JPS62172096A - 針葉樹精油の抽出法 - Google Patents

針葉樹精油の抽出法

Info

Publication number
JPS62172096A
JPS62172096A JP1431086A JP1431086A JPS62172096A JP S62172096 A JPS62172096 A JP S62172096A JP 1431086 A JP1431086 A JP 1431086A JP 1431086 A JP1431086 A JP 1431086A JP S62172096 A JPS62172096 A JP S62172096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extraction
coniferous
extract
pressure
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1431086A
Other languages
English (en)
Inventor
稲多 昭七郎
小笠原 譲二
椿本 義一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Seitetsu Kagaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seitetsu Kagaku Co Ltd filed Critical Seitetsu Kagaku Co Ltd
Priority to JP1431086A priority Critical patent/JPS62172096A/ja
Publication of JPS62172096A publication Critical patent/JPS62172096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、針葉樹より針葉樹精油を抽出分離する方法に
間する。さらに詳しくは、亜臨界または超臨界状態の流
体を油剤として、針葉樹の各部に含まれる針葉樹精油を
抽出分離する方法に関するものである。
このように抽出して得られる針葉樹精油のうちその葉か
ら得られる集油は森林の香りとして、葉そのまま、また
は例えtf green、aldehyde、moss
y。
camphoraceous、5picy、 fres
h等の各タイプの素材と調合して、種々の分野での芳香
剤として使用されるものである。
(従来の技術) かかる有用な針葉樹精油の分離には、従来は専ら水蒸気
蒸留法や、有WJ、78剤による抽出が実施されていた
或いは、化学的に合成された単体香料を適宜調合して、
模擬品を製造されることも行なわれていノこ。
(発明が解決しようとする問題点) 前記水蒸気蒸留法では最近減圧下での実施も行なわれる
ようになったが、それでもやはりかなり高温下の処理と
なり、熱的に不安定なもの、水溶性成分の多いものなど
には不適当であり、対象によっては精油の譬が損なわれ
てしまう場合がある。
例えば、細かく刻んだ針葉樹葉から発散するヘッドスペ
ースガスを捕集し、ガスクロマトグラフィによる分析の
例として、次表の如きものが報告されているが、水蒸気
蒸留法で得られた葉油の場合は、一応フレッシュ惑はあ
るが香気が重く、軽質部が失われてしまう。
また、有機溶剤抽出法は、大量の処理には適しているが
、比較的選択性のある場合が多く、1種類の溶剤で抽出
するのは困難で、対象によっては種々の溶剤を使い分け
る必要があり、また溶剤を分離留去するに当って、残留
溶剤の問題や、一部軽質部がロスする欠点がある。
これ等の方法はまた、抽出・分離に要する熱エネルギー
の点でも間型があり、工業的に有利な方法とは言えない
例えば、細か(刻んだ針葉樹葉から発散するヘッドスペ
ースガスを捕集し、ガスクロマトグラフィによる分析の
例として、次表の如きものが報告されているが、水蒸気
蒸留法で得られた集油の場合は、一応フレッシュ怒はあ
るが香繁が重く、軽質部が失われてしまう。
また、有機溶剤抽出法は、大量の処理には適しているが
、比較的選択性のある場合が多く、1種類の溶剤で抽出
するのは困難で、対象によっては種々の溶剤を使い分け
る必要があり、また溶剤を分漏留去するに当って、残留
溶剤の問題や、一部軽質部がロスする欠をかある。
これ等の方法はまた、抽出・分離に要する熱エネルギー
の点でも間ツがあり、工業的に有利な方法とは言えない
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記の状況に鑑み、本発明者らは、針葉樹に含まれる針
葉樹精油を工業的に有利に抽出分離する方法について鋭
意検討した結果、亜臨界または超臨界状態の流体を油剤
として用いれば、前記従来法の欠点を排除して、有利に
針葉樹精油を得ることを知り、本発明に到達した。
抽出に当っては、原料針葉樹は、細片状である方が抽剤
との接触が良く効率的であるが、亜臨界または超臨界状
態の流体の特性として比較的低粘度、高拡散性のために
、その原料素材の一部変質が懸念される程の粉砕を行な
う必要は無い。
近年、芳香剤、特に針葉樹より得られる集油、木香精油
は、居間、寝室、浴室、勉強室、老人の部屋、病室、応
接間といった室内用は勿論、もっと狭いスペースとして
、下駄箱、ベットの寝床、鳥かご、机の抽斗、自動車ル
ームといった小空間用及び、会議室、スポーツ施設、更
衣室、劇場等の公共設備においで不快臭をマスクし、清
潔感を与え、精神の集中、疲労の回復といった効果を期
待して、種々の芳香放散法、基材、容器デザインの開発
に伴って広く使用されるようになって来ている。
本発明者らは、このような背景を勘案し、原料の種類、
油剤の種類、抽出分離条件等につき検討を加え、これら
の用途向けに、優れた品質の素材を提供するための方法
として、本発明を完成するに至った。
(作′用) 亜臨界または超臨界状態の流体を用いて有機化合物を、
それを含有する混合物から分離する方法は例えば、特公
昭54−10539号公報に記載のとおり公知であるが
、針葉樹より針葉樹精油を得る方法については未だ全く
知られていない。亜臨界または超臨界状態の流体とは臨
界温度および臨界圧力付近あるいはそれを超える状態に
ある流体である。例えばエチレン(9,9℃、50 a
tm)二酸化炭素(31,0℃、72.9 atm)の
ごとく臨界状態付近またはそれ以上の状態にある流体で
あって、液体に近い密度とガス体に近い大きな拡散係数
を存する流体である。この特性の故に種々の化合物を速
やかにかつ大量に効率よく抽出でき、しかも油剤の分離
が容易であるという特徴を有する。また圧力や温度をわ
ずかに変化させるだけで種々の化合物に対する溶解能力
が大きく変化するため、選択的な抽出も行なえるという
特徴もある。本発明においては一般に前記亜臨界または
超臨界状態にある流体のいずれも使用可能であるが、針
葉樹より針葉樹精油の分離能が優れていることや、比較
的低温での処理が可能で取扱いおよび操作が間車かつ経
済的に宥和である等、数々の利点を享受することができ
るので、通常抽剤としては二酸化炭素を用い る。以下
本発明の実施態様をフローシートに基づいて説明する。
第1図においてC08シリンダー1より圧縮機2を用い
て所定の圧力まで圧縮したCo2を熱交換[3を通して
所定の抽出温度にし、亜臨界または超臨界状態にして抽
出塔4へと導入する。抽出塔4には原料の針葉樹、好ま
しくはこれを細片状にしたものを仕込んでおき、ここで
Co2による抽出を行った後、抽出対象物を含んだCO
z相を減圧弁5を通して減圧し、セパレーター6に゛導
き抽出物をCO□から分離する。抽出物と分離されたC
O□はコンデンサー7で冷却液化され圧縮J112を経
てリサイクルする。
上記プロセスにおいて抽出塔内のCO□の圧力は、50
〜500 kg/cd、好ましくは60〜300 k+
r/cj、温度は25〜100℃、好ましくは25〜6
0℃の範囲に保って抽出することが必要である。低すぎ
ると液化CO□となるため抽剤と抽出物との分離にもエ
ネルギーを要する。逆に高すぎるとlai費がかさみ経
済性に問題の出る他、熱劣化等の悪形響の現われる場合
もある。セパレーク−6において抽出相より抽出物を分
離する際の条件は圧力が1〜150kg / oA 、
 温度30〜60℃の範囲で定めると好ましい結果が得
られる。なお抽出塔に油剤を段階的に圧力を上げて導入
し段階的抽出を行なうこともできる。さらに抽出塔を複
数個並列に設けて切換え、半連続的な操作を行なうこと
も可能である。また抽出物と抽剤との分離は通常上記減
圧法によって行なうが抽出温度を上げると溶解度が下が
るので温度変化を与えて分離を行なってもよい。
−aに第1図に示したプロセスにおいてセパレーター6
より経時的に抽出物を分離するが、例えば段階的に圧力
を下げて行くと針葉樹精油の成分のあるものが一部?7
4”lNされて得られるように抽出物の成分が異なって
くるので、適宜目的に応じて分取の仕方を変えて回収す
ることができる。即ちセパレーターを複数個直列に設け
、段階的に圧力を下げて分別分離回収を行なうことなど
も可能である。なお、油剤との分離は、上記減圧法の他
、温度変化法によってもよく、また抽出塔を複数とし半
連続的な操作を行なうことも可能である。また、第1図
に示したプロセスにおいて、セパレーター6より経時的
に抽出物を分離するが、分取の仕方によって得られる抽
出物成分が異なってくるので目的とする有効成分の分割
抽出を行なうこともできる。
(実施例) 以下実施例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 ヒノキのチップを粉砕したちの520gを原料とし、第
1図に示すプロセスで圧力200kg/m、温度40℃
の超臨界COZを抽剤として抽出を行ない、常温大気圧
下で抽出物を分離して12gの液状抽出物を得た。官能
試験により、この抽出物はされやかなヒノキの木香成分
が含まれていることを確認した。
実施例2 ヒノキの葉を粉砕したちの470gを原料とし実施例1
と同様のプロセスで圧力200kg/cd、温度39℃
の超臨界COtを油剤として抽出を行ない、常温、大気
圧下で抽出物を分離して10gの抽出物を得た。官能試
験により、この抽出物にはグリーン調の香気に富んだ成
分が含まれていることを確認した。
実施例3 松のチップを粉砕したもの330gを原料とし第1図に
示すプロセスにて圧力210kg/c4、メユ度38℃
の超臨界COzを油剤として抽出を(〒ない、常温、大
気圧下で抽出物を分離して13gの抽出物を得た。
官能試験により、この抽出物には松林の木香成分が多量
に含まれていることを確認した。
〔発明の効果) 本発明の方法により、工業的に有利に針葉樹より針葉樹
精油を得ることが出来、従来法に比して下記め優れた効
果がある。
■ 水蒸気蒸留による精油や、選択性の低い溶剤による
抽出物に比べ、濃度が高く、その香りも純粋で嫌味が無
く安定性もよい。
■ 工程が簡単であり、高い効率で選択的に分離分別が
できる0分別取得した留分については夫々単独に、また
は好みにより適当な比率で再配合することにより、所望
の調合香気素材とすることが出来る。
■ 比較的低温で抽出すること、および不活性雰囲気中
で抽出するため変質がない。
■ 末法においては、いわゆる「蒸留臭」はなく加熱に
よる溶剤回収がないので熟成期間をおく必要もない。
■ 木法で低温において抽出したものは、脱水等の通常
の精製を施すだけで、幅広いトップノートと深みのある
ベースノートの香気組成物が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施態様を示すフローシートである
。 出別人  製鉄化学工業株式会社 代表者   増田裕治

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)針葉樹より針葉樹精油を抽出分離するに当り抽剤
    として、亜臨界または超臨界状態の流体を用いることを
    特徴とする抽出法。
  2. (2)針葉樹がヒノキ、スギ、マツ、トドマツよりなる
    群より選ばれた1種である特許請求の範囲(1)記載の
    方法。
  3. (3)抽出原料として、針葉樹の葉を用いる特許請求の
    範囲(1)記載の方法。
  4. (4)抽出原料として、針葉樹の枝・幹等の木質部を用
    いる特許請求の範囲(1)記載の方法。
  5. (5)亜臨界または超臨界状態の流体が二酸化炭素であ
    る特許請求の範囲(1)記載の方法。
  6. (6)亜臨界または超臨界状態の流体が、圧力60〜3
    00kg/cm^2、温度25〜60℃の二酸化炭素で
    ある特許請求の範囲(5)記載の方法。
  7. (7)抽出相より抽出分離する際の条件として、圧力が
    1〜150kg/cm^2、温度30〜60℃である特
    許請求の範囲(1)〜(6)記載の方法。
  8. (8)抽出工程において、段階的に抽出を行なうか、ま
    たは、分離工程において分別的に分離を行なうことによ
    り、抽出成分を分割して得る特許請求の範囲(1)〜(
    7)記載の方法。
JP1431086A 1986-01-25 1986-01-25 針葉樹精油の抽出法 Pending JPS62172096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1431086A JPS62172096A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 針葉樹精油の抽出法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1431086A JPS62172096A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 針葉樹精油の抽出法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS62172096A true JPS62172096A (ja) 1987-07-29

Family

ID=11857523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1431086A Pending JPS62172096A (ja) 1986-01-25 1986-01-25 針葉樹精油の抽出法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62172096A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04246500A (ja) * 1991-01-31 1992-09-02 Showa Tansan Kk ジンコウ木より芳香性有機質成分の抽出分離法
US5466453A (en) * 1992-04-02 1995-11-14 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Method for improving the taste of pine extract, and orally administrable product obtained thereby
WO2010098440A1 (ja) * 2009-02-26 2010-09-02 日本かおり研究所株式会社 高モノテルペン成分含有精油、その製造方法および当該精油を用いた環境汚染物質浄化方法
JP2011174021A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Japan Aroma Laboratory Co Ltd 芳香組成物およびこれを利用した芳香剤、消臭剤並びに抗菌剤
CN108467788A (zh) * 2018-05-07 2018-08-31 佛山职业技术学院 一种超临界萃取香樟精油的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04246500A (ja) * 1991-01-31 1992-09-02 Showa Tansan Kk ジンコウ木より芳香性有機質成分の抽出分離法
US5466453A (en) * 1992-04-02 1995-11-14 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Method for improving the taste of pine extract, and orally administrable product obtained thereby
WO2010098440A1 (ja) * 2009-02-26 2010-09-02 日本かおり研究所株式会社 高モノテルペン成分含有精油、その製造方法および当該精油を用いた環境汚染物質浄化方法
JP5508388B2 (ja) * 2009-02-26 2014-05-28 エステー株式会社 高モノテルペン成分含有精油、その製造方法および当該精油を用いた環境汚染物質浄化方法
JP2011174021A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Japan Aroma Laboratory Co Ltd 芳香組成物およびこれを利用した芳香剤、消臭剤並びに抗菌剤
CN108467788A (zh) * 2018-05-07 2018-08-31 佛山职业技术学院 一种超临界萃取香樟精油的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0616821B1 (en) Fragrance extraction
US5002784A (en) Microwave-assisted natural products extraction
Adams Cedar wood oil—Analyses and properties
CA1130988A (en) Process for extractive treatment of vegetable and animal substances
Eller et al. Supercritical carbon dioxide extraction of cedarwood oil: a study of extraction parameters and oil characteristics
JPS6389595A (ja) ホップから有用な非極性含有物を抽出するための方法
Younis et al. Extraction and identification of chemical constituents of the essential oil of Rosa species
US10214711B2 (en) Fractionation of hop oils using liquid and supercritical carbon dioxide
JPS62172096A (ja) 針葉樹精油の抽出法
Nori‐Shargh et al. Chemical composition of the essential oil of Tanacetum polycephalum (Schultz Bip. ssp. heterophyllum)
Hamilton-Kemp et al. Volatile compounds from Triticum aestivum
Ozek et al. Supercritical CO2 extraction of volatile components from leaves of Laurus nobilis L
Dunford et al. Effect of age on the distribution of oil in Eastern redcedar tree segments
Katsiotis et al. Composition of the essential oils from leaves of various Humulus lupulus L. cultivars
CN109135927B (zh) 花朵精油提取方法
JPH10165099A (ja) アロマ含有ガスの改質方法
Julkunen-Tiitto et al. Further studies on drying willow (Salix) twigs: the effect of low drying temperature on labile phenolics
Rout et al. Adsorptive recovery of high value essential oil from kewda (Pandanus fascicularis Lam) distillation condensate
Povh et al. Extraction of essential oil and oleoresin from chamomile (Chamomila recutita [L.] Rauschert) by steam distillation and extraction with organic solvents: a process design approach
JPS6383198A (ja) イリス精油の抽出分離法
CN1127778A (zh) 烟草净油及其制备方法
US20230174891A1 (en) Method for extracting odour from plant material in solid form
KR101140889B1 (ko) 녹차의 향취를 재현한 향료 조성물
Dobreva et al. On the subcritical extraction of Rosa damascena Mill.
Moretta Extraction and variation of the essential oil from Western Australian sandalwood (Santalum spicatum)