JPS62176970A - メカニカルシ−ル用焼結セラミツク製スラストワツシヤ - Google Patents

メカニカルシ−ル用焼結セラミツク製スラストワツシヤ

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JPS62176970A
JPS62176970A JP61005698A JP569886A JPS62176970A JP S62176970 A JPS62176970 A JP S62176970A JP 61005698 A JP61005698 A JP 61005698A JP 569886 A JP569886 A JP 569886A JP S62176970 A JPS62176970 A JP S62176970A
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JP
Japan
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porosity
pores
thrust washer
sintered ceramic
thrust
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Application number
JP61005698A
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English (en)
Inventor
西尾 賢一
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、メカニカルシールに係り、更に詳細にはメカ
ニカルシール用焼結セラミック製スラストワッシャに係
る。
従来の技術 各種のシールの一つとして一種の平行平面軸受であるメ
カニカルシールが知られており、メカニカルシールは互
いに他に対し押付けられた状態にて互いに摺動する二つ
のスラストワッシャを含んでおり、例えば自動車のエン
ジンの冷却水を循環供給するウォータポンプに組込まれ
ている。ウォータポンプに組込まれたメカニカルシール
に於ては、二つのスラストワッシャを互いに押圧する力
が小さい場合には水洩れが生じ、逆に二つのスラストワ
ッシャを押圧する力が大きすぎる場合には、二つのスラ
ストワッシャの溜動面に於て潤滑油膜切れが生じ、一般
に鳴きと称される異音が発生する。メカニカルシールに
於てはかかる相反する性質があるので、一般に、一方の
スラストワツシPは耐摩耗性に優れたアルミナの如きセ
ラミックにて形成され、他方のスラストワッシャはシー
ル性に帰れたカーボングラフ1イトにて形成されている
かかる従来のメカニカルシールに於ては、そのセラミッ
ク製のスラストワッシャは気孔率が7%程庶の高密麿の
焼結セラミックにて形成されており、強度等の機械的性
質には優れているが、保油性が不十分であるため、特に
ウォータポンプの回転速度が比較的小さい領域に於て異
音が発生し易いという問題がある。
本願発明者は、従来のメカニカルシールに於ける上述の
如き問題に鑑み、焼結セラミック製スラストワッシII
について実験的研究を行った結果、気孔率は8〜16%
の範囲にあることが好ましく、気孔率がこの範囲にある
焼結セラミックが使用Jされる場合に於ても、気孔の大
きさが小さすぎる場合には潤滑油が気孔に担持され難く
、逆に気孔が大きすぎる場合にはfl!滑油が気孔より
容易に流出してしまい、従ってこれら何れの場合に於て
も二つのスラストワッシャ間に於て潤滑油膜切れが生じ
、その結果鳴きが生じ易くなることが判明した。
本発明は、本願発明者が行った実験的研究の結果得られ
た知見に基き、回転速度が比較的小さい領域に於ても5
?音が全く発生ずることがないよう改良されたメカニカ
ルシール用焼結セラミック製スラストワッシャを12供
することを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、多数の微小な気孔
を有する気孔率8〜16%の焼結セラミックよりなり、
気孔率が8%以上13%未満の範囲に於ては気孔の平均
径が50〜500μmであり、気孔率が13%以上16
%以下の範囲に於ては気孔の平均径が25〜500μm
であるメカニカルシール用焼結セラミック製スラストワ
ッシャによって達成される。
発明の作用及び効果 本発明によれば、多数の微小な気孔を有する焼結セラミ
ックよりなるスラストワッシャの気孔率が8〜16%に
設定され、気孔率が8%以上13%未満の範囲及び13
%以上16%以下の範囲についてそれぞれ気孔の平均径
が50〜500μm、25〜500μlk:設定される
ので、後に本願発明者が行った実験的研究の結果との1
31131に於て詳細に説明する如く、回転速度の小さ
い領域に於ても異音が発生ずることがなく、しかもシー
ル性に優れたメカニカルシール用焼結セラミック製スラ
ストワッシャを得ることができる。
本発明の一つの詳細な特徴によれば、スラストワッシャ
を構成するセラミックとして窒化ケイ素が選定される。
かかるスラストワッシャによれば、窒化ケイ素はアルミ
ナに比して強度、硬度、耐摩耗性等の性質に(奢れてい
るので、従来のスラストワッシャに比して耐久性を向上
させることができる。
尚本発明のスラストワッシャは焼結セラミック製の伯の
部材の場合と同様、原料粉末としてのしラミック粉末を
リング状に圧縮成形し、これを不活性雰囲気中にて焼結
することにより形成されてよい。この場合気孔の平均径
は原料粉末に添加されるポリスチレンの如き樹脂製の粒
子の大きざを適宜に設定することにより行われてよい。
また原料粉末には優れた焼結助剤として知られているス
ピネル(MOA I 204 )やイツトリア(Y2O
2)が添加されることが好ましく、気孔率は添加される
焼結助剤のaを多めに設定したり焼成温度を適宜に設定
することにより、上述の8〜16%の範囲に制御される
ことが好ましい。また使用されるセラミック粉末の平均
粒径は0.6〜1.2μm程度であることが好ましい。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
実施例 第1図は本発明によるスラストワッシャが採用されたメ
カニカルシールを備えた自動車用つA−タポンプを示す
縦断面図、第2図は第1図に示されたスラストワッシャ
を示す斜視図である。これらの図に於て、1はウォータ
ポンプを示しており、2はその本体を示している。本体
2は密封軸受3を介してシャフト4を軸線5の周りに回
転可能に支持している。シャフト4はその一端にてポン
プロータ6を担持しており、その他端にてプーリ7を担
持している。ポンプロータ6はエンジンよりの駆動力が
Vベルト8、プーリ7、シャフト4を経て伝達されるこ
とにより回転し、これにより第1図に於て矢印にて示さ
れている如く、冷tn水入口9より冷却水を吸引し冷却
水吐出口10を経てエンジン内の冷却水通路へ冷却水を
供給するようになっている。
本体2とポンプロータ6との間にはメカニカルシール1
1が設けIうれている。メカニカルシール11は、図示
の実施例に於ては、二つのスラストワッシ1?12及び
13と、ゴム製のパツキン14を介してスラストワッシ
ャ13をスラストワッシャ12に対し押圧するコイルス
プリング15とを含んで43す、スラストワッシャ12
はクッションゴム16を介してポンプロータ6により支
持されており、スラストワッシャ13、パツキン14、
コイルスプリング15は外筒17を介して本体2により
支持されている。図示の実施例に於ては、スラストワッ
シャ12は多数の微小な気孔を有し、気孔率が8%以上
13%未満であり■気孔の平均径が50〜500μmで
ある窒化ケイ素の焼結体又は気孔率が13%以上16%
以下であり且気孔の平均径が25〜500μmである窒
化ケイ素の焼結体にて形成されており、スラストワツシ
171・3はカーボングラファイトにて形成されている
図示のスラストワッシャ12は以下の如く製造された。
まず平均粒径がそれぞれ0.8μ、1μである窒化ケイ
素粉末及びスピネル粉末を用意し、これらの粉末を所定
の比率にて配合してプラスチック類のボールミルに装入
し、しかる後エチルアルコールを少量添加して6時間に
厘り湿式混合を行った。次いでかくして得られた混合粉
末に3%のポリビニルアルコール水溶液を添加して混合
し、これをスプレードライヤにより乾燥して顆粒化した
。かくして顆粒化された混合粉末をプレス金型内に装入
し、これを圧縮してリング状の圧縮成形体を形成した。
次いで圧縮成形体をゴム袋内に封入して水中に沈め、成
形体を8 0 0 ko/♂の圧力にて均等に加圧した
。次いでかくして加圧された圧縮成形体を不活性雰囲気
中にて1700℃に4時間加熱することにより焼結させ
た。次いで得られた焼結体の外周をダイヤモンド砥石に
て研削することにより、外径22am、内径1 5 1
L厚さ3.51Illのスラストワッシャを形成した。
またこれと同様の要領にて4X4X3011111の寸
法を有する四角柱状の曲げ試験片を形成した。この場合
スピネルの配合υ1合を種々の値に設定し、また焼成温
度を変化させることにより、気孔率が4%、6%、8%
、10%、12%、14%、16%、18%である8種
類のスラストワッシャ及び曲げ試験片を各々20個形成
した。尚気孔率はアルキメ1ス法にて測定された。
次いでこれらのスラストワッシャ及び曲げ試験片を用い
てそれぞれ実機による鳴き評価試験及び曲げ試験を行っ
た。尚実機による鳴き評価試験に於ては、総排気ffi
1600ccの4気筒4サイクルガソリンエンジンに組
込まれたウォータポンプが使用され、ウォータポンプの
回転数で見て600rpm X 5分、2200rpm
x5分を1ナイクルとし、6サイクルに亙り試験を行っ
た。また曲げ試験に於ては、支点間距離2011L荷f
fl速度0. 511/1nの条例にて試験が行われた
。この試験の結果を第3図に示す。尚第3図に於て、Δ
のプロットの曲線は鳴きが発生しない91合(%)を表
わしており、○のプロットの曲線は曲げ強さく k(J
/II112)を表わしている。また鳴きが発生しない
割合とは鳴きが発生し/2かったスラストワッシャの個
数をスラストワッシャの総a (20)で除算し、これ
を100倍した値である。
第3図より、気孔率が10%以上の領域に於ては鳴きが
全く発生せず、気孔率が10%以下の領域に於ては、気
孔率の減少と共に鳴きが発生しない割合が比較的急激に
低下することが解る。かかる結果を(qたのは、焼結セ
ラミック中の気孔…の増大につれて、気孔に担持される
潤滑油の聞が増大し、これに伴ない二つのスラストワッ
シ12間に於ける潤滑油膜切れが生じにくくなることに
よるものと推測される。一方曲げ強さは気孔率が4〜1
6%の範囲に於ては、気孔率の増大と共に実質的に線形
的に低下し、気孔率が16%以−トの領域に於ては気孔
率の増大と共に急激に低下することが解る。この第3図
より、鳴きが発生しない割合と焼結セラミックの曲げ強
さとの相反する特性を勘案して、スラストワッシ1νを
構成する焼結セラミックの気孔率は8〜16%、特に1
0〜16%に設定されることが好ましいことが解る。
次に気孔率が8〜16%の範囲にて気孔の平均径が種々
の値に設定されたスラストワッシャの幾つかの具体的例
について説明する。
例  1 まず平均粒径が1μm以下である窒化ケイ素粉末及びス
ピネル幼木を用意し、これらの粉末を92二日のff1
ffi比にて配合し、その混合物に所定の平均粒径のポ
リスチレン粒子を11%添加してプラスチック類のボー
ルミルに装入し、しかる後エチルアルコールを少量添加
して6時間に亙り湿式混合を行った。次いでかくして得
られた混合粉末に3%のポリビニルアルコール水溶液を
添加して混合し、これをスプレードライヤにより乾燥し
て顆粒化した。かくして顆粒化された混合粉末をプレス
金1fp内に装入し、これを圧縮してリング状の圧縮成
形体を形成した。
次いで圧縮成形体をゴム袋内に封入して水中に沈め、成
形体を800 k(1/ μm2の圧力にて均等に加圧
した。次いでかくして加圧された圧縮成形体を20℃/
hの加熱速度にて450℃まで加熱することによりポリ
スチレン粒子を熱分解により除去し、しかる後圧縮成形
体を不活性雰囲気中にて1700℃に4時間加熱するこ
とにより焼結させた。
次いで得られた焼結体の外周をダイヤモンド砥石にて研
削することにより、外径22+6111.内径15−量
、厚さ3.5n+mの寸法を有し、気孔率が8%である
スラストワッシャを形成した。この場合ポリスチレン粒
子の平均粒径を種々の値に設定することにより、気孔の
平均径が5μm110μIn、25μm、50μm 、
100μa+ 1250μm 、500tttp 17
50μs+ 、1000μmである9梗類のスラストワ
ッシャを各々20個形成した。尚気孔率はアルキメデス
法にて測定され、気孔の平均径は電子顕微鏡及び画像処
理装置にて測定された。
次いでこれらのスラストワッシャを用いてそれぞれ実機
による鳴き評価試験を行った。尚鳴き評価試験に於ては
、総排気量1600ccの4気筒4サイクルガソリンエ
ンジンに組込まれたウォータポンプが使用され、ウォー
タポンプの回転数で見て600rpmx5分、2200
rpmx5分を1サイクルとし、6vイクルに亙り試験
を行った。この試験の結果を下記の表1及び第4図に示
す。尚0!4図(及び侵述の第5図乃至第10図)に於
て、横軸の気孔の平均径(μm)の目盛は対数目盛であ
る。
表1及び第4図より、気孔率が8%である場合には、気
孔の平均径が50〜500μmの領域に於ては鳴きが全
く発生せず、気孔の平均径が50μm未満及び500μ
mを越える領域に於ては、イれぞれ気孔の平均径の減少
及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低下する
ことが解る。
例  2 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の邑及び焼成温
度を変化させることにより、気孔率が10%に設定され
た点を除き、例1の場合と同一の要領及び条件にて気孔
の平均径が種々の値である9種類のスラストワッシャを
各々20個形成し、各スラストワッシャについて例1の
場合と同一の要領及び条件にて実機による鳴き評価試験
を行った。この試験の結果を下記の表1及び第5図に示
す。
表1及び第5図より、気孔率が10%である場合にも、
気孔の平均径が50〜500μmの領域に於ては鳴きが
全く発生ぜず、気孔の平均径が50μm未満及び500
μmを越える領域に於ては、それぞれ気孔の平均径の減
少及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低下す
ることが解る。
例  3 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の積を21%に
変化させることにより、気孔率が12%に設定された点
を除き1例1の場合と同一の要領及び条件にて気孔の平
均径が種々の値である9種類のスラストワッシャを各々
20個形成し、各スラストワッシャについて例1の場合
と同一の要領及び条件にて実機による鳴き評価試験を行
った。
この試験の結果を下記の表1及び第6図に示す。
表1及び第6図より、気孔率が12%である場合にも、
気孔の平均径が50〜500μmの領域に於ては鳴きが
全く発生せず、気孔の平均径が50μm未満及び500
μmを越える領域に於ては、それぞれ気孔の平均径の減
少及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低下す
ることが解る。
例  4 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の伍及び焼成温
度を変化させることにより、気孔率が13%に設定され
た点を除き、例1の場合と同一の要領及び条nにて気孔
の平均径が種々の値である9種類のスラストワッシャを
各々20個形成し、各スラストワッシャについて例1の
場合と同一の要領及び条件にて実機による鳴き評価試験
を行った。この試験の結果を下記の表1及び第7図に示
す。
表1及び第7図J、す、気孔率が13%である場合には
、気孔の平均径が25〜500μmの領域に於ては鳴き
が全く発生せず、気孔の平均(Yが25μ1未満及び5
00μmを越える領域に於Cは、それぞれ気孔の平均径
の減少及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低
下することが解る。
例  5 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の帛及び焼成温
度を変化させることにより、気孔率が14%に設定され
た点を除き、例1の場合と同一の要領及び条件にて気孔
の平均径が種々の値である9種類のスラストワッシVを
各々20個形成し、各スラストワッシャについて例1の
場合と同一の要領及び条件にて実機による嗅ぎ評価試験
を行った。この試験の結果をF記の表1及び第8図に示
す。
表1及び第8図より、気孔率が14%である場合にも、
気孔の平均径が25〜500μmの領域に於ては鳴きが
全く発生せず、気孔の平均径が25μm未満及び500
μmを越える領域に於ては、それぞれ気孔の平均径の減
少及び増大と共に鳴きが発生しないυ1合が徐々に低下
することが解る。
例  6 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の吊及び焼成温
度を変化させることにより、気孔率が15%に設定され
た点を除き、例1の場合と同一の要領及び条件にて気孔
の平均径が種々の値である゛9秤類のスラストワッシャ
を各々20個形成し、各スラストワッシャについて例1
の場合と同一の要領及び条nにて実機による鳴き評価試
験を行った。この試験の結果を下記の表1及び第9図に
示す。
表1及び第9図より、気孔率が15%である場合にも、
気孔の平均径が25−500μ僧の領域に於ては鳴きが
全く発生せず、気孔の平均径が25μm未満及び500
μmを越える領域に於ては、−それぞれ気孔の平均径の
減少及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低F
することが解る。
例  7 例1に於て使用されたポリスチレン粒子の聞及び焼成温
度を変化させることにより、気孔率が16%に設定され
た点を除ぎ、例1の場合と同一の要領及び条件にて気孔
の平均径が種々の値である9秒類のスラストワッシャを
各々20個形成し、各スラストワッシャについて例1の
場合と同一の要領及び条件にて実機による鳴き評価試験
を行った。この試験の結果を下記の表1及び第10図に
示す。
表1及び第10図より、気孔率が16%である場合にも
、気孔の平均径が25〜500μmの領域に於ては鳴ぎ
が全く発生せず、気孔の平均径が25μm未満及び50
0μmを越える領域に於ては、それぞれ気孔の平均径の
減少及び増大と共に鳴きが発生しない割合が徐々に低下
することが解る。
かくして第4図乃至第10図に示された結果が得られた
のは、気孔率が8〜16%の好ましい範囲にあっても、
焼結セラミック中の気孔が小さずぎる場合には潤8″1
油が気孔に担持され難く、逆に気孔が大きすぎる場合に
は潤滑油が気孔より容易に流出してしまい、従って何れ
の場合に於ても二つのスラストワラシト間に於て潤滑油
膜切れが生じ易くなって鳴きが発生し易くなることによ
るものと推測される。また第4図乃至第10図より、鳴
きが全く発生しないよう、気孔率が8%以上13%未満
の範囲に於ては、気孔の平均径が50〜500μlに設
定され、気孔率が13%以上16%以下の範囲に於ては
、気孔の平均径が25〜500μlに設定されることが
好ましいことが解る。
表  1 以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であ
ることは当業右にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のメカニカルシール用焼結セラミンク製
スラストワッシャが採用されたメカニカルシールを備え
た自動車用ウォータポンプを示す縦断面図、第2図は第
1図に示されたスラストワッシャを示す斜視図、第3図
は気孔率を種々の値に設定して形成された焼結セラミッ
クよりなるスラストワッシV及び曲げ試験片についてそ
れぞれ行われた実機による鳴き評価試験及び曲げ試験の
結果を示すグラフ、第4図乃至第10図はそれぞれ気孔
率を8%、10%、12%、13%、14%、15%、
16%に設定し、気孔の平均径を種々の値に設定して形
成された焼結セラミックよりなるスラストワッシャにつ
いて行われた実機による嗅ぎ評価試験の結果を承りグラ
フである。 1・・・ウォータポンプ、2・・・本体、3・・・密封
軸受。 4・・・シ11フト、5・・・軸線、6・・・ポンプロ
ータ、7・・・プーリ、8・・・Vベルト、9・・・冷
却水入0.10・・・冷却水吐出口、11・・・メカニ
カルシール、12.13・・・スラストワッシ17.1
/I・・・パツキン、15・・・コイルスプリング、1
6・・・クッションゴム、17・・・外筒 兜 1 図 第 2 図 第3図 気孔率(%) 第 4 図 気孔の平均径(p、m ) 第 5 区 気孔の平均径(Pm) 第 6 図 気孔の平均径(PLm) 第 7 図 気孔の平均径(Pm ) 第 8 口 気孔の平均径(、um) 第9 図 気孔の平均径(Pm)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数の微小な気孔を有する気孔率8〜16%の焼
    結セラミックよりなり、気孔率が8%以上13%未満の
    範囲に於ては気孔の平均径が50〜500μmであり、
    気孔率が13%以上16%以下の範囲に於ては気孔の平
    均径が25〜500μmであるメカニカルシール用焼結
    セラミック製スラストワッシャ。
  2. (2)特許請求の範囲第1項のメカニカルシール用焼結
    セラミック製スラストワッシャに於て、前記セラミック
    は窒化ケイ素であることを特徴とするメカニカルシール
    用焼結セラミック製スラストワッシャ。
JP61005698A 1985-06-27 1986-01-14 メカニカルシ−ル用焼結セラミツク製スラストワツシヤ Pending JPS62176970A (ja)

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JP14139785 1985-06-27
JP60-141397 1985-06-27
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