JPS62195560A - 試薬ボトルテ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は試薬ホ１〜ルテーブルに係り、とくに試薬の正
確な温度制御を容易に行うことができる装置に関する。

［従来の技術］ 生化学分析、免疫学的分析、血中薬物検査分析、ざらに
は電解質分析などを行う多目的、多項目測定が可能な自
動分析装置においては、測定項目に対応する試薬ボトル
を試薬吸引位置まで移送するため正逆回転制御をしてい
る試薬ボトルテーブルが用いられている。

試薬ボトル内の試薬は、所定の操作を行ったのち反応管
内に添加されて、サンプルと化学反応を行い、反応状態
の検知には比色分析法などをもちい′Ｃ測定している。

前記の自動分析装置では多種類の化学成分の測定を行う
ために、多種類の試薬を試薬ボトルテーブル上に保存し
ている。一方、試薬は温度により影響を受けるため、試
薬ボトルテーブルの温度制御を正確にする必要がおり、
ことに酵素系の反応試薬を用いる場合には２〜１０℃に
温度制御する必要がおる。一方、おる反応試薬において
は、低温度において、活性が低下したり、結晶が生成し
たリすることもあるため、これらを回避するために室温
庫が必要となる。ずなわら、多種類の試薬の異なる性質
に対応した温度制御を同一の試薬ボトルテーブル上にお
いて正確に行わねばならない。

しかしながら、通常の自動分析装置の設置場所における
環境温度は３７°Ｃに達することがあり、かかる環境に
おける試薬の保存は、化学反応に影響するのみならず試
薬の劣化をもたらすことになる。

したがって、従来、前記にのべたごとく試薬ボトルテー
ブル上に保存している試薬を冷却するために、冷却装置
を有する試薬ボトルテーブルが用いられる。

第５図は従来の試薬ボトルテーブルの構成例をしめして
いる。第５図において、５２は試薬ボトルテーブルであ
り、複数の試薬ボトル３０が格納されている。試薬ボト
ルテーブル５２は底板、側板ならびにカバーからなり、
軸５０を中心として駆動装置２２により伝動装置５６を
介して正逆回転される。試薬ボトルテーブル５２の下方
には、固定板５６を設けており、外縁部は若干の間隙を
もって試薬ボトルテーブル５２の側板の一部に重なり合
っている。また、試薬ボトルテーブル５６の底板には複
数の開口６６を円周方向に設けており、同様にカバーに
は複数の開口５４を設けている。固定板５６には冷却空
気６２の入口５８ならびに排出空気６４の出口６０を設
けている。なお、開口５４は試薬ボトル３０内の試薬の
吸引のためのものである。試薬ボトルテーブル５２は駆
動装置２２により正逆回転制御されるとともに、冷却空
気６２は入口５８から空間部６８に入り、ざらに複数の
開口６６から隣接して配列した複数の試薬ボトル３０の
底部に接触して試薬ボトル３０内の試薬を冷却し、冷却
空気６２は熱交換されて排出空気６４となり出口６０か
ら系外に排出される。かくして試薬ボトルテーブル５２
上に保存している試薬ボトル３０内の試薬を冷却するの
みの温度制御が行われる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の試薬ボトルテーブルでは、室
温保存に対する充分な考慮が行われてなく、多種類の試
薬の異なる性質に対応した異なる温度領域のもとての温
度制御を同一の試薬ボトルテーブル上において正確に行
うことができないという問題があった。

ざらに、試薬ボトルテーブルの冷却装置においては、確
実な冷却空気の流れが形成されず、試薬ボトルの底面の
みが冷却されるだけであるため、充分な冷却効果が得ら
れず、また試薬ボトルテーブルと固定板との間隙におけ
る冷却空気の封止が困難であるため、冷却効果が低く冷
却空気の消費量を増大させるという問題があっ６た。

本発明はこのような従来の問題を解決するものでおり、
多種類の試薬の異なる性質に対応した異なる温度領域の
もとての温度制御を同一の試薬ボトルテーブル上におい
て正確に行うものであって、試薬ボトルテーブル内に冷
却空気および室温空気の確実に区画された通路を形成し
て試薬ボトルの冷却効果および室温保存効果を増大させ
て試薬の正確な温度制御を容易に行うとともに、冷却空
気および室温空気の消費Ｇを低減できる優れた試薬ボト
ルテーブルを提供することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、固定軸の中空部に
設けた第一通路と、前記固定軸の別の中空部に設けた第
二通路と、前記固定軸の周囲を正逆回転する試薬ボトル
テーブル上に配列した複数の試薬ボトルのうちの大部分
の相互の間隙からなる第一通路と、残余の相互の間隙か
らなる第二通路と、前記試薬テーブルの底部の開口を設
けた第一通路および第二通路からなり、前記の区画され
た第一通路には冷却空気を、第二通路には室温空気をそ
れぞれ、順次、貫流させるようにしたものである。

［作　用］ 本発明は上記のような構成により次のような作用を有す
る。本発明において第一通路とは冷却空気に対応した通
路であり、同じく、第二通路とは室温空気に対応した通
路であることを意味している。

すなわち、固定軸の中空部に設けた第一通路に引続き試
薬ボトルテーブル上に隣接して配列した複数の試薬ボト
ルのうちの大部分の相互の間隙からなる第一通路と、試
薬テーブル底部の開口による第一通路を順次、形成して
いるため、冷却空気は前記のそれぞれの第一通路に沿っ
て、順次、貫流して試薬の冷却作用を行う。一方、固定
軸の別の中空部に設けた第二通路に引続き試薬ボトルデ
ープル上に隣接して配列した複数の試薬ボトルのうちの
残余の試薬ボトルの相互の間隙からなる第二通路と、試
薬テーブル底部の開口による第二通路を順次、形成して
いるため、室温空気は前記のそれぞれの第二通路に沿っ
て、順次、貫流して試薬の室温保存作用を行う。

したがって、試薬ボトルテーブル内に冷却空気および室
温空気の確実に区画された第一通路および第二通路を形
成して、試薬の冷却および加温を行い、冷却空気および
室温空気の局部的な循環や滞留の発生が回避されるため
に、試薬ボトルの冷却効果および室温保存効果を増大さ
せることができ、自動分析装置の設置場所における環境
温度の変化にも拘らず、多種類の試薬の異なる性質に対
応して、試薬ボトルの配列を選択し、異なる温度領域の
もとての正確な温度制御を同一の試薬ボトルテーブル上
において容易に行うことができる。

また、冷却空気および室温空気が漏洩するがごとき構造
を除いているために、前記の冷却効果および室温保存効
果とともに冷却空気および室温空気の消費量を低減する
ことができる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を図面について詳述する。

第１図は本発明の一実施例の構成をしめすものでおる。

第１図において、１２は試薬ボトルテーブル１６の中央
部に設けた固定軸であり、固定軸１２は中空部１４を有
しており、中空部１４は第一通路１５を形成している。

試薬ボトルテーブル１６は円筒状の側板１６ａ、円板状
の底板１６ｂおよび円筒状の内側板１６ｃをもって円環
状となしており、上下の軸受２４、２４をもって固定軸
１２に軸支されている。底板１６ｂには内接歯車１８を
設け、歯車２０と噛合い、駆動装置２２の正逆回転制御
によって、試薬ボトルテーブル１６は固定軸１２の周囲
を所要のタイミングをもって間欠的に正逆回転ににる回
動を行う。目板２６は試薬ボ１〜ルテーブル１Ｇの外周
を凹み、側板２６ａ、底板２６１）　Ｊ５よびカバー２
６ｃからなり、底板２６１）は固定軸１２に締結されて
、固定して用いる。

試薬ボトルテーブル１６には複数の試薬小トル３０゜５
３が放射状に均等に格納されている。このさい複数の試
薬ボトル３０．５３のうらの大部分の試貼ボＩ−ル３０
の相互の間隙が第一通路３６を形成し、残余の試薬ボト
ル５３の相互の間隙が第二通路５４を形成しており、測
定項目に対応する試薬小トル３０おにび５３がそれぞれ
選択されて、配列され、区画された第一通路３６および
第二通路５４が形成されている。

固定軸１２には中空部１４と別の中空部５０を有してＪ
′３す、中空部５０は第二通路５１を形成している。、
試薬ボ１〜ル５３が集合して配列された試薬ボ１−ル５
３ブロックの頂部ならびに両側部には、遮へい＃４５８
によって、試薬ボ１−ル３０が集合して配列された試薬
ボトル３０ブロツクと区画している。

そして、試薬ボトルテーブル１Ｇの回動により、測定項
目に対応する試薬ボトル３０．５３を図示することを省
略したピペット装置の近傍へ移送させた後、ピペット装
置は試薬ボトル３０．５３内から所要量の試薬を吸引し
て、対応反応管内に分注するようにしている。

第２図は第１図のＩ−Ｉ矢視の平面図をしめし、複数の
大部分の試薬ポ］〜ル３０と残余の試薬ボトル５３とが
側板１６ａと内側板１６ｃの間に放射状に均等に格納さ
れ、かつ、遮へい材５８によって試薬ボトル３０ブロツ
クと試薬ボトル５３ブロツクとに区画していることをし
めしている。

第３図は遮へい材５８の詳細図で必り、試薬ボトル５３
ブロツクの頂部および両側部とを遮へいすることにより
、試薬ボトル３０．５３ブロツクの区画ならびに第二通
路５４の形成などのために用いられる。

第４図は試薬ボトル３０．５３の詳細図でおり、巾が扇
形をなし、一定高さからなる試薬の容器であり、広巾部
の頂部にはねじを有する吸引口３１を備え、試薬の吸引
などに用いられる。

第１図および第２図において、複数の試薬ボトル３０．
５３をそれぞれ放射状に隣接して均等に配列することに
より、試薬ボトル３０相互の間隙には第一通路３６が、
試薬ボトル５３相互の間隙には第二通路５４がそれぞれ
形成される。ざらに底板１６ｂにおいて試薬ボトル３０
を格納している位置に複数の開口３１を設けることによ
り第一通路３２が形成され、試薬ボトル５３を格納して
いる位置には複数の開口６０を設けることにより第二通
路６２がそれぞれ形成される。

試薬ボトルテーブル１６の外部には冷却空気発生器４５
を備え、冷却空気は管４６を経て固定軸人口端４０に入
り、第一通路１５から試薬ボ１〜ル３０の頂部の第一通
路３４を経て、第一通路３６に下降流として均等に流れ
、第一通路３８を経て底板２６ｂに設けた出口端４２か
ら排出空気として管４８を経て冷却空気発生器４５に入
り、熱量を放出した後、再び冷却空気として用いられる
。

一方、室温空気は管６６から入り、第二通路５１から試
薬ボトル５３の底部の第二通路５５を経て第二通路５４
に上昇流ならびに下降流として均等に流れ、第二通路６
２および６４を経て、第一通路３８における空気と合流
して、排出端４２から排出空気として排出される。かく
して、冷却空気は第一通路１５．３４゜３６、３２およ
び３８を順次、貫流して流れ、一方、室温空気は第二通
路５１．５５．５４．６２．６４および第一通路３８を
順次、貫流して流れる。第一通路３６においては試薬ボ
トル３０の壁面を介して試薬の冷却作用を行い、一方、
第二通路５４においては試薬ボトル５３の壁面を介して
試薬の室温保存作用を行う。

このざい排出空気が循環したり、滞留して試薬ボトル３
０．５３と接触することがなく、常に冷却効果および室
温空気が接触して貫流しているため、冷却効果および室
温保存効果をそれぞれ著しく増大することができ、分析
装置の設置場所における環境温度の変化にも拘らず図示
することを省略した冷却空気および室温空気の温度制御
装置の利用とともに多種類の試薬の異なる性質に対応し
て、試薬ボトル３０．５３の配列を選択し、冷却空気と
室温空気による異なる温度領域のもとての正確な温度制
御を同一の試薬ボトルテーブル上において容易に行うこ
とができる。

また、冷却空気および室温空気は密閉された凹板の内部
に形成されている第一通路および第二通路をそれぞれ、
区画されて流れるため、外気に漏洩することがなく顕著
な冷却効果および室温保存効果とともに冷却空気および
室温空気の消費量を低減することができるため、冷却空
気発生器の消費エネルギーをも低減することが可能であ
る。

なお、本発明に用いる冷却空気および室温空気の通路の
態様は上述実施例のものに限るものでないことは勿論で
おる。

［発明の効果］ 本発明によれば、生化学分析、免疫学的分析、血中薬物
検査分析、ざらには電解質分析などを行う多目的、多項
目測定が可能な自動分析装置に用いる試薬ボトルテーブ
ルにおいて、多種類の試薬の異なる性質に対応して、同
一の試薬ボトルテーブルを利用しても、冷却効果および
室温保存効果を著しく増大ざぜ、試薬の正確な温度制御
を容易に行うことかＣき、冷却空気および室温空気発生
のだめの消費エネルギーをも低減することが可能である
。

したがって、本発明によれば前記の試薬ボトルテーブル
における課題である温度管理、迅速性、正確性、構造の
簡易性において優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例における試薬ボトルテーブル
の説明図であり、第１図は一実施例の縦断面図、第２図
は第１図の実施例のＩ−Ｉ矢視の平面図、第３図は試薬
ボトルの斜視図、第４図は遮へい材の斜視図、第５図は
従来の試薬ボｉ〜ルテーブルの縦断面図である。 １２・・・固定！ｊｌｌｌ　　　　　　　　１４．５０
・・・中空部１６・・・試薬ボ１〜ルテーブル　３０．
５３・・・試薬ボトル３１、６０・・・開口　　　　　
　４５・・・冷却空気発生器１５、３２．３６・・・第
一通路 ５１、５４．６２・・・第二通路 出願人　　日本チク１〜ロン株式会社 簗１図 １２−−−−−−一固定軸　　　　　　　１４，５０−
−−−一中空部１６−−−−−−−試薬ボトルテーブル
　３Ｑ５３−−−−一試薬ボトル３１．６０−−−−一
開ｒｌ　　　　　　　　　４５−−一−−−冷却空気発
生器第３図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定軸の中空部に設けた第一通路と、前記固定軸の別の
   中空部に設けた第二通路と、前記固定軸の周囲を正逆回
   転する試薬ボトルテーブル上に配列した複数の試薬ボト
   ルのうちの大部分の相互の間隙からなる第一通路と、残
   余の相互の間隙からなる第二通路と、前記試薬テーブル
   の底部の開口を設けた第一通路および第二通路からなり
   、前記の区画された第一通路には冷却空気を、第二通路
   には室温空気をそれぞれ順次、貫流させることを特徴と
   する試薬ボトルテーブル。