JPS62183758A - 人工血管の製造方法 - Google Patents

人工血管の製造方法

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JPS62183758A
JPS62183758A JP61025541A JP2554186A JPS62183758A JP S62183758 A JPS62183758 A JP S62183758A JP 61025541 A JP61025541 A JP 61025541A JP 2554186 A JP2554186 A JP 2554186A JP S62183758 A JPS62183758 A JP S62183758A
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JP
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tubular body
plasma
artificial blood
blood vessel
polyurethane
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JP61025541A
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吉川 悦雄
義和 近藤
康弘 小川
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分身) 本発明は人工血管に関する。さらに詳しくは内面が特に
すぐれた抗血栓性を有し、直径の小さい部位にも使用可
能な人工血管及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 人工血管に関する研究は今世紀の初頭より数多くなされ
てきており、その成果としてポリエステル繊維の管状織
編物及び延伸ポリテトラフルオロエチレンの多孔性チェ
ーブが実用化されている。
しかしこれらの実用段階にある人工血管はその適用部位
が内径6mm以上の比絞的太い動脈に限られてあり、こ
れ以下の小動脈や静脈用についてはまだ十分な臨床成績
をあげるに至っていない。その理由としては小動脈の場
合、小直径であるがゆえに凝血が生じた場合閉塞しやす
いこと、さらに小動脈や静脈では血流連間が遅いため凝
血の成長が速く、閉塞しやすいことがあげられる。また
、現在実用化されている人工血管はすべてのものが最終
的には生体による偽内膜形成により抗血栓性を獲得し、
安定化されるものであるが、この場合内皮の過形成によ
る血管内腔の狭さくが発生し、これが原因となって閉塞
することがある。これには人工血管の構造、例えば新生
内皮の保持能力が低い局舎に起こるとも考えられている
上記の様な問題点を克服し、性能のすぐれた人工血管を
開発しようとする試みが近年数多くなされている。なか
でも、人工血管の材料をエラストマーに求めたもの、特
にエラストマーのうちでもポリウレタンを用いたものが
数多く提案されている。それらは大別すればエラストマ
ーを繊維形態として用いるものと多孔体として使用する
ものとになる。
このうち繊維形態として用いるものとしては、ポリウレ
タンよりなる*m形成重合体を含有する液体組成物を静
電気的に紡糸して4維とし、かかる繊維を形付き成形具
上に捕集して得た導管補綴材及びその製法(特開昭52
−110977号公報)、上記成形具を改良した製法(
特開昭54−151675号公報)、該人工血管の力学
的特性を生体血管と同一としたもの及びその製法(持1
泪昭59−11864号公報)及び静−撹気紡糸により
得られるuA維構造物の一方の側と反対側で繊維形成重
合体組成物を変化させたもの及びその製造方法(特開昭
60−190947号公報)があるっさらに別の方法と
しては心棒上に繊維材料を押し出しながら該芯棒を回転
させて巻きとり、多孔性チューブとする方法(特開昭5
8−157465号公報)、ポリマー溶液をノズルを通
してスプレーすることにより単礪維とし、これを芯棒に
巻きつけて管状人工血管とする方法(特開昭59−18
1149号公!I)がある。
ポリマーを多孔化するものについても付言すれば(特開
昭57−150954号公報、特開昭59−22505
8号公報、特開昭60−2254号公報等)があるが、
これらはいずれもポリマー溶液j液を出発とするもので
あり、多孔化方法は無機塩や他の水溶性物質等の造孔剤
をポリマー溶液に混合し、付形後との無機塩を溶解除去
することにより多孔化したり、ポリマーの良溶媒と貧溶
媒の置換により微孔を生じさせ、多孔化するものである
(発明が解決しようとする問題点) 上記提案の主たる目的は抗血栓性にすぐれた材料を用い
、かつ力学的特性を生体血管に近似させることにより血
(全形成を防止し、さらには多孔性とすることにより新
生組織の侵入、保持を良くしようとするものである。
しかしながら、上記提案はほとんどがポリマーを有機溶
液として用いるため、人工血管とする場合、溶媒の完全
除去が不可欠であること、そしてこの溶媒除去が困難で
あり、工程が複雑になることが問題である。静電気紡糸
においては高電圧を必要とするので危険であり、又装置
が複雑となるという欠点を有する。さらに多孔化法につ
いて言えば、独立気泡を多く有するス式ンジ状多孔体と
する方法は、血管としての力学的強度が低下するばかり
でなく、管全体の力学的特性の均一化が困難であるとい
う問題点を有している。また、全体を抗血栓性材料とし
た場合抗血栓性がすぐれていれば、管壁に連通孔が存在
する場合該連通孔からの漏血が問題になる。
本発明の目的は上記の問題点を屏決し、内面がすぐれた
抗血栓性を有し、かつ外面よりの組織侵入が容易で治ゆ
安定化にすぐれるとともに、力学的性質にもすぐれた小
口径人工血管に応用可能な人工血゛管を、−切溶媒を使
用しない完全なドライプロセスにより゛、安価で効率的
に製造する方法を提供することにある。
(間壇点を解決するための手段) 本発明の方法は、熱可塑性ポリウレタン弾性体を熔融紡
糸後、高速高温気体に随伴し細化して得られた実質的に
連携したフィラメントをシート状に積層して得られたポ
リウレタン弾性礒維不識布を芯棒に巻き付け、加熱成型
し多孔性の管状体とした後、該管状体の少なくとも内面
をオルガノシロキサンの低温ガスプラズマ処理を施す事
をPI徴とする。
本発明方法に適用するポリウレタン弾性体は公知の熱可
塑性ポリウレタン弾性体であり、分子量500〜600
0のポリオール、例えばジヒドロキシポリエーテル、ジ
ヒドロキシポリエステル、ジヒドロキシシリコーン、お
よびこれらのブロック共重合体等と、分子量500以下
の有1ジイソシアネート、例えばp、p’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート等と、鎖伸長剤、例え
ば水、ヒドラジン、ジアミン、グリコール等との反応に
より得られるポリマーからなる。これらのポリマーのう
ち特に良好なものは、ポリオールとしてポリテトラメチ
レングリコールまたはポリテトラメチレングリコールと
シリコーンのブロック共重合体を用いたポリマーである
。また有機ジイソシアネートとしてはp、v−ジフェニ
ルメタンジイソシアネートが好適である。また、鎖伸長
剤としてはグリコールが好適で、l、4−ブタンジオー
ルが特に好適である。
本発明の方法に用いるポリウレタン不織布は、例えば次
の方法で製造することができる。前記のMOJiW性ポ
リウレタン庫性体を連像し、例えば特公昭41−788
8号公報に記載された紡糸裟aを用い、紡糸口金から吐
出しノズルの両端から噴出する高温気体流によりフィラ
メントを細化せしめる。細化されたフィラメントは実質
的に集束されることなく、例えば移動するコンベアネッ
ト等の捕集装置上で気体流と分離され、該ネット上に積
層される。積層されたフィラメントは自己の有する熱に
より互いに接合される。捕集装置上に債■後冷却固化す
る前または後にローラー等を用い加熱加圧して接合せし
めてもよい。
いずれの方法においても、不織布はポリウレタン弾性1
維自体の接合よりなるものであり、溶剤、接着剤等は使
用しない。従って、不純物、溶出物等が極めて少ない不
織布を得る事が出来る。
本発明方法において不織布を構成するポリウレタン弾性
繊維の平均直径は、ポリウレタンの吐出量、紡出速度、
引張り速度等により任意に選択することができるが、人
工血管用としては平均1a径は80ミクロン以下が好ま
しい。更に好ましくは20ミクロン以下である。繊維の
直径が大きくなると人工血管の内壁の粗度が大きくなり
血栓が生成しやすくなる。
このようにして得られたポリウレタン弾性4a維不識布
としては、目付1097m” 〜5097mのものが好
適である。目付が小さいと取扱いが困難となり、大きい
と芯棒に捲きつけた端が段になりやすい。
管状体はポリウレタン弾性繊維不織布を芯棒に巻付け、
成型して作るが、管状体を成型する際に使用する芯棒と
しては、加熱成型後管状体を引き抜くために、ポリウレ
タン繊維との膠着を生じ雅い材質が望ましく、フッ素樹
脂をコーティングした鉄棒、フッ素樹脂丸棒などが好適
に用いられる。
尚、加熱成型後心棒を引き抜くことが可能なのはポリウ
レタン弾性繊維よりなる本願多孔性管状体が伸縮性を有
するためであり、伸縮性のない素材チューブでは殆ど不
可能である。
成型に用いる加熱温度および時間はポリウレタン不織布
が、互に接合して一体化させるために70〜200″C
が好ましく、特に100〜180°Cが好適である。こ
のようにして得られる多孔性管状体は、ポリウレタン弾
性繊維の不織布が互に熱により強固に接合され一体化し
たものであり、管状体の内腔の直径及び肉厚は芯棒と型
枠の寸法により変えることが出来る。
人工血管という観点からすれば管状体の内腔の直径は2
〜4 Q mmであるが、本発明の特徴を発揮するには
2〜20 mm 、さらには3〜15mmであることが
好ましい。管状体の肉厚は0.1〜5mm 、好ましく
は0.2〜3 mmである。また本発明の人工血管の多
孔性は一定の肉厚の管状体に用いる不織布の量によって
任意に調整する事が出来るO 多孔性は一般には孔径分布と気孔率で表わせるが、人工
血管の場合透水率で表現するのが一役的であり、かつ実
際的でもある。特に、本発明の多孔性管状体のように繊
維の構造体よりなる場合には透水率で表わすのが好まし
い。透水率とは120mmHgの圧力下で人工血管の管
M 1 cm2当り1分間に通過する水量(ml)をい
う。本発明においては、この透水率がB c) 00 
me/分以下、好ましくは1500 mlll分以下、
さらに好ましくは500yn(1/分以下である。
本発明でプラズマ重合しうるオルガノシロキサンは必ず
しも2束結合の存在は必要ない。オルガノシロキサンの
多くは常温、常圧に於いて液体状態か又は固体状態であ
るので、減圧下で気体状態のオルガノシロキサンを供給
する為には必要に応じて冷却又は加熱する。
本発明に用いるオルガノシロキサンはプラズマ重合後に
+5i−o+の構造となるものであればよく持に機定は
しないが、重合の安定性、条件の容易さ、反応効率の高
さ等から、下記一般式■、■。
■で示すオルガノシロキサン化合物が好ましい。
一般式 %式% 特に、プラズマ重合膜の均一性、力学物性取扱いやすさ
の点で好ましいのは前記一般式■に示すものであり、中
でもmが2〜6のものがよい。
例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、1,8.5トリメチル−1
,8,5トリフェニルシクロトリシロキサン、トリフェ
ニルシクロトリシロキサン、1,8,5゜7−チトラメ
チルー1 、8.5.7テトラビニルシクロテトラシロ
キサン、1,8,5,7−チトラメチルシクロテトラシ
ロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン、デカ
メチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘ
キサシロキサンなどである。
本発明の低温ガスプラズマは常法により発生させる事が
できる。例えば通常lO″″4〜l Q ’l’orr
好ましくは10−3〜100TOrr、更に好ましくは
5 X 10−2〜5 X 10−I Torr (D
真空1[111Nr高電圧を印加する事によって発生さ
せる。高電圧は直流でも交流でも可能であるが、プラズ
マ発生の容易さ、プラズマの安定性、処理効果の均一性
から18.56 MF(Zの高周波の使用が好ましい。
高同波電圧印加用の電極は、プラズマ反応器の内部にあ
る内部電極方式及び外部に設けた外部電極方式があり、
又、各々について容量結合型1を極及び誘導結合型w1
極があるが、いずれも利用できる。
管状体の内面への低温ガスプラズマ処理は、管状体を真
空容器に入れ、管状体の内側にモノマーを導入し、プラ
ズマを発生させる事によって内面を選択的にプラズマ処
理できる。好ましくは、管状体の外側を管状体に密着す
る内径を有するプラスチック或いはガラス、セラミック
等の非金属性チューブで覆い、管状体の一方を真空に吸
引し、他方よりモノマーを導入して管状体の内部のみに
モノマーのプラズマを発生させ、管状体の内面のみを選
択的にオルガノシロキサンのプラズマで処理する。更に
好ましくは、上記方法において高周波電圧を印加する電
極を管状体の長さ方向に一定速壇で移動させれば、より
均一なプラズマ処理が可能となる。
オルガノシロキサンの低温ガスプラズマによる重合膜の
形成及び表面処理状態は真空度、出力、時間、モノマー
流1等のいわゆるプラズマパラメータに依存する。一般
にモノマー流度の増加、真空度の低下、及び重合時間の
増加により重合膜の形成量は増大する。
オルガノシロキサンは通常ガス状でプラズマ反応器中へ
導入する。高沸点の化合物については適当な加熱製電に
より加熱・気化し導入する。導入する七ツマ−の量はプ
ラズマの発生状態、及び生成物の性状に大きく影響する
ものであり、通常10−4〜10 Torr 、好まし
くは10−8〜100’I’orr、更に好ましくは5
 X 10−2〜5 X 10−1’I’orrである
。オルガノシロキサンの圧力が1O−4Torrより小
さい場合は、プラズマの発生が十分でなく、不織布表面
のプラズマ重合膜の形成或いは表面改質は十分でない。
又、10 TOrt”を越えるとプラズマ発生が不安定
であったり、又は重合物の性状が十分でないか、又は処
理が不均一になり好ましくない。七ツマ−の導入と同時
にモノマーを活性化するガス、例えば嗜素、アルゴン、
ヘリウム等のガスの併用も可能である。但し、七ツマ−
及びこれらのガスの圧力が10−4〜l QTorrの
範囲となる事が好ましい。
プラズマの出力はmiの単位面積当り、通常高々8 ’
wV / am”、好ましくは高々2 W / am2
.3q+c好ましくは0.05〜I W / am2で
ある。8 W/ CTn−以上では、プラズマ重合膜の
架橋変が大きくなり、皮膜強度の低下や着色或いは基材
である不織布の損傷がある。プラズマ重合時間は長い程
十分な重合膜の形成や表面フツ素化処理が出来るが、反
面重合膜の架橋密度の増大やエツチング等による変性、
劣化が生じる為、通常1〜3600秒、好ましくは30
〜1800秒である。
オルガノシロキサンの低温ガスプラズマ処理により、不
織布の表面或いは不織布を構成するポリウレタン繊維表
面にオルガノシロキサンのプラズマ重合膜の形成がなさ
れる。プラズマ重合膜は、不織布表面或いはポリウレタ
ン繊維表面に通常5oλ〜1ooia上形成されている
。これは、表面の電子顕微、1!観察、接触角測定、1
几やESCλ等の分光学的測定より確認される。プラズ
マ重合・処理法の大きな特徴は、50λ〜100λとい
った超極薄膜でも均一に形成できる事である。
プラズマ重合膜の厚さは、好ましくは50λ以上、更に
好ましくは100λ以上であればよい。
電子顕微鏡観察によると、高々10μmの厚さの均一な
膜を形成しており、本発明の不織布ではこれらの構成l
in雑の表面を薄い膜で被っている事がわかる。
オルガノシロキサンのプラズマ重合膜の組成・構造は必
ずしも定かではないが、重合膜の溶剤溶解性がない事、
水に対する接触角が好ましくは1000以と、より好ま
しくは105°以上である事(接被角が小さいと血陰が
生成しやすく好ましくれる。
オルガノシロキサンのプラズマ重合により得られた重合
膜の構造は、必ずしも定かでない◎これはプラズマ重合
により得られるエネルギーの巾が極めて広く例えばO−
数十eyにまで亘るエネルギーを有する。即ち、この巾
広いエネルギーの分布により、オルガノシロキサンの重
合部位にあまり選択性がなく切断及び再結合を生じる為
に、重合膜の一次構造は、ある特定の化学式では表示で
きない。例えばヘキサメチルシクロトリシロキサンのプ
ラズマ重合膜のIRスペクトルはど同じスペクトル分布
及び各スペクトルの吸収強度及び比であり、この事はモ
ノマーの構造をかなりの程廖維持し、ある程変の架橋構
造を有したプラズマ重合膜が生成している事を示す。又
、プラズマ重合膜は、プラズマ重合時間と共にプラズマ
重合膜の形態、化学組成の変化があり、次第に無機質化
、架橋密度の増大があるが本発明の目的の為にはあまり
無機質化、架橋密度の増大はない方がよい。プラズマ重
合膜の無機質化、架橋密度の増大に伴い、オルガノシロ
キサンプラズマ重合膜の有する表面物性(接触角、表面
エネルギー、平滑性等)や弾性の変化があるからである
本発明のオルガノシロキサンのプラズマ処理物が同数良
好な抗血桧を有するのかは不明であるが、推測すれば、
シロキサン構造表面の為に表面エネルギーが小さく血小
板の粘着性が小さい事及びプラズマ重合・処理表面であ
り、極めて均質なかつ滑らかな表面である事等が原因と
して挙げられる。
本発明における抗血栓性の評価は1つは以下に述べる今
井−能勢の方法(人工臓器、旦、95(’78))に準
じて行なった。
時計皿に試料を密着させて乗せ、37℃の恒温槽につけ
る。この上に0.25 mlの犬の3.18%クエン酸
ナトリウム添加血(犬は雑種成犬を使用)をとり、さら
に0.1■の塩化カルシウム0.025mp を加え、
手で少しゆすって血液と混ぜ合わせた後、水分の蒸発を
補うため試料の周辺に少量の水を入れガラス板で時計皿
を覆う。適当な時間間隔で水を加えて凝血反応を停止さ
せる。スパチュラで凝血物をとり、水中に5分間放置し
た後、約3maの37%ホルマリンの入った試験管に移
して5分間放置する。その後、秤量までは蒸留水中に貯
える。固定した凝血物はF紙にはさんで余分の水分を吸
い取った後秤量する。血栓生成率はガラス面での最終生
成凝血物の重電を100%として算出する。発明者らは
、特に15分後の血栓生成率に着目して評価を行った。
抗血栓性の評価の第2として血小板の粘清及び形態の観
察を行った。
生理食塩水でリンスした試料上に雑種成犬の新鮮面より
調製したPRPを滴下する。1分食PRPを除去し、生
理食塩水で洗浄した後、グルタルアルデヒドにて室温固
定、さらにアルコール脱水、臨界点乾燥を行った後、走
査型電子顕微滝により付着血小板数を観測すると同時に
付着血小板の形態変化を観察した。形態変化は次の8つ
に分頌した0 1型:正常の円盤形から球状化して3〜4本の偽足を出
したもの、材料表面への粘ηが比較的弱いもの。
置型:数本以上の偽足を伸ばして偽足の長さの半分まで
薄い泡体を広げたもので強く粘着したもの。
I型:偽足の長さの半分以上に薄い1体を広げたものか
ら、はぼ完全に泡体を拡張して頂円形を呈し、完全に粘
着したもの。
(実施例) 以下、実施例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 脱水した水酸基価102のポリテトラメチレングリコー
ル5825部(以下、部はすべて重量部を意味する。)
と1,4−ブタンジオール220部とをジャケット付の
ニーダ−に仕込み、攪拌しながら充分に溶解した後、8
5°Cの温度に保ち、これにP、P’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート1985部を加えて反応させた。
攪拌を続けると約30分で粉末状のポリウレタンが得ら
れ、これを押出機によりペレット状に成形しジメチルホ
ルムアミド中25℃で測定した濃Ill f/100m
e fJ相対粘度が2.25のポリウレタン弾性体を得
た。
このようにして得たポリウレタン弾性体のペレットを原
料とし、1列に配列した直径9.3 mmのノズルの両
側に加#4g!c体の噴射用スリットを有する溶融ブロ
ー紡糸装装置を用い溶融温度233°c1ノズル当り毎
分0.15Fの割合でポリマーを吐出し、200℃に加
熱した空気を8.5 kg / cm2(7)圧力でス
リットから噴射して細化した。細化したフィラメントを
ノズル下方25 cm に設置した3゜メツシュの金網
からなるコンベア上で捕集し、ローラーではさんで引取
り不織布を得た。この不織布はポリウレタン弾性繊維の
モノフィラメントが開繊されて積りしており、フィラメ
ント間の交絡点は互に融着により接合されていた。この
不織布の物性値は次のごとくであった。
目     付           1517m2引
張強力     0.12 kg / cm破断伸変量
    520% 用軟度   IQmm フィラメント直径 5ミクロン 次いで、この不織布を直径5 mmのフッ素樹脂でコー
ティングした芯棒に倦き付けた後、内径7mmの円筒状
の型枠に入れ150 ℃で30分間加熱成型した。芯棒
を引き抜いてポリウレタンの多孔性の管状体を得た。こ
の管状体は不織布が互に強固に接合され、一体化した構
造であった。
続いて管状体の内面にヘキサメチルシクロトリシロキサ
ンのガスを流し、外側に内面より若干圧力が高くなるよ
うアルゴンガスを流した。アルゴンガスの圧力は] m
barとした。18.56随yizの高周波を30Wの
出力で5分間印加し、筒状体の内面をオルガノシロキサ
ンの低温ガスプラズマ処理を行った。内面の水に対する
接触角は108.8゜であり良好な撓水性を示した。
この管状体の透水率を測定したところ380me1分 
であった。さらに、本明細書中に述べた方法で抗血栓性
の評価を行った結果を第1表に示す。第1表より内面の
抗血栓性が非常にすぐれており、人工血管として最適で
あることがわかった。
また、材料の力学的特性もプラズマ処理前後で変化しな
かった。
第  1  表 血栓生成率はガラス面を100とした場合の15分後の
血栓生成率である。
(発明の効果) 本発明におけるポリウレタン弾性繊維は相互に接合され
た多孔性の管状体であるため、ポリウレタンの弾性を始
めとする生医学材料としての良好な特性を利用できると
ともに、生体組織の侵入に有利でありかつ生体組繊を呆
持し易いという利点を有する。さらに、少なくとも血液
接触面がオルガノシロキサンの低温プラズマ処理により
高い抗血栓を与えられているため、内面の高い抗血陰性
を併せもち、小口径の人工血管としても使用できるとい
う特長を有する。又、力学的に良好なポリウレタン弾性
4JAm上ヘオルガノシロキサンのプラズマ重合膜を形
成させる為に、材料の力学的メリットを生かし、かつ材
料の表面物性のみを抗血栓性に変化させたものであり、
従来の材料にみられた成形性の悪さ、力学的強度の低さ
、耐久性の低さ、又抗血栓性の変化等の欠点を大きく改
良したものである。
又、本発明方法は溶剤を一切用いない完全なドライプロ
セスであるため、溶剤の残存による人体への障害を考慮
する必要がなく、全く安全であり、さらに特殊な材料、
プロセス、条件をとらない為に極めて安価に製造できる
等、大きなメリットがある。更に直線状の人工血管以外
にテーパ一つきのもの、枝分れのあるものなどもそれぞ
れに合った成形具を使用すれば容易に製造できる。
カネボウ合繊株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性ポリウレタン弾性体を熔融紡糸後、高速
    高温気体に随伴し細化して得られた実質的に連続したフ
    ィラメントをシート状に積層して得られたポリウレタン
    弾性繊維不織布を芯棒に巻き付け、加熱成型し多孔性の
    管状体とした後、該管状体の少なくとも内面をオルガノ
    シロキサンの低温ガスプラズマ処理を施す事を特徴とす
    る人工血管の製造方法。
  2. (2)加熱成型の温度が70〜200℃である特許請求
    の範囲第1項記載の製造方法。
  3. (3)ポリウレタン弾性繊維の平均直径が30ミクロン
    以下である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  4. (4)内面の水に対する接触角が100°以上である特
    許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP61025541A 1986-02-06 1986-02-06 人工血管の製造方法 Pending JPS62183758A (ja)

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JP61025541A JPS62183758A (ja) 1986-02-06 1986-02-06 人工血管の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63181755A (ja) * 1987-01-07 1988-07-26 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー 人工血管

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JPS63181755A (ja) * 1987-01-07 1988-07-26 インペリアル・ケミカル・インダストリーズ・ピーエルシー 人工血管

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