JPS62164822A - Pc鋼棒、鋼線の製造方法 - Google Patents

Pc鋼棒、鋼線の製造方法

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JPS62164822A
JPS62164822A JP468986A JP468986A JPS62164822A JP S62164822 A JPS62164822 A JP S62164822A JP 468986 A JP468986 A JP 468986A JP 468986 A JP468986 A JP 468986A JP S62164822 A JPS62164822 A JP S62164822A
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steel
wire
rolling
temperature
less
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JP468986A
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Takehiko Kato
加藤 猛彦
Yasuhiro Hosoki
細木 康博
Yoshiaki Yamada
山田 凱朗
Takaaki Yuzutori
柚鳥 登明
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はpc鋼捧、鋼線の製造方法に係り、特に靭性に
優れ、リラクセーションロスの少ないPC鋼捧、鋼線の
安価な製造方法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする問題点)一般に、線
材は、鋼片を加熱炉で加熱した後。
粗圧延列、中間圧延列及び仕上圧延列の各圧延列にて圧
延し、次いで1強制冷却した後、巻取機にてリング状に
巻取ることにより製造される。
従来、このような圧延列において高強度線材を得る方法
としては、例えば、C−3L−C−3L−系鋼にTi及
びBを添加し、この鋼を通常圧延して、Bによる焼入れ
性向上効果を確保し、この圧延後に焼入れを行う方法(
特公昭56−18052号)や、C−S i −Mn 
−Cr −Mo系鋼又はC−3i −Mn −Cr −
B系鋼を低温圧延し、圧延後、700℃以下で巻取り、
調整冷却する方法(特公昭59−40207号及び特公
昭59−40208号)等が知られており、かかる方法
によってマルテンサイト組織を有する線材を得ることが
でき。
る。
しかし、このような方法では、−塔高強度は得られるも
のの、靭性やリラクセーションロスが多く、pc鋼捧、
鋼線に要求される特性を満たすことは困難である。
そこで、上記特性を向上させるために、コイル状又は棒
状に熱間圧延された鋼棒、鋼線を再度850〜950℃
のオーステナイト域まで加熱し、一定時間保持後、水中
又はその他の冷却媒体中に浸漬冷却することにより焼入
れし、引続き100〜5oO℃で焼もどしを行う方法が
とられている。
しかしながら、この方法は、圧延後に焼入れ焼もどし処
理を行う必要があるために、経済的でなく、加えて靭性
やリラクセーションロス等の特性も期待する程向上され
ないという欠点があった。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し。
工程省略したプロセスで、しかも靭性が優れリラクセー
ションロスの少ないPC鋼捧、鋼線を安価に製造できる
方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明者らは、上記した方法
とは異なる観点に立脚し、C,Si及びMnを主要合金
成分とするB無添加鋼を用いて高強度高靭性線材からp
c鋼棒、鋼線を製造する方法について鋭意研究した結果
、上記した圧延ラインにおいて、圧延中の線材を所定温
度以下に強制冷却して低温圧延を行い、しかも、仕上圧
延列の入側温度と出側温度とを規制すると共に、圧延後
の予備冷却温度を750℃以上に規制し、かかる圧延後
に水焼入れを行うことによって、非常に微細な組織を有
して、高強度高靭性を有する線材を得ることができるこ
とを見出し1次いでその線材に冷間加工を行い、矯正又
は矯正後、ブルーインクを行うことにより、靭性及びリ
ラクセーション特性の共に優れたPC鋼棒、鋼線を得る
ことを見出して、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明に係るpcm棒、鋼線の製造方法は、
C:0.05〜0.50%、Si:0.10〜2.5%
及びMn:0.5〜2.5%を含有する鋼を熱間圧延す
るに際して、圧延中の該線材を強制冷却して、粗列、中
間列及び仕上圧延列における線材温度を1000℃以下
に保持すると共に、仕上圧延列入側温度を800〜90
0℃とし、且つ。
仕上圧延温度を960℃以下として、圧延後750〜8
50℃に予備冷却し、リング状に巻取った後、直ちに水
焼入れし、次いで断面減少率で10%未満4%以上の冷
間加工を行い、その後矯正加工又は矯正加工後、ブルー
インクを行うことを特徴とするものである。
以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
先ず1本発明における鋼の化学成分の限定理由について
説明する。
Cは、鋼強度を確保するために、少なくとも0.05%
を添加することが必要である。しかし、過多に添加する
ときは、鋼の靭性の劣化を招き、また、水焼入れの際に
焼割れを生じるので、添加量の上限を0.50%とする
SLは、脱酸剤として添加されると共に、固溶強化元素
として作用するので、強度の向上に有効であり、少なく
とも0.10%を添加する必要がある。しかし、過多に
添加するときは、靭性を劣化させるのみならず、経済的
にも不利であるので、その上限は2.5%とする。
Mnは、焼入れ性を向上させ1強度の上昇にも効果があ
り、0.5%以上を添加する。反面、過剰に添加すると
、その効果が飽和し、しかも、偏析等も発生しやすくな
るので、添加量の上限、は2゜5%とする。
また、本発明において用いる鋼は、脱酸剤として通常の
キルド鋼に添加される程度のAQを含有してもよく、そ
の含有量は、通常、0.1%以下が望ましい。
なお、本発明においては、上記した元素に加えてNb、
V及びTiよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭
窒化物生成元素を必要に応じて鋼に添加することができ
る。
Nb、V及びTiは、いずれも微細な炭窒化物を生成し
て、オーステナイトの未再結晶域を拡大し、圧延後の結
晶粒の微細化に効果がある。かかる効果を有効に発揮さ
せるために、これらの元素はそれぞれについて0.01
%を添加する必要がある。しかし、過多に添加しても、
効果が飽和して、経済的に不利であるので、添加量の上
限はそれぞれの元素について0.2%とする。
更に、本発明においては、Cr、Cu及びNiよりなる
群から選ばれる少なくとも1種の強度向上性元素を必要
に応じて鋼に添加することができる。
Crは、焼入れ性を向上させ1強度の上昇に有効であり
、かかる効果を得るためには、少なくとも0.10%を
添加することが必要である。しかし、2.0%を超えて
過多に添加すると、鋼の靭性を著しく劣化させ、しかも
、経済的にも不利である。
Niは、焼入れ性、強度、靭性及び耐候性の改善に有効
であり、0.10%以上を添加する。しかし、高価な元
素であるので、その添加量の上限を2.0%とする。
Cut強度、靭性及び耐候性の改善に効果があり、少な
くとも0.01%を添加するが、しかし、過多に添加す
ると、鋼塊を分塊する際に熱間割れを起こすことがある
ので、添加量の上限は1.0%とする。
上記炭窒化物生成性元素は単独で又は複合添加してもよ
く、また、上記強度向上性元素も単独で又は複合添加し
てもよい、更に、炭窒化物生成性元素と強度向上性元素
とを併用して添加することもできる。
本発明の方法において用いる鋼は、不純物としてP、S
及びNを含有することが許容される。Pは偏析を生じや
すい元素であるので、その含有量は0.012%以下と
するのが望ましい。Sは鋼中で硫化物系介在物を生成し
、線材の二次加工性を阻害するので、0.005%以下
の含有量とするのが好ましい。また、Nは時効しやすく
、鋼棒や鋼線の延性に有害であるので、その含有量を0
゜035%以下とするのがよい。
次に、本発明によるPC鋼棒、鋼線の製造方法について
説明する。
本発明による方法は、上記したような化学成分組成を有
する鋼を熱間圧延するに際して、圧延中のオーステナイ
ト結晶粒の微細化を図り、線材の靭性を向上させるため
に、圧延中の線材を強制的に冷却して低温圧延を行い、
しかも、圧延後に水中にて焼入れし、次いで伸線加工に
よりサイジング後、直線矯正を行うか、又は直線矯正後
ブルーインク処理を行い、靭性に優れ、かつ、リラクセ
ーションロスの少ないPC鋼捧、鋼線を得るのである。
詳細には、本発明の方法においては、熱間圧延中の線材
温度を1000℃以下に保持し、このように、圧延温度
を通常の圧延におけるよりも低く抑えて、所謂低温圧延
を行うために、線材の圧延ライン中に1例えば、中間圧
延列と仕上圧延列との間に高圧水噴射ノズルを備えた箱
型冷却装置を設置し、この冷却装置により仕上圧延列入
側温度を800〜900℃の範囲に冷却することにより
、仕上圧延出口での温度を960℃以下に抑える。
更に、仕上圧延列と巻取機との間で予備冷却を行って、
線材を750〜850℃の範囲の温度でリング状に巻取
った後、直ちに水中にて急冷して水焼入れを行って、線
材を微細な組織よりなる焼入れ組織に変態させ、次いで
サイジング及びリラクセーションロス減少のため減面率
で10%未満4%以上の軽伸線を行い、直線矯正を実施
するか又は直線矯正後、リラクセーションロスを更に向
上するため200〜450℃でブルーインクを行い、靭
性に優れ、リラクセーションロスの少ないPC鋼捧、鋼
線を得るのである。
以下に本発明方法における圧延、冷却条件及び加工条件
について説明する。
本発明の方法においては、熱間圧延中に線材温度を10
00℃以下にし、且つ、仕上圧延入側温度を800〜9
00℃、仕上出口温度を960℃以下とすることによっ
て、圧延中のオーステナイト粒の再結晶と成長を効果的
に阻止し、かくして、オーステナイト粒度にして25μ
I以下、好ましくは22μm以下(ASTMNa8)の
微細粒を得ることが必要である。
仕上出口温度が960’Cを超えるときは、後述するよ
うに、その後の予備冷却の許容される範囲で最大の冷却
条件(巻取目標温度750℃)を採用しても、オーステ
ナイト粒は20μmを超える大きさとなる。すなわち、
仕上出口温度として960℃以下を目標とした場合、仕
上入側温度が900℃を超えると、仕上出口で960℃
を超えることになり、目標値を満足しない、また、仕上
入側温度が800℃以下であるときは、仕上圧延列での
圧延に際して、材料の変形抵抗が大きくなるため、圧延
材のモーター負荷が増大し、製造費用の増大を招くと共
に、材料先端が仕上圧延機ロールにうまく噛み込まれな
くなり、ロール破損やミスロールの危険が増すため、8
00℃以下の仕上入側温度は避けるべきである。
本発明の方法においては、上記のような仕上圧延後、線
材を巻取るまでの間に予備冷却を施し、線材を750〜
850”Cの範囲の温度に冷却し、この後、巻取機にて
リング状に巻取る。
この予備冷却によって、仕上後のオーステナイト粒の成
長を阻止すると共に、後述するように、組織としてフェ
ライト・マルテンサイト主体組織又はフェライト・マル
テンサイト・ベイナイト三相組織を得る場合には、この
予備冷却の間にフェライトを析出させるのである。巻取
温度が850℃を超えるときは、仕上圧延の後、巻取の
間にオーステナイト粒が成長し、前記した20μm以下
の結晶粒を達成できなくなる。一方、巻取温度が750
℃より低いときは、水焼入れの後の線材特性、具体的に
は絞り、伸び等の靭性値が劣化すると共に、バラツキが
大きい。
巻取温度が低いときに、上記したような弊害が生じるの
は、線材表面が適冷されると、水焼入れに際して内部ひ
ずみが大きくなることによるとみられる。すなわち、圧
延終了温度から750℃以下の温度まで急冷しすぎると
、線材の表面と中心部の温度差が著しく大きくなり、最
終冷却時には表面部から変態が開始されて中心部へと進
行することとなり、冷却後の線材の断面内の不均一性を
増す原因となる。
なお、断面不均一を生じた線材は、低温焼鈍によって均
一化を図り、延性を回復することもできるが、冷却まま
で均一な線材を得ることが望ましいので、本発明の方法
においては、予備冷却の温度は750℃を下限とする。
一方、より厳密に断面内において均一性が要求される場
合には、最終冷却前に短時間保定を行い、予備冷却後の
線材の断面内温度分布を均一化することもできる。
本発明の方法によれば、上記のように、750〜850
℃の温度で線材をリング状に巻取った後、直ちに水中で
水焼入れを行うことにより、非常に微細なマルテンサイ
ト組織、フェライト・マルテンサイト組織或いはフェラ
イト・マルテンサイト・ベイナイト組織への変態が生じ
、かくして、高強度と高靭性とを兼ね備えた線材を得る
ことができる。
次いで、この線材をPC鋼捧、鋼線として供するために
、まずサイジングど加工硬化による降伏点上昇によるリ
ラクセーションロスの改善を目的として伸線を行う、但
し、この場合の減面率としては10%未満4%以上の軽
伸線でなければならない。10%以上の加工では降伏点
上昇によるリラクセーションロスの減少効果が著しいが
、一方、本発明におけるようなマルテンサイト主体組織
の場合、伸線加工率が大きいと伸び値、特に均−伸びの
値が大幅に劣化するため、加工率は10%未満にとどめ
るべきである。またサイジングという目的から4%未満
の加工率では未加工の部分が残る恐れがあり、好ましく
ない。
伸線に引き続いて矯正加工を実施するが、異形棒の場合
には伸線に引き続いてインデント加工を行い、矯正を行
うが、この矯正はPCC鋼棒鋼線としての直線性を具備
させるのに必要である。伸線→矯正ままでも、本発明法
の場合、リラクセーションロスは小さいが、更にリラク
セーションロスの小さいPC鋼棒、鋼線が望まれる時は
、矯正加工に引続いて200〜450℃の温度域での短
時間ブルーインク処理を実施する。ブルーインク時の温
度を200〜450℃にした理由は、200℃未満では
りラクセーションロスの減少効果が少なく、また450
’Cを超えると強度が低下しPC鋼棒、鋼線としての規
格を満たさないからである。なお、ブルーインク処理が
ない場合でも矯正加工、例えば1回転矯正などを採用す
る場合、線速、線径、回転矯正量などにより異るが、矯
正加工により線温が上昇し、線温としては100〜18
0℃位になり、矯正中にある程度の低温ブルーインク効
果が得られ、矯正ままでもリラクセーションロスが充分
規格を満足している。
更に本発明の方法においては、圧延開始直前の鋼片の温
度を800〜950℃に低温加熱し、引続いて上記した
ように低温圧延を実施することによって、圧延開始前の
オーステナイト粒自体がより細かいため、更に一層のオ
ーステナイト粒の微細化を図ることができ、かくして、
靭性が一層向上したPC鋼棒、鋼線を得ることができる
。また、使用する鋼片として、溶銑予備処理を実施した
場合、不純物元素としてのP及びSを著しく低減するこ
とができ、かかる鋼片を用いて、本発明の方法に従って
低温圧延、水焼入れを行なえば、P及びS量が通常の範
囲にある鋼片を用いる場合に比べて、一層、靭性の高い
PC鋼線、鋼棒を得ることができ、更には、特性面では
耐遅れ破壊性が高いPC鋼線、鋼棒を得ることができる
以上のように1本発明の方法においては、B無添加鋼を
低温圧延することにより、オーステナイト粒の微細化を
図り、仕上圧延後の冷却過程において完全マルテンサイ
ト又はフェライト・マルテンサイト又はフェライト・マ
ルテンサイト・ベイナイト組織を得、かくして、pc用
高強度高靭性線材を得ることができる。かかる線材によ
れば、二次加工を大幅に省略して、従来の焼入れ焼戻し
処理品と同等又はそれ以上の高強度部品に加工すること
ができる。例えば、従来の線材によれば、所要の高強度
を得るために、焼入れ焼戻しの熱処理を行って製造する
pc鋼鋼棒鋼線の場合、本発明の方法による線材を用い
る場合は、熱延ままの線材を軽度の伸線加工を施し、所
定の寸法にした後、直線矯正、又は直線矯正し処理を施
すのみで、引張強さとして100〜200kgf/mm
”で靭性、リラクセーションロスの少ないPC鋼棒、鋼
線を容易に得ることができる。
(実施例) 第1表に示す化学成分の鋼に対し、同表に示す条件で圧
延を行い、リング状に巻取った後、直ちに水焼入れし、
これらの直接焼入れ線材(本発明線材A−F及び比較線
材G〜工)の機械的性質、粒度及び組織を調べた。その
結果を同表に示す。
なお、比較線材Iは、870’Cで8分間オーステナイ
ト化後、水焼入れした再加熱焼入れ線材である。
第1表かられかるように、同一強度で比較した場合1例
えば鋼Aと鋼重を比較した場合9本発明線材Aは直接焼
入れのままで既に比較鋼Iより伸び、絞りなどの靭性が
優れており、結晶粒度も20μmと極細粒である。特に
、本発明線材りでは、微細化元素Nbの添加によりオー
ステナイト粒が15 μm(ASTMkg、5)へと細
粒化しており、更にE、Fについては鋼片加熱温度をそ
れぞれ800℃、810℃と低温にしたため、オーステ
ナイト粒がそれぞれ12μm、10μm(A S TM
NQIO)へと極細粒化している。なお、比較線材G、
Hは組成的にはり、Eと同じであるが、Gの場合1巻取
温度を730℃としたもので、一方。
■(の場合は仕上列入口温度が940°Cと高く更に仕
上列出口温度も990℃と高くしたものである。
Gの場合、引張強さが低下しているうえに、伸び。
絞りも大幅に低下し、且つバラツキも大きい。また、H
の場合、結晶粒が30μmと粗くなり、しかも伸び、絞
りの値も本発明線材りに比べ低下している。
次に、本発明線直接焼入線材A、B、F(2相組織)と
比較再加熱焼入線材工(マルテンサイト組織)からPC
鋼棒を製造した場合の冷間加工率とブルーインク条件が
PCC鋼棒各種特性に及ぼす影響を第2表に示す。
すなわち1本発明@A、B、Fの場合、圧延後。
酸洗、潤滑処理後、A、Fの場合は直径9.5φから9
.1φ(減面率8%)へ、Bの場合は直径10.0φか
ら9.1φ(減面率17%)へ伸線を行い、引続きイン
デント加工、直線矯正を行った。
更にこれに加えて150〜500℃でのブルーインクを
実施した工程についても調査した。一方、比較鋼重の場
合、これを870℃で8分間オーステナイト域に加熱し
、引続き水中に急冷して、水焼入れ後、酸洗、潤滑処理
し、次いで、直径9゜5φから9.1φ(減面率8%)
へ伸線を行い、引続きインデント加工、直線矯正を行い
、一部のものについては350℃でのブルーインクを実
施した。このようにして得られた各PCC鋼棒特性と重
連のpc鋼棒製造工程を第2表に示す。
第2表に示す如く、本発明方法の場合、靭性、リラクセ
ーション値において非常に優れた特性を有しており、P
C鋼鋼棒非常に有利に適用することができる。
以下、第2表に示す例について詳細に説明する。
第2表の工程別記号(イ)〜(ニ)は引抜きインデント
、直線矯正の工程によるもので、(ホ)〜(ヌ)は引抜
きインデント、直線矯正、ブルーインク工程によるもの
である。本発明法(イ)と比較法(ハ)の場合、引抜加
工率が高くなると1本例の場合、両者とも全伸びは規格
(EQ≧5%)を満足しているが、均−伸びについては
、(ハ)の場合は低下する。pc鋼棒の場合、均−伸び
のJIS規格は存在しないが、均−伸びの値で通常は1
%以上位が要求されており、均−伸びの値がこれ以下の
場合、PC鋼棒緊張時やポールに製作後、ポール打込時
にpc鋼鋼棒破断が懸念される。更に本発明法(ロ)で
は(イ)に比べ均−伸び、リラクセーションロスともに
優れている。これは直接焼入材の段階で鋼Aに比べ鋼F
の靭性が優れ、結晶粒が微細なことが寄与しているから
である。本発明法(イ)。
(ロ)の場合、比較法(ニ)に比べ均−伸び、絞り、リ
ラクセーションロスの面において優れた値を示す。
次に本発明法(ホ)、(へ)と比較法(ト)、(チ)の
場合は、ブルーインク温度の影響をみたものであるが、
(ト)の場合、均−伸び、リラクセーションロスともに
ブルーインクのない場合とほぼ同等の値を示し、ブルー
インクの効果が認められない。
一方、(チ)の場合、ブルーインクの温度が高すぎるた
め、過時効現象を示し、TSの低下を招き好ましくない
。本発明法(ホ)、(へ)ではブルーインクのない場合
に比ペリラクセージョンロスの値が大幅に改善されてい
る。更に比較法(ヌ)は、減面率の大きいものを350
℃でブルーインクした場合であるが、均−伸びの値が低
い。比較法(す)は従来法を示し、比較法(ニ)に比ベ
ブルーインクすることにより、リラクセーションロスが
改善されているが、本発明法(ホ)、(へ)に比べると
均−伸び、リラクセーションロスはやはり本発明法の法
が優れていると云える。本発明法(イ)、(ロ)、(ホ
)、(へ)の場合、2相組織で初析フェライトが存在し
てもリラクセーションロスが少ないのは、フェライト中
に固溶C量が多く、転位の移動を防止するからであると
考えられる。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明は、靭性が優れリラクセーシ
ョンロスの少ないPC鋼鋼棒鋼線の製造を可能ならしむ
るものであり、かつ、熱間圧延後、直接焼入れを利用す
るものであるから、圧延後の焼入れ焼戻し処理工程を省
略化でき、従来の再加熱焼入れに比べ大幅にコストダウ
ンできるメリットがあり、したがって、本発明法は、従
来得られなかった優れた性質を具備したPCR棒、鋼線
をより経済的に製造可能とした工業上極めて優れた方法
と云える。
【図面の簡単な説明】
第1図は高温リラクセーシコンテストにおけるヒートパ
ターンを示す図である。 第1図 180°C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で(以下、同じ)、C:0.05〜0.5
    0%、Si:0.10〜2.5%及びMn:0.5〜2
    .5%を含有する鋼を熱間圧延するに際して、圧延中の
    該線材を強制冷却して、粗列、中間列及び仕上圧延列に
    おける線材温度を1000℃以下に保持すると共に、仕
    上圧延列入側温度を800〜900℃とし、且つ、仕上
    圧延温度を960℃以下として、圧延後750〜850
    ℃に予備冷却し、リング状に巻取った後、直ちに水焼入
    れし、次いで断面減少率で10%未満4%以上の冷間加
    工を行い、その後矯正加工を行うことを特徴とするPC
    鋼棒、鋼線の製造方法。
  2. (2)C:0.05〜0.50%、Si:0.10〜2
    .5%及びMn:0.5〜2.5%を含有する鋼を熱間
    圧延するに際して、圧延中の該線材を強制冷却して、粗
    列、中間列及び仕上圧延列における線材温度を1000
    ℃以下に保持すると共に、仕上圧延列入側温度を800
    〜900℃とし、且つ、仕上圧延温度を960℃以下と
    して、圧延後750〜850℃に予備冷却し、リング状
    に巻取った後、直ちに水焼入れし、次いで断面減少率で
    10%未満4%以上の冷間加工を行い、その後矯正加工
    を行い、更に200〜450℃の温度範囲でブルーイン
    クを行うことを特徴とするPC鋼棒、鋼線の製造方法。
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