JPS62199986A

JPS62199986A - スクロ−ル型圧縮装置

Info

Publication number: JPS62199986A
Application number: JP4295386A
Authority: JP
Inventors: Kanji Sakata; 坂田　寛二; Shigemi Nagatomo; 長友　繁美; Makoto Hayano; 早野　誠; Mitsuo Hatori; 羽鳥　三男
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-02-28
Filing date: 1986-02-28
Publication date: 1987-09-03
Anticipated expiration: 2013-04-28
Also published as: JP2743990B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、富閉ケース内にスクロール型圧縮機構を収容
してなるスクロール型圧縮装コの改良に関する。

（従来の技術）従来、低圧の圧縮装置として、スクロール型圧縮装置が
知られている。この圧縮装置は、一対のスクロール翼を
軸方向に組合せて圧縮ｅｌｌｌを構成したもので、小型
、高効率、低振動等の利点を備えている。

ところで、このようなスクロール型圧縮装置は、通常、
密閉ケース内のやや上方寄りの位置に上記密閉ケース内
を上下方向に仕切る形態にフレームを固定し、このフレ
ームの上方にスクロール型圧縮機構を配置し、またフレ
ームの下方に上記スクロール型圧縮機構に駆動動力を与
えるモータを配置し、さらに密閉ケースの底部に潤滑油
を収容したものとなっている。スクロール型圧縮機構は
、通常、スクロール翼を突設し上記フレームに固定され
た非旋回要素と、この非旋回要素の下方に配置され上記
スクロール翼と噛合うスクロール翼の突設された旋回要
素とで構成されている。そして、前記フレームに、軸受
孔を上下方向に貫通させて設け、この軸受孔で前述した
モータの回転軸を回転自在に支持している。また、回転
軸の上端部と前記旋回要素との間に偏心連結機構および
オルダム開溝を設け、この偏心連結機構とオルダム数構
とで旋回要素を自転の伴わない旋回運動させるようにし
ている。そして、モータが収容されている空間を低圧雰
囲気として運転するようにしたものは、旋回要素の背面
側に補助室を形成し、この補助室に圧縮空白の高圧ガス
の一部を導き、これによって非旋回要素から離れる方向
に旋回要素に加わるスラスト力を打消してスクロール翼
の翼端のシール性を確保したり、あるいはスクロール翼
の翼端に格別なシール材を取付けてシール性を確保する
方式を採用している。

しかしながら、上記のように構成された従来のスクロー
ル型圧縮装置にあっては次のような問題があった。すな
わち、補助室を設けて旋回要素に加わるスラスト力を打
ち消す方式を採用したものにあっては、圧縮室から補助
室へガスを導く通路の製作が困難で、量産性にに欠ける
問題があった。

また、ｇ端に格別なシール材を取付ける方式を採用した
ものにあってもチップシールを埋込むための加工が困難
で、量産性に欠けるばかりかシール材の信頼性に欠ける
問題があった。

（発明が解決しようとする問題点）上記した理由で、製作の容易な何等かの手段を採用しな
ければ量産性を上げることはできない。

したがって１本発明は、ｌ！端におけるシール性を向上
できると同時に製作の容易化を図れるスクロール形圧縮
装置を提供することを目的としている。

［発明の構成］（問題点を解決するための手段）本発明に係るスクロール形圧縮装置では、非旋回要素を
固定状態に設けると言う概念を変え。

非旋回要素を、スラスト方向に一定範囲で可動自在に設
けるようにしている。

（作用）一般に、非旋回要素の背面側は＾圧穿囲気に保たれる。

したがって、上記のように非旋回要素をスラスト方向に
一定範囲で可動自在に設けておくと、非旋回要素の背面
の受圧面積を適宜に設定することによって、この非旋回
要素を常に旋回要素側へ押付けることが可能となり、こ
れによって翼端に隙間が発生するのを防止でき、良好な
シール性能を発揮させることができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

−図中１１は密閉ケースである。

密閉ケース１１内の上方寄りの位置には上記密閉ケース
１１内を上下方向に仕切る形態にフレーム１２が固定さ
れている。そして、フレーム１２の上方にスクロール型
圧縮機構１３が配置され、またフレーム１２の下方に上
記スクロール型圧縮機構１３に駆動動力を与えるための
モータ１４が配置され、ざらに密閉ケース１１の底部に
は潤滑油１５が収容されている。

スクロール型圧縮機構１３は、非旋回要素２１と、この
非旋回要素２１の下方に配置された旋回要素２２とで構
成されている。非旋回要素２１は、円板状の鏡板２３と
、この鏡板２３の図中上面に突設された柱状部２４と、
鏡板２３の下面に突設されたスクロール翼２５と、鏡板
２３および柱状部２４のほぼ中央部に設けられた吐出０
２６とで構成されている。そして、上記非旋回要素２１
は前記フレーム１２に固定されたホルダ２７によって支
持されている。ホルダ２７は、中央部に前記非旋回要素
２１の柱状部２４を摺動自在に嵌合させる孔２８を有す
るとともに下面に上記非旋回要素２１の鏡板２３の上面
と接触する受は面２９と。

鏡板２３に設けられた孔に上方から入り込んで非旋回要
素２１の旋回を阻止する凸部３０とが形成されている。

また、孔２８の内面にはシールリング３１が装着されて
いる。したがって、非旋回要素２１は、凸部３０との嵌
合によって旋回が阻止され、また受は面２９によって上
方への移動が阻止され、さらに下方への移動は許容され
る関係に配置されていることになる。

一方、旋回要素２２は、前記鏡板２３の内径より若干小
さい外径の鏡板３１と、この鏡板３１の一方の面に前記
スクロール翼２５の高さとほぼ等しい高さに突設された
スクロール翼３２と、鏡板３１の他方の菌中央部に突設
された筒部３３とで構成されている。そして、上記のよ
うに構成された旋回要素２２は、スクロール翼３２の突
出方向を上方として、上記スクロール＄１３２と前記ス
クロール翼２５とが噛合うように装置ｌされ、この装着
状態が上記鏡板３１と前記フレーム１２との間に設けら
れたオルダム機構３４によって保持されている。

前記フレーム１２には、前記旋回要素２２の筒部３３の
軸心線に対して偏心した軸受孔３５が上下方向に貫通し
て設けられており、この軸受孔３５の筒部３３側に位置
する部分には大径部３６が形成されている。そして、大
径部３６の上端縁には、この上端縁を上方に向けて突出
させ、この突出部で前記可動要素２２の鏡板３１に加わ
るスラスト力を受けるとともにシール材として機能する
環状のスラスト受３７が設けられている。

前記フレーム１２の軸受孔３５には、前記モータ１４の
回転軸４０が回転自在に支持されている。

回転軸４０には、軸受孔３５の大径部分に位置する部分
に大径部４１が形成されており、この大径部４１に前述
した筒部３３に嵌入する小軸４２が突設されている。そ
して、上記回転輪４０は、その下端が１１！ｌＷ４油１
５中に侵入する長さに形成されている。

回転軸４０内には、遠心ポンプ作用で潤滑油１７を、軸
受面や小軸４２と筒部３３との嵌合部に汲み上げる孔４
３が形成されている。

前記モータ１４は、回転子４５を内側に、固定子４６を
外側に配してなるかご形の誘導電動機によって構成され
ている。

一方、Ｗｉ閏ケース１１の前記フレーム１２の外周面に
対接する部分には孔４７が設けてあり、この孔４７はフ
レーム１２内に形成された孔４８を介して非旋回要素２
１と旋回要素２２とで形成された圧縮室Ｐ内の周縁部に
通じている。そして。

上記孔４７は吸込み管４９に通じている。また密閉ケー
ス１１の壁で非旋回要素２１に対向する位置には非旋回
要素２１の上方に存在している空間に通じる関係に吐出
管５０が接続されている。

なお、図中５１はフレーム１２より上方へ移行したｒＡ
滑油を下方へ戻すための孔を示している。

次に上記のように構成された圧縮装置の動作を説明する
。

まず、モータ１４に給電すると、回転軸４０が回転を開
始する。そして、回転軸４０の回転力は旋回要素２２に
伝えられる。旋回要素２２のｎ部３３は回転軸４０に対
して偏心して設けられた小軸４２と嵌合しており、しか
もオルダム機構３４によって支持されているので、この
旋回要素２２は自転の伴なわない旋回運動を行なう。し
たがって、旋回偶素２２に設けられたスクロール翼３２
も旋回運動を行なう。この旋回運動に伴なって、スクロ
ール兎２５とスクロール翼３２との間に形成された圧縮
室１）の容積が周期的に小さくなり、これによって吸込
み管４９．孔４８を介して吸込まれたガスが圧縮されて
吐出口２６から吐出される。吐出された高圧ガスは非旋
回要素２１の上方に存在する空間、吐出管５０を介して
送り出され。

ここに圧縮装置としての機能が発揮される。

一方、上記のようにモータ１４が回転すると、潤滑油１
５の一部は、ＩＬ４３の形状に伴なう遠心ポンプ作用に
よって孔４３内の上方へと汲み上げられる。この汲み上
げられたｌｌ！Ｉ滑油は、軸受孔３５の内周面を潤滑し
た後、小軸４２と筒部３３との嵌合部を潤清し、続いて
スラスト受３７の受は面をｍｌｆ！シた後、オルダム機
構３４が設けられている部分を潤滑し、その後、圧縮室
Ｐ内へと侵入して圧縮ｖＰ内の摺動部を潤滑する。そし
て、圧縮室Ｐ内に入り込んだ潤滑油は、最終的に吐出０
２６から排出された後、孔５１を介して下方へと流下す
る。

上述の如く、旋回要素２２が、旋回運動を行なって、圧
縮動作が行なわれると、圧縮ｆｆＰ内の圧力によって旋
回要素２２は下向きのスラスト力を受け、また非旋回要
素２１は上向きのスラスト力を受ける。旋回要素２２に
加わるスラスト力はスラスト受３７によって受けられる
。一方、非旋回要素２１の上方に存在している空間は高
圧に保たれている。したがって、今、非旋回要素２１に
おける柱状部２４の上端面に加わる下向きのスラスト力
が、この非旋回要素２１に圧縮苗Ｐ側から加わる上向き
のスラスト力より僅かに大きくなるように上記上端面の
面積が設定されているものとすると、非旋回要素２１は
常に下方へ移動する。このため、各スクロール８２５．
３２の翼端と、これに摺接する各鏡板２３．３１との間
に隙間が生じるようなことはない。したがって、簡単な
手段でありながらシール性を向上させることができる。

また、圧縮室Ｐ内に液が入り込んだような場合には、非
旋回要素２１が上方へ移動して、そのときの力を逃がす
のでスクロール翼が破壊されるようなこともない。

なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。すなわち、非旋回要素をスラスト方向に可動可能に
設けるとともに非旋回要素に旋回要素側へ向かう力を付
与できる構成であればよい。

［発明の効果コ以上詳述したように２本発明によれば、筒中な構成であ
るにも拘らず、シール性を向上させることができ倒産性
に適したスクロール形圧縮装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係るスクロール型圧縮装置の縦
断面図である。１１・・・密閉ケース、１２・・・フレーム、１３・・
・スクロール型圧縮機構、１４・・・モータ、１５・・
・潤滑油、２１・・・非旋回要素、２２・・・旋回要素
、２５゜３２・・・スクロール翼、２６・・・吐出口、
２７・・・ホルダ、３４・・・オルダム機構、３５・・
・軸受孔、３７・・・スラスト受。

Claims

【特許請求の範囲】

　互いを軸方向に接合させて互いの間で圧縮室を構成す
る形状にそれぞれが形成されるとともに上記圧縮室内で
互いに噛合うスクロール翼をそれぞれが有した非旋回要
素と旋回要素とからなるスクロール形圧縮機構を密閉ケ
ース内に配置し、上記密閉ケース内に設けられたモータ
の動力で上記旋回要素を自転の伴わない旋回運動させる
ことによってガス圧縮を行なわせるようにしたスクロー
ル形圧縮装置において、前記非旋回要素は、スラスト方
向に一定範囲で可動自在に設けられてなることを特徴と
するスクロール形圧縮装置。