定
着効果が悪くなること、が考えられる。又、単に摩耗性
を考えるのであれば弾性層上の樹脂層の厚みを厚くすれ
ば良いと考えられる。
ところが1本例のように弾性層上に樹脂層をもつもので
は、樹脂層が剥離してくるといった開通をも含めた耐久
性を考えなければならず、樹脂層の厚さを薄くしても定
着率が悪かったり、樹脂層の厚みが厚くても定着率が良
いことが実験によって判明した。そして、本発明者らは
この圧接領域が重要な耐久性のパラメータであることに
帰着した。
第11図は、ニップ幅Nは、定着率において樹脂膜厚が
16g以下では影響力をほとんど示さず、逆に耐久枚数
Sにおいて樹脂膜厚が26ル以下で特に大きな影響力を
示していることが理解できる。又、ニップ幅Nは、耐久
枚数で小さい程耐久性増加に貢献し、定着率で大きい程
定着性向上に貢献しているという相反する影響力をもっ
ていることが確認できた。
即ち、樹flit膜厚とニップ幅とを適切に構成しない
と、十分な定着率も、耐久枚数も得られず、他の加熱手
段や加圧手段或いは定着ローラの材質等に多くの限定や
複雑化を強いなければならない。
言い換えれば、樹脂nり厚とニップ幅との関係を確立し
、その構成をとった定着装置ではこのような問題が解決
できることになる。
この具体的な例で耐久枚数10万枚以上で、定2?率が
80%以上のものを挙げれば、ニップ4mmに対して約
6.0μm乃至約25.0仄m ニップ7mmに対して約10.41Lm乃至約28.1
μm ニップ10mmに対して約16. Op、 m乃至約3
2.2延m がある。
第12図には、本発明の樹脂膜厚T(JL)とニップ幅
N (mm)との関係を直接で近似した領域を明記して
いる。
この領域を式で説明すると、 であり、 好ましい条件として20万枚耐久を越えるものとして、 である。
さらに樹脂膜厚T(終)の上限、下限を設定すると、熱
容量又は他の不安定要素を考慮して、平均膜厚が5鉢以
上35ル以下が好ましく、最低膜厚が5鉢以上であるこ
とが最適である。
第12図中のプロットは、第11図のデータを耐久枚数
10万枚、20万枚以上で定着率80%以上のもののう
ち上限数値、下限数値とであり、本願の上記領域の境界
部分に位置している。
これによって理解されるように、本発明は、従来の問題
を解決できる構成即ち、回転体の有するり1性体上の樹
脂層の膜厚と回転体対の定着作用が行われる圧接領域の
幅との関係を上記領域内にすることを有しているので、
優れた耐久性と優れた定着効果を得ることができる。
上記範囲のうち、樹脂層が35ルを越えると下層の弾性
層の効果が小さく、定着性を向上するために特殊な特徴
を必要とする場合があるため、35絡以下にして弾性層
の弾性効果を生かすことが好ましい。
上記弾性層としてはゴム層が好ましく、耐熱が要求され
る時は反撥弾性率が60%以上のシリコーンゴムが適す
る。上記樹脂層は、II!J厚が10〜25JLが良く
、より安定した定着率を得るためには反撥弾性率65〜
85%、11党n15〜25牌が最適である。又、樹脂
層どしては弗素樹脂が好ましく、特に、樹脂の引張り強
度が50 k g / c m 2以上、好ましくは1
50kg/ c m 2以上が最適である。さらにゴム
層上に樹脂層を設ける場合、これらの密着強度を後述の
製法を応用して20g710mm巾以上にすることが好
ましい。
尚、第12図中、ニップ幅10mmで、樹脂膜厚の下限
を規定している直線近似式が大きく変化している。これ
は、膜厚が16ル以上といった本発明の範囲中でも中間
厚に属し、内層表面上に発生する弾性層や接着層のバラ
ツキを補うだけのニップ+tJと膜厚と相乗効果が生か
され、許容範囲を拡大していることによると考えられる
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、樹脂特性と“シ
ム特性を劣化させることなく、全体として弾性が適度に
あって、耐久性、謝摩耗性、離型性、定着性を従来より
優れたものとすることができる弾性回転体を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の弾性回転体を製造するための装置の一
実施例を示す断面図である。 第2図は本発明の弾性回転体が使用可能な部分を有する
電子写真装置の断面図である。 第3図は本発明の弾性回転体が適用可能なインパクトプ
リンターの斜視図である。 第4図は第3図のプリンターの断面図である。 第5図は本発明の弾性回転体が適用可能な定着装はの断
面図である。 第6図は本発明の弾性回転体を有する定着装置の拡大断
面図である。 第7図は本発明の弾性回転体表面の拡大断面図である。 m8図は樹脂層部分の拡大図である。 第9図は本発明の他の実施例に従った弾性回転体におい
て、反撥弾性率をパラメータとした、定着率と樹脂層の
膜厚との間の関係を示すグラフである。 第10図は第9図の実施例における。膜厚と反撥弾性率
との関係を示すグラフ。 第11図は本発明の他の実施例における、ニップ巾をパ
ラメータとした、定着率と樹脂層のIt!J厚と回転体
の耐久性との間の関係を示すグラフである。 第12図は第11図の実施例における、膜厚とニップ巾
との間の関係を示すグラフである。 i  −−−−−−−−−−−一定着ローラ2 −一−
−−−−−−−−−加圧ローラ12.22−−−−シリ
コーンゴムの弾性体層13.23−−−一弗素樹脂層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、弾性ゴム層と、該弾性ゴム層よりも上層として形成
    された樹脂表面層とを有し、該樹脂表面層は弾性ゴム層
    表面に液材と共に塗布された未焼成の樹脂材を、弾性ゴ
    ム層を耐熱温度より低温下に維持しながら該樹脂材の焼
    成温度以上に誘電加熱して焼成したものであることを特
    徴とする弾性回転体。 2、上記弾性ゴム層と上記樹脂表面層とは直接密着され
    ている特許請求の範囲第1項に記載の弾性回転体。 3、上記弾性ゴム層は、シリコーンゴム層であり、上記
    樹脂表面層は弗素樹脂層である特許請求の範囲第1項又
    は、第2項に記載の弾性回転体。 4、上記樹脂表面層は不純物を含まない実質的に純粋な
    弗素樹脂層である特許請求の範囲第3項に記載の弾性回
    転体。 5、上記樹脂材は上記誘電加熱に加えて外部加熱手段に
    よって表面加熱を受けている特許請求の範囲第1項に記
    載の弾性回転体。 6、上記弗素樹脂層は結晶化度95%以下、引張強度5
    0kg/cm^2以上の焼成樹脂であり、上記シリコー
    ンゴム層は、室温ゴム JISA硬度が30度乃至80度である 特許請求の範囲第3項に記載の弾性回転体。 7、上記弗素樹脂層は接触角100度以上、伸び50%
    以上であり、上記シリコーンゴム層はゴム反発弾性率6
    5%〜85%である 特許請求の範囲第6項に記載の弾性回転体。 8、上記シリコーンゴム層は伸び150%以上である特
    許請求の範囲第7項に記載の弾性回転体。 9、上記樹脂表面層と上記弾性ゴム層は密着強度が該樹
    脂層10mm幅をゴム層から引き剥がすために要する力
    で20g/10mm幅以上である特許請求の範囲第2項
    又は第6項に記載の弾性回転体。 10、上記樹脂表面層は最大気孔率10%以下で液材が
    弾性ゴム層に達するのを阻止する気孔のみ有し、体積抵
    抗率が10^1^1Ωcm以下である特許請求の範囲第
    1項に記載の弾性回転体。 11、上記気孔は平均孔径0.1μmより小さく、各気
    孔は少なくとも0.1μmより小径の部分を1箇所以上
    有している特許請求の範囲第 10項に記載の弾性回転体。 12、上記樹脂表面層は弗素樹脂層で結晶化度95%以
    下、引張強度は50kg/cm^2以上の焼成樹脂であ
    り、上記弾性ゴム層は シリコーンゴム層で、室温ゴムJLSA硬 度が30度乃至80度のゴムである特許請求の範囲第1
    0項に記載の弾性回転体。 13、上記弗素樹脂層は接触角100度以上、伸び50
    %以上であり、上記シリコーンゴム層はゴム反発弾性率
    65%〜85%である 特許請求の範囲第12項に記載の弾性回転体。 14、上記シリコーンゴム層は伸び150%以上である
    特許請求の範囲第13項に記載の弾性回転体。 15、上記樹脂表面層は上記弾性ゴム層側にクラックの
    ある不連続部と表面側に平滑表面を有している特許請求
    の範囲第1項に記載の 弾性回転体。 16、上記樹脂表面層の層厚Dと上記不連続部の厚さd
    とは、(D−d)≧5(μm)の関係を満たす特許請求
    の範囲第15項に記載の 弾性回転体。 17、上記クラックは最大長Lが0.05μmより大き
    く5μmより小さい特許請求の範囲第 15項又は第16項に記載の弾性回転体。 18、上記樹脂表面層は弗素樹脂層で、結晶化度95%
    以下、引張強度50kg/cm^2以上の焼成樹脂であ
    り、上記弾性ゴム層はシリ コーンゴム層で、室温ゴムJISA硬度が 30度乃至80度のゴムである特許請求の 範囲第15項に記載の弾性回転体。 19、上記弗素樹脂層は接触角100度以上、伸び50
    %以上であり、上記シリコーンゴム層はゴム反発弾性率
    65〜85%である特許請求の範囲第18項に記載の弾
    性回転体。 20、上記シリコーンゴム層は伸び150%以上である
    特許請求の範囲第19項に記載の弾性回転体。 21、上記弾性回転体は被定着物を搬送する定着用回転
    体であり、上記樹脂表面層の膜厚Tが5μm乃至35μ
    mで、上記弾性ゴム層の 反発弾性率Eが42%乃至85%で、且つ T≦0.75E−26.4の関係を満たす特許請求の範
    囲第1項に記載の弾性回転体。 22、上記膜厚Tは10μm乃至25μmで、上記反発
    弾性率Eが58%乃至85%で、 T≦0.65E−27.3の関係を満たす特許請求の範
    囲第21項に記載の弾性回転体。 23、上記膜厚Tは15μm以上である特許請求の範囲
    第22項に記載の弾性回転体。 24、上記弾性回転体は被定着物を搬送する定着用回転
    体で対向配置された搬送用回転体と圧接した領域を形成
    する弾性回転体であって、この圧接領域の回転方向に関
    する幅N(mm)と樹脂表面層の厚さT(μm)との関
    係は、上限が T≦(5/4)N+20で下限が {T≧(4/7)(3N−2)・・・・・ただしN≦1
    0T≧(1/2)×N+11・・・・・・・ただしN≧
    10}を満たすものである特許請求の範囲第1項に記載
    の弾性回転体。 25、上記幅Nと厚さTとの関係は下限が {T≧(5/3)(N+2)・・・・・・・ただしN≦
    10T≧(1/2)×N+15・・・・・・・ただしN
    ≧10}である特許請求の範囲第24項に記載の弾性回
    転体。 28、上記弾性回転体は印字手段によって押圧されシー
    トを搬送するプラテンローラである特許請求の範囲第1
    項に記載の弾性回転体。 27、上記弾性回転体はシートを搬送するローラである
    特許請求の範囲第1項に記載の弾性 回転体。 28、上記弾性回転体は未定着トナー像を記録材に定着
    する加圧ローラである特許請求の範囲第1項に記載の弾
    性回転体。 29、上記弾性回転体は未定着トナー像を記録材に加熱
    加圧定着する加熱ローラで、内部に 熱源を有する特許請求の範囲第1項に記載の弾性回転体
JP5440786A 1986-03-12 1986-03-12 弾性回転体 Pending JPS62211262A (ja)

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JP5440786A Pending JPS62211262A (ja) 1986-03-12 1986-03-12 弾性回転体

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JP (1) JPS62211262A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01219877A (ja) * 1988-02-29 1989-09-01 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 熱定着ローラの製造方法
US9414440B2 (en) 2013-11-25 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Heating roller, thermal fixing apparatus and method for producing heating roller

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