JPS62199851A - 筬 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に高速製織用筬に関するものである。

従来の技術 従来、筬はその材質に軟鋼、硬鋼並びにステンレス鋼が
中心に用いられていた。特に、ウォータージェットルー
ム、エアージェットルームといった高速織機では、ステ
ンレス鋼が、液材質に用いられている。

しかし、織機の高速化忙伴い、従来の筬では短期間の安
定製織後、織機停台が、多発する様になり、長期的に安
定的な製織を得ることができない。

さらに１近年、これらの問題点を改善すべく、新たな筬
として、筬羽表面に１物理蓋着により金属化合物被膜を
形成せしめた物理蒸着液が、開発されたが、これＫよっ
ても、長期的安定製織が、得られていない。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、かかる従来技術の現状に鑑み高速時において
も、長期的な安定製織を可能にする製織用液を提供する
ものである。

問題点を解決するための手段 本発明は筬の少なくとも糸と接触する部分に、化学蒸着
によって金属化合物被膜を形成せしめてなる筬である。

本発明の筬は、炭素鋼、合金鋼、工具鋼及びステンレス
鋼で作られた筬を、Ｔｉｃ　＝　Ｈｚ　、　ＣＨ２、Ｎ
Ｚ等を主成分とするガス雰囲気中で、化学蒸着を施すこ
とＫより、少なくとも筬の糸と接触する部分に、炭化物
、窒化物、炭窒化物およびセラミック酸化物などの単層
あるいは複層多重の金属化合物被膜を２〜２５μｍ厚さ
で形成せしめたものである。

ここで、化学蒸着とは、通常４５０℃以上の高温雰囲気
中で蒸着する方法をさし、その原理は、まず金属化合物
塩を低温で気化させ、次にこの気相と母材とを高温で接
触させ、気相成分の分解、還元、置換などの反応により
目的とする金属や金属化合物を母材表面忙析出被覆する
ものである。

即ち、蒸着物が気相から固相に析出される過程で化学反
応を伴うことを特徴としている。

又、化学蒸着の場合、１０μｍ以上の比較的厚い被膜の
形成が可能であり、蒸着された被膜のはく離強度は、物
理蒸着されたものに比べはるかに大きい。

なお、第１表に各種化合物を化学蒸着する際の具体的な
化学反応例を示す。

以下余白 第１表 例えば、ＴｉＣの被膜を化学蒸着する場合、低温で気化
させた四塩化チタン（ＴｉＣｌ２）並びにアンモニアガ
ス（ＣＨ４）等を、被蒸着物が設置された真空の高温雰
囲気中に供給することにより、化学的に、被蒸着物上に
ＴｉＣの被膜を形成させる。

実施例 本発明忙よる化学蒸着筬、従来筬、物理蒸着筬を用いて
、第２表に示す設計のポリエステルタフタ織物を、津田
駒■製ＺＷ　ａ　ｏ　ｓ型つォータージェットルーム各
３台づつを用いて、織機回転数８００ｖ、ｐ、ｍで製織
した。

第　　２　　表 本発明による化学蒸着筬とは、筬羽表面ＶＣ４〜６μｍ
厚の窒化チタンの金属化合物被膜を化学蒸着したもので
ある。

なお、本発明による化学蒸着筬は、筬羽を設置した約９
００℃の高温真空雰囲気中に、四塩化チタン（Ｔｉ　Ｃ
１４）と窒素ガス（Ｎ、）を供給することにより、得ら
れたものである。

ここで、物理蒸着筬とは、筬羽表面に、４〜６μｍ厚の
窒化チタンの金属化合物被膜を、物理蒸着したものであ
る。

上記の条件で製織した場合の製織期間と織機１台並びに
１日当シの織機停台回数との関係を第１図に示し、Δ印
が従来筬を使用し念場合、番印が物理蒸着を施した筬を
使用した場合、○印が、本発明１ｃよる化学蒸着を施し
た筬を使用しｔ場合の結果である。

従来筬を使用し之場合は、製織期間２０日程度で織機停
台多発のため使用不能になり、物理蒸着筬を借用し次場
合は、製織期間４０日程度で織機停台多発のため使用不
能になったことを示している。

又、本発明による化学蒸着筬を使用した場合は高速時に
おいても、長期間にわたって、安定的な製織が得°られ
ていることを示している。

発明の効果 本発明の筬を使用することによって、高速時においても
、長期的な安定製織を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例によって、製織した場合の製織期間と
織機１台並びに１日当シの織機停台回数との関係を示し
、Δ印は従来液を使用した場合、・印は物理蒸着を施し
た筬を使用した場合、Ｑ印は本発明による化学蒸着を施
した筬を使用した場合である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筬の少なくとも糸と接触する部分に、化学蒸着によつて
   金属化合物被膜を形成せしめてなる筬