JPS62205033A - 関節リウマチ治療剤 - Google Patents

関節リウマチ治療剤

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JPS62205033A
JPS62205033A JP61047003A JP4700386A JPS62205033A JP S62205033 A JPS62205033 A JP S62205033A JP 61047003 A JP61047003 A JP 61047003A JP 4700386 A JP4700386 A JP 4700386A JP S62205033 A JPS62205033 A JP S62205033A
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urinastatin
ulinastatin
rheumatoid arthritis
remedy
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理 松尾
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は関節リウマチ治療剤に関し、さらに詳しくはウ
リナスタチンを有効成分とする関節リウマチ治療剤に関
する。
従来の技術 関節リウマチは長年にわたり緩解と悪化を繰返す疾患で
あり、その原因が不明であるところから、治療剤として
は副腎皮質ステロイド(ステロイド剤)、非ステロイド
系抗炎症剤、金製剤等、主に対症療法的治療が行なわれ
ている。
最近になり、関節リウマチの一病囚として、関節液中の
免疫複合体あるいはフィブリン等を倉食した好中球が蛋
白分解酵素(プロテアーゼ)f!:放出し、このプロテ
アーゼが軟骨や滑脱なとの閏節組111N:破壊するこ
とが明らかにされたことから、免疫複合体の生成やフィ
ブリンの沈着を防止して関節リウマチを治療しようとす
る免疫抑制剤療法、更には関節内のプロテアーゼ活性を
抑制することによって関節組織の破壊を防止して症状の
緩解を得ようとする試みも行なわれるようになった。
例えば、出前(リウマチ・クリニカルポイント、p39
、(株)医学研修出版社(1983))は蛋白分解酵素
阻害剤であるFOYt闇節リウマチ患者の関節内に投与
し、関節炎症状の改善を認めたと報告している。しかし
、同じく蛋白分解酵素阻害剤であるトラジロール(商品
名、−船名アブロチニン)を関節内に投与して関節リウ
マチの治療を試みたブルックナーの報告(F、E、Br
uckner  and  V、Elsen*  Ne
w Aspects  or  Trasylol  
Therapy* 4t  pp、17−22. 5c
hat tsuer  Verlag、  Stutt
gartNew York、  1971)では疼痛の
軽減にやや効果が見られた程度で、関節の屈曲性や可動
範囲には変化が認められなかったとしている。又、45
名の関節リウマチ患者を用いて、抗プラスミン剤である
トランサミン(商品名、−船名トラネキサム酸)を6週
間にわたって二重盲検法によって投与したラスムラセン
(G、G、RasmusSent at  ale  
5cand、J、Rheumatologyy  11
s 369 373(1984)’)らはトランサミン
は関節リウマチに有効でなかったと報告している。更に
、関節内に存在するプロテアーゼはブラスミノーゲンア
クチベーター(以下、PAと略す)を活性化してプラス
ミノーゲンをプラスミンに変換し、このプラスミンが関
節に沈着したフィブリンを溶解除去するのであるから、
関節内のプロテアーゼ活性を抑制することは生体の合目
的性に反することとなり、好ましくないとする見解もあ
り、研究者により評価は一致していない。
このように、同じ蛋白分解酵素阻害剤であってもFOY
は有効、トラジロールは有効でなかったと報告されてい
ることから、関節リウマチに対するこれらの物質の作用
効果は、それぞれの物質に特有の作用効果であって、蛋
白分解酵素阻害剤に共通した作用ではないと思われる。
発明が解決しようとする問題点 関節リウマチの治療剤として従来から使用されいてるス
テロイド剤、非ステロイド系抗炎症剤、金製剤あるいは
最近使用されるようになった免疫抑制剤は治療効果と副
作用との両面から十分なものではない、又、関節リウマ
チの中には上記の薬剤には反応しない症例が存在するこ
とが知られていることなどから、このような症例をも有
効に治療しつる薬剤の開発が望まれていた。
問題点を解決するための手段 本発明者らはこのような要望に応えるべく研究を重ねた
結果、ヒト尿中に存在するウリナスタチンが、関節リウ
マチの症状を緩解する作用を有することを見出し、本発
明を完成した。
前記のように、関節液中にはPAが含まれており、この
PAが関節リウマチの発症と重要な関連があると解され
ていることから、このPAの活性に影響を及ぼす薬剤は
関節リウマチの治療剤となり得るものと期待される。関
節液中にPAが存在するのは、関節に沈着したフィブリ
ンを溶解するという生体の合目的性によるものと解すれ
ば、理論的には、関節リウマチ患者にPA活性を阻害す
るような薬剤を投与することは生体の金目的性に反する
こととなり、治療よりはむしろ症状を増悪させることと
なるものと予測される。したがって、ウリナスタチンは
蛋白分解酵素阻害作用を有することから、PA活性を阻
害することとなり、関節リウマチの症状に悪い影Wt−
及ぼし、r!IwJリウマチの治療剤にはなり得ないの
ではないかと思われた。しかし、驚くべきことには、後
記するように、In  VltrOの実験において強力
なPA活性抑制作用を示すとともに、臨床的には、関節
リウマチ患者の関節内に注射することにより、関節リウ
マチの症状を著明に改善した。
ウリナスタチンはヒト尿中に存在する多価酵素阻害剤で
あり、分子量約67.000の糖蛋白質である。ウリナ
スタチンを尿から取得するには、たとえば須見らの方法
(J、 B l o c hm、 flfl*  14
1(1978))を利用することができる。すなわちヒ
ト尿を濃縮し、アルギニン・セファロースカラムを通過
させてウリナスタチンを吸着させた後、塩化ナトリウム
を含むアンモニア水で溶出する。ついで常法によりセフ
ァデックス G−200カラムにてゲルクロマトグラフ
ィーを実施してウリナスタチン画分を得る。このように
して得たウリナスタチンは分子量約67.000、等電
点pH2−3、糖5〜12%を含む酸性糖蛋白質であり
、その比活性は約2500u/mgである。
なお、ウリナスタチンの活性はトリプシン2μgの活性
を50%阻害するウリナスタチンの量を1単位(u)と
して表わした。
ウリナスタチンはトリプシン、α−キモトリプシン等の
蛋白分解酵素だけではなく、ヒアルロニダーゼやリパー
ゼ等の糖、脂質分解酵素をも阻害し、幅広い阻害スペク
トラムを示す。
次に、ウリナスタチンの作用を実験例により示す。
実験例 1 関節液中にはPA活性を示す物質が存在することが知ら
れているが、本発明者らは、この関節液中のPAには抗
ウロキナーゼ抗体と反応してPA活性が抑制される分子
量約33,000及び55゜000(以下、33に、5
5にという)のもの(UKタイプ)と、抗ウロキナーゼ
抗体による抑制は少なく、抗TPA(Tlssue  
Plasmlnogen  Actlvator)抗体
と反応して活性が抑制される分子量約90,000(以
下、90にという)のもの(Tissueタイプ)の3
種類が存在することを、この実験例に先立つ実験におい
て見出している。そこで、ウリナスタチンがこれらの3
種類のPAに対してどのように作用するかを調べた。
プラスミノーゲンとフィブリンとを含む10%SDSポ
リアクリルアミドゲルを調製し、これに、関節リウマチ
患者の膝関節から採取した関節液に各濃度のウリナスタ
チンを加えた検体を添加して電気泳動を行った。検体の
泳動距離により関節液中に含まれるPAの分子量を推定
することができ、泳動された位置でのフィブリンの溶解
試況をデンシトメーターで観察することにより、PA活
性を調べることができる。比較のだめFOY、アプロチ
ニン及びトランサミンについても同様に実験した。結果
を第1図ないし第4図に示した。
ウリナスタチンは90にのTi5sueタイプのPAよ
りも33に、55にのUKタイプのPAをより強く抑制
するのに対し、FOY、アプロチニン及びトランサミン
では311iのPAに対してほぼ一様な抑制作用を示し
、ウリナスタチンとは明らかな作用の相違が見られた。
また、図から求めたE D soは、ウリナスタチンで
はUKタイプのPAに対しては約4X10=モル、Ti
5sueタイプに対しては約4X10−4モル、FOY
ではUKタイプに対しては約1.3×10−2モル、T
i5sueタイプに対しては約8×10−3モルであっ
た。ウリナスタチンはFOYに比べて、UKタイプにお
いては約300倍5Tl 5sueタイプにおいては約
20倍強い作用を示した。一方、アプロチニンはウリナ
スタチンと同様に高分子性の蛋白分解酵素阻害剤である
が、その作用態度はウリナスタチンとは異なり、各タイ
プのPAに対して同じ様に阻害作用を示した。また、ア
プロチニンの作用は、関節リウマチに対しては有効でな
かったにも拘らず、ウリナスタチンに比べて約10倍強
力であった。
このように、関節液中のPAに対する抑制作用は各々の
蛋白分解酵素阻害剤によって異なるとともに、In  
vitroにおけるPAの抑制作用の強さと臨床上の関
節リウマチの治療効果とは必ずしも一致するものではな
いようである。
実験例2  臨床試験 消炎鎮痛剤及びステロイド剤の投与によっても症状の改
善の見られなかった関節リウマチ患者にウリナスタチン
を関節内に投与した。思考は29才の男性で多発関節痛
を主訴とし、ARAの診断基準でC1assical 
 RAである。ウリナスタチン25000u1e:関節
内に週2回、2週間投与した。投与6時間後に関節液を
採取し、実験例1と同様に関節液中のPA活性を調べた
ところ、33にと55には抑制されたが90には抑制さ
れなかった。臨床症状では膝関節の可動域(ROM )
が投与前20°〜90°から投与後5°〜130°に改
善され、更に水腫の改善、疼痛の消失が認め゛られた。
実験例3 急性毒性 1群10匹のddY系雄性マウス(体重20〜22g)
にウリナスタチン4 g / kgを静脈内又は腹腔内
に投与し、1週間にわたって症状と体重変化を観察した
。観察期間中の体重変化は対照群のそれと同様であり、
死亡例も認ゆられなかった。
ウリナスタチンはヒト由来の糖蛋白質であるので、ヒト
以外の動物に由来する物質や化学物質と比べて安全性の
面で極めて有利である。
ウリナスタチンの治療量は1日当り1〜1000 m 
g s好ましくは4〜200mgであるが、症状あるい
は用法に応じて適宜増減することができる。
本発明の治療剤は通常、注射剤として関節内に投与する
のが好ましいが、静脈内投与、経口用剤、吸入剤又は腟
、直腸用剤として用いることもできる。
注射剤としては、用時溶解して用いる凍結乾燥製剤、経
口投与剤としてはカプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤とす
ることができるが、吸収を促進するためにはりボゾーム
封入体とするのが好ましい。
また、腟、直腸用剤としては半割とするのが適当である
。これらの製剤を調製するにあたっては慣用の製剤用担
体あるいは賦形剤等を使用して、慣用の方法によること
ができるる。
次に、ウリナスタチンの取得方法を製造例として説明す
るが、取得方法はこの例に限定されるものではなく、蛋
白質を精製するための一般的な生化学的方法を利用しう
ることは勿論である。
製造例 1 ブロクシエ(Prok、5he)の方法(J、Lab−
CI  In、Mad、  −LJ−t  491  
(1971))に準じた。健康成人尿650Qt−濃縮
し、脱イオン水に対して透析した後、IN水酸化ナトリ
ウム溶液でpH7,8に調製し、次いで50.05M)
リス−塩酸緩衝液(pH7,8)で平衡化したDEAE
セルロースカラム(20X80cm)を通過させて、ウ
リナスタチンを吸着させた。このカラムを同緩衝液40
Qで洗浄した後、0.3M塩化ナトリウムを含む同緩衝
液を用いて、吸着しているウリナスタチンを溶出させ、
この溶出液を60°Cl2O分間の加熱処理を行ない、
混入しているプロテアーゼを失活せしめて、粗製のウリ
ナスタチンlegを得た。この粗製ウリナスタチンt−
0,02Mグリシン−塩酸緩衝液(pH3−4)で平衡
化したDEAEセルロースカラム(8×60cm)に吸
着させた。とのカラムを同緩衝液10g、次に、0.2
M塩化ナトリウムを含む同緩衝液10Qで順次洗浄した
後、0.4M塩化ナトリウムを含む同緩衝液8Qでウリ
ナスタチンを溶出した。
溶出液を限外濃縮で濃縮した後、セファデックスG−1
00を充填したカラム(10X95cm)を用い、生食
塩水を展開溶媒としてゲルクロマトグラフィーを行ない
、精製ウリナスタチンを得た。
ことに得られたウリナスタチンの比活性は2500u/
mgであった。
実施例1 凍結乾燥注射剤 ウリナスタチン40gを2000mMの生食塩水に溶解
し、メンブランフィルタ−を用いて無菌的に濾過する。
濾液を滅菌したガラス容器に1mQづつ充填し、常法に
より凍結乾燥して、凍結乾燥製剤とする。
実施例2 錠剤 ウリナスタチン      400g 乳糖           320g 澱粉           150g ポリビニルアルコール    15g ステアリン酸マグネシウム  15g 上記上記上それぞれ秤取し、ウリナスタチン、乳糖およ
び澱粉を均一に混合する。この混合物にポリビニルアル
コールの水溶液を加え、湿式顆粒造粒法により顆粒を調
製する。この顆粒を乾燥し、ステアリン酸マグネシウム
を混合した後、圧縮打錠して、重量100rrzrの錠
剤としたのち腸溶錠とする。
実施例3 リボゾーム封入体 卵黄レシチン、コレステロール及びジアセチルホスフェ
ートを7:2:1のモル比で混合し、その10gを1.
25Qのクロロホルムに溶解し、フラスコ壁に薄いフィ
ルムを調製した。このフィルムとウリナスタチン10g
を含むリン酸緩衝液2゜5Qを混合して分散液を調製し
た。超音波処理後、110.000gにて遠心し、得ら
れた沈澱を30の生理食塩水に懸濁、滅菌処理してリボ
ゾーム封入製剤を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は酵素阻害剤による関節液中のPA
活性抑制を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ウリナスタチンを有効成分とする関節リウマチ治療剤
JP61047003A 1986-03-04 1986-03-04 関節リウマチ治療剤 Expired - Fee Related JPH0678243B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0748630A1 (en) * 1994-12-29 1996-12-18 Mochida Pharmaceutical Co., Ltd. Urinastatin-containing suppository
WO2008123602A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kyushu University, National University Corporation 関節内投与用関節症治療剤

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JPWO2008123602A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 国立大学法人九州大学 関節内投与用関節症治療剤

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JPH0678243B2 (ja) 1994-10-05

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