JPS6218871Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱交換器の製造を容易にしたガスケツ
トに関する。

第１図に示すように、チユーブ１１とフイン１
２とより成るコア１の上部に座板２を介してアツ
パタンク３が設けられ、下部に座板４を介してロ
アタンク４１が設けられ、それらを相互にかしめ
結合して組み立てる構造の熱交換器では、従来
は、第２図乃至第４図に示すように、アツパタン
ク３の外周と座板２との間にＯリング５を介装し
て座板２の外周をかしめて結合し、座板２とチユ
ーブ１１との間にはチユーブ１１の挿通部６１が
配設されたチユーブシールガスケツト６を介装
し、チユーブ１１を拡管してかしめ結合するもの
が一般的であつた。

しかし、上記従来の構造では各々独立した部品
であるＯリング５とチユーブシールガスケツト６
を組立工程で別々にセツトしなければならず、特
にＯリング５は形状が定まりにくく取り扱いに手
数を要するうえに、かしめる際うまくかみ込まず
不良品を発生してしまい。工数的にも品質的にも
問題があつた。

また、第５図に示すようにチユーブシールガス
ケツト６の面積を広くして外周にＯリング５を一
体的に形成したものも考えられたが、かしめによ
る変形に対する逃げがなく、チユーブ１１を拡管
したとき、かえつてＯリング５の位置関係が悪影
響を受けたり、シワが発生したりして改善とはな
らなかつた。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、一
体的構造でありながら、かしめる際の変形に影響
されないガスケツトを提供するものである。

以下、図示実施例により本考案を説明する。な
お、従来例と同一部位には同一符号を付する。

第６図に示すように、本考案に係る熱交換器の
ガスケツト７は、チユーブシールガスケツト６の
外周より細い連結腕７１を適宜数だけ延設し、連
結腕７１の先端にＯリング５を保持させ、全体と
して一体的なガスケツト７に形成したものであ
る。

本考案に係る熱交換器のガスケツト７では、Ｏ
リング５とチユーブシールガスケツト６とを、細
い連結腕７１で結合して一体的に形成したから、
第７図に示すように、ガスケツト７単体をセツト
すれば、Ｏリング５とチユーブシールガスケツト
６は同時にセツトされる。チユーブ１１の拡管に
よるチユーブシールガスケツト６が歪んだり変形
しても連結腕７１が細いために微少な変形等は連
結腕７１が吸収してしまいＯリング５に影響を与
えない。

本考案によれば、二部品を一体化して一部品と
したから、取り扱いが容易となり、熱交換器の製
造工程を合理化して工数を低減することができ
る。しかも、Ｏリングの形状が保持されるのでセ
ツトが容易で、かしめに際してうまくかみ込まず
不良品を発生させることがないから品質も向上す
る。さらに部品の製造コストも下げることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は熱交換器の斜視図、第２図乃至第５図
は従来例を示し、第２図はアツパタンク部の部分
縦断面図、第３図はＯリングの部分斜視図、第４
図はチユーブシールガスケツトの部分斜視図、第
６図および第７図は本考案の一実施例を示し、第
６図はガスケツトの部分斜視図、第７図はアツパ
タンク部の部分縦断面図である。 １……コア、１１……チユーブ、１２フイン、
２，４……座板、３……アツパタンク、５……Ｏ
リング、６……チユーブシールガスケツト、７…
…ガスケツト、７１……連結腕。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コアの端部に設けられるタンクと座板とチユー
   ブとをかしめ結合する熱交換器のガスケツトであ
   つて、該アツパタンクまたはロアタンクの外周と
   該座板との間に介装されるＯリングと、該座板と
   該コアのチユーブとの間に介装されるチユーブシ
   ールガスケツトとを、細い連結腕で結合して一体
   的に形成したことを特徴とする熱交換器のガスケ
   ツト。