JPS62177855A

JPS62177855A - 蛍光ランプ

Info

Publication number: JPS62177855A
Application number: JP1876786A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Yamazaki; 均山崎; Takao Takeda; 武田　隆夫; Shizuo Nakano; 中野　志津雄; Kojiro Yanase; 簗瀬　耕次郎
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1986-01-30
Filing date: 1986-01-30
Publication date: 1987-08-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、バルブ内の水銀蒸気圧をアマルガムで制御
するようにした小形蛍光ランプに関する。

〔従来の技術〕

従来蛍光ランプは直線状、又は環状のガラス管をバルブ
として使用したものが一般的であった。しかし、近年蛍
光ランプの用途多様化に伴い、その使用目的に応じて従
来と異なった種々のバルブ形状のものが出現してきた。

第３図は本出願人が先に特開昭６０−３９７５３号公報
で提案したものである。図において、（２）は一対のＴ
ｉ極（３）が気密に植設されたセラミック製の基体、ｆ
ｉｌは上記基体（２）に夫々の両脚部（１２１（１３１
端が接着剤（４）にて気密に固着され、かつ一方の脚部
（１２）が内包するとともに、他方の脚部（１３）同士
が連通部（１４）で連通されている２個のＵ字状ガラス
管から成るバルブである。なお、このバルブ（１）内に
は少量の希ガスと水銀が封入されており、内面には蛍光
体層（１１）が形成されている。（５）はバルブ（１）
内を真空にするための排気路および希ガスと水銀を封入
するための封入路を兼ねる排気管である。

このような構造の蛍光ランプは、直線状のガラス管をバ
ルブとして使用した通常の蛍光ランプに比べて、長さが
約１７４で同等の特性が得られるので、光源の小形化が
要求されている分骨への普及が期待されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、その反面、上記のような構造の蛍光ランプにお
いては、点灯中に発熱源となるＭ極が近接しており、又
バルブ（１）の４本の脚部（１２）（１３）が近接して
いるため、熱放散が従来の蛍光ランプに比べて悪いので
、点灯中バルブ温度が高くなり、発光効率が低下ずろと
いう問題がある。蛍光ランプの発光効率は、その発光原
理から、バルブ内の水銀蒸気圧が約６　Ｘ　１Ｏ−３Ｔ
ｏｒｒの時最大となることが知られている。このため水
銀を単体でバルブ内に封入した場合には、バルブ内の水
銀蒸気圧を規定するバルブの最冷点温度を約４０℃に維
持することが理想的であり、通常の蛍光ランプは点灯中
に上記の状態を維持するように設計されている。しかし
上記第３図のような構造の小形化した蛍光ランプは上述
したようにバルブ（１）が高温になるので、バルブ（１
）内の水銀蒸気圧が最適値からずれてしまい、このため
基本的に発光効率が低くなるという性質を持っている。

従って、このような小形蛍光ランプを更に普及させるに
は、何らかの手段で水銀蒸気圧を規制することが必要で
あり、それに関していくつかの提案がなされている。そ
の代表的なものがアマルガムによる水銀蒸気圧の制御で
あり、具体的には、特開昭６０−２０８０４５号公報に
も示されているように、バルブ内で比較的温度の安定し
ている電極近傍に、インジウム、ビスマス、錫等と水銀
との合金であるアマルガムを設置することにより、バル
ブ内の水銀蒸気圧を低下させ、高温領域での発光効率を
向上させるという方法である。このように水銀単体でな
く、アマルガムの形でバルブ内に水銀を導入した蛍光ラ
ンプは、発光効率を最大とするバルブの最冷点温度を、
水銀単体の時の４０℃よりも高く設定することが出来る
ので、上記のような小形蛍光ランプに有効である。しか
し、水銀蒸気の発生源をアマルガムとした蛍光ランプは
、アマルガムの設置場所の温度の変化により発光効率が
変動しやすく、上述したように、比較的温度の安定する
電極近傍に設置しても、点灯方向によってはアマルガム
が受ける温度変化が大きくなり過ぎ明るさが変わるとい
うような問題が残っている。また、電極を構成するステ
ムマウントに排気管を設けると、排気管径を太くするこ
とに制約が生じ、そのため、アマルガムの導入が円滑に
行いにくいという問題点もあった。

この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、発光効率を点灯方向には無関係に向上させ得ると
ともに、アマルガムの導入も支障なく行うことのできる
小形蛍光ランプを提供することを目的とするものである
。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明の蛍光ランプは、両脚部端が基体に気密に固着
された２個以上のＵ字状ガラス管を一連に連通させバル
ブを構成するとともに、このバルブの電極を内包しない
側の脚部端内に、一端が開口し、他端が基体より外方に
突出する排気管を設けた蛍光ランプにおいて、その排気
管内にアマルガムを設けたものである。

〔作用〕この発明の蛍光ランプにあっては、バルブ内の水銀蒸気
発生源であるアマルガムは、熱容量が大きな基体の、し
かも最も高温部となる電極から離れた場所に固着された
排気管内に設置されている。そのため、電極から受けろ
熱の変化が少なく、つまり、基体からの熱伝導は少なく
、しかもバルブ側を下に基体を上側にしたような、最も
排気管部分が電極の温度の影響を受は易い点灯方向であ
っても、アマルガムを収容した排気管は、電極の直上を
避けたところに位置するため、特に対流によって伝達さ
れる熱の影響を小さくする。また、排気管は電極が内包
されていない側の脚部端に設けられているため、径を太
くしたり任意の形状を選択できるなど、アマルガムの導
入・収容を確実かつ容易なものにする。

〔実施例〕

息下、この発明の一実施例を図にもとづいて説明する。

第１図はこの発明の蛍光ランプの一実施例を示したもの
である。図において（２）は一対の電極（３）を気密に
植設したセラミック製の基体、（１）は上記基体（２）
に夫々の両脚部（１２）　（１３）端が接着剤（４）に
て気密に固着され、かつ一方の脚部（１２）が？’ｌｉ
　ｒＷ　ｆ３１を内包ずろとともに、他方の脚部（１３
）同士が連通部（１４）で連通されている２個のＵ字状
ガラス管より成るバルブである。なお上記バ、：７ブ（
１）の内面には蛍光体層（１１）が形成されており、バ
ルブ（１）と基体（２）とによって形成されるバルブ（
１）内の密閉空間には少量のアルゴンが封入されている
。そして（５）は上記バルブｆｉｌ内を排気し真空にし
てからアルゴンを封入するための内径４１１ＩＩ＋の鉛
ガラス製排気管であり、この排気管（５）は、基体（２
）を貫通し、その一端（５１）を上記バルブ（１）の連
通部（１４）側の一方の脚部（１３）内に突出させ、他
端（５２）を外方に突出させた状態で基体（２）に接着
剤（４）にて気密に固着されている。（６）はアマルガ
ム収容部で、上記排気管（５）のバルブ（１）内側に突
出している一端（５１）に形成されていて、後述する第
２図（Ａ）〜（Ｄ）に示すような構成のものが適宜適用
される。このアマルガム収容部（６）内にアマルガム（
７）を収容するには、図示しないアマルガム導入装置に
排気管（５）を介してバルブ（１）を吊持し、所定の時
にアマルガム導入装置より所定量のアマルガム（７）を
投下する。この時、通常はバルブ（１）は排気工程終了
直後の状態にあり、少なくとも排気管（５）は１００℃
以上の温度となっている。そのため、アマルガム収容部
（６）内に落下して来たアマルガム（７）は、アマルガ
ム収容部（６）内壁に衝突した際軟化し、直ちに付着さ
れ、アマルガム収容部（６）内で保持されることになる
。

なお、上記基体（２）のセラミックは厚さ６ｍｍのフォ
ルステライトを、バルブ（１）は夫々肉厚１．０ｍｍ。

内径１５ｍｍ、長さ２００ｍｍのソーダライムガラスの
管をＵ字状に曲げたものを、接着剤（４）は通称がラス
フリットと呼ばれている低融点ガラスを、また蛍光体層
（１１）にはテルビウム付活ランタン緑色蛍光体とユー
ロピウム付活酸化イツトリウム赤色蛍光体とを混合した
ものを夫々使用している。また、電極（３）は通常の３
０ワツト蛍光ランプの電極と同様に設計されたものであ
り、アマルガム（７１は、インジウム４４％、ビスマス
５０％、水銀６％の組成の合金を使用し、導入時には直
径が３ｍｍ程度の球形に形成されている。

上記のように構成されたこの発明の蛍光ランプを通常の
３０ワットの蛍光ランプ用安定器に接続して点灯し、そ
の点灯方向を、水平にした時、電極（３）を上方にして
点灯した時、及び電極（３）を下方にして点灯した時の
夫々の場合について明るさ及び電気特性を調べた結果、
上記の３つの点灯方向による特性の差はほとんどみられ
なかった。

また、アマルガム（７）の封入された量には不所望のバ
ラツキがなかったことを確認した。

なお、上記第１図に示す実施例において、アマルガム収
容部（６）は、バルブｆｉｌ内を排気するという排気管
（５）の持つべき機能を損なうことなく、アマルガム（
７）がバルブ（１）内に落下するのを防ぐ構造にする必
要があり、具体的には第２図（幻に示すように先端を閉
塞し、側部を開口した形や、第２図（Ｂ）のような先端
を縮径した形とするか、または第２図（Ｃ）のような先
端部を屈曲させた形状にするか、あるいは第２図（ＤＪ
のようにステムマウント構造のものでも！い。

なお、また、上記実施例においては、２個のＵ字状ガラ
ス管を連通させたものについて述べたが、３個以上のＵ
字状ガラス管を連通させたものについても同様の効果が
ある。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明の蛍光ランプは、基体と、
この基体に気密に植設された一対の電極と、上記基体に
両脚部が接着剤にて気密に固着され、一方の脚部が上記
電極を内包するとともに、他方の脚部を他のＵ字状ガラ
ス管と連通させ、電極間を結ぶ一連の放電路を形成する
ようにした少なくとも２個のＵ字状ガラス管を備えたバ
ルブと、上記基体に固着され、上記複数個のＵ字状バル
ブの連通部側端部内に一端を突出させ、他端を外方に突
出させた排気管とを備え、この排気管内にアマルガムを
収容したので、いかなる点灯状態においても安定して高
い発光効率を維持でき、しかもアマルガムの導入を確実
かつ容易にする効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の蛍光ランプの一例を示す一部切り欠
き斜視図、第２図は同じく夫々異なるアマルガム収容部
の構造を示し、（人）〜（Ｃ）は斜視図、（Ｄ）は断面
図、第３図は従来の蛍光ランプを一部切り欠いて示す断
面図である。図において、（１）はバルブ、（２）は基体、（３）は
電極、（５）は排気管、（６）はアマルガム収容部、（
７）はアマルガムである。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基体と、この基体に気密に植設された一対の電極
と、上記基体に両脚部端が接着剤にて気密に固着され、
一方の脚部が上記電極を内包するとともに他方の脚部を
他のＵ字状ガラス管に連通させ、電極間を結ぶ一連の放
電路を形成するようにした少なくとも２個のＵ字状ガラ
ス管を備えたバルブと、上記基体に固着され、上記バル
ブの連通部側の脚部端内に一端が開口し、かつ他端を外
方に突出させた排気管とを備え、この排気管内にアマル
ガムを収容したことを特徴とする蛍光ランプ。
（２）排気管の開口を放電側に突出させ、その突出部を
アマルガムの収容部としたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載の蛍光ランプ。
（３）アマルガム収容部は、排気管の先端部を閉塞し、
側部を開口した形状としたことを特徴とする特許請求の
範囲第２項記載の蛍光ランプ。
（４）アマルガム収容部は、排気管の先端を縮径した形
状としたことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
蛍光ランプ。
（５）アマルガム収容部は、排気管の先端部を屈曲させ
た形状としたことを特徴とする特許請求の範囲第２項記
載の蛍光ランプ。