JPS6218922Y2

JPS6218922Y2 -

Info

Publication number: JPS6218922Y2
Application number: JP1982034732U
Authority: JP
Priority date: 1982-03-11
Filing date: 1982-03-11
Publication date: 1987-05-15
Also published as: JPS58137943U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案はガス給湯器に関するものである。

（従来の技術と問題点）従来のガス給湯器は第１図に示した如く、燃焼
筒１下部に均一容量の複数のガスバーナ（図示せ
ず）を配すると共に燃焼筒１上部にフイン付加熱
管３を取付け、又燃焼筒１の中央に該燃焼筒１内
と連通して排気筒４を取付けてある。かかる従来
例はフイン付加熱管３内の通水をガスバーナの燃
焼ガスにより加熱し、通水と熱交換された排ガス
を排気筒４より排出するのである。ところがかか
る従来例では排気筒４直下の燃焼筒１内の領域Ａ
には強い排気力の流れが生じる為、領域Ａ周囲の
燃焼炎並びに燃焼ガスはこの流れの影響を受けて
中央部に吸引されて偏り、従つて領域Ａより最遠
部Ｂではフイン付加熱管３と燃焼ガスとの接触が
充分に行われず、それ故熱効率が悪いものであつ
た。

又第２図に示した他の従来例には燃焼筒１内の
排気筒直下に抵抗板４を取付けたものがあるが、
かかる従来例でも抵抗板４周囲の排気筒直下の領
域Ｃに強い排気力の流れが生じ、前記従来例に比
較して最遠部Ｂの熱交換は幾分改善されるが、抵
抗板４の中心直下のフイン付加熱管Ｄに図面で示
した如く燃焼ガスは抵抗を受けて流速が遅くな
り、燃焼性が悪化するものであつた。

（問題点を解決するための手段）上記従来の欠点を解消するために加熱筒の内部
下方にガスバーナを配し、上方にフイン付加熱管
を設け、該加熱筒の上部に加熱筒内部と連通して
排気筒を接続したものにおいて、上記加熱筒内
に、フイン付加熱管上方で排気筒直下に排気筒よ
り小径の開口を除いて閉塞せしめる抵抗板を、該
抵抗板の両側端外方に排ガスの通過間隙をおいて
配設したものである。

（作用）排気は抵抗板の開口を強い流れとなつて流れる
と共に、抵抗板の両側端外方の間隙からも流れ
る。抵抗板の開口は排気筒より小径なため、排気
は該開口に偏ることなく中央部と間隙が形成され
た外周部とに分けられるのである。

（実施例）１１は加熱筒であつて、上部にフイン付加熱管
１２を収納し、その上部中央より排気筒１３を加
熱筒１１内と連通して接続してある。１４は加熱
筒１１の下端に接続したバーナ収納筒で、当該バ
ーナ収納筒１４内には均一容量のガスバーナ１５
を複数個並設してある。１６はガスノズル、１７
はバーナ収納筒１４内に下方より送風する送風
機、１８はバーナ収納筒１４内に送られる送風を
ノズル１６から噴出するガスと共にガスバーナ１
５に供給する一次空気の通路１９と、ガスバーナ
１５の燃焼炎に供給する二次空気の通路２０とに
分割する区画板である。２１は通路２０に設けた
多孔板である。又加熱筒１１内のフイン付加熱管
１２上方には排気筒１３直下部分を中央部に設け
た開口２２を除いて閉塞し、両側端外方に排ガス
の通過間隙２３をおいて抵抗板２４を配設してあ
る。尚上記開口２２の形状は第４図に示したよう
に長方形、円形等種々の形状を用いることが出来
るが、開口２２の面積は排気筒１３の断面積より
も小さくすることが必要である。

本考案は以上の構成よりなり、強い排気路の流
れが抵抗板２４の開口２２を通して発生するが、
その排気力は開口２２の面積が排気筒１３の断面
積より小さいので第１図に示した従来例より小さ
く、又抵抗板２４の両側端外方の間隙２３からも
排気が流れる為、抵抗板２４の開口２２外周部下
方の燃焼炎と燃焼ガスは一方に偏ることなく開口
２２を設けた中央部と間隙２３が形成された外周
部とに分けられる。

従つて本考案にあつては、第１図の従来例に較
べて外周部の燃焼炎並びに燃焼ガスは中央の排気
の影響を受けることが少なく、同従来例の問題は
なくなり、又第２図の従来例に較べて中央部に排
気の流れが生じる為同従来例における問題もなく
なるのである。

（考案の効果）このように本考案によればフイン付加熱管１２
が略均等に燃焼炎並びに燃焼ガスに加熱されるこ
とになり熱効率は従来例に比して著しく改善する
ことが出来る。

そして又本考案では排気の通路が抵抗板２４の
中央の開口２２と抵抗板２４両側方の間隙２３と
に分れて形成され、かつ中央部の開口２２には強
い排気の流れが形成される為有風時においても排
気が阻害されることは少なく、耐風性も極めて良
好なものとなるのである。

以上述べたように本考案は、従来例と比較して
熱効率が良く、又耐風性のよいガス給湯器を提供
することが出来、実用的価値大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例を示す縦断面図、第３
図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第４図は
抵抗板の実施例を示す平面図である。１１……加熱筒、１２……フイン付加熱管、１
３……排気筒、１５……ガスバーナ、２２……開
口、２３……間隙、２４……抵抗板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

加熱筒の内部下方にガスバーナを配し、上方に
フイン付加熱管を設け、該加熱筒の上部に加熱筒
内部と連通して排気筒を接続したものにおいて、
上記加熱筒内に、フイン付加熱管上方で排気筒直
下に排気筒より小径の開口を除いて閉塞せしめる
抵抗板を、該抵抗板の両側端外方に排ガスの通過
間隙をおいて配設したことを特徴とするガス給湯
器。