JPS62174025A - 肝疾患治療剤 - Google Patents

肝疾患治療剤

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JPS62174025A
JPS62174025A JP61181120A JP18112086A JPS62174025A JP S62174025 A JPS62174025 A JP S62174025A JP 61181120 A JP61181120 A JP 61181120A JP 18112086 A JP18112086 A JP 18112086A JP S62174025 A JPS62174025 A JP S62174025A
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JP
Japan
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egf
liver
hepatopathy
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damage
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JP61181120A
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English (en)
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Masanori Kakimoto
柿本 雅範
Harunobu Amagase
天ケ瀬 晴信
Naoto Uda
宇田 直人
Takeshi Hashimoto
健 橋本
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、上皮細胞成長因子(EpidermalGr
owth Factor)、その誘導体またはこれらの
塩を有効成分とする肝疾患治療剤に関する。
先行技術 上皮細胞成長因子は、ヒトや馬の尿中からもウサギ、ラ
ットおよびマウスの顎下腺からも単離され、哺乳動物中
にその種を越えて存在していることが知られている〔文
献1、特開昭56−25112号公報等〕。なかでも、
ヒト上皮細胞成長因子(human Epiderma
l Growth Factor :hEGF)は、1
975年にコーエン(S、 Cohen)らにより人尿
中から単離された上皮組織の増殖角化を促進するヒト由
来の因子として紹介され〔文献2〕、また同年グレゴリ
−(H,Gregory)らによって人尿中から単離さ
れた胃酸分泌抑制作用をもつヒトウロガストロン(tl
umarl urogastrone:h−UG)とし
て紹介された〔文献3〕ポリペプチドと同一物質であっ
て、分子量約6000,53残基のアミノ酸よりなって
いてその分子中に3本のジスルフィド結合を有するポリ
ペプチド(代謝、V、51〜58(1980))である
ということが現在わかっている(以下、上皮細胞成長因
子をEGFと記す)。
そして、EGFの生理活性として現在までに報告されて
いるものは、胃酸分泌抑制作用〔文献45〕、抗潰瘍作
用〔文献6.7〕、消化管粘膜保護作用(特願昭60−
9686号明細書〕、DNA合成促進作用〔文献6.8
〕、角膜修復作用〔特開昭59−65020号公報〕、
カルシウム遊離促進作用〔文献9〕、創傷治癒促進作用
〔文献10.11〕、抗炎症作用〔特願昭60−115
784号明細書〕および鎮痛作用〔特願昭60−115
785号明細書〕等がある。
一方、最近我国では、肝疾患による死亡例が増加しつつ
ある。肝疾患はその経過によって急性肝炎、亜急性肝炎
および慢性肝炎に分類され、また、症状、原因によって
劇症肝炎、肝硬変、脂肪肝、薬剤性・アルコール性肝障
害、自己免疫性肝炎等に分類される。そして、それらの
原因はASB型および非A非B型肝炎ウィルス、薬剤、
アルコール、栄養因子、寄生虫等が考えられているが、
まだまだ不明な点も多いとされでいる。これら諸原因中
、我国においては各種ウィルスによる肝疾患が多発して
いる。一方、欧米ではアルコール性肝障害が多発してお
り、しかも予後不良となるケースが多く、我国でも最近
このような肝障害が増加傾向にある。そして、上記肝疾
患は、上記原因により肝実質細胞に障害が引き起こされ
、その後の脂肪蓄積、肝再生不良、線繊増殖異常等によ
り種々の肝疾患に発展し、慢性肝炎から肝硬変、肝癌に
至るケースが多いとされている。
従来、肝疾患の治療法は安静および食事療法が主流で、
肝疾患に効く薬剤はないとされてきた。
最近になって、B型肝炎ワクヂンを初め二、三の肝疾患
治療用薬剤が開発されて実用化に至ってはいる(医薬ジ
ャーナル、21.1255 (1985) )。しかし
ながら、これらの薬剤は上記肝実質細胞障害に起因する
種々の肝疾患に対して極めて有効と言うわけではなく、
また、重篤な副作用発生率も高く、臨床上、著しい効果
をあげるには至っていない。そして、特に、国が難病に
指定した、劇症肝炎、慢性肝炎および肝硬変〔医科学大
辞典35、゛難病″、(1983)。講談社刊〕に対す
る有効な薬剤は皆無に等しい。
従って、肝疾患の根本的な原因となる肝細胞障害を抑制
すると共に、障害を受けた旧細胞の機能回復を行うべく
肝再生を効果的に促進する有効な肝疾患治療剤の開発が
待ち望まれているところである。
〔発明の概要〕
要  旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、EG
Fの作用として従来より知られている細胞増殖促進作用
以外に、肝疾患治療作用があるという当業者にとっても
思わぬ発見に基づいて成されたものである。
なお、本発明は、実験動物としてマウスを用い、本発明
の薬剤の有効成分であるEGFが四塩化炭素によって引
き起こされる肝細胞障害を抑制し、また、慢性化(肝線
雑化)した症状を改善するという作用(肝細胞障害抑制
及び機能回復作用)を確認してなされたものである。
従って、本発明による肝疾患治療剤は、上皮細胞成長因
子、その誘導体またはこれらの塩を有効成分とすること
、を特徴とするものである。
効  果 本発明の肝疾患治療剤は、上記成分を有効成分としてな
るものである。従って本発明は新しい肝疾患治療剤を提
供することはもとより、前記諸問題を解決するとともに
下記のような利点を有するものである。
イ) 肝細胞障害抑制作用を有するとともに肝再生促進
作用を有する。
EGFは肝細胞中のDNA合成促進作用を有することが
知られており〔文献13.13の2〕、本発明において
は肝再生促進作用が示されている(後記実験例参照)。
従って、これら二つの作用をあわせもつところから、す
なわち広範囲に壊死を起している肝疾患においても肝障
害を抑制しながら正常細胞の増殖を促進することができ
るところから、本発明の薬剤は他の肝治療用薬剤にはみ
られない画期的な肝疾患治療剤ということができよう。
なお、本発明の薬剤の有効成分は、上記作用の他、抗潰
瘍作用、胃粘膜保護作用を有することも知られている(
前記)。ところで、肝疾患治療の目的として広範囲肝切
除が行なわれることがあるが、この際に重篤な合併症と
してストレス潰瘍症候群がみられることがある〔文献1
4〕。そしてこの場合、ストレス潰瘍症候群を抑えるた
めにシメチジンが使用されるのがふつうであるが、この
シメチジンには肝再生を抑制する作用があることも報告
されている〔文献14の2〕。従って、このような場合
にも上記二つの作用をあわせもつ本発明の薬剤は有効で
あると言えよう。
さらに、本発明の薬剤の有効成分は、上記作用の他、創
傷治癒促進作用をも有する(文献10.11)。そこで
、外科手術等において麻酔剤、特に全身麻酔に用いられ
る薬剤(例えばへロタン(halothane )等に
より肝細胞障害が引き起こされることが問題となってい
るところ、本発明の薬剤の有効成分は上記したように薬
物による肝障害の予防と同時に術創の治療促進効果をも
有するので、他の肝疾患治療剤と比べて広範囲にわたっ
て肝疾患治療効果を有すると言えよう。
このように本発明の薬剤は、種々の原因により引き起さ
れた肝疾患に対して優れた治療効果を有するものである
と言えよう。
口) 低毒性である。
本発明の薬剤の有効成分は、一般に低毒性である(後記
)。従って、本発明薬剤は医薬品として有用であること
はいうまでもない。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の肝疾患治療剤の有効成分は、上皮細胞成長因子
(EGF) 、その誘導体またはこれらの塩を有効成分
とするものである。
EGFが公知の物質であることは、前記したところであ
る。
本発明の肝疾患治療剤の有効成分として用いられるEG
Fは、天然に存在するEGFおよびたとえば遺伝子工学
的手法によって合成した合成EGFそのもののみならず
、EGFを構成するアミノ酸の任意の置換、アミノ酸付
加もしくは欠如によって得られて、しかもEGFと同様
のあるいは類似の生理活性を有するもの、のようなEG
Fの誘導体をb包含するものである。ここで、他のアミ
ノ酸で置換し得るEGF構成アミノ酸は、置換体がEG
Fの活性を保存し得る限りどのアミノ酸であってもよく
、また置換によって導入するアミノ酸(上記のアミノ酸
付加によって導入するアミノ酸の場合も同様)は天然の
ものであっても、誘導体アナログ(例えばケイ光性を具
備するもの、脂溶性の高いもの等)〕であってもよい。
なお、ここで誘導体というのは、それがEGFと同様の
あるいは類似の生理活性を持つものである限りその分子
量を問わないから、これはアミノ酸欠失誘導体の範賭に
属するものとしてフラグメントおよびその誘導をも包含
するものである。
上記においてフラグメントは、少なくともEGF受容体
との結合活性を有する部分のことであって、EGFの一
部の部分構造を有するポリペプチドである。例えば、C
末端やN末端からアミノ酸が1個あるいは2個以上欠け
たものやあるいはC末端やN末端及び任意の部分から切
断されてできたものでアミノ酸2個以上から成るものを
包含する。
FGFおにび上記のようなその誘導体およびフラグメン
トは遊離のアミノ基および力Jレボキシル基を持ってい
るから、酸との塩および塩基との塩でもありうる。この
J:うな塩を形成すべき酸および塩基としては、製剤上
許容される有機ないし無機の酸および塩基が一般に使用
可能であり、具体的には、たとえば、塩酸、硫酸、酢酸
、マロン酸、コハク酸、水酸化ナトリウム、アミン類な
どを挙げることができる。
本発明でいうEGFの誘導体は、前記のようなアミノ酸
の置換、付加および欠失によって得られたものの外に、
種々の化学修飾を施したものをも包含するものである。
このような誘導体は、たとえば、アルキル化、酸化、還
元、氷解等のそれ自体公知の化学修飾またはこれらの組
合Uによる化学修飾によって得られる。
要するに、本発明は、FGFそのもののみならず、EG
Fと同様のあるいは類似の活性を有するそのすべての誘
導体ならびにそれらの塩をも包含するものである。EG
Fは、生体(具体的には、血液、尿、唾液、涙液、母乳
、各組織・臓器等)より抽出することができるほか、E
GFやその誘導体等は化学合成および遺伝子工学的手法
等の方法を含む種々の方法により調製することができる
〔日本組IK@養学金線「細胞成長因子」(1984年
朝倉書店発行)に収録されている文献参照〕。そして、
このようにして調製された[GFは、本発明に使用する
には高純度であることが好ましい。
EGFは、ヒトや馬などの尿中からも、ウサギ、ラット
およびマウス顎下腺からも単離され、哺乳動物中にその
種を越えて存在していることが知られている〔文献1、
特開昭56−25112号公報等〕。なかでも、本発明
の薬剤をヒ1〜に適用する場合は、ヒト上皮細胞生長因
子(humanEpiderial Grosth F
actor: hEGF )が好ましい。
具体例 FGFの調製には、例えば生体成分より単離する方法〔
特開昭58−99418号、同58−219124号、
同59−204123号公報等、特公昭4 /I−12
74,4号、同53−4527号、同59−50315
号、同59−50316号、同59−42650号公報
等)や化学的に合成する方法〔特開昭59−27858
号公報等〕および遺伝子工学的手法により造成する方法
〔特開昭57−122096号、同58−216697
号、同59−42650号公報等〕が提案されている。
一方、EGF誘導体としては、遺伝子工学的手法により
造成されたもの〔ヒトEGF (hEGF))を構成する53アミノ酸残基中N末端か
ら21番目をメヂニオンのかわりにロイシンとしたもの
((Leu21)−hEGF :特開昭60−2899
4号公報)が提案されている。伯のEGF誘導体として
、hEGFのC末端が二つ欠けたものであるhEGF−
Uも得られている(本発明者らの共同研究者らによって
提案された特願昭60−22630号の明m用参照)。
ここで本発明者らの共同研究者らによって遺伝子工学的
に調製されたhFGFは高@度(99,9%程−11一 度以上)であり、このように高純度のものであることは
本発明による肝疾患治療剤の有効成分として好ましい。
さらに他のアミノ酸欠失体すなわちEGFフラグメント
として、EGFのC末端が5コまたは6コ欠けたもので
あるdes−(49−53)−EGF (EGF−5>
、des−(48−53>−EGF (EGF−6>(
文献16.17.18および19)、EGFがその種々
の作用を発現するための最小単位と考えられる20、3
1 ((Acm)cys    )EGF−(20−31)
および(Ala20)EGF−(14−31)〔文献2
0)ならびに臭化シアンによって処理することにより得
られた誘導体であるCNBr−EGF (文献16.2
1〕なども知られており、このような物質も本発明の薬
剤の有効成分であり得る。
なお、現在EGF以外の成長因子は約40種が知られて
いて、分子構造上いくつかの族に分類されている。この
成長因子の一群として、本発明薬剤の有効成分であるE
GFが属する上皮細胞成長−12= 因子族があり、EGFの伯に腫瘍細胞成長因子(Tum
or Growth Factor: TG+’)もこ
の族に属する。
このTGFはEGFとアミノ酸配列に大きな相似部を持
つものであって、現在は三つのクラスに分類されている
。すなわち、TGFα、TGFβおよびTGFγである
。TGFβは、TGFαあるいはEGFと相乗的に作用
して細胞の成長を促進する。TGFγは、単独でこの作
用を発揮する。
EGFとこの三種のTGFとは同じ成長因子族の筒部に
属し、特にTGFαはEGFとアミノ酸配列の類似性が
高く、T G Fαの50残基中21残基までがEGF
の相同の位置に見出されている(Proc、 Natl
、^cad、 Sci、、 81.7363(1984
))。
また、TGFαはEGFレセプターと結合し、これはE
GFと競合する〔「医学のあゆみ」133.1040−
1044 (1985))。さらに、TGFαはEGF
レセプターキナーゼを活性化しくNature、 29
2.259(1981)) 、抗EGFレセプター抗体
はTGFαのバラクリン作用を止める(J。
eiol、 Chem、 259 、11895(19
84)) 。こられの事らの事実から、EGFとTGF
とは非常に近似した作用を有するものと解される。
肝疾患治療作用 本発明でいう「肝疾患治療作用」とは、肝細胞障害抑制
作用及び慢性肝障害治療作用をいう。ここで、[肝細胞
障害抑制作用]とは、肝障害に伴う肝細胞壊死の抑制あ
るいは肝細胞の機能障害の抑制を意味する。また、「慢
性肝障害治療作用」とは、慢性的に進行する肝細胞障害
の抑制及び肝疾患に伴って低下した肝細胞の機能回復を
意味する。
なお、これらの作用は、EGFの公知作用である細胞増
殖作用によるものではない。種々の肝疾患(慢性型の肝
疾患では特に)では、肝障害を引き起こす原因は、接続
的に存在することが知られている〔日本臨床、±l、1
194〜1200゜(1984)。第10回犬山シンポ
ジウム、127〜138、(1979)。医薬ジャーナ
ル、22.361〜305、(1986))。この様に
、原因が持続し、かつ障害が進行している劣悪な環境下
では、肝細胞の増殖はきわめて困難なものとなる。従っ
て、本発明による肝疾患治療剤の効果は、持続的に存在
するあるいは消失していない原因による障害を抑制し、
合わせて、障害を受けたIFFIIIII胞の機能を回
復させることである。これらの効果によって、上記の劣
悪な環境は改善されて、効果的な肝再生および肝臓レベ
ルでの機能回復が可能となる。
本発明では、このような作用を調べるにあたり、今日一
般的に行なわれている四塩化炭素肝障害モデル〔ファル
マシア・レビュー13.65〜78(1984,) 、
および生薬学雑誌、l旦、80(1985))を用いて
いる。まず、実験動物マウスに四塩化炭素を役向して、
人工的に肝実質細胞に障害を引き起こさせる〈急性肝障
害モデル)。
するとG OT (Glutamate−OXalOa
Cetate−tranSa−minase) 、Q 
P T (Glutamate−pyruvate−t
rasam−inase)等のトランスアミナーゼが血
中に多量に遊離してくる。そこで、上記障害を有するマ
ウスに本薬剤の有効成分を投与したとき、これらGOT
やGPT値の上昇が抑制されるか否かを調べることによ
って肝細胞障害抑制作用を調べることができる。
一方、実験用動物ラットに四塩化炭素を長期間投与する
ことによって用意される肝障害として、慢性肝障害(肝
線維症)モデル〔ファルマシア・レビュー、工3−16
5〜78(1984)、および炎症学叢書4、第253
〜277頁(1975)医学書院〕がある。このモデル
は、症状が固定化されて長期間血中のGOT、GPT並
びにγ−G T P (r −olutamyl tr
anspeptidase ) 、A L−p (al
kaline phosphatase)が増加し、脂
質代謝異常を伴うものである。従って、これらの慢性肝
障害(肝線維症)の指標となる酵素レベルの改善効果を
調べることによっても肝細胞障害抑制あるいは肝細胞機
能の回復を調べることができる。
このように、上記二つのモデルによって、本発明の薬剤
の肝疾患治療作用を調べることができる。
そして、さらに慢性肝障害モデルでは病理組織学的所見
からも本薬剤の肝疾患治療作用を調べることができる。
肝疾患治療剤 本発明による肝疾患治療剤は、前記有効成分と製剤上の
補助成分とからなるものであることがふつうである。こ
のうち補助成分として具体的なものには、担体(賦形剤
、結合剤、希釈剤等)、安定剤、保存剤、溶解補助剤な
どがある。担体としては、たとえば炭酸カルシウム、乳
糖、シ」糖、ツルピッ1〜、マンニット、デンプン、ア
ミロペクチン、セルロース誘導体、ゼラチン、カカオ脂
、水、パラフィン、油脂等がある。水、パラフィンおよ
び油脂の場合は、これは溶媒として作用する外に本発明
肝疾患治療剤をエマルジョンないしサスペンションの形
にすることもある。
投与の剤形としては、粉末、顆粒、細粒剤、錠剤、丸剤
、カプセル材、トローチ、坐剤、ローション剤、注射剤
(たとえば、注射用蒸溜水や種々の輸液等に本発明の有
効成分を溶解または懸濁させる)、軟青剤、パップ剤な
ど投与可能な任意のものがあり得る。これら(ま、経口
的または非経口的(注射を含む)に投与することができ
るうえ、必要に応じて伯の薬剤を調合させてもよい。
投与量は、患者の年令、体重、病状等に応じて決めれば
よい。経口的及び非経口的(注射を含む)には通常成人
の1日当りの有効成分として10ng〜10mg程度が
望ましい。
本発明の望ましい具体例は、この1日当りの投与量を1
日1回ないし数回投与させるため単位投与形態のもので
ある。
なお、本発明による肝疾患治療剤は、上記ポリペプチド
(EGF)を、雌雄マウス、ラット各1群6匹に対して
皮下注射で1101n/Ng、静脈内注射で1m97に
9<ヒト血中EGFilf1度の約100万倍および1
0万倍量に相当)を投与しても一般症状に変化がなく、
また死亡例もないことより、低毒性である(特開昭59
−65020号公報参照)。
実   験   例 四塩化炭素肝障害モデルを用い、本薬剤の有効成分の効
果を以下のJ:うにして調べた。
Δ、魚性肝障害モデルを用いた実験 1、実験動物 ddY系雄性マウスを、恒温(23±0.5℃)恒湿(
60±5%)室で1週間以上予備飼育したのち、健康と
思われる体重35〜39gのマウスを選び、5〜8匹を
1群として本実験に用いた。
2、実験方法 ddY系雄性マウスに被検液を5rnll/Kg皮下注
射し、30分後に3%四塩化炭素2mR/Kgを皮下注
射した。そして、この時より25時間後に眼窩静脈叢よ
り採血して、血清を調製した。この血清を希釈し、1〜
ランスアミナーゼC■−テスト(Transamina
se CII−testR)  (和光) ヲ用イTG
OPおよびGPT値を測定した。なお、これらの測定値
はカーメン(Karmen)単位/−を用いて表視した
被検液は下記のものを用いた。
(イ)生理食塩水(0,01%Tween 80を含む
)(対照) !IM!/Ng (ロ)hl:GF (0,1NI¥酸に溶解させたのち
、上記の生理食塩水で希釈した。) 10μ’J/に’J→5dl/に9 (ハ)hEGF  100μ’j/に9日5mfl/に
93、実験結果 本実験の結果を第1表に示す。第1表中、抑制率(%)
は、下式より求めたものである。
第1表 ☆s=serum なお、上記実験結果は、F−検定によって分散が等しい
ことを確かめた後、スチューデンツ(Student’
s ) T−検定を行なって得たものである。
有意差 * :p<o、005、 **;p<Q、O1 4、結果の解析 第1表より、hEGF投与群においては10μg/に9
おにび100μg/に9のいずれの投与群においても四
塩化炭素によって引き起こされたGOTおよびGPTの
上界を著明(こ抑制する効果(肝lll12!障害抑制
作用)が認められた。そして、その抑制率は45.0〜
56.1%という高率であり、かつ対照群と比較して有
意であった。
B、慢性肝障害モデルを用いた実験 1、実験動物 SD系雄性ラう1〜を、恒温(23±0.5℃)、恒湿
(60±5%)室で1週間予備飼育し、体重195〜2
159のものを用いた。
2、実験方法 SD系雌雄性ラット四塩化炭素1d/Ng(オリーブ油
との等@混合液として2d/Ng)を週2回、8〜12
週間皮下投与して、慢性肝障害(肝線維症)ラットを用
意した。
イ)脂質系への影響 四塩化炭素を8週間投与した慢性肝障害ラットに被検液
を1日1回、7日間皮下投与した。8日日にラットの腹
大動脈より採血し、常法により血漿を得た。血漿中絶脂
質は、リン酸−バニリン法で測定した。血漿水中性脂肪
は、トリグリセライドGテスト(Triglyceri
de  G−TestR1和光)を用いて測定した。ま
た、肝臓中中性脂肪は、肝臓生理食塩水中でホモジナイ
ズしてホモジネートを調製したのち、これを水で適宜希
釈してトリグリセライドGテストで上記と同様に測定を
行った。
口)血漿中酵素系への影響 四塩化炭素を12週間投与して作成した慢性肝障害ラッ
トに、被検液を1日1回、14日間皮下投与した。15
日目にラットを層殺し、血漿中のGOT、GPT、AL
−Pおよびγ−GTPを日立716型自動分析装置によ
って測定した。
また、肝の病理1織学的検索を以下のようにして行った
。すなわち、ラットを摺殺後、直ちに肝を摘出し、ホル
マリン固定を行った。ついで、常法に従って薄切切片を
調製し、ヘマトオキシリン−エオシン染色およびアザン
染色を行った。
ハ)被検液 被検液は、下記のものを用いた。
a)生理食塩水(0,01% Tween 80を含む
)2#li!/Ky/日 b)  hEGF  (67mMリン酸緩衝液(pH7
,4)に溶解させた後、上記 生理食塩水で希釈) 30μg/Ky/日→2mR/Kg/日3、実験結果 脂質系への影響に関して、血漿中絶脂質、血漿水中性脂
肪、肝臓中中性脂肪の結果を、各々第1〜3図に示した
。また、血漿中酵素系への影響に関して、GOT、GP
T、AL−Pおよびγ−GTPの結果を各々第4〜7図
に示した。なお、第1〜7図の実験結果は、スチューデ
ンッT−検定もしくは、アスピンーウェルチ法(Asp
in−1’1elCh ll1ethOd)に従って、
薬物投与群と対照群との間および正常群と対象群との間
で有意差の検定を行った。なお有意差は、図面中、下記
のようにして示した。
有意差 (ネ):p<0.10 *  :p<0.05 ネ*   :l)<0.01 また、次式により治癒係数を算出して、hEGF投与群
に付記した。
(hEGF投与群の値) (%)   (正常群の値) −(対照群の値) 肝の病理組織学的所見 本実験モデルの肝組織を病理組織学的見地から調べ、そ
のときの所見を以下に述べる。
対照群の病理組織像では、多量の結合組織により境界さ
れた明らかな偽小葉(肝臓の組織学的な一機能単位であ
る小葉構造が線維組織で小区画化され、本来の小葉と異
なった構造をとったものをいう。)が認められた。そし
てこのような偽小葉内の細胞には、脂肪滴、コロイド滴
が存在し、いくつかの偽小葉は、さらにその中心部に空
胞化変性細胞の存在が認められた。
また、対照群の肝の大部分の細胞は一般に大型で、■ル
ガストプラズマ(粗小胞体の集団で、タンパク合成にか
かわる細胞器官)を欠いていた。
一方、hEGF投与群では、対照群に比べ偽小菓は少な
かった。また、偽小葉内の細胞中の脂肪滴やコロイド滴
も、対照群と比べ明らかに減少していた。さらに、偽小
葉中心部の空胞化変性細胞も少なく、その細胞中にはエ
ルガストプラズマも対照群より明らかに多く認められた
。そして、偽小葉間の結合組織内には、正常細胞の所見
を呈する細胞が出現しており、しかも分裂像も多数認め
られた。
以上の所見より、hEGFによる細胞増殖の促進作用は
もとより、本発明の薬剤の作用である肝細胞障害抑制作
用および肝機能障害回復作用が示唆された。
4、結果の解析 四塩化炭素8週間投与による慢性肝障害ラットでは、血
漿中脂質レベルの低下および肝臓中中性脂肪の蓄積が認
められ、これらの変化は、四塩化炭素の投与中止後1週
間の時点でも同様であった。
これらの脂質系の変化に対し、hEGF30μ9/ K
’j 7日間の皮下投与によって、血漿中総脂質および
中性脂肪レベルの著明な改善(治癒係数は各々88,1
%おにび28.7%)および肝臓中の中性脂肪蓄積の改
善傾向(治癒係数72.8%)が認められたく第1〜3
図参照)。
四塩化炭素12週間投与による慢性肝障害ラッ1〜では
、血漿中のGOT、GPT、、AL −Pおよびγ−G
TP等の肝障害の指標どなる酵素類が激増し、四塩化炭
素の投与中止後2週間の時点でも著明な高値を示した。
これらの血漿酵素系に対し、h E G F 30 I
I g/ K9を14日間皮下投与することによって、
治癒係数45.4%〜72.8%の著明な改善効果が認
められた。
これらの結果は、肝の病理組織学的所見と合せて、肝細
胞機能障害回復および慢性肝炎における肝実質細胞の持
続的障害に対する抑制作用をも示唆するものである。
製剤例1(注射剤) hEGFを発熱物質不含の0.1%W/Vゼラチンを含
む1/15Mリン酸緩衝液(pH7,4,)に溶かして
最終濃度を15μg/dにした。そして、この溶液(p
H7,4)に塩化ナトリウムを終濃度が75mMとなる
ように加えた。この溶液を無菌の濾過膜〔例えば、0.
22μmのミレックスG V (Hillexは登録商
標)フィルター(ミリポア社製)〕を通して2rr1.
ずつ各アンプルに分注して密封した。
!乳員ユ(注射剤) hEGFを発熱物質不含の0.001%W/Vポリソル
ベート80を含む1/15Mリン酸緩衝液に溶解して、
最終濃度を15μg−/dとした。そして、この溶液に
塩化す1〜リウムを終濃度が75mMとなるように加え
た。この溶液を製剤例1と同じ要領で除菌ン濾過し、ア
ンプルに2dずつ分注して密封した。
製剤例3(凍結乾燥注射剤) 製剤例1で調製された注射剤にマンニトールを最終81
度2%W/■となるように溶解した。ついで、この液を
製造例1と同じ要領で除菌ン濾過した後に、2dずつ、
ガラス製バアイル瓶に分注し、−40℃、1時間で凍結
を行い、−10℃、真空度0.04 n+n+l1gで
凍結乾燥機を用いて凍結乾燥し、常法により無菌状態で
密封した。
製剤例4(凍結乾燥注射剤) 先の製剤例2で調製された注射剤より、製剤例3と同じ
要領で凍結乾燥注射剤を調製した。
製剤例5(注射剤) hEGF              30μ9酢酸ナ
トリウム           2m。
パラオキシ安息香酸メヂル      2mg無水グリ
セロール         32mqポリソルベート8
0        20μ9注射用蒸留水      
      適量水酸化ナトリウム         
 適量DH7,4に調製 1アンプル当り 2ml 上記配合割合で製剤例1と同一の要領で除菌ン戸過し、
注射剤を調製した。
割り罰(注射剤) hEGF              30μqフエノ
ール            4mq無水グリセロール
         32mqポリソルベー1〜80  
     20μq注射用蒸留水          
  適量水酸化す1〜リウム          適量
1アンプル当り 2ml 上記配合割合で製剤例1と同一の要領で除菌ン濾過し、
注射剤を調製した。
製剤例7(注射剤) hFGF              30μ9m−ク
レゾール           6mC]無水グリセロ
ール         32mqポリソルベー1〜80
       20μ9注躬用蒸留水        
    適量水酸化ナトリウム          適
量pH7,4に調製 1アンプル当り 2ml 上記配合割合で製剤例1と同一の要領で除菌か過し、注
射剤を調製した。
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.835
【図面の簡単な説明】
第1図は、血漿中の総脂質含量を示すヒストグラムであ
る。 第2図は、血漿中の中性脂肪含量を示すヒストグラムで
ある。 第3図は、肝臓中の中性脂肪含量を示すヒス1〜グラム
である。 第4図は、血漿中のGOT活性を示すヒストグラムであ
る。 第5図は、血漿中のGPT活性を示J−ヒストグラムで
ある。 第6図は、血漿中のAL−P活性を示すヒストグラムで
ある。 第7図は、血漿中のγ−GTP活性を示すヒス= 35
− トゲラムである。 第1図 第2図 第3図 正常詳 ス羽θ群hE(rF投与群 慎4閃 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 上皮細胞成長因子、その誘導体またはこれらの塩を有効
    成分とすることを特徴とする肝疾患治療剤。
JP61181120A 1985-10-26 1986-07-31 肝疾患治療剤 Pending JPS62174025A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23976785 1985-10-26
JP60-239767 1985-10-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62174025A true JPS62174025A (ja) 1987-07-30

Family

ID=17049606

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JP61181120A Pending JPS62174025A (ja) 1985-10-26 1986-07-31 肝疾患治療剤

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