JPS6220506Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は籾殻を運搬して農耕地に掘削した排水
溝内に充填する装置に関する。

農耕地に掘削した巾狭い排水溝内に、溝壁の崩
壊を防止するために籾殻を充填することは、既に
知られているが、本考案は、その作業を能率良く
行うことができる装置を提供することを目的とし
ている。

そして、本考案装置の構成上の特徴は、後端に
溝掘装置を装備した自走車輛の車台上に、前後に
２分割された籾殻収容箱を設置し、前方籾殻収容
部はその後縁部下端を支点として上方へ回動可能
とし、後方籾殻収容箱の底部には、籾殻を中央部
に移送するための左右右１対のスクリユーコンベ
ヤとその籾殻を溝掘装置の後方へ落とすためのシ
ユートを設けた点にある。

以下、図示の一実施例に基いて本考案を具体的
に説明する。

図中、１は自走車輛の車台であつて、その後端
には溝掘装置２が取付けられているが、その詳細
な説明は省略する。

車台１上に設置された籾殻収容箱３は前後に２
分割されており、前方籾殻収容部４の後縁部５は
後方籾殻収容部６の前縁部の内側に入り込んでい
る。そして、後縁部５の下端は前縁部７の下端に
軸着８され、前方籾殻収容部４は上方へ回動でき
るようになつており、９はその回動用の油圧シリ
ンダ装置である。

後方籾殻収容部６は車台１に固定され、その底
部には左右１対のスクリユーコンベヤ１０，１
０′が配設されているが、このスクリユーコンベ
ヤ１０，１０′は、自走車輛の動力により適宜伝
動機構を介して回転して、籾殻を中央部に移送す
る機能を持つている。

後方籾殻収容部６の底にはスクリユーコンベヤ
１０，１０′の各内側端部に開口するシユート１
１，１１′が設けられており、このシユート１
１，１１′の他端は溝掘装置２の後方に位置して
いる。

本装置で作業を行う場合には、籾殻収容箱３に
籾殻を入れて自走車輛を現場に搬入し、これを排
水溝１２の掘削線に沿つて動かしつつ、溝掘装置
２で排水溝１２を掘削し、これと併行してスクリ
ユーコンベヤ１０，１０′を回転させて、籾殻収
容箱３内の籾殻をシユート１１，１１′を経て排
水溝１２内に落下させて充填してゆく。そして、
籾殻収容箱３の後方の籾殻が少くなつた時は、前
方籾殻収容部４を上方へ回動して前方の籾殻を後
方へ移す。

このようにして、本考案装置によれば、籾殻の
現場への運搬及びその排水溝への充填作業を能率
よく行うことができ、その実用上の効果は大であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の作業時における側
面図、第２図は同じく平面図である。 １…車台、２…溝掘装置、３…籾殻収容箱、４
…前方籾殻収容部、６…後方籾殻収容部、１０，
１０′…スクリユーコンベヤ、１１，１１′…シユ
ート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端に溝掘装置を装備した自走車輛の車台上
   に、前後に２分割された籾殻収容箱を設置し、前
   方籾殻収容部はその後縁部下端を支点として上方
   へ回動可能とし、後方籾殻収容部の底部には、籾
   殻を中央部に移送するための左右１対のスクリユ
   ーコンベヤとその籾殻を溝掘装置の後方へ落とす
   ためのシユートを設けたことを特徴とする排水溝
   用籾殻の運搬・充填装置。