JPS6220705A - スパイクタイヤのスパイクピン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 ［産業上の利用分野］ この発明は車輌が氷雪路等を走行する場合に使用するス
パイクタイヤ、特にそのスパイクの出し入れ部の構造に
関するものである。

［従来の技術］ 車輌が氷雪路等を走行する場合に、タイヤのスリップを
防止するためにタイヤの踏面から複数のスパイク（鋲）
が突出しているスパイクタイヤを使用することが従来か
ら知られている。

従来のスパイクタイヤは、スノータイヤにスパイクを打
込み、タイヤ表面より１．５〜２．０ａｍ程度突出させ
た構造を持つものである。スパイクの先端には、耐摩耗
性のため、超硬合金等からなるチップが通常取付（）ら
れている。

従来のスパイクタイヤは、このような構造を持つため、
氷雪のない路面上では、このスパイクにより路面が削ら
れ、大気中に粉塵となって飛散し、公害問題を引き起こ
している。この対策として、現在は、スパイクの突出量
を１．０〜１．５履へ低下させることや、あるいはスパ
イクの本数を１５４本／タイヤ１本当りから１２２本／
タイヤ１本当りに低下させること等が行なわれているが
、公害問題の本質的解決とはならず、かつ、一方におい
て氷雪路面上でのタイヤの性能の低トをひき起こす可能
性があり、安全上からも問題があると考えられている。

また、近年、路面の情況に応じてスパイクを出し入れす
ることも考えられているが、これらの考えられているス
パイクビンは構造が極めて複雑で、かつスパイクビンの
出し入れになんらかのアクチュエータ（例えば、空気圧
アクチュエータ、電気的アクチュエータ）を必要とし、
形状が大型化しかつ価格が高価になり、実用化されてい
ない。

これらのことから、路面を削りとらず、かつ氷雪路面上
におけるタイヤの性能を維持することができ、形状が小
型で、価格が低廉であり、かつ動作の確実なスパイクタ
イヤの開発が望まれている。

［発明が解決しようとする問題点］ この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたちのであっ
て、路面状況に応じてスパイクのタイヤ表面よりの突出
長さを変化させることが可能で、これによって、路面の
削りとりを大幅に低減させ、かつ、氷雪路面上における
タイヤの性能を低下させることもなく、かつ、重要な点
として、特に構造が簡単で動作の確実なかつ価格の低廉
なスパイクビンを提供することを目的とするものである
。

（ロ）発明の構成 ［問題を解決するための手段］ この目的に対応して、この発明のスパイクビンは、チッ
プを保持するシャンクを有するスパイクをスノータイヤ
に取付けてなるスパイクタイヤであって、前記シャンク
は前記タイヤに固着しているシャンク基部と前記シャン
ク基部に変位可能に当接して係合するチップ保持部とか
らなり、前記チップ保持部は前記シャンク基部に対して
前記シャンクの軸に関して回転変位可能であり、前記チ
ップ保持部は前記回転によって前記当接している面に案
内されて前記軸方向に変位可能であり、かつ前記チップ
は前記軸から偏心した位置で前記チップ保持部の先端に
保持されていることを特徴としている。

以下、この発明の詳細を−・実施例を示す図面について
説明する。

第１図、第２図、第３図及び第４図において、１はスパ
イクビンであり、スノータイヤ２に取付けられてスパイ
クタイヤを構成するものである。

スパイクビン１はシャンク１０の先端にチップ１３を固
着しており、シャンク１０はスノータイヤ２に固着する
基部３と、その基部３に係合するチップ保持部４とから
なっている。基部３は例えば鋼鉄製で、上端開放の筒状
体をなし、軸５の方向に孔６を形成しておりかつ基端部
には取付は用の７ランジ９を有している。基部３の上端
面７はチップ保持部４と当接してチップ保持部４を載置
させる当接面を構成しており、この上端面７は軸５に対
して傾斜している。チップ保持部４は例え、ば鋼鉄製で
基部３に同心状に係合している。チップ保持部４は大径
の頭部８と小径の脚部１１とを肩１２を境として連続し
て備えている。頭部８の先端には超硬金属製のチップ１
３が固着している。

チップ１３の固着位置は軸５から偏心している。

また頭部８の外周には複数の突起１４が形成されている
。この突起１４はスノータイヤ２との摩擦を大ぎくして
頭部８の脱落を防止するためのらのである。脚部１１は
基部３の孔６内にゆるく嵌合している。したがって、チ
ップ保持部４は基部３に対して軸５に関して回転可能で
ある。チップ保持部４の肩１２は軸５に対して傾斜して
おり、チップ保持部４が基部３に対して軸５に関して回
転すると脚部１１の上端面７とＪｉ！１２との当接位置
が変化し、チップ保持部４は上端面７に案内されて、軸
方向の位置が変位する。このことはチップ１３がスノー
タイヤ２の表面から出入りすることを意味する。

［作用］ このように構成されたスパイクビンの作用は次の通りで
ある。

車両が路面を走行するに当たって、スパイクタイヤが第
１図のスパイクビン１の軸５を含む紙面に垂直な面内で
回転したとすると、スパイクビン１のチップ１３の先端
はスノータイヤ２の外周面とほとんど面一であり、路面
に氷雪が存在しない場合には、路面の例えばコンクリー
トとスノータイヤ２との間にすべりが生ぜず、スパイク
ビン１のチップ１３は単に路面に当接するだけで、走行
に必要なスパイクタイヤと路面との摩擦は、もっばらス
ノータイヤと路面との間に発生する。したがって、この
場合はチップ１３はスノータイヤ２の外周面とほとんど
面一であり１、路面が削りとられることは少ない。

次に、路面が氷雪で覆われていて、氷雪路面とスノータ
イヤ２との間に滑りが生じた場合には、その氷雪路面に
先端が当接していて滑りが生じていないチップ１３に紙
面に垂直な方向の力Ｆが作用し、その結果、軸５回りに
モーメントＭ＝ＦＸｒが発生し、チップ保持部４は軸５
の回りに基部３に対して相対回転変位をする（第５図）
。その結果、第６図に示すように、チップ保持部４は肩
１２において基部３の上端面７に案内されて軸５の方向
に変位し、チップ１３はスノータイヤ２の外方に距離り
だけ突出し、氷雪路面に食込み、スパイクタイヤ全体と
しての滑りを阻止する。

（ハ）発明の効果 以上の説明から明らかな通り、この発明によれば、路面
状況に応じてスパイクのタイヤ表面よりの突出良さを変
化させることが可能で、これによって、路面の削りとり
を大幅に低減させ、かつ、氷雪Ｎ面上におけるタイヤの
性能を低下させることもなく、構造が簡単なスパイクタ
イヤを得ることが出来る。特に重要なこととして、従来
からスパイクの出入制御を温度に応じて行うことが考え
られているが、路面の状態を温度状態から推定すること
は、路面の状態の検出方法としては間接的な方法である
が、この発明では路面のすべりを直接に信号として使用
するので、路面の状態に極めて良く対応することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係わるスパイクビンを示
す正面説明図、第２図はこの発明の一実施例に係わるス
パイクビンを示す平面説明図、第３図はこの発明の一実
施例に係わるスパイクビンを示す縦断面説明図、第４図
はチップ保持部と基部との係合部を示す側面部分説明図
、第５図はスパイクビンのチップ保持部が変位した状態
を示す正面図、及び第６図はスパイクビンのチップ保持
部が変位した状態を示す平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. チップを保持するシャンクを有するスパイクをスノータ
   イヤに取付けてなるスパイクタイヤであつて、前記シャ
   ンクは前記タイヤに固着しているシャンク基部と前記シ
   ャンク基部に変位可能に当接して係合するチップ保持部
   とからなり、前記チップ保持部は前記シャンク基部に対
   して前記シャンクの軸に関して回転変位可能であり、前
   記チップ保持部は前記回転によつて前記当接している面
   に案内されて前記軸方向に変位可能であり、かつ前記チ
   ップは前記軸から偏心した位置で前記チップ保持部の先
   端に保持されていることを特徴とするスパイクタイヤの
   スパイクピン