JPS6218770Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6218770Y2
JPS6218770Y2 JP1982104205U JP10420582U JPS6218770Y2 JP S6218770 Y2 JPS6218770 Y2 JP S6218770Y2 JP 1982104205 U JP1982104205 U JP 1982104205U JP 10420582 U JP10420582 U JP 10420582U JP S6218770 Y2 JPS6218770 Y2 JP S6218770Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular belt
belt
annular
struts
pillars
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982104205U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS597957U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP10420582U priority Critical patent/JPS597957U/ja
Publication of JPS597957U publication Critical patent/JPS597957U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6218770Y2 publication Critical patent/JPS6218770Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、複数個に重ね合わされた平ベル
ト、丸ベルト、あるいは角ベルト等の環状ベルト
から最も端に位置する環状ベルトを取出し、この
取出した環状ベルトを所定の位置にある複数個の
プーリに装着する環状ベルト装着装置に関するも
のである。
従来から、オーデイオテープレコーダあるいは
ビデオテープレコーダなどの回転駆動部を有した
機器の回転駆動伝達部に平ベルト、丸ベルトある
いは角ベルトがしばしば使用されている。このよ
うなベルトは、主としてゴムのような柔軟性材料
からできており、その形状は多くの場合伸縮自在
な環状である。これらのベルトは、通常その側面
を互いに接触させた状態で複数個に重ね合わされ
て用意されるが、それぞれのベルトが相互に隣接
するベルトとその側面で密着していることが多
い。そのため、重ね合わされたベルトのうちから
最も端に位置するベルトだけを取出す際に、その
最も端に位置するベルトに隣接しているベルト
が、最も端に位置するベルトに密着されたままで
取出されることがあつた。このような傾向は角ベ
ルトに多く、特にその角ベルトの両側面の表面状
態が滑らかである場合、その側面部分で相互に密
着していることが多い。
上述のような相互に密着した角ベルトなどの場
合、振動ボールフイーダなどの部品供給装置ある
いは部品取出装置などによつては、それぞれのベ
ルトを完全に分離することができず、ベルト供給
の自動化が困難な領域であつた。そのため、作業
者の手作業によるベルトの取出が主に行なわれて
いた。
また、取出した環状ベルトを所定の位置にある
複数個のプーリに装着する作業は、環状ベルトの
取扱いが困難なこともあつて作業者の手作業に委
ねられていた。特に断面形状が四角形である角ベ
ルトの場合、その角ベルトをその角ベルトに対応
するV溝を有するプーリに装着する際、角ベルト
のねじれが生じることがあり、そのため作業性が
悪くなる一因ともなつていた。そして結果とし
て、環状ベルトのプーリへの装着作業は自動化の
最も困難な領域であつた。
この考案は、上述のような欠点を解消するため
になされたものであり、その目的は、互いに重ね
合わされた複数個の密着したベルトを、その最も
端に位置するベルトから順に確実に分離して取出
し、この取出した環状ベルトをそのねじれが生じ
ることなく、かつ、環状ベルトの円周方向での伸
びのアンバランスが生じることのないように自動
的にかつ確実に装着することを可能にする環状ベ
ルト装着装置を提供することである。
この考案は、複数個に重ね合わされた環状ベル
トから最も端に位置する環状ベルトを取出し、こ
の取出した環状ベルトを所定のプーリに装着する
環状ベルト装着装置である。この環状ベルト装着
装置は、所定の複数個のプーリに巻き掛けられた
ときの環状ベルトの形状の外接を囲む三角形以上
の多角形の角頂点の位置に対応する外側の位置か
ら、上記所定の複数個のプーリに巻き掛けられた
ときの環状ベルトの形状の内接に囲まれた三角形
以上の多角形の各頂点の位置に対応する内側の位
置まで移動可能な少なくとも3個の支柱を備え
る。
そして、上記少なくとも3個の支柱をベルトの
拡張方向へ移動させることによつて、重ね合わさ
れた環状ベルトのうち最も端に位置する環状ベル
トのみを初期の状態から拡張状態へ変形し、それ
によつて、最も端に位置する環状ベルトだけを隣
接する環状ベルトから分離して取出す。また、環
状ベルトを保持している少なくとも3個の支柱を
上記外側の位置から上記内側の位置まで移動させ
ることによつて、環状ベルトが少なくとも3個の
支柱との接触を解かれ所定の複数個のプーリに巻
き掛けられる。
上記少なくとも3個の支柱はその各々の軸線の
まわりに回転可能に取付けられている。こうし
て、最も端に位置する環状ベルトを拡張状態へ変
形する際、および上記外側の位置から上記内側の
位置まで移動する際、環状ベルトの内周面に沿つ
て自転しながら移動する。
また、少なくとも3個の支柱は、その各々の先
端部に環状ベルトを保持するための凹部を有し、
この凹部の形状は、プーリの環状ベルトが装着さ
れる部分の形状と対応するようにされている。さ
らに、上記少なくとも3個の支柱は、最も端に位
置する環状ベルトの内周面側に配置される際、こ
の環状ベルトの最端側にある一方の側面に接触す
るエツジ部を有している。また、上記少なくとも
3個の支柱は、その各々の軸線方向に移動可能と
なつている。
この考案の上述の目的およびその他の目的と特
徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
第1図はこの考案の一実施例である環状ベルト
装着装置を示す正面図であり、説明の便宜上歯車
機構が一部を除いて断面図で示される。第2図は
第1図の線−に沿う側面一部断面図である。
第3図は、第1図の線−に沿つて見た図であ
る。
第1図において、環状ベルト装着装置は、上部
側板1にシリンダ取付板2を介して取付けられた
たとえばエアシリンダのようなシリンダ3と、上
部側板1と下部側板4との間にそれぞれ2個の歯
車を有して離れた2箇所で配置される歯車機構5
および6と、歯車機構5に連結されている支柱7
および第1図においてはその支柱7に隠れて見え
ない他の支柱と、歯車機構6に連結されている支
柱8および図においてはその支柱8に隠れて見え
ない他の支柱とを備えている。
シリンダ3のシリンダロツド3aには、シリン
ダロツド連結金具9を介して2本のラツク棒10
および11が連結される。この2本のラツク棒1
0および11は、上部側板1と下部側板4との間
をそれらの側板に沿つて平行に延び、その2本の
ラツク棒10および11の上部側板1と下部側板
4との間における相対的な位置関係は、第2図お
よび第3図において示されるように、ラツク棒1
0は比較的上方の位置でかつ後述される歯車機構
5および6の第2図において右手側に位置し、ラ
ツク棒11は比較的下方の位置でかつ歯車機構5
および6の左手側に位置する。そして、それぞれ
のラツク棒10および11の歯車機構5および6
と面する部分には、ラツクが形成される。
次に、歯車機構について説明するが、第1図に
おいて2箇所に配置されている歯車機構5および
6はその機構および構造において異なるものでは
ないので、ここでは歯車機構5のみについて説明
する。歯車機構5は以下のように構成される。す
なわち、上下方向に比較的長く延びた主軸12が
上部側板1に回転可能に取付けられる。この主軸
12には、第2図においていよく示されるよう
に、前述のラツク棒10のラツクと噛み合う歯を
有する平歯車13が固定される。主軸12と平歯
車13とは一体となつて回転するものである。ま
た、図示されるように、前述のラツク棒11のラ
ツクと噛み合う歯を有する平歯車14が平歯車1
3と下部側板4とに挟まれる位置で主軸12に取
付けられる。この平歯車14と主軸12との取付
けは、たとえばベアリングなどを介してそれぞれ
が相互に関係なく回転できるものとされる。ま
た、平歯車14の下端には、平歯車14と一体と
なつて回転するようにアーム15が取付けられ
る。またアーム15には、下方に延びる支柱16
が、アーム15にたとえばねじ止めによつて固定
されているガイド軸16aを介して、取付けられ
る。この支柱16は、第1図においては支柱7に
よつて遮られて見えなかつたものである。さら
に、主軸12の下端部には、主軸12と一体とな
つて回転するようにアーム17が取付けられる。
さらにアーム17には、下方に延びる支柱7が、
アーム17にたとえばねじ止めによつて固定され
ているガイド軸7aを介して、取付けられる。
また、第2図において図示されるように、支柱
16にはガイド軸16aの軸方向に沿つて上下方
向に摺動できるように開口16bが形成される。
さらに、開口16bにはばね16cが設けられ、
このばね16cの働きによつて支柱16は、常時
下方へ押付けられている。また、支柱16はガイ
ド軸16aのまわりを回転できるように、ガイド
軸16aに保持されている。さらに、図から明ら
かなように、支柱16はその先端付近にエツジ部
16dを有しており、さらに支柱16の先端部に
はV形状の凹部を形成するように突起部16eを
有する。このV形状の凹部は後述される環状ベル
トが装着されるべきプーリの環状ベルト装着部分
の形状と対応するものであり、その環状ベルトは
断面形状が四角形である角ベルトを意図するもの
である。同様に、支柱7はガイド軸7aに対して
上下方向に摺動可能に、しかもガイド軸7aのま
わりを回転できるように取付けられ、かつ、その
先端付近にエツジ部7dを、またその先端部に突
起部7eを有する。
以上の構成を有する環状ベルト装着装置が、重
ね合わされた複数個の環状ベルトのうちから最も
端にある環状ベルトのみを分離取出し、4個の支
柱によつてそれを保持する動作を以下に説明す
る。
第4図は、第1図および第2図の線−に沿
つて見た図であり、4個の支柱7,8,16およ
び18と環状ベルト19との位置関係を示した図
である。支柱18は、第1図においては支柱8に
よつて遮られて見えなかつたものである。環状ベ
ルト19は第5図に示されるように、その断面形
状が四角形である角ベルトであり、その側面が隣
接する環状ベルトの側面と互いに接触して重ね合
わされた状態で置かれる。環状ベルト19は、重
ね合わされた環状ベルトのうちで最も端に位置す
るものであり、環状ベルト20は環状ベルト19
と隣接して置かれているものである。重ね合わさ
れた環状ベルトから最も端に位置する環状ベルト
19のみを取出すために、まず第1図ないし第3
図において示されて装置全体が下降し、第4図お
よび第5図に示されるように、4個の支柱7,
8,16および18のそれぞれ先端にある突起部
(第5図では、支柱7の突起部7eおよび支柱8
の突起部8eが示される)が角ベルトである環状
ベルト19の内周面側に位置し、かつそれぞれの
支柱の先端付近にあるエツジ部(第5図では、支
柱7のエツジ部7dおよび支柱8のエツジ部8d
が示される)が最も端に位置する環状ベルト19
の一方の側面に接触する状態で位置決めされる。
ここで、それぞれの支柱は第1図あるいは第2
図において示されるように、それぞれのガイド軸
に対して上下方向に摺動可能である。したがつて
第5図を参照して支柱7を例に採ると、第1図な
いし第3図で示された装置が、第5図に示される
支柱7のエツジ部7dと環状ベルト19の一方の
側面とがちようど接触する位置よりもさらに過度
に下降したとしても、第1図あるいは第2図で明
らかとなるように、支柱7は第5図に示される状
態を保つたままでガイド軸7aがばね7cを圧縮
する形で支柱7の開口7b内を下降する。それゆ
えに、第1図ないし第3図に示される装置の下降
に対する位置決めが或る程度のばらつきを有して
いても、支柱7は第5図に示される状態を保つこ
とになる。
また、第5図に示される支柱7を例に採つて、
支柱7の突起部7eは、支柱7のエツジ部7dが
最も端に位置する環状ベルト19の一方の側面に
接触している状態のとき、そのエツジ部7dから
環状ベルトの幅の分だけ下方へ下がつた位置、あ
るいはそれよりも短い距離だけ下がつた位置とな
るように選ばれる。
この状態で、第1図に示されるシリンダ3のシ
リンダロツド3aを矢印X方向(図において左方
向)に動かすと、シリンダロツド連結金具9を介
してシリンダロツド3aに連結されているラツク
棒10および11が第1図において左方向に移動
する。そして、ラツク棒10の左方向への移動と
ともに、そのラツク棒10のラツクに噛み合う歯
を有する平歯車13は上方の位置から見て反時計
方向に回転し、それによつて平歯車13と一体と
なつて回転する主軸12も反時計方向へ回転す
る。また主軸12の先端部には、前述したよう
に、主軸12と一体となつて回転するアーム17
が取付けられており、またそのアーム17には支
柱7が取付けられているので、主軸12の反時計
方向への回転とともに、支柱7は第4図において
反時計方向、すなわち矢印θaの方向へ旋回し、
想像線で示される位置7′へ移動することにな
る。同様に他方の歯車機構6の主軸12の回転に
よつて旋回する支柱18は反時計方向、すなわち
矢印θcの方向へ旋回して想像線で示される位置
18′へ移動する。
一方、ラツク棒11の左方向への移動ととも
に、ラツク棒11のラツクと噛み合う歯を有する
歯車機構5の歯車14は、第1図あるいは第2図
において上方の位置から見て時計方向に回転す
る。この歯車14の下端には、前述したように歯
車14と一体となつて回転するアーム15が取付
けられており、またアーム15には支柱16が取
付けられている。したがつて、支柱16は、アー
ム14の時計方向への回転によつて、第4図を参
照して時計方向、すなわち矢印θbの方向へ旋回
され、想像線で示される位置16′へ移動する。
同様に、他方の歯車機構6に連結されている支柱
8は時計方向、すなわちθdの方向へ旋回され、
想像線で示される位置8′へ移動する。
上述されたように、4個の支柱がそれぞれ旋回
することによつて、環状ベルト19は環状の形状
となつている初期の状態から、第4図において想
像線で示される拡張された状態へ変形される。環
状ベルト19をこの拡張状態へ変形するために、
4個の支柱が環状ベルト19の内周面に接触しな
がら旋回移動する際、4個の支柱と環状ベルト1
9との間に摩擦抵抗力が生じる。しかし、4個の
支柱はそれぞれのガイド軸に回転可能に保持され
ているため、この摩擦抵抗力はそれぞれの支柱を
回転させる力となり、4個の支柱はそれぞれ環状
ベルト19の内周面に沿つて自転しながら移動す
ることになる。したがい環状ベルト19の内周面
には無理な力が作用しないので、環状ベルトを損
傷することがない。
さらに、重ね合わされた環状ベルトのうちで最
も端に位置する環状ベルト19とそれに隣接する
環状ベルト20との間の相互の密着を容易に解く
ために、前述した支柱の先端部にある突起部が以
下の働きをなす。第6図は第5図の部分拡大図で
あり、支柱の移動前の状態から移動途中の状態の
経緯を示す図である。図においては、支柱7と環
状ベルトとの関係を図示している。支柱7が環状
ベルト19をその拡張状態へ変形させるように旋
回移動する際、まず最初に支柱7の先端部にある
突起部7eが環状ベルト19の内周面に、しかも
下端付近に接触する。この状態でさらに支柱7が
旋回移動すれば、環状ベルト19には支柱7の突
起部7eの働きによつてねじり力が作用し、第6
図において矢印α方向へねじられることになる。
こうして、環状ベルト19のねじりによつて環状
ベルト19と環状ベルト20との間の密着は容易
に解かれ、第6図の支柱7の移動途中の状態を示
す図から明らかなように、ねじられた環状ベルト
19は、支柱7の先端部の突起部7eによつて規
定されるV形状の溝の中に入り込み、そこに保持
されて拡張状態へ変形されることになる。
上述のように環状ベルト20との密着が解か
れ、結果として環状ベルト20から分離された環
状ベルト19は、4個の支柱によつて拡張された
状態で保持される。この状態を保つたまま第1図
ないし第3図において示された装置全体を上昇さ
せ、あるいは横移動させ、あるいはその後下降さ
せて環状ベルト19を所定の位置にあるプーリに
巻掛けられる位置まで運ぶ。こうして、4個の支
柱によつて拡張状態へ変形されかつ保持された環
状ベルト19が所定の位置にあるプーリに巻掛け
られ得る位置で位置決めされている状態を示すの
が、第7図および第8図である。
第7図では2個のプーリ20および21と、4
個の支柱(図では支柱7および8のみが示され
る)によつて拡張状態へ変形されている環状ベル
ト19との位置関係を側面から見た図であり、説
明の便宜上角ベルトである環状ベルト19のみが
断面で示される。第8図は第5図の位置関係を上
方から見た平面図である。第7図において図示さ
れるように、第1図ないし第3図において示され
た装置は、環状ベルト19が2個のプーリ20お
よび21のV形状となつている溝部22および2
3の高さと一致するように位置決め機構(図示せ
ず)によつて位置決めされる。
この状態で、第1図に示されるシリンダ3のシ
リンダロツド3aを矢印Y方向(図において右方
向)に動かすと、ラツク棒10および11が第1
図ににおいて右方向に移動する。そして、それに
伴い歯車機構5の平歯車13は上方の位置から見
て時計方向に回転し、それによつて支柱7は第8
図において時計方向、すなわち矢印θa′の方向へ
旋回し、想像線で示される位置7″へ移動するこ
とになる。同様に他方の歯車機構6の歯車13の
回転によつて旋回する支柱18は時計方向、すな
わち矢印θc′の方向へ旋回して想像線で示される
位置18″へ移動する。
一方、ラツク棒11の右方向への移動ととも
に、ラツク棒11のラツクと噛み合う歯車機構5
の歯車14は、第1図あるいは第2図において上
方の位置から見て反時計方向に回転する。それに
伴い支柱16は、第8図を参照して反時計方向、
すなわち矢印θb′の方向へ旋回され、想像線で示
される位置16″へ移動する。同様に、他方の歯
車機構6に連結されている支柱8は反時計方向、
すなわち矢印θd′の方向へ旋回され、想像線で示
される位置8″へ移動する。
上述されたような4個の支柱の旋回移動に伴
い、その4個の支柱によつて保持されている環状
ベルト19は2個のプーリ20および21のV溝
22および23にねじれを生じることなく巻掛け
られるようになり、最終的には4個の支柱7,
8,16および18が第8図で示される想像線の
位置7″,8″,16″および18″の位置に達する
とき完全にプーリ20および21に巻掛けられ
る。このとき、4個の支柱は2個のプーリ20お
よび21に巻掛けられた環状ベルト19の内周面
側に、そして好ましくは環状ベルト19の内周面
と接触することなく位置するように設定されてい
なければならない。
上述されたように、4個の支柱がそれぞれ旋回
することによつて、環状ベルト19はプーリ20
および21に巻掛けられることになるが、4個の
支柱が環状ベルト19の内周面に接触しながら旋
回移動する際、4個の支柱と環状ベルト19の内
周面との間に摩擦抵抗力が生じる。しかし、4個
の支柱はそれぞれのガイド軸に回転可能に保持さ
れているため、この摩擦抵抗力はそれぞれの支柱
を回転させる力となり、4個の支柱はそれぞれ環
状ベルト19の内周面に沿つて自転しながら移動
することになる。したがい環状ベルト19の内周
面には無理な力が作用しないので、環状ベルトを
損傷することがない。さらにそれぞれの支柱と環
状ベルト19との摩擦抵抗力を減じているので、
環状ベルト19の円周方向に対する伸びのアンバ
ランスが生じることはない。したがつて、プーリ
20および21に装着された環状ベルト19は均
一な力でプーリ20および21に作用することに
なる。
また、それぞれの支柱の環状ベルトを保持すべ
き先端部分はプーリのV溝形状と対応したV形状
の凹部が形成されているので、環状ベルトをV溝
を有するプーリに装着する際、ねじれを生じさせ
ることなく確実に装着することが可能となる。
第8図において4個の支柱が想像線で示される
位置にある状態から、第1図ないし第3図におい
て示された装置全体を上方に移動させれば、4個
の支柱7,8,16および18は環状ベルト19
と接することなく、あるいはたとえ接したとして
も環状ベルト19に余分な力を全く与えることな
く上方へ移動し、ここにおいて環状ベルトのプー
リへの装着が完了する。
なお、実施例として図示された環状ベルトはそ
の断面形状が四角形である角ベルトであつたが、
丸ベルト、平ベルトあるいはその他の異なつた断
面形状の環状ベルトにおいても上述されたプーリ
への装着が可能であることは言うまでもない。
また、以上の説明ではそれぞれの支柱は旋回移
動するものであつたが、直線的に移動するもので
あつてもよい。その場合には、支柱の移動のため
の別の機構が設けられる。
さらに、上述された実施例においては、4個の
支柱が設けられていたが、この支柱は少なくとも
3個あれば充分である。また、上述では環状ベル
トが2個のプーリに巻掛けられる例を説明した
が、このプーリの数はたとえば3個あるいは4個
であつてもよい。
また、前述された実施例においては、それぞれ
の支柱はアームに取付けられたガイド軸に対して
回転する機構となつていたが、それぞれの支柱を
ガイド軸を介せずに直接アームに取付け、そのア
ームに対してそれぞれの支柱の軸線のまわりに回
転するものであつてもよい。
以上のように、この考案によれば、少なくとも
3個の支柱が環状ベルトの内周面側からその拡張
方向へ移動して環状ベルトを初期の状態から拡張
された状態へ変形させるので、相互に密着してい
る環状ベルトを確実に分離して取出すことができ
る。また、環状ベルトを保持している少なくとも
3個の支柱が、所定の複数個のプーリに巻き掛け
られたときの環状ベルトの形状の外接を囲む三角
形以上の多角形の各頂点の位置に対応する外側の
位置から、所定の複数個のプーリに巻き掛けられ
たときの環状ベルトの形状の内接に囲まれた三角
形以上の多角形の各頂点の位置に対応する内側の
位置まで移動可能であるので、上記支柱の外側の
位置で保持されている環状ベルトは、支柱が外側
の位置から内側の位置へ向かつて移動するのに伴
ない、そのねじれを生じることなく所定の複数個
のプーリに自動的にかつ確実に装着されることが
できる。さらに、支柱は、最も端に位置する環状
ベルトを拡張状態へ変形する際、および外側の位
置から内側の位置まで移動する際、その支柱の軸
線のまわりに回転可能であるので、環状ベルトに
対して局部的に無理な力を働かせず、ベルトを損
傷させることがない。また、支柱は、最も端に位
置する環状ベルトの最端側にある一方の側面に接
触するエツジ部を有しており、かつその軸線方向
に移動可能となつているので、装置全体の下降に
対する位置決めがある程度のばらつきを有してい
ても、支柱は、常に、最も端に位置する環状ベル
トのみを取出せる位置に適切に保持される。さら
に、この考案の一実施例として開示されたよう
に、少なくとも3個の支柱をシリンダの駆動によ
つて動作する歯車機構を利用して旋回移動するよ
うにすれば、その構造が簡単であるので、実用的
に利用価値が高く環状ベルトのプーリへの装着作
業の自動化が容易に達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例である環状ベルト
装着装置の正面図であり、歯車機構が一部を除い
て断面図で示される。第2図は第1図の線−
に沿う側面一部断面図である。第3図は第1図の
線−に沿つて見た図である。第4図は、第1
図および第2図の線−に沿つて見た図であ
り、支柱と環状ベルトとの相対的な位置関係を示
す図である。第5図は第4図を側面から見た図で
ある。第6図は第5図の部分拡大図であり、支柱
の移動前の状態から移動途中の状態の経緯を示す
図である。第7図は環状ベルトのプーリへの装着
に先立ち位置決めされた状態を示す側面図であ
り、プーリ、支柱および環状ベルトの相対的な位
置関係を示す図である。第8図は第5図の位置関
係を上方から見た平面図であり、環状ベルトがい
かにプーリに装着されるかを示す図である。 図において、3はシリンダ、5および6は歯車
機構、7,8,16および18は支柱、10およ
び11はラツク棒、12は主軸、13および14
は平歯車、15および17はアーム、19は環状
ベルト、20および21はプーリを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数個に重ね合わされた環状ベルトから最も端
    に位置する環状ベルトを取出し、この取出した環
    状ベルトを所定のプーリに装着する環状ベルト装
    着装置であつて、 所定の複数個のプーリに巻き掛けられたときの
    環状ベルトの形状の外接を囲む三角形以上の多角
    形の各頂点の位置に対応する外側の位置から、前
    記所定の複数個のプーリに巻き掛けられたときの
    環状ベルトの形状の内接に囲まれた三角形以上の
    多角形の各頂点の位置に対応する内側の位置まで
    移動可能な少なくとも3個の支柱を備え、 前記少なくとも3個の支柱をベルトの拡張方向
    へ移動させることによつて、最も端に位置する環
    状ベルトのみを初期の状態から拡張状態へ変形
    し、それによつて、最も端に位置する環状ベルト
    だけを隣接する環状ベルトから分離して取出すも
    のであり、 前記環状ベルトを保持している前記少なくとも
    3個の支柱を前記外側の位置から前記内側の位置
    まで移動させることによつて、前記環状ベルトが
    前記少なくとも3個の支柱との接触を解かれ前記
    所定の複数個のプーリに巻き掛けられるものであ
    り、 前記少なくとも3個の支柱はその各々の軸線の
    まわりに回転可能に取付けられており、それによ
    つて、前記最も端に位置する環状ベルトを拡張状
    態へ変形する際、および前記外側の位置から前記
    内側の位置まで移動する際、前記環状ベルトの内
    周面に沿つて自転しながら移動し、 前記少なくとも3個の支柱は、その各々の先端
    部に前記環状ベルトを保持するための凹部を有
    し、この凹部の形状は、前記プーリの環状ベルト
    が装着される部分の形状と対応するようにされて
    おり、 前記少なくとも3個の支柱は、前記最も端に位
    置する環状ベルトの内周面側に配置される際、こ
    の環状ベルトの最端側にある一方の側面に接触す
    るエツジ部を有しており、さらに 前記少なくとも3個の支柱は、その各々の軸線
    方向に移動可能となつている、環状ベルト装着装
    置。
JP10420582U 1982-07-07 1982-07-07 環状ベルト装着装置 Granted JPS597957U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10420582U JPS597957U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 環状ベルト装着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10420582U JPS597957U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 環状ベルト装着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS597957U JPS597957U (ja) 1984-01-19
JPS6218770Y2 true JPS6218770Y2 (ja) 1987-05-14

Family

ID=30244777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10420582U Granted JPS597957U (ja) 1982-07-07 1982-07-07 環状ベルト装着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS597957U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5653142A (en) * 1979-10-05 1981-05-12 Showa Denko Kk Chlorinated polyethylene composition

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5653142A (en) * 1979-10-05 1981-05-12 Showa Denko Kk Chlorinated polyethylene composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS597957U (ja) 1984-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6218770Y2 (ja)
JPS61502527A (ja) ポ−タブル式の調整可能なワッシャ−カッタ−及び改良されたワッシャ−
US4184307A (en) Device for wrapping the ends of rolls
JPS643613B2 (ja)
US6249969B1 (en) Automatic assembling method and apparatus for differential gear
JPS629492B2 (ja)
US5086555A (en) Power driven valve assembling apparatus
JPH0472659B2 (ja)
CN220172768U (zh) 一种计算机布线装置
JPH048930B2 (ja)
CN110788591A (zh) 一种吊车玩具车轮自动装配设备
KR950013913B1 (ko) 차동장치의 자동조립장치 및 그의 조립방법
CN112975796B (zh) 一种精密部件放置的夹持装置
CN219331202U (zh) 一种用于电器柜的通用测试装置
CN213339199U (zh) 一种基于工业机器人视觉应用的教学装置
CN111230839B (zh) 一种工业机械手
CN218170109U (zh) 螺钉加工用固定组件
CN110465908B (zh) 一种拉索手刹接头和防脱扣自动压装设备
JPS6226874B2 (ja)
JPH0510495Y2 (ja)
JPS60197390A (ja) 工業用ロボツトのケ−ブル支持装置
CN206764797U (zh) 一种纸脚抓取机械手装置
JPS6037210Y2 (ja) タ−レットヘッドの回動機構
JPH0457717A (ja) 結束線スパイラルテーピング機
JPS6145054Y2 (ja)