JPS62187523A - ロ−ラ矯正機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は平坦度の悪い鋼板を矯正して平坦な鋼板にする
ためのローラ矯正機に関するものである。

［従来の技術］ 圧延後の鋼板は中央部が伸びていたり、（腹伸び）、幅
方向両端付近が伸びていたり（耳伸び〉して形状が不良
であることが多いため、従来はこれらの形状不良な板を
ローラ矯正機で矯正している。なお、腹伸びとは、鋼板
中央部が両端部よりも長さが長いため、両端部から圧縮
力を受けてぺこぺこに変形することであり、耳伸びとは
鋼板両端部が中央部よるも長さが長いため中央部から圧
縮力を受けてぺこぺこに変形することである。

と、ころで、ローラ矯正機で鋼板の形状不良を矯正する
場合には、従来クラウン制御により行っている。すなわ
ち、腹伸びを矯正する場合には、第７図（イ）に示すご
とく、上下のレベリングローラａ、ｂを長手方向に湾曲
させてレベリングローラａ、ｂで形成される間隙を中央
部が大きく両端部が小さい太鼓状とし、レベリングロー
ラａ、ｂ間に鋼板を通すことにより板両端を伸長さＷで
中央部と長さを揃え、又鋼板の耳伸びを矯正する場合に
は、第７図（０）に示すごとく、上下のレベリングロー
ラａ、ｂを第７図（イ）の場合とは逆の方向へ湾曲させ
てレベリングローラａ、ｂで形成される間隙を両端部が
大きく中央部が小さい鼓状とし、レベリングローラａ、
ｂ間に板を通すことにより板中央を伸長させて両端部と
長さを揃えている。

而して、上述のクラウン制御はレベリングローラａ、ｂ
をフレームごと湾曲ざぜるのが普通である。しかし、板
厚が薄い場合はともかく、厚さ数１０ｍｍ　、幅数ｍに
及び厚鋼板矯正用ローラ矯正機にクラウン制御を応用す
ると、フレームを湾曲させるのに多大な力を必要とする
ので、フレームを湾曲させるための装置が大型化し、設
備費、運転維持費が高価となって経済的なローラ矯正機
の提供が不可能になる。

そこで、本願発明者等はクラウン制御時に湾曲させるフ
レームを小型化することによりレベリングローラを湾曲
させる装置も小型化するべく、特願昭５９−２５８８４
号明細書に示すようなローラ矯正機について提案を行っ
た。このローラ矯正機では、レベリングローラを具備し
た上下ローラ群のうち少くとも一方を２組のローラ群に
分け、２組に分けたローラ群のうち一方のローラ群を該
ローラ群を配設したフレームごと湾曲させるようにして
いる。而して、斯かる構成とすることにより、レベリン
グローラを湾曲させるための装置が小型になり、設備費
、運転維持費が安価になる。

上記ローラ矯正機で鋼板の腹伸びを矯正する場合には、
耳部を腹部より強く矯正すべく、矯正による圧下反力を
受ける方向へフレームを中央部が突出するよう該フレー
ムを湾曲させれば良いから、腹伸びの矯正は比較的良好
に行うことができる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、鋼板の耳伸びを矯正する場合には、腹部
を耳部より強く矯正すべく矯正による圧下反力を受ける
方向に対して逆方向へフレーム中央部が突出するよう該
フレームを湾曲させる必要があるため、フレームは湾曲
しにくく、違って耳伸びは十分に矯正することができな
かった。

本発明は上述の実情に鑑み、腹伸びは勿論のこと耳伸び
をも十分に矯正できるローラ矯正機を提供することを目
的としてなしたものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上下方向へ湾曲させ得るようにした上下一対
のビームに、夫々材料を矯正するレベリングローラ及び
該レベリングローラを支持するバックアップローラを回
転自在に支持せしめ、前記上下一対のビームと該上下一
対のビームを支持する上下一対のフレームとの間に夫々
材料幅方向ヘシフトし得るようにしたプレートを介在さ
せた構成を備えている。

［作　　用］ 材料の腹伸びを矯正する場合には、プレート両端部は材
料幅方向両端部に対して外方に位置した状態で矯正が行
われ、耳伸びを矯正する場合には、プレートの一端部が
材料端部よりも幅方向内側に位置した状態で矯正が行わ
れる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する
。

第１図〜第３図は本発明の一実施例で、固定フレーム１
上には、流体圧シリンダ、ビニオンラック、スクリュー
等適宜のシフト装置（図示せず）によって鋼板ｐの幅方
向ヘシフトし得るようにしたプレート２が配設され、プ
レート２上には、固定フレーム１両側部に設けた流体圧
シリンダ３により上下方向へ湾曲させ得るようにしたビ
ーム４が配設され、該ビーム４上部には、軸線方向へ複
数に分割したバックアップローラ５により支持し得るよ
うにしたレベリングローラ６が、鋼板進行方向へ所要の
間隔で複数組取付けられている。而して、複数組のレベ
リングローラ６及び該レベリングローラ６を支持するバ
ックアップローラ５により下ローラ群１４が形成されて
いる。

圧下スクリュー７により昇降し得るようにした昇降フレ
ーム８下面には、プレート２の場合と同様適宜のシフト
装置によって鋼板ｐの幅方向ヘシフトし得るようにした
プレート９が配設され、プレート９下面には、昇降フレ
ーム８両側部に設【プた流体圧シリンダ１０により上下
方向へ湾曲させ得るようにしたビーム１１が配設され、
該ビーム１１下部には、軸線方向へ複数に分割したバッ
クアップローラ１２により支持し得るようにしたレベリ
ングローラ１３が、鋼板進行方向へ所要の間隔で複数組
取付けられている。而して、複数組のレベリングローラ
１３及び該レベリングローラ１３を支持するバックアッ
プローラ１２により上ローラ群１５が形成されている。

上記ローラ矯正機で鋼板ｐの腹伸びを矯正する場合には
、プレート２，９はシフト装置により鋼板ｐ幅方向ヘシ
フトして夫々その両端部を第１図に示すように鋼板ｐの
両端部よりも幅方向外方へ位置させ、圧下スクリュー７
により上ローラ群１４を昇降させてレベリングローラ６
．１３のロールギャップを調整し、鋼板ｐをレベリング
ローラ６．１３間に通板させる。元来矯正荷重を受けた
とき、固定フレーム１は鋼板ｐの幅方向中央部が下へ凸
に湾曲し、昇降フレーム８は鋼板ｐの幅方向中央部が上
に凸へ湾曲するため、固定フレーム１と昇降フレーム８
間の空間は太鼓状になる。従って、プレート２，９、ビ
ーム４，１１、バックアップローラ５，１２を介して支
持されているレベリングローラ６．１３間の空間も太鼓
状に変形し、その結果鋼板ｐの腹部に対して耳部の矯正
効果が高まって腹伸びが矯正される。

銅板ｐの耳伸びを矯正する場合には、シフト装置により
プレート２，９を鋼板ｐの幅方向へ互いに反対方向へシ
フ１〜し、第３図に示すようにプレート２の一端部を鋼
板ｐの一端部よりも鋼板ｐの幅方向中心側へＡだ【プ内
側に位置させ、プレート９の前記プート２とは反対側の
端部を銅板ｐの他端部よりも鋼板ｐの幅方向中心側へＡ
だけ内側に位置さぜ、鋼板ｐをレベリングローラ６．１
３間に通板させる。矯正荷重を受けると、ビーム４，１
１のプレート２，９によって支持されてない部分は第３
図の二点鎖線に示すように、ビーム４，１１間の空間が
鼓状になる。従って、バックアップローラ５，１２を介
して支持されているレベリングローラ６．１３間の空間
も鼓状に変形し、その結果鋼板ｐの耳部に対して腹部の
矯正効果が高まって耳伸びが矯正される。

プレート２，９の鋼板ｐ端部に対するシフト量は腹伸び
矯正、耳伸び矯正の何れの場合も鋼板ｐがレベリングロ
ーラ６．１３に咬込まれる前に板幅と板形状に応じて設
定されるが、咬込み後は鋼板ｐに矯正荷重が掛かつてい
るため、プレート２，９のシフト量を変えることは極め
て困難である。従ってプレート２，９のシフトでは、板
幅と板形状の変化に対する粗設定しかできない。

そこで咬込み後の精設定は流体圧シリンダ３，１０によ
り行う。即ち、腹伸び矯正の場合は流体圧シリンダ３，
１０によりビーム４，１１のに両端部が近付く方向へ引
張り、ビーム４，１１の空間が太鼓状に変形するようビ
ーム４．１１を湾曲させ、耳伸び矯正の場合は流体圧シ
リンダ３，１０によりビーム４．１１の両端部が離反す
る方向へ押し、ビーム４゜１１間の空間が鼓状に変形す
るようビーム４，１１を−〇　− 湾曲させる。

第４図は本発明の他の実施例で、前記実施例と異なる点
は、プレート２，９の一端部に、ビーム４，１１と接す
る面が円弧状をした突出部２ａ、９ａを設けたことであ
る。斯かる構成とすれば、耳伸び矯正時にプレート２，
９の端部によってビーム４，１１に応力集中が起こるこ
とがなく、従ってビーム４，１１が折損することがない
。

第５図及び第６図は本発明の更に他の実施例である。ロ
ーラ矯正機では、鋼板の平坦度を矯正する場合、板厚が
薄い程レベリングローラは小径に、厚い程レベリングロ
ーラは大径にする必要があり、広範囲の板厚に１台のロ
ーラ矯正機で対処するためには、１台のローラ矯正機に
大径、小径のレベリングローラを組合わせたローラ矯正
機が提案されている（例えば特願昭５９−１７９１８号
）。一般に板の平坦度不良は薄物に多発するから、大、
小径のレベリングローラを組合わせた型式のローラ矯正
機では、小径レベリングローラのみに注目すれば良い。

このため、本実施例では、小径レベリングローラのみ太
鼓状或いは鼓状に湾曲させ得るようにしている。

小径レベリングローラを湾曲させる基本的構造は前記実
施例と同じであり、図中１６は固定フレーム１上に固着
した小型固定フレーム、１７は小型固定フレーム１６上
に配設されシフト装置によって鋼板ｐの幅方向ヘシフト
し得るようにしたプレート、１９はプレート１７上に載
置され流体圧シリンダ１８により湾曲させ得るようにし
たビーム、２１はビーム１９上に小径バックアップロー
ラ２０を介して支持された小径レベリングローラ、２２
は昇降フレーム８に対し減速機２４及び圧下スクリュー
２３を介して昇降可能に取付けられた小型昇降フレーム
、２５は小型昇降フレーム２２下面に配設されシフト装
置によって鋼板ｐの幅方向ヘシフトし得るようにしたプ
レート、２７はプレート２５下面に当接され流体圧シリ
ンダ２６により湾曲させ得るようにしたビーム、２９は
ビーム２７下部に小径バックアップローラ２８を介して
支持された小径レベリングローラである。

鋼板ｐが薄物の場合は圧下スクリュー２３を駆動して小
型昇降フレーム２２を下降させ、小径レベリングローラ
２１，２９間のギャップを調整し、腹伸び矯正の場合は
プレート１７．２５両端部が鋼板ｐ両端部外方へ突出す
るようプレート１７．２５をシフトし、流体圧シリンダ
１８．２６によりビーム１９．２７両端を互に近接する
方向へ引張りながら鋼板ｐの矯正を行ない、耳伸び矯正
の場合はプレート１７．２５の互に反対側の端部が鋼板
ｐの端部よりも鋼板ｐの中心側に位置するようプレート
１７．２５をシフトし、流体圧シリンダ１８．２６によ
りビーム１９．２７両端を互に離反する方向へ押しなが
ら鋼板ｐの矯正を行なう。

なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得
ることは勿論である。

［発明の効果］ 本発明のローラ矯正機によれば、腹伸びの矯正は勿論の
こと、従来不十分であった耳伸び矯正をも十分矯正でき
るため、材料の平坦度が良好になり、その結果製品品質
が向上するという優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明のローラ矯正機の一実施例の説
明図で、第１図は腹伸び矯正時の正面図、第２図は第１
図の側面図、第３図は耳伸び矯正時の正面図、第４図は
本発明のローラ矯正機の他の実施例の説明図、第５図及
び第６図は本発明のローラ矯正機の更に他の実施例の説
明図で、第５図は耳伸び矯正時の正面図、第６図は第５
図の側面図、第７図（イ）（０）は従来のローラ矯正機
の説明図である。 図中２．９，１７．２５はプレート、３．１０．１８．
２６は流体圧シリンダ、４．１１．１９．２７はど一ム
、６，１３はレベリングローラ、７，２３は圧下スクリ
ュー、２１．２９は小型レベリングローラである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）上下方向へ湾曲させ得るようにした上下一対のビー
   ムに、夫々材料を矯正するレベリングローラ及び該レベ
   リングローラを支持するバックアップローラを回転自在
   に支持せしめ、前記上下一対のビームと該上下一対のビ
   ームを支持する上下一対のフレームとの間に夫々材料幅
   方向へシフトし得るようにしたプレートを介在させたこ
   とを特徴とするローラ矯正機。