JPS62203665A - 網状細孔を有する溶融金属注入用ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非金属介在物に起因する閉塞を防ぐためのガ
ス吹き込み構造を有する鋳造用浸漬ノズル、ロングノズ
ル等の溶融金属注入用ノズルに関する。

〔従来の技術〕

溶鋼等のｉ８融金属の連続鋳造において使用されている
溶融金属注入用ノズルは、ノズル注出孔壁にアルミナ等
の非金属介在物が付若し易く、閉塞しがちなものであっ
た。そこで、ごの閉塞を防止するため、溶融金属注入用
ノズルの筒部を介して不活性ガス等を溶融金属に吹き込
みながら鋳造を行う溶融金属？主入用ノズルが多用され
るようになった。

このガス吹込み構造を有する溶融金属注入用ノズルの一
例として、特開昭５６−１０２３５７号公報に記載され
た浸漬ノズルがある。この浸漬ノズルは、ノズル本体の
軸線方向に環状断面をもつガス吹込用中空室が形成され
ており、この中空室から不活性ガス等を浸漬ノズルの注
出孔内を流れる溶１易中に吹き込む構成である。この浸
漬ノズルにおいては、中空室から吹き込まれたガスがそ
の非金属介在物°を浸漬ノズルの内壁から追い出すこと
によって、浸漬ノズルの内壁にアルミナ等の非金属介在
物が付着することが防止される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このガス吹込型の溶融金属注入用ノズルにおいて、不活
性ガスは中空室からノズルの気孔を経て注出孔内に吹き
込まれる。ところが、アルミナ等の非金属介在物の付着
が多い溶融金属に浸漬される部分で、ノズルの材質が熱
により変質し、気孔の大きさが変化し、安定したガスの
噴出が得られない。したがって、従来のガス吹込型の溶
融全屈注入用ノズルでは、非金属介在物の付着を防止す
る効果が必ずしも充分とはいえない。

そこで、本発明は、このような不安定なガス吹込みを解
消し、：１１°金屈介在物の局部的な付着を防止するこ
とにより、円滑な溶融金属の流れを保障し、溶融金属注
入用ノズルの形状劣化を防ぐ作用を有するガス吹込み機
構を備えた溶融金属注入用ノズルを提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の溶融金属注入用ノズルは、その目的を達成すべ
く、ガス導入口に連通して本体内部に設けられた網状細
孔の一部又は全部を、ノズルの内外壁いずれか或いは双
方に連通させたことを特徴とする。

（実施例〕 以下、図面に示した実施例により、本発明の特徴を具体
的に説明する。

第１図は、７８融金属注入用ノズルの内部底壁に網状細
孔を開口させた例を示す。

該溶融全屈注入用ノズルは、注出孔Ａを画成する内壁部
材ｌ及びノズル本体の外表面を形成する外壁部＋Ａ２か
らなる二重構造をもっている。この内壁部材１と外壁部
材２との間には、中空室３が設けられている。そして、
該溶融金属注入用ノズルの本体内部には、その中空室３
につながる網状細孔４が設けられており、この網状細孔
４は溶融金属注入用ノズルの底部内壁５で開口している
。

なお、この網状細孔４は、注出孔Ａを構成する内壁、或
いはまた吐出孔６の内周に開１コしていても良い。

他方、外壁部材２にはガス吹き込みのために前記中空室
３につながる孔部７が設けられており、この孔部にガス
吹き込み用ソケットが埋め込まれている。

このような構造の鋳造用ノズルにガス吹き込み用ソケッ
トを介して次ぎ込まれたガスの一部は、中空室３を経て
溶融金属注入用ノズル本体内部に形成されている網状細
孔４を通り、底部内壁５から注出孔Ａ内に噴出される。

この底部内壁５は、従来溶融金属に含まれていた非金属
介在物等が堆積し易い個所であった。この非金属介在物
等の堆積により、吐出孔６がら流出する溶融金属が初期
の設計どうりに流れず、溶融金属に対する一部な処理を
困難にしていた。ところが、本実施例においては、その
底部内壁゛５がら注出孔Ａに向けてガスが噴出されるの
で、底部内壁５に非金属介在物等が堆積することがなく
なる。したがって、予期した通りの溶融金属の流れが保
障される。

また、第２図は、網状細孔４を溶融金属注入用ノズル本
体の外表面に開口させ、ノズル廻りの溶融パウダーの凝
固や溶融金属の半凝固を防止する例を示す。

本例の／８融金属注入用ノズルにおいては、そのノズル
本体の外壁に二個の孔部７が設けられ、それら孔部７の
それぞれガス吹込み用ソケットが装着されている。これ
ら孔部７に連通した網状細孔４は、溶融金属注入用ノズ
ル本体内を延び、一部が本体の外表面に開口４ａしてい
る。

モールド内の溶鋼表面が静かな場合、冷却作用を受けて
ノズル廻りの溶融パウダーや溶融金属が半凝固し、鋳造
に支障をきたす場合がある。そこで、溶融パウダーや溶
融金属が半凝固し易いノズル本体外壁部分に開口４ａを
設け、ノズル本体外壁からガスを噴出させることによっ
て、ノズルの周辺にある溶鋼及び溶融パウダーが撹拌さ
れる。その結果、溶融パウダーや溶融金属がノズル本体
の外壁に沈積することを未然に防止することが可能とな
る。なお、この例においては、中空室３を溶融金属注入
用ノズル本体の内部に設けず、網状細孔４をガス吹込み
用ソゲソトに直接連結させているが、第１図の例のよう
に中空室３を介した連結も可能である６ 以上の例で述べた網状細孔４としては、二次元或いは三
次元的に拡がる孔部構造のいずれでも良い。このような
網状細孔４は、加熱により炭化。

揮発、収縮等の変化を受ける有機質材料をノズル構成用
耐火材原料の成形体に所定の分布で内蔵させておき、そ
の耐火材原料の還元焼成、低温熱処理等の加熱時に該存
りａ質材料に炭化、揮発、収縮等の変化を受けさせるこ
とにより、容易に形成することができる。

このとき使用する有機質材料が平面的な網体であれば、
作られた網状細孔４は二次元的な拡がりをもつものとな
る。また、その有機質材料がスポンジ状のものであれば
、作られた網状細孔４は三次元的な拡がりをもつものと
なる。この有機質材料としては、たとえば、天然繊維、
有機繊維、ポリエチレン、ＰＶＡ、塩化ビニル等有機化
学物質、フェノール樹脂、フラン樹脂等の線材が使用さ
れる。

なお、以上の例では、中空室３を介して網状細孔４をガ
ス導入用の孔部７に接続しているが、この中空室３を設
けずに、網状細孔４を直接的に孔部７に接続する構造を
採用しても、同様の結果かえられる。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明においては、鋳造用ノズ
ルの内外壁のｊＩ金属介在物が付着し易い個所に網状細
孔を開口さＵ゛でいる。そして、この網状細孔を介して
噴出されるガスにより非金属介在物の堆積が防がれるの
で、溶融金属注入用ノズルの形状及び該溶融金属注入用
ノズルから流出する溶融金属の流れを長１す１にわたっ
て良好に維持することができる。また、その網状細孔は
、有機質材料の炭化、揮発、収縮等の結果として形成さ
れたものであるから、（Ｉすれたガス分配性を呈する。

したがって、本発明溶融金属注入用ノズルは耐用性に優
れたものとなり、連続鋳造等の製鋼工程に多大の利益を
もたらすものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例における溶融金属注入用ノズルを
示し、第２図は他の実施例における溶融金属注入用ノズ
ルを示す。 特許出願人　　　　黒　崎　窯　業　株式会社代理人　
　小児　益（ほか２名） 第１図 Δ 第２図 ４ａ：外表面上の開口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ガス導入口に連通して本体内部に設けられた網状細
   孔の一部又は全部を、ノズルの内外壁いずれか或いは双
   方に連通させたことを特徴とする網状細孔を有する溶融
   金属注入用ノズル