JPS62198061A - 空気電池の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボタン形空気電池の改良に関するものである。

〔従来例の構成とその問題点〕

従来、ボタン形空気電池は正極である触媒層が薄層に形
成できるため、負極活物質の充填量を多くすることが可
能となシ、同形状の水銀電池やアルカリマンガン電池等
に比較して、大容量の電池を提供することができ、近年
は主として補聴器の電源として使用されている。

このような、ボタン形空気電池の代表的なものは、図面
第３図に示した構成からなっている。

第３図において、ｌは負極端子を兼ねる封口板でニッケ
ル、ステンレス鋼、鋼の三層クラツド材からなっている
。２は正極端子を兼ねる正極容器で、鉄板にニッケルメ
ッキを施したものからなり、底部には空気流入のための
透孔３が形成されている。この正極容器２の内側底部に
は空気拡散紙４、況水膜５、集電体、６を芯体にして触
媒７を塗着した触媒層８、電解液を保持したセパレータ
９が積重収納されている。１０は封口板１の内部に収納
された粒状水化亜鉛と水酸化カリウム電解液との混線物
である負極活物質、１１は正極容器２と封口板ｌとの間
に介在された絶縁ガスケットで、正極容器２の開口部周
縁１２を内方向に加圧屈曲して密封電池を構成している
。

一般に前記触媒層８は、活性炭、アセチレンブラック等
と二酸化ｉンガン、あるいは金属７タロシアニンをフッ
素樹脂の水性ディスパージョンで混合してペースト状に
した後、エギスパンデットメタルや金網、パンチトメタ
ルなどの集電体６に塗着し乾燥して形成されているので
強度的に弱いため、電池の組立工程中に過剰な圧力や圧
縮を施こすと、触媒７が集電体６から剥離したシ、破壊
されて負極活物質１０に付着して内部短絡を起生じたり
、耐漏液性を低下させる等の欠点を有していた。

〔発明の目的〕

本発明は上記のような従来例の欠点を除去し、電池の放
電および漏液特性を向上せしめた空気電池を提供するこ
とを目的とする。

〔発明の構成と作用〕

本発明は図面第３図によって説明した完成されたボタン
形空気電池の正極容器の底部周縁と開口部周縁との間を
再加圧して、正極構成体の周縁を絶縁ガスケットと正極
容器との間に加圧保持するとともに、正極容器の底部周
縁に段差を形成させることを特徴とするもので、正極構
成体特に触媒層の周縁が破壊や変形することを防ぐこと
が可能となシ、内部短絡を防止するとともに、耐漏液性
を向上せしめる。また正極容器の底部周縁に段差を形成
するため、あるいは中央部を外方へ突出せしめるので、
正極容器の空気流入用の透孔が補聴器等の機器に収納し
た場合に封塞されることなく、電池の放電作動を容易に
行なわせしめる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を図面第１図および第２図によって
説明する。

第１図は、前記第３図によって説明した従来例のボタン
形空気電池と構成はほぼ同じである。すなわち、１は負
極端子を兼ねる封口板、２は正極端子を兼ねる正極容器
、３は空気流入の透孔、４は空気拡散紙、５は況水膜、
８は集電体６と触媒７からなる触媒層、９はセパレータ
、１０は負極活物質、１１は絶縁ガスケット、１２は正
極容器２の開口部周縁、１３は正極容器２の底部周縁、
１４は正極構成体の周縁部、１５は正極容器２の中央突
出部である。なお、図示していないが使用前の空気電池
の透孔３はシール紙で封着されており、使用時にシール
紙を除去するものである。

第２図は本発明空気電池の製造方法を説明したもので、
１６はボタン形空気電池で、直径１１．６ｍ、ａ！　Ｍ
ｒ　５．４１１１　、層高４．５ｕに形成されている。

この完成空気電池１６を下金型１７と上金型１８内に収
納し上下より加圧する。この場合下金型１７は空気電池
１６の正極容器の底部周縁１３に係合する下方段部１９
と凹部２０が形成されており、上金型１８は空気電池１
６の正極容器の開口部周縁１２に係合する上方段ｓ２１
が形成されている。このように構成された金型［７゜極
容器２の底部周縁１３に段差が形成されるとともに、正
極構成体の周縁°部１４が絶縁ガスケット１１と正極容
器２との間に加圧保持される。また、正極容器２の中央
は外方へ突出され中央突出部１５を形成する。こうして
得た空気電池は直径］　１．５ａ＋　。

総高５，４１１１．層高４．３騙に形成された。

上記によって完成された本発明のボタン形空気電池人と
従来例のボタン形空気電池Ｂｔ各２０個製造して、４５
′０．９０９６の多湿環境下に所定期間貯蔵して耐漏液
特性をクレゾールレッドで検査したところ、人は６週間
後でゼロ個、１２週間後で３個の漏液を正極容器の透孔
より目視できたが、Ｂは６週間後で６個、１２週間後で
１８個の漏液が目視できた。この結果から本発明の方法
によって得たボタン形空気電池人は、従来例の電池Ｂに
比較して耐漏液特性が優れていた。

また、本発明によるボタン形空気電池は、正極容器の外
部周縁に段差が形成されるとともに１底部中央部が外方
へ突出するので、補聴器等の機器の電池ホルダ内に空気
電池を収納した場合に、正種容器の底外面がホルダー内
面に密着しないので、正極容器の透孔を封塞することな
く、空気電池内に空気が容易に流入することが可能で、
電池の放電を容易にかつ完全に作動せしめることができ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、電池組立中に触
媒層を破壊することなく、正極構成体の周縁部を加圧し
て耐漏液特性を向上せしめるとともＫ、電池容器の透孔
がら空気の流入を容易に行なわしめて、電池の各特性を
向上し、さらに電池の製造方法も簡単である等、その効
果は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるボタン形空気電池人の断面図、第
２図は同上電池の製造方法の顆序を説明する一部を断面
にした側面図、第３図は従来例のボタン形空気電池Ｂの
断面図である。 １・・・封口板　　　　　　２・・・正極容器３・・・
透孔　　　　　　　４・・・空気拡散紙５・・・溌水膜
　　　　　　８・・・触媒層９・・セパレータ　　　　
１０・・・負極活物質１１・・・絶縁ガスケット

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）空気孔を有する正極容器の内側底部に撥水膜、触
   媒層、セパレータからなる正極構成体を収容し、その上
   部に負極活物質、電解液を収容した封口板を配し、絶縁
   ガスケットを前記正極容器、封口板、正極構成体間に配
   して加圧封口した空気電池であつて、完成された空気電
   池の正極容器の底部周縁と開口部周縁との間を再加圧し
   て、正極構成体の周縁を絶縁ガスケットと正極容器との
   間に加圧保持するとともに、正極容器の底部周縁に段差
   を形成させることを特徴とする空気電池の製造方法。
2. （２）正極容器の底部周縁の段差が、周縁より中央部が
   外方へ突出せしめるように形成させることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の空気電池の製造方法。