JPS621985Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は改良に係る大台紙の提供を目的とする
ものである。

従来より知られている小物商品の包装形態の一
つに、外部より透視できるセロフアンのごとき袋
体に小物商品を内装し、その袋体の開口縁を二折
せる紙製の支持部材で挾着する包装材がある。

この包装材の場合、通常、支持部材の中央部位
には既知の陳列展示器材に設けてあるＵ状平型フ
ツクや直線状のフツクに対し挿脱自在とした掛孔
が設けられているので、数多くのこれら包装材を
一括して前記フツクに水平方向に挿着する効果的
な展示を実施することができる。

しかし前記フツクは陳列展示器材が必要であ
り、展示場所も限定的である。

そのため、前記包装材は陳列展示器材に挿着で
きるのみでなく、台紙上に段階的に装着できるよ
うに配慮されている。

該台紙は、一般には、縦長な長方形状に形成さ
れていて、展示対象の包装材を長手方向に一列ま
たは複数列に着脱自在のもとに装着され、その装
着方式としては支持部材の左右両側縁に横向きの
切込みを設けることによつて挿入片を形成し、大
台紙におけるその対応位置に設けた縦向きの切込
み部に該挿入片を挿入するのが一般的である。

そのため、台紙に数多くの包装材を装着する場
合に簡単かつ容易に実施できるし、また購買者が
任意に当該包装材を台紙から取外すことができる
ので真に便宜である。

しかしながら、前記台紙タイプには欠点があ
り、それは制限された紙幅の支持部材に当該小物
商品についての商品名、使用要領、成分、効能、
出所表示等の記事を掲記する場合、その一部分が
横向きの切込みにかからないようにしなければな
らないという問題点があつた。

そこで考案者は、台紙タイプの長所を生かしな
がら前記問題点を解決するべく提案するのが本考
案である。

本考案の構成を図面に従い説明すると、Ａは大
台紙、Ｂは包装材であり、大台紙Ａにおいて、上
向きに切込みを施して形成した差込片１の両隣り
にＵ状の下向きに切込みを施して形成した押止片
２を対設し、これら差込片１、押止片２を適宜段
数設定してある。

包装材Ｂは、小物商品１０を内装するセロフア
ンのごとき袋体５の開口縁６を二折せる紙製の掛
孔８を有する支持部材７で挾着してなるものであ
つて、挾着手段としては既知のステープラー（ホ
ツチキス）９を使用することが好ましい。

図中、３は大台紙Ａの上部に形成した広告等表
現部であり、４は吊ひも用の掛吊孔である。

本考案は上記の構成を有するので、以下の効果
をもたらすものである。

すなわち、本考案によれば、大台紙Ａに所望個
数の包装材Ｂを装着した場合、図面から明らかな
とおり、在来のように包装材Ｂの支持部材７側縁
部になんら切込みを設けないので、限られた支持
部材７の面積を有効に活用し効果的な広告文字、
図柄その他の必要事項を記載することのできるも
のである。

また前記差込片１および押止片２の構成を採用
することにより、包装材Ｂは大台紙Ａに対し確実
に取り付けられ、ぐらつきとか傾むきもなく商品
としての掲出効果もよく、更に取外し取付けも真
に容易なものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る大台紙の実施例を示し、第
１図は使用状態を示す説明図、第２図は包装材の
取付要領を示す説明図である。 Ａ……大台紙、Ｂ……包装材、１……差込片、
２……押止片、５……袋体、６……開口縁、７…
…支持部材、８……掛孔、１０……小物商品。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上向きに切込みを施して形成した差込片の両
   隣りに、Ｕ状の下向きに切込みを施して形成し
   た押止片を対設してなる大台紙。 (2) 前記差込片および押止片が適宜段数設定して
   ある実用新案登録請求の範囲第１項記載の大台
   紙。