JPS621733B2 - - Google Patents

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JPS621733B2
JPS621733B2 JP58006034A JP603483A JPS621733B2 JP S621733 B2 JPS621733 B2 JP S621733B2 JP 58006034 A JP58006034 A JP 58006034A JP 603483 A JP603483 A JP 603483A JP S621733 B2 JPS621733 B2 JP S621733B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxyapatite
sintered body
calcium
sealed tube
ratio
Prior art date
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Expired
Application number
JP58006034A
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English (en)
Other versions
JPS59131347A (ja
Inventor
Kazushi Hirota
Itsuro Inaba
Hideki Kadoma
Yasutoshi Hasegawa
Masaru Goto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
Original Assignee
KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO filed Critical KAGAKU GIJUTSUCHO MUKIZAISHITSU KENKYUSHOCHO
Priority to JP58006034A priority Critical patent/JPS59131347A/ja
Publication of JPS59131347A publication Critical patent/JPS59131347A/ja
Publication of JPS621733B2 publication Critical patent/JPS621733B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人工骨または人工歯用インプラント材
の製造法に関する。更に詳しくは非化学量論組成
の水酸アパタイトからなり、且つ緻密で不浸透性
を有する焼結体からなる人工骨または人工歯用イ
ンプラント材の製造法に関する。
水酸アパタイトは天然及び生体内の歯、骨の主
成分として存在し、その化学組成は一般式 Ca10-Z(HPO4Z(PO46-Z (OH)2-Z・nH2O (ただし、Zは整数を表わし、人骨中の水酸ア
パタイトでは0.5Z1である。)で示される。
水酸アパタイトを合成し、この成型品を生体内
に埋込んで骨や歯の代用品とする試みが従来から
行われてきた。これを生体内に埋込んでも拒否反
応を起さず同化される傾向を示し優れた特性を有
する。しかし、水酸アパタイト粉末から成型品を
製造する方法は、置換される骨や歯の部位により
強度や多孔性等の物性が異つたものが要求される
ので、その要求に充分に応じられる方法が確立さ
れていないのが現状である。
従来の水酸アパタイト成型品の製造法として
は、水酸アパタイト粉末をY2O3などの焼結助剤
を用い、あるいは用いることなく、1000℃以上の
高温で焼成成型する方法が知られている。しか
し、焼結助剤を用いると、焼結体の化学組成が生
体内の骨や歯と異なる元素が含有され、毒物とし
て作用する恐れがある。また1000℃以上の高温で
焼成するため、Z=0の組成の焼結体のみが製造
可能で、Z>0の焼結体を高温で作ろうとすると
分解して変質してしまう欠点があつた。
本発明の目的は従来成型法の欠点をなくし、焼
結助剤を用いることなく、20〜200℃の低温で焼
結成型し、緻密で不浸透性でZの値を変化し得る
方法を提供するにある。
本発明者らは前記目的を達成すべく研究の結
果、前記一般式において、カルシウム対リン酸根
の比率が9対6〜10対6(0Z1)で、且つ
結晶水として含有する水分が1〜7重量%である
水酸化アパタイト粉末を用い、これを空気を排除
した可塑性でかつ気体不滲透性の封管中に入れ、
これを加圧加熱装置中で、200℃以下の温度に保
ち、加圧すると、容易に焼結され、乳白色または
半透明な緻密で、不浸透性の焼結体が得られるこ
とを究明し得た。その究明事実に基いて本発明を
完成した。
本発明の要旨は、一般式 Ca10-Z(HPO4Z(PO46-Z (OH)2-Z・n(H2O) (ただし、Zは整数を表わす)で示される組成
化合物で、カルシウム対リン酸根の比率が9対6
〜10対6であり、且つ結晶水として含有する水分
が1〜7重量%である水酸アパタイト粉末を、空
気を排除した可塑性でかつ気体不滲透性の封管中
に入れ、該封管を加圧加熱装置中で500〜5000
Kg/cm2の圧力下、20〜200℃の温度に保持し、水
酸アパタイトを焼結することを特徴とする人工骨
または人工歯用インプラント材の製造法にある。
本発明で用いるカルシウム対リン酸根の比率が
9対6〜10対6であり、且つ結晶水分が1〜7重
量%である水酸アパタイト粉末は次のようにして
製造される。
カルシウム塩水溶液、水酸化カルシウム懸濁液
又は炭酸カルシウム懸濁液にリン酸塩水溶液又は
リン酸水溶液を混合、撹拌しながらPH6〜11、温
度10℃以上に保ち、得られる沈澱をろ過、水洗
し、乾燥した気体の流れの中で150℃以下に保
つ。又は、CaHPO4・2H2O又はCaHPO4粉末を水
に懸濁させPH6〜11、温度30〜100℃に保つこと
によつて得られる沈澱をろ過、水洗乾燥すること
によつても得られる。
これらの反応に際して、反応初期に生成する水
酸アパタイトの組成はCa/P=9/6、結晶水分量
約7重量%であるが、水溶液中で放置して熟成さ
せるか、水溶液の温度を高くする又は熟成中にカ
ルシウムイオンを追加供給するなどによつて容易
にCa/P=10/6にすることができ、更に乾燥す
ることにより、1重量%までの含水量にすること
ができる。
水酸アパタイト粉末のカルシウム対リン酸根の
比率は9対6〜10対6であることが必要である。
この組成以外では生体中の骨及び歯の組成と異つ
てくる。また結晶水分は焼結体の緻密化を促進す
る作用をし、焼結体中ではアパタイト粒子に構造
水乃至吸着水として取込まれており、液相の水と
して残るものではない。結晶水分含有量が7重量
%を超えると焼結体中に水が残留し緻密性を損
う。他方1重量%より少いと焼結体の緻密化が充
分に完結せず緻密性の悪いものとなるので結晶水
分が1〜7重量%あることが必要である。このよ
うに7重量%にも及ぶ高い含水量の粉末を用いて
も緻密な焼結体が得られるのは、本発明における
処理温度が低いためである。処理温度を高くする
と、水酸アパタイト中の結晶水の離脱が進み、焼
結体中に水分が存在する微小な空間を生じ、多孔
質の焼結体となる。従つて、焼結温度は200℃以
下であることが必要であり、温度が低過ぎると緻
密化の速度がおそくなるため20℃以上であること
が必要である。
処理圧力は、高い程緻密化するに要する時間は
短縮される。その圧力が500Kg/cm2より低いと緻
密な焼結体が得られなく、また5000Kg/cm2を超え
るとそれに対応する耐圧容器を必要とし、また作
業上の難点が生ずるので、500〜5000Kg/cm2、好
ましくは1000〜4000Kg/cm2であることがよい。
原料の水酸アパタイト粉末は、そのまま、また
は成型して可塑性で気体不滲透性の封管中に空気
を排除して封入する。空気が残留していると、焼
結体中に高圧の空気が残留し、得られる焼結体の
強度は低くなり割れやすくなる。封管は適度の可
塑性と気体に対する不滲透性を有するものがよ
く、例えばアルミニウム、金製のものが好まし
い。
本発明の方法で得られる焼結体は緻密さと強度
を兼備し、生体の不浸透性を必要とする部位に埋
込んでも生体組織になじむ特性を有する。
焼結体の骨または歯への成型は、焼結体を研削
するか、あるいは型を用いて、直接型状に焼結し
てもよい。
実施例 1 試薬CaHPO4・2H2O50gを0.1モルNa2CO3水溶
液中に分散させこれを40℃でかきまぜながら24時
間保持したのち、生成した沈澱を過・水洗し、
40℃で乾燥すると水酸アパタイト粉末が得られ
る。このようにして得られたカルシウム対リン酸
根の比率が9.18対6の水酸アパタイト粉末を600
Kg/cm2の静水圧下で圧粉体とし、これを液体窒素
の蒸気により得られる窒素ガスを吹き込みながら
加熱し結晶水の含水率を5.1重量%に調整した。
この圧粉体を金封管中に空気を排除した後封入
し、該封管を150℃2000Kg/cm2で5時間保持し
た。得られた焼結体は半透明でありその密度、平
均粒径はそれぞれ2.90g/cm3、0.08μmでありカ
ルシウム対リン酸根の比率9.18対6の水酸アパタ
イト以外の相は検出されなかつた。
実施例 2 実施例1と同様にしてカルシウムとリン酸の比
率を変えてカルシウム対リン酸根の比率が9.5対
6の水酸アパタイト粉末を得た。この粉末を実施
例1と同様の方法により圧粉体とし、結晶水の含
水率を2.3重量%に調整した。この圧粉体をアル
ミニウム封管中に空気を排除した後封入し、該封
管を200℃2500Kg/cm215時間保持した。得られた
焼結体はカルシウム対リン酸根の比率9.5対6の
水酸アパタイトから成り乳白色を呈していた。密
度、平均粒径はそれぞれ3.10g/cm3、0.08μmで
あり、水酸アパタイト以外の相は検出されなかつ
た。
本発明の方法によると、 1 従来法では得られなかつた非化学量論組成の
緻密さと強度を兼備した水酸アパタイト焼結体
が得られる。
2 焼結体の化学組成をインプラント材として使
用する部位に応じたものとなし得るため、優れ
た同化性を奏すると同時に充分な強度を持つた
インプラント材を得ることができる。
3 焼成温度が低いため、有機または無機質の他
の材質との複合化も容易である等の優れた効果
を奏し得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 Ca10-z(HPO4z(PO46-z (OH)2-z・n(H2O) (ただし、zは整数を表わす)で示される組成
    化合物で、カルシウム対リン酸根の比率が9対6
    〜10対6であり、且つ結晶水として含まれる水分
    が1〜7重量%である水酸アパタイト粉末を、空
    気を排除した可塑性で、かつ気体不滲透性の封管
    中に入れ、該封管を加圧加熱装置中で500〜5000
    Kg/cm2の圧力下、20〜200℃の温度に保持し、水
    酸アパタイトを焼結することを特徴とする人工骨
    または人工歯用インプラント材の製造法。
JP58006034A 1983-01-18 1983-01-18 人工骨または人工歯用インプラント材の製造法 Granted JPS59131347A (ja)

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JP58006034A JPS59131347A (ja) 1983-01-18 1983-01-18 人工骨または人工歯用インプラント材の製造法

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JP58006034A JPS59131347A (ja) 1983-01-18 1983-01-18 人工骨または人工歯用インプラント材の製造法

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JPS59131347A JPS59131347A (ja) 1984-07-28
JPS621733B2 true JPS621733B2 (ja) 1987-01-14

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JPS61259675A (ja) * 1985-05-15 1986-11-17 三菱マテリアル株式会社 骨欠損部及び空隙部充てん材
JPS63260850A (ja) * 1986-05-15 1988-10-27 株式会社イナックス 高強度水酸系アパタイト焼結体の製法
JP2800829B2 (ja) * 1988-05-06 1998-09-21 オリンパス光学工業株式会社 リン酸三カルシウム焼結体

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