JPS62199636A - 硫黄マスタ−バツチの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はゴム状重合体ラテックスと硫黄の水性分散液と
を混合する硫黄マスターバッチの製造方法に関するもの
である。

（従来の技術） 従来から硫黄マスターバッチを製造する方法としてはゴ
ム状重合体と硫黄とをロールやバンバリー等の混合機械
を用いて混練する方法が一般的に用いられているが、ゴ
ム状重合体ラテックスに硫黄を添加し、共沈させる方法
も実施されることがある。

（発明が解決しようとする問題点） 後者の場合、比重の大きい硫黄を水性媒体中に分散させ
るには通常アニオン系界面活性剤等を用いて硫黄の水性
分散液を形成せしめるが、安定な分散液とするのは困難
である。

また、この硫黄の分散液をゴム状重合体のラテックスに
添加すると硫黄は沈降し、共沈にょジ硫黄を定量的に含
有するゴム状重合体（硫黄マスターバッチと称する）を
得ることも困難である〇（問題点を解決するための手段
） 本発明者等はこの様な問題点のない硫黄マスターバッチ
の製造方法を開発すべ（鋭意検討を重ねた結果、本発明
を完成するに到った。

か（して本発明によれば、ゴム状重合体ラテックスと、
増粘剤及び分散剤を用いた硫黄の水性分散液とを混合し
、凝固剤により共沈させることを特徴とする硫黄マスタ
ーバッチの製造方法が提供される。

本発明の特徴は増粘剤及び分散剤を使用して調整した硫
黄の水性分散液を用いることにある。

本発明で使用する増粘剤はラテックスに添加してその粘
度を高めるために使用されるものであり、典型的な例と
してはメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリアクリル酸アンモニウムなどの水浴性ポリマー：ベ
ントナイトなどの含水アルミニウムケイ酸塩、活性白土
などの鉱物性増粘剤が挙げられる。これらは一種あるい
は二種以上で使用される。

本発明で使用される分散剤はナフタリン−ホルムアルデ
ヒド縮金物のスルホン酸塩が代表例であるが、これ以外
にアルキルサルフェート、アルキルアリルスルホネート
、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルアミドス
ルホネートなどのアニオン系界面活性剤；ビロリン酸ソ
ーダ、メタリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、水ガ
ラスなどのいわゆるビルグーとして知られている物質の
中で分散能を有するものが挙げられる０これらは一種あ
るいは二種以上で用いられる。

ゴム状重合体のラテックスと混合する硫黄の水性分散液
は上記の増粘剤及び分散剤を用いて調製される。

硫黄は通常３００メツシュ程度の粉末として使用され、
例えば水１００重量部に対し硫黄１０〜１５０重量部、
増粘剤０．１〜５重量部、分散剤１〜１０重量部の割合
で各成分を混合する０増粘剤のみあるいは分散剤のみの
使用では安定な硫黄分散液は得られず、両者の併用が不
可欠である。硫黄を均一に分散させ、安定な分散液とす
るために通常、前記混合液をボールミル等を用いて機緘
的剪断作用を与えて充分に混合し、硫黄を微粒化するこ
とが望ましい。

かくして得られた安定な硫黄の水性分散液をゴム状重合
体のラテックスと混合する。

ゴム状重合体のラテックスとしては固形の該重合体を適
尚な溶媒に！解し、転相法によりラテックスとしたもの
も使用できるが、乳化重合によって製造したゴム状重合
体のラテックスあるいは天然ゴムラテックスを使用する
のが経済的で好ましい〇ゴム状重合体の種類は硫黄マス
ターバッチの、使用目的に適したものを選択すればよく
、本発明においては全く制限はない。乳化重合によるゴ
ム状重合体としてはスチレン−ブタジェン共重合ゴム、
クロログレンゴム、アクリロニトリル−ブタジェン共重
合ゴム、アクリルゴムなどが挙けられる。

ゴム状重合体のラテックスと硫黄の水性分散液を混会し
、凝固剤を用いて共沈させ、乾燥工程を経ることにより
硫黄マスターバッチが製造される。

ラテックス及び硫黄分散液の使用割合は硫黄マスターバ
ッチの目的とする硫黄含有量となる様に適宜決めればよ
（、特に限定されない。

共沈は凝固剤の添加により行うが、所期の硫黄含有量と
するにはラテックスと硫黄分散液とを混伊し、即座に共
沈させることが好ましく、共沈もラテックスと分散液の
混合［凝固剤浴中へ添加することが硫黄の沈降全防止す
るうえにも好ましい０得られた共沈物は通常の乳化重合
によるゴム状重合体の製造と同様、水洗、脱水、乾燥の
各工程を経て硫黄マスターバンチとされる。

本発明で使用される凝固剤は通常の乳化重合で用いられ
る凝固剤がそのまま使用でき、特に制限はない。例えば
塩酸、硫酸などの無機酸；塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウムなどの無機塩
：アミン糸重合体、アクリルアミド系重合体などの高分
子凝集剤などが挙げられる。

（発明の効果） 本発明の方法を実施することにより硫黄含有量が常に一
定した硫黄マスターバッチの製造が可能となる。

以下実施例により本発明を具体的に説明する。

実施例及び比較例中の部数及びチはとくに断りのない限
り重量基準でおる。

実施例１〜３ 通常の乳化重合により製造し蛇スチレンーブタジェン共
重合ゴム（８ＢＲ，結合スチレンｉ２５．５％）ラテッ
クス１００部（固形分つと第１表記載の硫黄分散液２部
（硫黄を［１９５１５部含む）と全混合し、α５％の塩
化カルシウム水浴液を入れた攪拌機付き凝固槽へ注き゛
共沈を行った。

水洗、脱水後、減圧乾燥によりＳＢＨの硫黄マスターバ
ッチを製造した。これらの少量を酸素燃焼フラスコ中で
燃焼させ、生じた硫酸根濃度をイオンクロマトグラフィ
ーで測定し、硫黄の含有量を求めた。結果を第１表に示
す。

尚、硫黄の水性分散液は水１００部、硫黄ｉｏ。

部及び第１表記載の分散剤及び増粘剤とを混合し、ボー
ルミルを使用して２４時間攪拌して調製した。

比較例１〜３ 実施例１〜３と同じ操作で、水ｉｏｎ部、硫黄１００部
及び第２表記載の分散剤又は増粘剤３部とを混合して硫
黄の水性分散液を調製した。

これらの分散液はいずれも安定性が悪（静置すると硫黄
が沈降するのが認められた。

使用直前まで充分に攪拌を続けた上記硫黄分散液２部と
実施例１〜６で用いたＢＢＲラテックス１００部とを混
合し共沈せしめた。得られたＢＢＲ硫黄マスターバッチ
の硫黄含有量を第２表に示す。

第２表 実施例４〜６ 実施例１〜３の硫黄分散液１部（硫黄０．４７８部を含
む）を使用する以外は同じ条件で実施例１〜３を繰返し
た。

得られたマスターバッチ中の硫黄含有量はそれぞれＱ、
４７％、０．４８％、０．４６％Ｔあツタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ゴム状重合体ラテックスと増粘剤及び分散剤を用いた硫
   黄の水性分散液とを混合し、凝固剤により共沈させるこ
   とを特徴とする硫黄マスターバッチの製造方法。