JPS6220503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、地中に埋設して地中に含まれる水
分を排出する水抜き装置を支持し、埋設作業時に
この水抜き装置が倒れないようにする支持台に関
する。

本考案者は、先に地中の水抜きを効率良く行な
える水抜き装置を考案した。即ち、第１〜２図に
示すように、複数の導水板１，２，３を放射状に
かつ互いの内端縁同士の間にスリツト状の細隙
４，４を設けた状態で接続し、その下方に導水板
２，３との間に細隙５，５を設けた状態で上方が
開口した導水管６を固定したものである。このよ
うな水抜き装置７は導水管６の端部を第３図に示
すような排水パイプ８の側面に接続し、該水抜き
装置７によつて捕水した水を排水パイプ８に集め
て排水溝等に送るように構成している。

この排水パイプ８は、互いの間にスリツト状の
隙間９を有する１対の平板部１０，１０の下面に
それぞれ外面が平坦な外向きの傾斜壁１１，１１
を接続形成し、該傾斜壁１１，１１の下端にはそ
れぞれ垂直壁１２，１２を垂下し、該垂直壁１
２，１２の下端にはそれぞれ内向きの傾斜壁１
３，１３を連続させて形成し、該内向きの傾斜壁
１３，１３の下端は互いに連続させて成るもの
で、水抜き装置７は外面が平坦な上部の傾斜壁１
１，１１に通孔を穿設し、該通孔に導水管６を直
接挿入して該排水パイプ８に接続する。

更に、排水パイプ８の上部には、第４図に示す
ように、導水板１ａ，２ａ，３ａを互いの内端縁
の間にスリツト状の間隙を設けた状態で一体のリ
ブ２２により固定することにより、該排水パイプ
８自体にも捕水機能を持たせる。

このように構成される水抜き装置７と排水パイ
プ８とはいずれも地中に埋設して使用するが、上
部の導水板１，２，３，１ａ，２ａ，３ａによる
集水を効率良く行なわせ、かつ導水管６、排水パ
イプ８内に流入した水が良好に流れるようにする
ため、いずれも中央上部の導水板１，１ａが真直
ぐに上方に向いた状態で地中に埋設しなければな
らず、これらを埋設のため地表に堀削した溝の底
部に置いてから溝を埋め戻すまでの間、上記導水
板１，１ａが上に向いた状態に保持しておかなけ
ればならない。

このため、水抜き装置７、或は排水パイプ８を
真直ぐに立てたままの状態に支持する支持台を用
いることが考えられるが、水抜き装置７と排水パ
イプ８とは相当に大きさが異なるため、同一の支
持台で支持することは難しい。しかしながら、異
なつた種類の支持台を用意することは製作費が嵩
み、部品管理も面倒となるため好ましくない。

本考案は上述のような点に鑑み、同一の支持台
で大きさの異なる水抜き装置や排水パイプの支持
を行なえるようにしたものである。

以下、実施例を示す図面により、本考案を説明
する。

第５〜９図は本考案の水抜き装置用支持台の実
施例を示しており、第５〜７図は分解した状態、
第８〜９図は使用するために組立てた状態であ
る。この支持台１４は、台形に形成され下端部を
互いに逆方向に向けて直角に折曲げた２枚の板材
１５，１６より成つている。各板材１５，１６
は、互いに対向する辺を傾斜辺１７，１７とし
て、各板材１５，１６が下方程幅が広くなるよう
に形成している。更に、各板材１５，１６の下端
部は互いに反対方向に向けて直角に折曲げて折曲
げ部１８，１９としている。また、一方の板材１
６の下端部の、上記折曲げ部１９と反対側面に
は、倒立Ｌ字形の鉤片２０，２０が間隔をあけて
２個形成されており、他方の板材１６の下端部に
は、この鉤片２０，２０の間隔と等しい間隔で３
個所以上（図示の例では４個所）に、スリツト状
で上記鉤片２０，２０が係脱可能な切込み２１，
２１を形成している。

上述のように形成された２枚の板材１５，１６
を組合せて支持台１４として使用する場合には、
第８〜９図に示すように、一方の板材１６の鉤片
２０，２０を他方の板材１５の切込み２１，２１
に係止して両板材１５，１６を重ね合せる。この
ように２枚の板材１５，１６を重ね合せると、両
板材１５，１６の傾斜辺１７，１７の間に第８図
に示すようなＶ字形の凹入部が形成され、この凹
入部に水抜き装置７の導水管６、或は排水パイプ
８を載置すれば、これらの部材６，８を真直ぐ上
向きに支持することができる。この際両板材１
５，１６の下端の折曲げ部１８，１９が互いに反
対方向に向いているため、支持台１４が容易に倒
れることはない。

また、一方の板材１６の下端の鉤片２０，２０
が係合する他方の板材１５の切込み２１，２１を
異ならせれば、両板材１５，１６の傾斜辺１７，
１７の間に形成されるＶ字形の凹入部の大きさを
変えて支持すべき部材の大きさに対応させること
ができる。即ち、図示の場合のように、鉤片２
０，２０を最も右寄りの切込み２１，２１に係止
した場合には、上記凹入部を最も大きくして第３
〜４図に示した様な大型の排水パイプの支持に使
用することができ、反対に鉤片２０，２０を最も
左寄りの切込み２１，２１に係止した場合には凹
入部を最も小さくして第１〜２図に示した様な小
型の水抜き装置７の導水管６を支持することがで
きる。また、鉤片２０，２０を中央寄り２個所の
切込み２１，２１に係止すれば、中間の大きさの
部分支持に使用することができる。

本考案の水抜き装置用支持台は以上に述べた通
り構成され作用するので、１種類の支持台で大き
さが異なる複数種類の部材支持を行なうことがで
き、製作費の低廉化と部品管理の容易化とに果す
効果が大きい。

なお、各板材１５，１６は金属板を折曲げて形
成する他、合成樹脂により成型することもでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本考案の支持台により支持される
部材の２例を示しており、第１図は水抜き装置の
端部斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第
３図は排水パイプの縦断面図、第４図は導水板を
設けた排水パイプの縦断面図、第５〜９図は本考
案の支持台の実施例を示しており、第５図は分解
した状態の平面図、第６図は同正面図、第７図は
同側面図、第８図は組立てた状態の正面図、第９
図は同側面図である。 １，１ａ，２，２ａ，３，３ａ：導水板、４，
５：細隙、６：導水管、７：水抜き装置、８：排
水パイプ、９：隙間、１０：平板部、１１：傾斜
壁、１２：垂直壁、１３：傾斜壁、１４：支持
台、１５，１６：板材、１７：傾斜辺、１８，１
９：折曲げ部、２０：鉤片、２１：切込み、２
２：リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 対向する辺を傾斜辺として下方程幅が広くなる
   ように形成した２枚の板材１５，１６の下端部を
   互いに反対方向に直角に折曲げて折曲げ部１８，
   １９とし、一方の板材１６の下端部の折曲げ部１
   ９と反対側面には２個の倒立Ｌ字形の鉤片２０，
   ２０を間隔をあけて固設し、他方の板材１７の下
   端部には、この鉤片２０，２０の間隔と等しい間
   隔でこの鉤片２０，２０が係脱自在な切込みを３
   個所以上設けて成る水抜き装置用支持台。