JPS62183908A - 鋼ストリツプコイルのたるみ防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、熱間圧延された幅の広い鋼ス）　ＩＪツブ
を、スリッターでその長さ方向に複数条の鋼ストリップ
に縦裂きし、同一軸のコイラで巻き取る際に、その両側
の鋼ストリップコイルに発生するたるみを防止するため
の方法に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

比較的幅の狭い鋼ストリップを能率的に製造する方法と
して、熱間圧延によって比較的幅の広い鋼ストリップを
調製し、この幅の広い鋼ストリップをスリッターでその
長さ方向に縦裂きして複数条の幅の狭い鋼ス）　ＩＪツ
ブ全製造する方法が知られている。

しかしながら上述の方法には、次のような問題がある。

即ち、第３図に断面図で示すように、熱間圧延によって
製造された幅の広い鋼ス）　ＩＪツブ１には、圧延ロー
ルに形成されているロールクラウンのために、その両エ
ツジ部の厚さが中央部の厚さよりも０．１〜Ｏ，１５Ｗ
ａ程薄いエツジドロップが生ずる。

従って、このようにエツジドロップの生じだ鋼ストリッ
プ１をスリッターでその長さ方向に縦裂きして例えば４
条の幅の狭い鋼ストリップｌａ、ｌｂ。

ｌｃ、ｌｄとなし、これらの鋼ストリップｌａ、ｌｂ。

ｌｃ、ｌｄの各々を同一軸のコインで巻き取るときに、
両側の鋼ストリップｌａ、ｌｄは、中央部の鋼ストリッ
プｌｂ、ｌｃに比べて薄いために、巻取り外径は小とな
り、その周速が遅くなる。この結果、巻き取られた鋼ス
トリップｌａ、ｌｄのコイルにたるみが生じ、このたる
みが大きくなると、巻き取り作業が不可能になる。

そこで、コイルに上述のようなたるみが発生すると、従
来第４図に示すように、たるみの部分に段ボール紙９を
挾み込んで、巻き取り作業の支障を防止することが行な
われているが、このような方法は、段ボール紙９の挾み
込み作業に危険を伴う上、次工程でのアンコイル時に、
挾み込まれた段ボール紙９が散乱し、センサー等を遮蔽
して種々のトラブルを引き起す問題があった。

〔発明の目的〕

従って、この発明の目的は、熱間圧延された幅の広い鋼
ストリップを、スリッターでその長さ方向に縦裂きして
複数条の幅の狭い鋼ストリップとなし、これらの複数条
の幅の狭い鋼ス）　ＩＪツブを同一軸のコインで巻き取
る際に、両側の厚さの薄い鋼ストリップコイルに発生す
るたるみを、安全確実に防止するだめの方法を提供する
ことにある。

〔発明の概要〕

この発明は、幅の広い鋼ストリップを、スリッターで複
数条の鋼ストリップに縦裂きし、前記複数条の鋼ストリ
ップの各々を同一軸のコインで巻き取るに際し、前記縦
裂きされたエツジの厚さが薄い両側の鋼ストリップに対
し、コインで巻き取る前に、その長さ方向に所要の間隔
ｔあけて、幅方向に突起全形成し、前記突起によって、
コインで巻き取られだ鋼ストリップコイルに生ずるたる
みを防止することに特徴金有するものである。

〔発明の構成〕

次に、この発明を図面を参照しながら説明する。

第１図は、この発明の一笑施態様を示す概略工程図であ
る。図面に示すように、幅の広い鋼ストリップを、図示
しないスリッターでその長さ方向に縦裂きして得られた
複数条の幅の狭い鋼ストリップｌａ、　ｌｂ、　ｌｃ、
　ｌｄは、デフレクタロール２で形状矯正が施された後
、同一軸のコイン３により夫々巻き取られる。

このとき、両側の鋼ストリップｌａ、ｌｄには、デフレ
クタロール２の出側に設けられた突起形成装置４によっ
て、その長さ方向に所要の間隔をあけて、その幅方向に
下方に向けた突起５が形成される。

突起形成装置４は、鋼ストリップｌａ、ｌｄｉ間に挾ん
で上方に設けられたポンチ６と下方に設けられたダイス
７とからなっており、ポンチ６は油圧シリンダ８によっ
て上下動する。

第２図に示すように、ポンチ６の下端６ａは、鋼ストリ
ップｌａ、ｌｄの厚さの薄いエツジｌａ’　、　ｌｄ’
に向けて傾斜状に突出しており、ダイス７は、ボンチロ
の傾斜状の下端６ａが嵌合する傾斜状の溝７ａを有して
いる。

従って、コイン３で巻き取られる鋼ストリップｌａ、ｌ
ｄには、油圧シリンダ８により間欠的に作動するポンチ
６によって、その一方のエツジから厚さの薄い他方のエ
ツジに向けた傾斜状の突起５が形成される。

上述したポンチ６による突起５の形成は、コイン３によ
る鋼ストリップｌａ、ｌｄの巻取り作業に支障を与えな
い速度で行なうことができる。従って、突起５の形成の
ために鋼ストリップの巻取り作業に支障企及ぼすことは
殆んどないが、場合によっては、突起５の形成時に前記
巻取り作業を停止してもよい。

コイン３で巻き取られる鋼ストリップｌａ、ｌｄに上述
のような突起５が形成されることにより、鋼ストリップ
ｌａ、ｌｄに生ずるたるみは、前記突起５によって無く
なり、円滑に巻き取り作業全行なうことができる。なお
、形成された突起５は、後工程のレペラによって平滑に
矯正されるため、品質上の問題は全く生ずることがない
。

なお、突起形成装置４は、上述したポンチとダイスとか
らなる機構に限られるものではなく、例えばその外周に
突起が形成された上部ロールと、その外周に前記突起に
対応する凹みが形成された下部ロールとからなる機構等
、任意の機構の装置を使用することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によれば、熱間圧１； 延された幅の広い鋼ストリップを、スリッターでその長
さ方向に縦裂きして複数条の幅の狭い鋼ストリップとな
し、これらの複数条の幅の狭い鋼ストリップを同一軸の
コイラで巻き取る際に、両側の厚さの薄い鋼ストリップ
コイルに発生するたるみケ、安全確実に防止することが
でき、巻き取り作業を支障なく行なうことができる工業
上優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施態様を示す概略工程図、第２
図はこの発明の方法に使用される突起形成装置の一例を
示す概略正面図、第３図は鋼ストリップの萌面図、第４
図は従来のたるみ防止方法を示すコイルの概略側面図で
ある。図面において、ｌ・・・鋼ストリップ、２・・・
デフレクタロール、３・・・コイラ、　　　４・・・突
起形成装置、５・・・突起、　　　　　６・・・ポンチ
、７・・・ダイス、　　　　８・・・油圧シリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 幅の広い鋼ストリップを、スリッターで複数条の鋼スト
   リップに縦裂きし、前記複数条の鋼ストリップの各々を
   同一軸のコイラで巻き取るに際し、前記縦裂きされたエ
   ッジの厚さが薄い両側の鋼ストリップに対し、コイラで
   巻き取る前に、その長さ方向に所要の間隔をあけて、幅
   方向に突起を形成し、前記突起によって、コイラで巻き
   取られた鋼ストリップコイルに生ずるたるみを防止する
   ことを特徴とする、鋼ストリップコイルのたるみ防止方
   法。