JPS62181048A

JPS62181048A - 消臭剤

Info

Publication number: JPS62181048A
Application number: JP61022543A
Authority: JP
Inventors: 近藤　昭子; 近藤　きよ
Original assignee: SEIKA GIKEN KK
Current assignee: SEIKA GIKEN KK
Priority date: 1986-02-04
Filing date: 1986-02-04
Publication date: 1987-08-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、消臭剤に係り、特に、菌π埼を素材とした消
臭剤に関する。

〔従来の技術〕

近来、臭気の除去が社会的に、或いは家庭生活上強く要
求されている。

従来、種々の消臭剤が開発されているが、その殆どは、
好ましくない臭気を他の臭気で置き換えるものが殆どで
あり、充分な消臭効果を発揮することができなかった。

例えば、活性炭は、消臭剤として広く用いられているが
、消臭効果が不十分であり、また、あるでいと以上臭気
を吸着すると、逆に臭気を放散するという欠点を持つ。

また、最近、茶の成分を用いた消臭剤が開発されている
。これは、消臭能力が高く、１気の逆放散が無いといわ
れ、天然素材をもちいる関係上、応用が広いという。し
かし、この消臭剤で！ｆ埋借の煙に含まれる発癌物質の
除去効果を朋待てきない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は従来の消臭剤の活性炭等が消臭効果の点で不十
分であったという問題を解決しようとするものである。

また、本発明は従来の活性炭等の消臭剤が臭気の逆敢敗
の欠点を持つという欠点を解決しようとするものである
。

また、本発明は最近開発された消臭剤の茶を原料とする
消臭剤と同等乃至それ以上の消炭効果を得ようとするも
のである。

また、本発明は煙草の煙等に含まれる発癌物質を除去で
きる消臭剤を開発しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は閑７ｆｊｌ　Ｍが煙草の有害埋骨を除去する能
力を有する事、及びアンモニアや石油等の臭気を除去で
きることを発見してこれに基づいてなされたものである
。

例えば、サルノコンカケ科担子菌類、例え：、【マン不
ンタ乳　カワラタケ、コフキタケ、ツリガネタケ、ツガ
サルノコシカケ等の１５）粒状、ζ４′ｉ１状又；よウ
ール状加工体が消臭効果及び煙阜埋分のイ〒Ｓ成分を吸
着する力が非常に大きい。

通常樹木に着生する硬質のキノコをサルノコう・カケと
総称しているが、これらは一般に消臭効果および煙草の
有害埋骨を除去する能力を持つ。例えば、キコブタケ等
キコブタケ科の菌票類も消ｊ４効果及び煙草埋骨の有害
成分の除去に有効である本発明においては、菌Ｍ　Ｒの
子実体又は菌糸体の粉状１粒状、綿状又はウール状加工
体或いはそれらの焼成体、加熱処理体等のを用いるか、
又はこれらを適当な担体に分散又は混合！！Ｊ、持せし
める等して消臭剤としてもちいる。

また、菌蟹類の抽出エキス、エキス成分も同様に消臭剤
として用いることができる。

〔作用〕

本発明において、菌万類を素材とした消臭剤がいかなる
原理が消臭効果を発揮するのかは種々実験した結果、次
のように考えられる。

アンモニアを用いた実験では、菌豐類のエキス抽出後の
出しからは消臭効果が無いことから、エキス成分が関与
していることは明らかである。また、単にエキスを用い
るより、菌′Ｍ類の機械的加工体を用いる方が、消臭効
果が大きいことから、その組織構造が関与しているもの
と考えられる。

また、菌）’！　類の子実や菌糸体は、煙草埋骨の粒子
相（エアロゾル）成分のタール、ニコチンを従来のフィ
ルタに比較してずっと効率的に吸着する。また、ガス相
の有害成分の除去にも有効であり、３．４ヘンツビレン
等の発ガン性物質の除去も確認された。その他、ガス相
の刺激性成分（アセトアルデヒド、アクロレインと考え
られる）の除去も行われるようである。

菌晋Ｍの消臭効果は次の特性が関与することが考えられ
る。

■　菌ｆｆ１Ｘ　類に含まれる成分が関与する（菌苗角
は種々の生理活性物質、生体高分子等を含む）。

■　菌蕈類の組織構造、性状、細胞学的構造等が関与す
る。例えば、サルノコシカケ科担子菌頚では、その性状
は本来革質、スポンジ質、フェルト質、木質等であり、
綿（棉）状やう−ル状になり易い組織構造、特に微視的
、細胞学的構造が関与しているものと考えられる。

この■、■のいずれか、又は両者の相乗的作用が本発明
に関与していると考えられる。サルノコシカケ粉砕体は
顕微鏡的微細構造と比較的粗大な構造が共存している。

そのため後述のオガチノパー等の比較的粗い粉砕体でも
消臭剤が得られるものと考えられる。綿状又はウール状
加工体或いは微粉の場合はより微細構造が顕著であり効
果が大きいものと考えられる。

（Ａ）次に本発明に用いることができる菌ｆｌｆｉの内
、特にサルノコシカケ類の担子菌について説明する。

サルノコシカケ類の担子菌は、その属１種により、その
構造や成分に違いはあるが、それぞれ、消臭剤として用
いることができる。

ザル７ノコシカケ類の担子菌は特有な多糖類蛋白を含み
、エルゴステロール、脂肪酸、アミノ酸、炭水化物、挿
々の４１機ミネラル、種々の糖その他分解酵素、補酵素
等を含んでいる。また、その子実体の性状はそれぞれ特
徴的であり、−最に木質多孔などの特殊溝・造である。

この木質多孔な特殊性状と酵素や生体高分子を含む活性
な構成成分とが、消臭効果及び有害成分の除去に相乗的
に作用し、これまで考えられないような画期的な消臭剤
を提供するものと考えられる。

（Ａ）以下に本発明に用いる主なサルノコシカケ頚但子
菌及び近縁の子実体の性状及び主な成分を示す。

■マンネンタケ（霊芝）（Ｇａｎｏｄｅｒｍａ　　Ｉｕｃｉｄｕｍ　（Ｆｒ。

）Ｋａｒｓｔ又はその近縁種）（Ｆｏｍｅｓ　　Ｊａｐｏｎｉｃｕｓ　　Ｆ’ｖｉｅｓ
子実体は良く発達した茎を持ち、傘は腎臓形〜；　、　
　　　°−−［−−−へ　　７・　１・　１円形、傘の
表面と茎の表面はかたい殻をこうむりニス仕分ン必物で
４様の光沢を現す。傘の四面は白、肉は上層は白質、下
層は肉桂色、乾いた肉はコルク質になる。成分として、
各種酵素の他、エルゴステロール、多糖類蛋白、有機酸
、樹脂、コラマリン（ｃｏｕｍａｒｉｎ）マニトール（
ｍａｎｎｉｔｏり等を含む。栽培可能で、菌糸体は大計
に培養できる。

■コフキタケ（コフキサルノコシ力ケ）（Ｅｌｆｖｉｎ
ｇｉａ　　ａｐｐｌａｎａｔａ　　（Ｐｅｒｓ、）Ｋａ
ｒｓｔ）子実体の傘の上面に厚い硬い殻をかぶり、その下の肉は
フェルト質でチョコレート色、成分として、多糖類蛋白
、エルゴステロール、ｕｂｉｇｕｉｎｏｎｅ、　コエン
ザイム（ｃｏｅｎｚｙｍｅ）Ｑ等を含む。その他、種々
の分解酵素を含む。

■カワラタケ（Ｃｏｒｉｏｌｕｓ　　ｖｅｒｓ＋ｃｏ　
ｌｏｒ　（Ｆｒ、）Ｑｕｅ　Ｉ＞傘は半円形、表面は短い毛をおびる。肉は、ややかたい
草質で白色。特有な多Ｐ、類蛋白を含有する。消臭効果
が特に大きく、子実体は栽培可能で橿めて大量に安価に
供給できるので、本発明に特に有用と考えられる。

■ツガサルノコシカケ（Ｆｏｍｉｔｏｐｓｉｓ　　ｐｉｎｉｃｏｌａ　　（Ｆ
ｒ　、　）　Ｋ　ａ　ｒ　ｓ　ｔ　％又はＦｏｍｅｓ　
　Ｐｉｎｉｃｏｌａ　　（Ｓｗａｒｔｚ）Ｆｒｉｅｓ）
傘の表面は樹脂様の光沢をおび、肉は木質で白っぽい材
木色。

■ツリガネタケ（Ｆｅｍｅｓ　　ｆｏ＋ｎｅｎｔａｒｉ
　ｕ　ｓ　　（Ｆ　ｒ、　）　Ｋ　ｉ　ｃ　ｋ　ｘ）傘
の表面は固い殻をかぶって堅硬、裏面は灰白色、肉はフ
ェルｌ−質で黄褐色。

■キコブダケ（キコプタケ科）（Ｐｈｃｌｌ　１ｎｕｓ　　１ｇｎ１ａｒｉｕｓ　　（
１−ｅｘＦｒ、）Ｑｕｅ　ｌ）又はその近縁種（Ｐｈｅ
ｌｌｉｎｕｓ　　Ｌｉｎｔｃｕｓ　　（ＢＥＲＫ　　ｅ
ｔ　　ｃｕｒｔ　　Ａｏｓｈｉｍａ）木質多孔以上、サルノコシカケ類の担子菌を示したが、本発明で
は他の菌Ｎ類も用いることができ、例えばシイタケ等も
用いることができる。

（Ｂ）本発明には種々の菌Ｍ　ＩＩの子実体の他それら
の菌糸体を用いることができる。例えば、上記（Ａ）に
示した菌ＮＷ４が植生した枯死木又は汚材、又はおが（
ず等の菌糸が多数存在する部分、或いは菌糸体などの組
織培養体く例えばマンネンタケやカワラタケをグルカン
等の糖類の一種でつくった培養液のなかで菌糸体培養す
る）を用いることもできる。また、組織培養したシイタ
ケ、ヒラタケ或いはマシュルーム等の菌糸体も用いるこ
とができる。

（Ｃ）担子菌類子実体又は菌糸体の加工について示す。

■綿（棉）状またはウール状加工上述のマンネンタケ、ツリガネタケ、コフキタケその他
の担子菌類子実体のコルク質、フェルト質、革質、木質
、の肉質部（必要に応して堅い表面部を取り去る）を適
度のと大きさにｖｌｌｌＩ断し、これをハンマークラッ
シャ（ハンマー粉砕機））又は電動たたき機に投入し、
強打、せん断を繰り返し、適当な目のスクリーン（例え
ば６　ｍｍ−２ｍｍ）を通して、子実体の綿状、または
ウール状、加工体を取り出す。粉砕機は例えば宝和ａ械
工業株式会社製のＬＡＩＮＤＯＭＩＺＥＲ（立型粉砕機
）を使用する。

子実体のうち、コルク質、フェルト質、革質は最も良好
な綿状またはウール状になり、本発明に特に適しており
、優れた消臭効果、埋骨除去の効果がある。良く乾燥し
た比較的柔らかな木質の子大部はこれに次いで良い綿状
に加工が出来る。

また、綿状加工の後にさらに電動ミル或いはボールミル
等で引いて、微細な綿状にするとさらに消臭効果が増大
する。

■オガチノパー、電動ミル処理ｉ１１！常おが（ず製造に使われるオガチ・７パーでお
がくず状にし、さらに電動ミル或いはボールミル等で粉
状化処理をする。例えば、オガチッパーのスクリーン３
．５本ｍを通して取り出した後、電動ミル処理を行い細
粉化する。この手法でカワラタケは細かな略綿状に成っ
た。

前記の他サルノコシカケ類の担子菌のエブリコ。

ミダレタケの類等も特に綿（棉）状に加工しやすい。

０以上の処理を組み合わせることができ、例えば、綿又
はウール状加工した後でミルで粉状にすると良い。これ
は嗅なる粉体よりフィルタ効果が優れている。

■閉覆類の子実体又は菌糸体の性状によって、繊維状に
得られることもある。

又、細かな粉体を粒子或いは顆粒状として用いることも
できる。

（Ｄ）本発明においては更に菌讐頚の熱水エキス、アル
コール抽出エキスを素材として用いることができる。ま
た、抽出成分を固形化して、粉状や顆粒状として用いる
ことができる。その際、菌属類の特定の消臭成分を精製
して用いても良い。

〔実施例〕

カワラタケの子実体を綿状に加工して用いた。

アンモニアを試験用の臭気剤として用い、本実施例の綿
状カワラタケの数ｍｍ〜十ｍｍ程度の厚さの層を通して
臭いを嗅いだところ全くアンモニア臭はしなかった。

次に、同じサンプルについて、約１０ｍｍ程度の層にし
てファンでアンモニアを含む空気を送り、その臭いを嗅
ぐ実験をしたところ、従来の活性炭の数十分の一程度の
臭いしか感じられなかった。１５ｍｍの層厚では百分の
一程度の臭気しか感じなかった。また、消臭効果の持続
性について試験したところ、活性炭よりずっと長い間消
臭効果の持続性があった。それらは、茶を素材とした従
来の消臭剤と同程度乃至それ以上であった。また、掘め
て長い時間臭気を吸った後、本発明に係る消臭剤は臭気
を放散することがなかった。

次に、マンネンタケ、カワラタケ、シイタケの菌糸体を
用いて同様の実験をしたところ、同様に優れた消臭効果
を得た。

次に、カワラタケの熱水抽出エキスをワタに含浸させて
同様な実験をしたところ、活性炭の数倍乃至数十倍の消
臭効果を得た。

次に、煙草の埋骨の吸着例を示す。

両切ハイライトを用い、本発明の消臭剤を通して２秒間
吸い（吸引速度１７　、　５　ｍ　ｌ　／　ｓ　）　５
８秒休む操作を繰り返し、煙をベンゼン中に導入し、両
切ハイライトを先端より５　ｃｔｍまで３本吸い、ベン
ゼンを試料液として高速液体クロマトグラフィーで試験
した。

（ツリガネタケ・粉体）　綿状　８０■充填消臭剤フイ
ルタタール捕集量　１．３呵／本ニコチン捕集量０．１６可／木ヘンゾ（３）ピレン（３，４ヘンツピレン）２．９ｎｇ／本（カワラクケケ
粉体・相線状）８０ｍｇ充填消臭剤フィルタタールｔ１１１集噴１．２ｍｇ／本ニコチンｔｊｌｔｌｆｆｌ　０　、　１３　ｍｇ／本ヘ
ンゾ（ａ）とレン（３，４ヘンツピレン）５．４ｎｇ／本（参照例）両切
りハイライ１−を直接吸った例。

タール捕集計１７．４■／木ニコチン１市集漬２．７■／本ベンゾ（ａ）ピレン（３，４ベンツピレン）１０．６ｎｇ／本尚、通常の活
性炭では３．４ベンツピレンは全く除去できない。

以上の例は少量の消臭剤を用いた例であり、より多くの
消臭剤を用いると完全に３．４ヘンツビレンを含む発癌
物質を除去することが可能となる。　他にコフキダケ・
マンネンタケについてもタール、ニコチンの９０％程度
の除去を容易に行うことができ、また、３．４ベンツピ
レンを５０％以上除去することが可能である。

次に、菌漕頽の加熱処理体を用いる例を示す。

ツリガネタケ、カワラタケ、マンネンタケ（サルノコシ
カケ科菌Ｍ類）は比較的低た傾向を示し、炭化しない程
度のばい煎（鉄板で加熱して煎る）では消臭効果が大き
い。

焼成（仄焼）する場合は、ｊｍ常の植物体から活性炭を
作製する条件とほぼ同じでよい。活性炭では（初め）、
５００〜６００度Ｃ程度で焼くのが昔通であるが、本発
明でも同程度でよい。また、このように蒸焼する代わり
に、本発明では、菌蕈類の力Ｕ正体を比較的低温で炒る
ことも採用される。これは、茶の製造で採用される加熱
乾燥数十度〜１００度）或いは荒乾燥（１００〜１３０
度Ｃ程度１素材によっては１５０度位までもよい）と同
様にするとよい。

また、ホットプレー１・１回転ドラム等（１５０〜４０
０度Ｃ程度）で煎ることも採用される。

これらの処理は、消臭効果の安定化に寄与し、菌Ｍｎの
消臭剤の製造を容易にする。

〔発明の効果〕

本発明によれば、以上のことから明らかな襟に、従来の
消臭剤では得られないような優れた消臭効果を得ること
ができると共に、発癌物質の除去も可能であるという利
点を持つ。また、吸着した臭気が逆に放散するという問
題がなく安定して使用することができる。本発明の消臭
剤は、例えば、適当なシートや板に係留して用いる他、
任意に利用でき、また、天然素材であることから、食品
工業等にも安心して使用することができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）菌蕈類の子実体又は菌糸体を素材とした消臭剤。
（２）前記菌蕈類の子実体又は菌糸体が、粉状、粒状、
繊維状、綿（棉）状或いはウール状体であることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載の消臭剤。
（３）前記菌蕈類の子実体又は菌糸体が、焼成体もしく
は加熱処理体であることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の消臭剤。
（４）前記菌蕈類の子実体又は菌糸体の抽出物を用いる
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の消臭剤。