JPS62195440A - 初期なじみ性に優れた摺接部材およびその製造法 - Google Patents
初期なじみ性に優れた摺接部材およびその製造法Info
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- JPS62195440A JPS62195440A JP3774086A JP3774086A JPS62195440A JP S62195440 A JPS62195440 A JP S62195440A JP 3774086 A JP3774086 A JP 3774086A JP 3774086 A JP3774086 A JP 3774086A JP S62195440 A JPS62195440 A JP S62195440A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は初期なじみ性に優れたロータリーエンジンのロ
ータハウジング等の摺接部材およびその製法に関する。
ータハウジング等の摺接部材およびその製法に関する。
(従来技術およびその問題点)
一般に、エンジンの馴らし運転は、例えばレシプロエン
ジンの場合、シリンダ面とピストンリング摺動面とを該
両面相互の摺り合せ作用により鏡面化して両面になじみ
を付けることにより行っている。そして、この場合、シ
リンダ面を予めその表面粗さが粗目になるように加工し
ておき、ピストンリング摺動面との接触面圧を増大させ
ることによりシリンダ面の摩耗を促進させ、このことに
より上記のなじみ付けを早期に完了させることが行われ
ている。
ジンの場合、シリンダ面とピストンリング摺動面とを該
両面相互の摺り合せ作用により鏡面化して両面になじみ
を付けることにより行っている。そして、この場合、シ
リンダ面を予めその表面粗さが粗目になるように加工し
ておき、ピストンリング摺動面との接触面圧を増大させ
ることによりシリンダ面の摩耗を促進させ、このことに
より上記のなじみ付けを早期に完了させることが行われ
ている。
ところが、上記従来のものでは馴らし運転時(なじみの
付<@)、粗面化されたシリンダ面の凹部を介して燃焼
室内の混合気がクランクケースに洩れて圧縮圧力が低下
するため、着火性が損なわれたり所定の出力が発生しな
いという問題があっ一方、上記のようななじみ性をさら
に改善するものとして、例えば実開昭36−16101
号公報および特公昭4117002号公報にはシリンダ
面にフッ素樹脂被膜を形成することが提案されている。
付<@)、粗面化されたシリンダ面の凹部を介して燃焼
室内の混合気がクランクケースに洩れて圧縮圧力が低下
するため、着火性が損なわれたり所定の出力が発生しな
いという問題があっ一方、上記のようななじみ性をさら
に改善するものとして、例えば実開昭36−16101
号公報および特公昭4117002号公報にはシリンダ
面にフッ素樹脂被膜を形成することが提案されている。
また、フッ素樹脂を他の熱硬化性樹脂を含む水性ディス
パージョンとともに表面に塗装し焼成する方法も提案さ
れている。さらに、フッ素樹脂をメッキ浴中に分散し、
析出金属とともに沈着させる方法等か提案されている。
パージョンとともに表面に塗装し焼成する方法も提案さ
れている。さらに、フッ素樹脂をメッキ浴中に分散し、
析出金属とともに沈着させる方法等か提案されている。
しかしながら、上記いずれの方法においても、フッ素樹
脂の付着性を確保ずろために他の樹脂バインダーあるい
はメッキ金属の補助を必須とし、これがコーティング層
内のフッ素含有量を著しく低下している。従って、ロー
タリーエンジンの内周面のごとき高温高圧下で使用され
る摺接部材に適用した場合、フッ素樹脂の持つ摩擦係数
の低さは充分に発揮されなかった。
脂の付着性を確保ずろために他の樹脂バインダーあるい
はメッキ金属の補助を必須とし、これがコーティング層
内のフッ素含有量を著しく低下している。従って、ロー
タリーエンジンの内周面のごとき高温高圧下で使用され
る摺接部材に適用した場合、フッ素樹脂の持つ摩擦係数
の低さは充分に発揮されなかった。
(問題点を解決するための手段)
本発明は摺接部材表面にフッ素含有量40重量%以上の
溶射樹脂膜を形成し、初期なじみ性を改善する方法を提
供する。
溶射樹脂膜を形成し、初期なじみ性を改善する方法を提
供する。
即ち、本発明は表面にフッ素含有量40重量%以上の溶
射樹脂膜を有する初期なじみ性に優れた摺接部材を提供
する。
射樹脂膜を有する初期なじみ性に優れた摺接部材を提供
する。
また、本発明は摺接部材表面にフッ素樹脂粒子をプラズ
マ溶射することを特徴とする初期なじみ性に優れた摺接
部材の製法を提供する。
マ溶射することを特徴とする初期なじみ性に優れた摺接
部材の製法を提供する。
本発明による初期なじみ性の高い摺接部材は表面にフッ
素含有量40重量%以上を有する溶射技術による樹脂膜
を有すればよい。溶射方法は特に限定的ではなく、通常
粉末式溶射方法が好適に用いられる。中でも、スピード
が速くかつ母材への熱影響が少ないプラズマ溶射法が特
に好ましい。
素含有量40重量%以上を有する溶射技術による樹脂膜
を有すればよい。溶射方法は特に限定的ではなく、通常
粉末式溶射方法が好適に用いられる。中でも、スピード
が速くかつ母材への熱影響が少ないプラズマ溶射法が特
に好ましい。
プラズマ溶射自体は公知である。例えば、プラズマガン
により発生した水素または酸素プラズマ流中にフッ素樹
脂の粒子を置くことにより、摺接部材表面上にフッ素樹
脂が溶射される。
により発生した水素または酸素プラズマ流中にフッ素樹
脂の粒子を置くことにより、摺接部材表面上にフッ素樹
脂が溶射される。
フッ素樹脂としてはテトラフルオロエチレン、トリフル
オロクロロエチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン
、ジクロロジフルオロエチレンの重合体または共重合体
が挙げられる。特に、本発明の目的である初期なじみ性
を高めるためにはポリテトラフルオロエチレン(PTF
Eと略される)が最も好ましい。PTFEは粉末の形で
市販されているので、そのまま本発明のプラズマ溶射に
用いられる。
オロクロロエチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン
、ジクロロジフルオロエチレンの重合体または共重合体
が挙げられる。特に、本発明の目的である初期なじみ性
を高めるためにはポリテトラフルオロエチレン(PTF
Eと略される)が最も好ましい。PTFEは粉末の形で
市販されているので、そのまま本発明のプラズマ溶射に
用いられる。
フッ素樹脂溶射層が形成される摺接部材表面は多少粗面
化されたものが好ましい。粗面でない場合には溶射層、
の部材表面へのフッ素樹脂の喰い込みが不足し、付着性
が劣る。また、形成された溶射層も多孔質であるためオ
イル含浸性もよく、初期なじみ性がより向上する。摺接
部材表面の中心線平均粗±Raは0,1〜0.5μ程度
が好ましい。
化されたものが好ましい。粗面でない場合には溶射層、
の部材表面へのフッ素樹脂の喰い込みが不足し、付着性
が劣る。また、形成された溶射層も多孔質であるためオ
イル含浸性もよく、初期なじみ性がより向上する。摺接
部材表面の中心線平均粗±Raは0,1〜0.5μ程度
が好ましい。
このような粗度の表面を形成するために、逆電によりポ
ーラス化したCrメ゛ツキ、Cr−Moメッキ、Niメ
ッキ等が施こされる。溶射層の厚さは部材表面の粗度に
より変化し、特に限定的でない。
ーラス化したCrメ゛ツキ、Cr−Moメッキ、Niメ
ッキ等が施こされる。溶射層の厚さは部材表面の粗度に
より変化し、特に限定的でない。
本発明の適用されろ摺接部材は特に限定的でないが、例
えばエンジンのピストンリング、シリンダーライナー、
ロータリーエンジンのハウジング等が特に好ましい。
えばエンジンのピストンリング、シリンダーライナー、
ロータリーエンジンのハウジング等が特に好ましい。
(発明の効果)
本発明の摺接部材は極めて高い初期なじみ性を有し、そ
の用途は広いものである。特にロータリーピストンエン
ジンのロータハウジングに用いた場合、運転時間の経過
に対する作動室の圧縮圧力Pcの低下が極めて小さい。
の用途は広いものである。特にロータリーピストンエン
ジンのロータハウジングに用いた場合、運転時間の経過
に対する作動室の圧縮圧力Pcの低下が極めて小さい。
また、フッ素樹脂溶射層はガソリンに対して化学的に安
定であり、ガソリン液滴により溶出することがない。特
に、プラズマ溶射法はロータハウジング内周面に、ロー
タハウジングが熱変形する心配のない低温で被覆できる
。形成された被膜は耐熱性が低く、特にロータリーエン
ジン内では馴らし運転後に燃焼焔により熱分解してロー
タハウジング内周面に下地の硬質ポーラス面を現出させ
、この面による耐摩耗性を利用して実用運転時における
耐久性を確保することができる。
定であり、ガソリン液滴により溶出することがない。特
に、プラズマ溶射法はロータハウジング内周面に、ロー
タハウジングが熱変形する心配のない低温で被覆できる
。形成された被膜は耐熱性が低く、特にロータリーエン
ジン内では馴らし運転後に燃焼焔により熱分解してロー
タハウジング内周面に下地の硬質ポーラス面を現出させ
、この面による耐摩耗性を利用して実用運転時における
耐久性を確保することができる。
(実施例)
本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1
使用条件の最も厳しい自動車用ロータリーエンジンのハ
ウジングを本発明方法によりフッ素樹脂溶射層を形成し
た。
ウジングを本発明方法によりフッ素樹脂溶射層を形成し
た。
使用したロータリーエンジンの構造を第1図により説明
する。
する。
第1図は燃料噴射方式のロータリーピストンエンジンの
縦断面図であって、硬質ポーラスクロムメッキ層が形成
されたトロコイド状内周面1aを有するロータハウジン
グlとその両側に配置されて一体に固定されたサイドハ
ウジング2.2とで構成されるケーシング3内を、多角
形状のロータ4が遊星回転運動し、該ロータ4の回転に
よってケーシング3内に画成される3つの作動室5.5
゜5に吸気、圧縮、爆発、膨張および排気の各行程を順
に行わH′るものである。上記ロータ4の各頂部には上
記トロコイド面1aに摺接して作動室5の気密を保つ鋳
鉄製アペックスシール6が装着されている。尚、7はロ
ータ4を支承する偏心軸、8はロータ4側面に装着され
サイドハウジング2に摺接して作動室5の気密を保つサ
イトノールである。また、9はロータ4の各頂部両側面
に設けられたコーナシールIOおよび11はそれぞれト
レーニング側およびリーディング側の点火プラグ、12
は吸気ボート、[3は排気ポート、I4はオイルシール
である。尚、図示していないが、上記吸気ボート12に
接続された吸気通路には燃料を噴射供給する燃料噴射ノ
ズルが設けられている。
縦断面図であって、硬質ポーラスクロムメッキ層が形成
されたトロコイド状内周面1aを有するロータハウジン
グlとその両側に配置されて一体に固定されたサイドハ
ウジング2.2とで構成されるケーシング3内を、多角
形状のロータ4が遊星回転運動し、該ロータ4の回転に
よってケーシング3内に画成される3つの作動室5.5
゜5に吸気、圧縮、爆発、膨張および排気の各行程を順
に行わH′るものである。上記ロータ4の各頂部には上
記トロコイド面1aに摺接して作動室5の気密を保つ鋳
鉄製アペックスシール6が装着されている。尚、7はロ
ータ4を支承する偏心軸、8はロータ4側面に装着され
サイドハウジング2に摺接して作動室5の気密を保つサ
イトノールである。また、9はロータ4の各頂部両側面
に設けられたコーナシールIOおよび11はそれぞれト
レーニング側およびリーディング側の点火プラグ、12
は吸気ボート、[3は排気ポート、I4はオイルシール
である。尚、図示していないが、上記吸気ボート12に
接続された吸気通路には燃料を噴射供給する燃料噴射ノ
ズルが設けられている。
上記ロータハウジング内周面1aのメッキ層は当初表面
の中心線平均粗Ra:0.1〜05μに粗面化されてお
り、一方、アペックスシール6のチル化した摺動面6a
は当初表面粗さIO〜40μに粗面化されており、上記
ロータハウジング内周面1aの全面およびアペックスシ
ールにはPTF’Eの粒子をプラズマガンを用いて溶射
し、溶射層を形成した。なお長袖側のコールドゾーン部
Zcを含む、短軸側のホットゾーン部2++以外のロー
タハウジング内周面1aには上記フッ素樹脂被膜は形成
しないようにしてもよい。
の中心線平均粗Ra:0.1〜05μに粗面化されてお
り、一方、アペックスシール6のチル化した摺動面6a
は当初表面粗さIO〜40μに粗面化されており、上記
ロータハウジング内周面1aの全面およびアペックスシ
ールにはPTF’Eの粒子をプラズマガンを用いて溶射
し、溶射層を形成した。なお長袖側のコールドゾーン部
Zcを含む、短軸側のホットゾーン部2++以外のロー
タハウジング内周面1aには上記フッ素樹脂被膜は形成
しないようにしてもよい。
比較のためにプラズマ溶射層のかわりにFTPEのエナ
メル(バインダー樹脂:エポキシ樹脂を用いた)を塗布
した後、昇温硬化したもの、Niメッキ浴中にPTFE
を分散しメッキ処理したものおよび全くコーティングし
ないものを形成した。
メル(バインダー樹脂:エポキシ樹脂を用いた)を塗布
した後、昇温硬化したもの、Niメッキ浴中にPTFE
を分散しメッキ処理したものおよび全くコーティングし
ないものを形成した。
プラズマ溶射したものと、エナメル塗布のものの被膜を
X線光電子分析装置(ESCA)を用いて各原子の原子
量%および重量%を測定した。結果を表−1および表−
2に示す。
X線光電子分析装置(ESCA)を用いて各原子の原子
量%および重量%を測定した。結果を表−1および表−
2に示す。
表−1原子量(%)
表−2wt(%)
表−1および表−2から明らかなように、本発明のプラ
ズマ溶射によるものはフッ素含蛍が高く40重量%を越
えるものであることが解った。
ズマ溶射によるものはフッ素含蛍が高く40重量%を越
えるものであることが解った。
次に、本発明方法を表−3に示す異なるトロコイド面お
よびアペックスシールに応用して4種のロータリーエン
ジンを作成した。この4種と比較するために前述のエナ
メル塗布、メッキ形成およびコーティング層のないもの
の3種類のエンジンを用いてPcダウン率を測定した。
よびアペックスシールに応用して4種のロータリーエン
ジンを作成した。この4種と比較するために前述のエナ
メル塗布、メッキ形成およびコーティング層のないもの
の3種類のエンジンを用いてPcダウン率を測定した。
Pcダウン評価は、まずエンジンを無負荷、1800r
pmで18分間連続運転したのちPcの測定を行い、さ
らに無負荷1800 rpmで18分間連続運転したの
ちPcを測定しこの値をPcの基亭値Pcoとする。そ
の後、1時間の強制冷却をしたあと15QOrpmと7
000 rpmとの間を無負荷で3サイクル往復運転す
るという基本モード(第2図)を繰返すものである。上
記圧縮圧力Pcはこの基本モード柊了毎に測定し、その
基準値Pcoからの低下率を計算してPcダウン率とし
た。結果を表−3に示す。
pmで18分間連続運転したのちPcの測定を行い、さ
らに無負荷1800 rpmで18分間連続運転したの
ちPcを測定しこの値をPcの基亭値Pcoとする。そ
の後、1時間の強制冷却をしたあと15QOrpmと7
000 rpmとの間を無負荷で3サイクル往復運転す
るという基本モード(第2図)を繰返すものである。上
記圧縮圧力Pcはこの基本モード柊了毎に測定し、その
基準値Pcoからの低下率を計算してPcダウン率とし
た。結果を表−3に示す。
合わせて使用したロータハウジングのトロコイド面上の
フッ素含量を表−3に示す。
フッ素含量を表−3に示す。
表−3から明らかな様に本発明によるものは全て許容基
準を満足しているが、比較例1ではフッ素含有虫が少な
く許容基準を大幅にこえており、適当でない。比較例2
の場合もフッ素含有量は比較例!に比べて多く、Pcダ
ウンの低下率は少ないものの、許容基準を満足しない。
準を満足しているが、比較例1ではフッ素含有虫が少な
く許容基準を大幅にこえており、適当でない。比較例2
の場合もフッ素含有量は比較例!に比べて多く、Pcダ
ウンの低下率は少ないものの、許容基準を満足しない。
コーティング層を有しないものはPcダウン率が高く全
く良くない。
く良くない。
図面は本発明の実施例を示し、第1図はロータリピスト
ンエンジンの縦断面図、および第2図はPcダウンテス
トにおけるエンジンの運転モードを示す図である。 ■・・・ロータハウジング、1a・・・内周面、6・・
・アベックスンール、6a・・・摺接面、Zl(・・・
短軸側ホットゾーン部、Zc・・・長軸側コールドゾー
ン部。 11図 G 第2図 = 6亡 51
ンエンジンの縦断面図、および第2図はPcダウンテス
トにおけるエンジンの運転モードを示す図である。 ■・・・ロータハウジング、1a・・・内周面、6・・
・アベックスンール、6a・・・摺接面、Zl(・・・
短軸側ホットゾーン部、Zc・・・長軸側コールドゾー
ン部。 11図 G 第2図 = 6亡 51
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、表面にフッ素含有量40重量%以上の溶射樹脂膜を
有する初期なじみ性に優れた摺接部材。 2、摺接部材がピストンリングである第1項記載の摺接
部材。 3、摺接部材がロータリーエンジンのロータハウジング
である第1項記載の摺接部材。 4、摺接部材表面にフッ素樹脂粒子をプラズマ溶射する
ことを特徴とする初期なじみ性に優れた摺接部材の製造
法。 5、摺接部材がピストンリングである第4項記載の製造
法。 6、摺接部材がロータリーエンジンのロータハウジング
である第4項記載の製造法。 7、フッ素樹脂がポリテトラフルオロエチレンである第
4〜6項いずれかに記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3774086A JPS62195440A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | 初期なじみ性に優れた摺接部材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3774086A JPS62195440A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | 初期なじみ性に優れた摺接部材およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPS62195440A true JPS62195440A (ja) | 1987-08-28 |
Family
ID=12505882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3774086A Pending JPS62195440A (ja) | 1986-02-21 | 1986-02-21 | 初期なじみ性に優れた摺接部材およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62195440A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008138240A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Mazda Motor Corp | 摺動部材及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-02-21 JP JP3774086A patent/JPS62195440A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008138240A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Mazda Motor Corp | 摺動部材及びその製造方法 |
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