JPS62200036A - 油圧クラツチの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、自動車の油圧クラッチの制御装置に関するも
のである。

〈従来の技術〉 自動車のクラッチを油圧によって自動的に制御する油圧
クラッチが公知となっている。従来の油圧クラッチは、
エンジンのクランクシャフト端に結合したフライホイー
ルに設けられている油圧シリンダにピストンをクランク
シャフトと平行な軸線方向に進退移動可能に嵌装し、こ
のピストンにクラッチディスクをクラッチ接続方向に押
圧するプレッシャプレートを設け、油圧シリンダの前室
に常に一定圧力の押し戻し油圧を供給し、油圧シリンダ
の後室には、電磁制御弁にて制御される押し付け油圧を
供給する構成である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記従来の油圧クラッチでは、クラッチの断、楼閣のス
トロークが太き（、クラッチの接続に要する時間が長い
ことと、クラッチ接続時に急激に圧着して発進時にショ
ックが発生するという問題がある。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記従来の問題点を解決したものであり、そ
の構成は、エンジンのクランクシャフト端に結合された
フライホイールに油圧シリンダを設け、この油圧シリン
ダに前記クランクシャフトと平行な軸線方向に進退移動
可能に嵌装したピストンによりプレッシャプレートを介
してクラッチディスクをクラッチ接続方向に前記油圧シ
リンダに供給される押し付け油圧によって押圧し、かつ
一定圧力の押し戻し油圧が油圧シリンダに供給されてい
る油圧クラッチにおいて、前記油圧シリンダに供給され
る押し付け油圧の油圧力を制御する電磁制御弁と、前記
押し戻し油圧をピストンに設けたオリフィス通路を介し
て油圧シリンダの押し付け油圧供給室側へ流し、これを
切換弁を介して低圧側へ排出する手段と、前記電磁制御
弁により制御される押し付け油圧の油圧力が最低値のと
きにクラッチディスクの接続開始点前にてピストンの移
動を停止させバランス状態にする反カスブリングと、こ
の反力スプリングに対向するセットスプリングとをピス
トン両端面に設置したものである。

〈作　　　用〉 本発明は、電磁制御弁への電流値がＯとなるとき、すな
わち、クラッチ断の状態でクラッチ接続開始点前にてピ
ストンを停止させクラッチ接時におけるピストンの空走
時間の短縮と接続開始点での微妙な制御を行うものであ
る。

〈実　施　例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第１図
において、１は油圧クラッチの油圧シリンダ、２はピス
トン、３はプレッシャプレートである。前記ピストン２
には油圧シリンダ１の前、後室を連通ずるオリフィス通
路４が貫通され、また前室には反力スプリング５が、後
室には前記反力スプリング５の反力に対しＩくランスす
るセットスプリング６が介装されている。さらに油圧シ
リンダ１の後室には押し付け油圧Ｐｃｔが、また前室に
は押し戻し油圧ＰＣ２が供給される。

この油圧供給回路は、油圧ポンプ７からの油圧Ｐを押し
付け油圧Ｐｃｔとして油圧シリンダ１の後室に供給する
回路８と、押し戻し油圧ＰＣ２として油圧シリンダ１の
前室に供給する回路１２とを有し、前記回路８には油圧
Ｐが一定圧力以上に達したときに押し付け油圧Ｐｃｔと
して油圧シリンダ１の後室に流すチェック弁９と、この
押し付け油圧Ｐｃｔを油圧シリンダ１の後室に供給並び
に遮断し、また前室側からオリフィス通路４を通って流
れる押し戻し油圧ＰＣ２の一部を低圧側に排出する切換
弁ＩＯとが設置されている。

一方、回路１２側には、油圧Ｐを低圧側に排出し、また
この排出量を絞って押し付け油圧ＰＣ＋の圧力を増減制
御する電磁制御弁１１と、油圧Ｐをチェック弁１３によ
り一定圧以上の油圧を低圧側へ排出して押し戻し油圧Ｐ
Ｃ２を常に一定圧に保持して供給する手段を有している
。そして、前記電磁制御弁１１に印加される電流値がＯ
のときの押し付け油圧Ｐｃｔの最低値は第２図で示すよ
うに一定圧力の押し戻し油圧ＰＣ２と同等圧力に設定さ
れている。

本発明は上記の通りの構造であるから、電磁制御弁１１
に印加する電流値をＯにすると、回路８側に流れるポン
プの油圧Ｐは電磁制御弁１１より低圧側（こ°排出され
るため、押し付け油圧Ｐｃｔは最低値となりチェック弁
９は閉止されたままとなる。このとき、切換弁ｌＯは低
圧側に通じるよう切換えられている。これにより油圧シ
リンダ１の前室に供給されている押し戻し油圧ＰＣ２の
一部はピストン４に設けられているオリフィス通路４を
通って後室に流れ、さらに切換弁ＩＯより低圧側へ排出
される。従って、ピストン２は一部の押し戻し油圧ＰＣ
２と反力スプリング５との押し戻し力と、これに対向す
るセットスプリング６による押し付け力とによってクラ
ッチディスクの接続のわずか手前の位置となるようピス
トン２が停止してバランス状態を保持されクラッチ断と
なる。

このクラッチ断から接続する場合には、電磁制御弁６に
印加する電流値を上げて行き、また切換弁ＩＯを回路８
と油圧シリンダ１の後室とが通じるよう切換えられる。

これにより電磁制御弁６は低圧側へ排出するポンプの油
圧Ｐを絞るため、油圧Ｐは第２図で示すように昇圧し、
回路８のチェック弁９を押し開けて油圧シリンダ１の後
室に供給する押し付け油圧Ｐｃｔを前記油圧Ｐの昇圧と
比例的に昇圧する。この押し付け油圧Ｐｃｔの昇圧によ
ってピストン２は押し戻し油圧ＰＣ２と反力スプリング
５とによる押し戻し力に抗して前記バランス状態より前
進移動し、プレッシャプレート３によりクラッチディス
クを押圧してクラッチ接とする。このクラッチ接続時に
は、前記押し戻し油圧に加えて作用している反力スプリ
ング５によって急激な接続を緩和し、かつ極く短いスト
ロークにより即座に接続を開始するものである。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によると、押し付け油圧の最低値で
反力スプリング並びに一定圧力の押し戻し油圧により押
し戻し力と、セットスプリングの押し付け力とによって
クラッチディスクの接続のわずか手前に位置するようピ
ストンを停止させてバランス状態とするようにした構成
であるから、電磁制御弁により押し付け油圧を上昇させ
たときにはピストンの空走時間がなく速やかな接続開始
が得られ、またショックのない接続が行われる接続開始
点での微妙な制御を可能とする利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示し、油圧クラッチの要部と
油圧制御回路の掛図、第２図は電磁制御弁による油圧制
御特性図である。 １・・・油圧シリンダ、２・・・ピストン、３・・・プ
レッシャプレート、４・・・オリフィス通路、５・・・
反力スプリング、６・・・セットスプリング、７・・・
油圧ポンプ、１０・・・切換弁、１１・・・電磁制御弁
、Ｐｃｔ・・・押し付け油圧、ＰＣ２・・・押し戻し油
圧。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンのクランクシャフト端に結合されたフライホイ
   ールに油圧シリンダを設け、この油圧シリンダに前記ク
   ランクシャフトと平行な軸線方向に進退移動可能に嵌装
   したピストンによりプレッシャプレートを介してクラッ
   チディスクをクラッチ接続方向に前記油圧シリンダに供
   給される押し付け油圧によって押圧し、かつ一定圧力の
   押し戻し油圧が油圧シリンダに供給されている油圧クラ
   ッチにおいて、前記油圧シリンダに供給される押し付け
   油圧の油圧力を制御する電磁制御弁と、前記押し戻し油
   圧をピストンに設けたオリフィス通路を介して油圧シリ
   ンダの押し付け油圧供給室側へ流し、これを切換弁を介
   して低圧側へ排出する手段と、前記電磁制御弁により制
   御される押し付け油圧の油圧力が最低値のときにクラッ
   チディスクの接続開始点前にてピストンの移動を停止さ
   せバランス状態にする反力スプリングと、この反力スプ
   リングに対向するセットスプリングとをピストン両端面
   に設置したことを特徴とする油圧クラッチの制御装置。