JPS62174413A - 交叉噴流による地盤硬化層の造成工法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野野 本発明ハ構造物の基礎、軟弱地盤の安定等のために造成
する地盤硬化層の造成方法とその装置に関するものであ
る。

（ロ）従来の技術 地盤硬化層の造成は多孔管による低圧注入から硬化材の
高圧噴射による圧密注入、更に圧力水とエアを用いてス
ライムを排出し、その空隙部に硬化材を充填する置換充
填工法とその方法は多岐にわたっており、その装置も益
々複雑化する傾向にある。

（ハ）発明が解決使用とする問題点 上記のように従来の造成工法は多岐に分化して複雑化し
ているが、切削のために利用される噴流の噴射方向は平
行的であり互いに交わることがなかった。そのため、造
成される硬化層は噴流軌跡が層状に積み重ねられるのみ
で、縦方向への軌跡連携がなされないという問題点があ
った。また、装置が複雑化するため、装置コストが高く
なる一方ロッドの径が大きくなり簡易な施工ができない
という欠点も露呈している。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、以上の問題を解決するためにロッドのロッド
の底部を閉鎖することにより、従来用いられてきた差圧
弁を排除して装置を単純化する一方、地上方向と地下方
向にそれぞれ角度をもたせた噴射孔をロッド壁に設け、
閉鎖された底部に水平方向に開口する噴射孔を設けて構
成するようにしたものである。また、噴流の噴射方向を
確実にするためにフランジ部に対して連軸部に角度をも
たせたノズルチップを噴射孔に嵌装させ、ロッドの肉厚
か　くその肉厚のみでは噴流の方向づけが困難な場合で
も、ロッド壁にノズルチップを嵌着するだけで確実な方
向性のある噴射孔を設けることができるようにしたもの
である。

また、連軸部に穿孔する噴射孔を縦長或いは横長の変形
に構成すれば、交叉噴流が更に効果的に作用させること
ができる。

（ホ）実施例 以下図面に従って本発明の詳細な説明する。

１は注入ロフトで底部２は閉鎖され、水平方向に水平噴
射孔３が設けられ、その上部に上端方向への角度噴射孔
４及び下端方向への角度噴射孔にはフランジ６１に対し
て連軸部６２が角度をもって接着されているノズルチッ
プ６が嵌着され噴流の噴射が確実に方向づけられるよう
に構成される。

なお、状況に応じてノズルチップに穿孔する噴射孔の形
状を変形させることにより効果的な注入を行うことがで
きる。

７はスイベル、８は回転上下動機構である。

このように構成された注入ロッド１に先ず送液管９を通
じて清水を噴射孔から管壁を流下する程度の低圧で注入
しつつ、対象地盤Ｇに高速で回転下降させると噴射孔３
．４．５から管壁を流下する清水が潤滑液となって掘削
人１０が掘進し、ロッドｌを地中に下降推進させる。

所定の深度に達したところで、送液管９に２００〜３０
０ｋｇｆ／ｃｏｔ程度の高圧力をもってセメントミルク
等によって構成される硬化材を注入し、ロッドを１分間
に４〜２５回転程度で緩回転上界させると角度噴射孔４
からは地上方向に、角度噴射孔５からは地下方向に高圧
高速の硬化材噴流が噴射され、それぞれ地盤を切削撹拌
しながら硬化材を土壌に混入する。

この角度を付した噴射孔からの噴流は互いにその軌跡を
交錯させ、網の目状に地盤を切削撹拌して行き、更にそ
の下部の水平噴射孔３からの噴流が水平方向に地盤を切
削撹拌して緻密な硬化材を混入層を円柱状に形成して行
くものである。

（へ）発明の作用及び効果 本発明は以上のように構成したので、注入ロッドを極め
て小径の注入ロッドを自刃で地中に挿入するだけで緻密
で強固な円柱状の硬化層を地中に形成することができる
。

従って、挿入孔掘削のための特別な装置は必要でなく、
地盤の切削撹拌が流体によってなされるため、地盤の切
削撹拌により地下敷設物を損壊する虞れもないので、狭
隘で地下構造物の敷設がある場所でも、施工が可能であ
る。

また、角度噴射孔からの噴流軌跡が交錯し、網の目状に
搦み合い、その下部から更に水平方向への切削噴射が行
われるので、これまでにない縦方向への軌跡連携が行わ
れ、エアを用いることがないので、完全な圧密撹拌充填
による緻密で強固な円柱状硬化層が簡便迅速に形成でき
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、第１図は施工状況を
示す全体側面図、第２図は注入ロッド先端部の拡大縦断
面図、第３図はノズルチップの斜視図、第４図は同じく
ノズルチップの変形例の斜視図である。 １〜注入ロツド　２〜底部　３〜水平噴射孔４〜角射噴
射孔　５〜角度噴射孔　６１〜フランジ　６２〜通軸部
　６〜ノズルチツプ　７〜スイベル　８〜回転上下動機
構　９〜送液管１０〜掘削刃 特許出願人　株式会社エヌ、アイ、ティ代理人弁理士　
石　　　川　　　幸　　　吉裏！

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）地上方向と地下方向にそれぞれ角度をもって開口
   する複数の噴射孔と閉鎖されたロッドに清水を注入しつ
   つ、回転下降させて対象地盤に挿入し、所定深度に達し
   たところで、超高圧力をもって地盤硬化材を注入ロッド
   に注入して各噴射孔より高速高圧の硬化材噴流を噴射さ
   せながら、緩回転上昇させることにより、噴流によって
   周辺地盤を切削撹拌して地盤硬化層を造成することを特
   徴とする交叉噴流による地盤硬化層の造成工法
2. （２）上端方向と下端方向に角度をもってそれぞれ開口
   する複数の噴射孔と閉鎖されたロッドの底部に水平方向
   に開口する噴射孔とを有する中空ロッドの上端にスイベ
   ルを介した送液管連結部を設けると共に、これを回転上
   下動機構に支持させて成る地盤硬化層造成装置
3. （３）特許請求の範囲（２）記載の地盤硬化層造成装置
   において角度をもたせて開口させる噴射孔はフランジ部
   に対して角度をもたせた通軸部を接着させたノズルチッ
   プを嵌装して構成するようにしたこと
4. （４）特許請求の範囲（３）記載の地盤硬化層造成装置
   において嵌層するノズルチップは変形した噴射孔を穿孔
   するようにしたこと