JPS6218598B2 - - Google Patents

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JPS6218598B2
JPS6218598B2 JP9866384A JP9866384A JPS6218598B2 JP S6218598 B2 JPS6218598 B2 JP S6218598B2 JP 9866384 A JP9866384 A JP 9866384A JP 9866384 A JP9866384 A JP 9866384A JP S6218598 B2 JPS6218598 B2 JP S6218598B2
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JP
Japan
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oil
composition according
copolymer rubber
ethylene
soluble polymer
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JP9866384A
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English (en)
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JPS6063296A (ja
Inventor
Riichiro Nagano
Ryosuke Kanashige
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は粘度指数が高く、清浄分散性の優れた
潤滑油組成物に関する。 〔従来の技術〕 現在、当業界において、エチレン・プロピレン
共重合ゴム、ポリアルキルメタクリレート、ポリ
イソブチレン、スチレン−イソプレン共重合ゴム
の水添物などが、潤滑油の粘度指数向上剤として
有用であることが知られている。 しかし、これらの潤滑油添加剤は、清浄分散性
や酸化安定性に関しては未だ充分であるとは言い
難く、例えばJIS K−2514に基づく酸化安定度試
験を行うとワニス棒に多くの付着物が認められた
り、当業界で周知のコーキングのテスト法である
パネルコーキングテストを行うと、スラツジの生
成量が多いなどの欠点があるため、実際の使用に
際しては、清浄分散剤、酸化防止剤などを併用す
る必要がある。 このため、これらの欠点を改良する検討が種々
に行われており、例えばエチレン・プロピレン共
重合ゴムを酸化した後、アクリロニトリルやメタ
クリル酸メチルの如き単量体をグラフト重合した
ものが、粘度指数の向上と清浄分散性の改善され
た潤滑油添加剤となることも知られている(特公
昭48−42685号、特公昭51−28288号など)。 この技術では、共重合ゴムを一旦酸化した後、
グラフト重合するという二段階の変性を必要とす
るため、潤滑油添加剤を得る操作が煩雑である
上、変性反応の再現性が乏しく、かつ酸化の段階
で、ポリマー鎖上に、劣化の原因となるハイドロ
パーオキシド基や炭素−炭素二重結合が生成する
ため、酸化安定性が寧ろ低下するなど、その性能
は必ずしも満足すべきレベルにはない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは潤滑油添加剤としてα−オレフイ
ン系油溶性重合体の有する利点を保持しつつ清浄
分散性や酸化安定性を改良する方法について検討
した結果、ラジカル開始剤の存在下、一段で不飽
和エポキシ単量体をグラフトする方法が有効であ
ることを知つた。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、本発明によれば、α−オレフイン系
の油溶性重合体に不飽和エポキシ単量体をグラフ
トしてなる油溶性グラフト重合体と主要量の潤滑
用油からなる潤滑油組成物が提供される。 〔油溶性グラフト重合体〕 本発明の潤滑油組成物を構成する油溶性グラフ
ト重合体はα−オレフイン系油溶性重合体に、不
飽和エポキシ単量体をグラフトしたものである。
グラフト重合体の原料となる油溶性のα−オレフ
イン系重合体としては、分子量が5000以上のもの
であつて好ましくは190℃におけるメルトインデ
ツクスが0.1ないし500、とくに好ましくは1ない
し100であり、走査型差動熱量測定による吸熱ピ
ークが実質的に認められず、X線回折法による結
晶化度が実質的に0%であるような無定形ゴムが
とくに適している。たとえばエチレンと炭素数3
ないし20のα−オレフインとの共重合ゴム、プロ
ピレン・1−ブテン共重合ゴム、プロピレン・4
−メチル−1−ペンテン共重合ゴム、スチレンと
イソプレンのブロツク共重合体の水添物(スチレ
ンとα−イソアミレンとのブロツク共重合体)、
スチレンとブタジエンのブロツク共重合体の水添
物(スチレンと1−ブテンとのブロツク共重合
体)のような共重合ゴム、ポリイソブチレン、ポ
リブテンのような単独重合体などを例示すること
ができる。とくに好ましいものは、エチレンとα
−オレフインの共重合ゴム、中でもエチレン・プ
ロピレン共重合ゴム又はエチレン・1−ブテン共
重合ゴムである。これらの中でもエチレン含有量
が40ないし80モル%、とくに50ないし70モル%の
ものがもつとも適している。これらの油溶性重合
体はオレフイン性不飽和結合ができるだけ少ない
方が望ましく、したがつてジエンやトリエンなど
のポリエン成分に全く含まないか又は該成分が含
まれている場合には水添処理が施されていること
が望ましい。何となればオレフイン性不飽和結合
を含有する共重合は、不飽和エポキシ単量体をグ
ラフトする条件下で架橋し易く、該架橋されたグ
ラフト共重合体は潤滑油に溶解せず使用できない
ためである。 グラフト反応に用いられる不飽和エポキシ単量
体とは、1分子中に重合可能な不飽和結合および
エポキシ基を各1個以上有する単量体である。こ
のような不飽和エポキシ単量体としては、たとえ
ば一般式、 (ここで、Rは重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する炭化水素基を示す)で表わされるような
不飽和グリシジルエステル類および一般式 (ここで、Rは〔〕式のものと同じ、Xは−
CH2−O−または
〔発明の効果〕
本発明の潤滑油組成物は、粘度指数が高い上に
酸化安定性および清浄分散性も優れている。 〔実施例〕 次に実施例によりさらに詳細に説明する。なお
実施例中における各試験は、次のようにして行つ
た。 (1) 動粘度 JIS K2283に従い、キヤノン−フエンスケ粘
度管を用い、100〓(37.8℃)又は210〓(98.9
℃)の温度で測定した。 (2) 粘度指数 JIS K2284に従い、粘度指数を求めた。 (3) 清浄分散性 Fed.Test Method STD.No.791B(Coking
Tendency of Oil)の規格に準拠して製作され
たパネルコーキングテスターを用いて試験を行
つた。Alパネル温度285℃、試料温度125℃の
条件で、スプラツシヤー回転1秒−静止9秒の
サイクルの繰り返し、5時間後に、テストピー
ス面に付着したカーボンスラツシ分の重量
(mg)を測定した。 (4) オイル溶液の透明度 JIS K0101おける水の濁度測定法に準じて精
製カオリンと蒸留水を用い、カオリン濃度5、
10、15、20、30、40、50、100、200、400、
500ppmの濁度標準液を調製し、標準液との比
較を目視で行つた。この方法によると、カオリ
ン含量20ppm相当までは完全に透明又はほと
んど透明で、カオリン30〜50ppmではやや白
濁し、100ppmを越えるとかなり濁つて見え
る。繰り返し試験後の判定誤差は±5ppmであ
つた。 実施例 1 エチレン・プロピレンゴム(エチレン含量60モ
ル%、デカリン135℃における還元比粘度
(RSV)1.0、190℃でのメルトインデツクス(荷
重2160g、オリフイス径2mmφ)30(g/10
分)、数平均分子量1.8万、GPCによるMw/Mn=
1.9、DSCによる吸熱ピークなく、X線による結
晶化度0%)200gをキシレン1に加え、系の
窒素置換を1時間行つたのち、系の温度を125℃
に昇温し、ポリマーを完全に溶解した。別々の供
給口からグリシジルメタクリレート71g、ジクミ
ルパーオキシド1.35g(20mlのキシレンに溶解)
を4時間かけて滴下した。滴下終了後、更に2時
間攪拌を続け反応を行つた。反応終了後、反応液
を室温まで冷却し、大量のアセトンを加えて、ポ
リマーを沈殿させた。 得られた沈殿物はアセトンで十分に洗浄後、室
温で真空乾燥し、精製ドライポリマーを得た。こ
のグラフト共重合ゴムに導入されたグリシジルメ
タクリレート単位を酸素含有率から求めたとこ
ろ、3.6wt%であつた。 このグラフト共重合ゴムを#100の中性油(100
〓、210〓における動粘度が各々22.5、4.27cts
で、粘度指数が104、流動点−17.5℃)に添加
し、20wt%のオイル溶液とした。この溶液の透
明性は、良好でカオリン20ppm含有標準懸濁液
と同等であつた。 このポリマー溶液を#150中性油(100〓、210
〓における動粘度が各々33.1、5.36cstで粘度指
数が105、流動点が−17.5℃)に添加することに
より210〓で17cstの試料油Aを調製した。この試
料油についてテストを行つた結果を表1に示し
た。 実施例 2 エチレン・プロピレンゴムとして実施例1と同
じポリマーを100g、溶媒としてn−デカンを400
g、グラフトモノマーとしてアルリルグリシジル
エーテル26g、有機過酸化物としてジタ−シヤリ
−ブチルパーオキシド8.3gを用い、反応温度を
150℃とする他は実施例1と同様の操作を行い、
グラフト化エチレン・プロピレン共重合ゴムを得
た。精製ポリマーは4.0wt%のアルリルグリシジ
ルエーテルがグラフトしていた。 このグラフトゴムを実施例1で用いた#100の
中性油に溶解し、ポリマー分20wt%のオイル溶
液とした。この液は透明で、カオリン10ppm含
有標準懸濁液と同等の透明性を有していた。この
ポリマー溶液を実施例1で用いた#150中性油に
添加し、210〓で17cstの試料油Bを調製した。各
種テスト結果を表1に示した。 比較例 1 実施例1と同じエチレン・プロピレンゴム200
gを実施例1で用いた#100中性油800gに加え、
実施例1と同様にポリマー分20wt%のオイル溶
液を調製した。この溶液の透明度は濁度標準液で
カオリン15ppmの液に相当していた。この溶液
を更に実施例1で用いた#150中性油に12.7wt%
添加し、210〓の動粘度17cstの試料油Cを調製し
た。このテスト結果を表1に示した。 比較例 2 市販のポリメタクリレート系粘度指数向上剤
を、実施例1と同一の#150中性油に12.4wt%添
加し、210〓における動粘度17cstの試料油Dを調
製した。 このテスト結果を表1に示した。
【表】 実施例 3 エチレン・プロピレン共重合ゴムとして実施例
1で用いた重合体100g、溶媒としてトルエン1
、ラジカル開始剤としてジクミルパーオキシド
0.54g、変性モノマーとしてグリシジルメタクリ
レート56.4gを用い、反応温度を100℃とする以
外は実施例1と全く同じ方法により精製グラフト
ゴム(グリシジルメタクリレート単位含量1.35wt
%、0.095ミリ当量/g)を得た。 この精製グラフトゴムを一旦#100中性油に溶
解し、20wt%オイル溶液とし、更にこのオイル
溶液を#150中性油に加え、210〓において17cst
である試料油Eを調製した。 この試料油Eをテストした結果、粘度指数
162、パネルコーキングテスト後のスラツジ付着
量110mgであり、良好な性能を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 α−オレフイン系の油溶性重合体に不飽和エ
    ポキシ単量体をグラフトしてなる油溶性グラフト
    重合体と主要量の潤滑用油からなる潤滑油組成
    物。 2 該α−オレフイン系油溶性重合体がエチレン
    共重合ゴムである特許請求の範囲1記載の組成
    物。 3 該エチレン共重合ゴムがエチレン・プロピレ
    ン共重合ゴムである特許請求の範囲2記載の組成
    物。 4 該α−オレフイン系油溶性重合体の190℃に
    おけるメルトインデツクスが0.1ないし500の範囲
    にある特許請求の範囲1又は2に記載の組成物。 5 該エチレン共重合ゴム中のエチレン組成が40
    ないし80モル%の範囲にある特許請求の範囲2又
    は3に記載の組成物。 6 該α−オレフイン系油溶性重合体が無定形ゴ
    ムで走査型差動熱量測定による吸熱ピークが実質
    的に認められず、X線回折法による結晶化度が0
    %である特許請求の範囲1又は2に記載の組成
    物。 7 不飽和エポキシ単量体が、グリシジルエステ
    ル又はグリシジルエーテルである特許請求の範囲
    1記載の組成物。 8 グリシジルエステルが、アクリル酸グリシジ
    ル又はメタクリル酸グリシジルである特許請求の
    範囲7記載の組成物。 9 グリシジルエーテルがアルリルグリシジルエ
    ーテルである特許請求の範囲7記載の組成物。 10 不飽和エポキシ単量体単位が、油溶性重合
    体1g当り、10-2ないし5ミリ当量含有されてい
    る特許請求の範囲1、7、8、9のいずれかに記
    載の組成物。
JP9866384A 1984-05-18 1984-05-18 潤滑油組成物 Granted JPS6063296A (ja)

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