JPS62161493A - クラツクの補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分腎〉 本発明は、各種機械部品に発生したクラックを補修して
機械部品の再使用を可能とするクラックの補修方法に関
し、特に振動や衝撃荷重が加わるドロップハンマのピス
トンロッドに対して好適である。

〈従来の技術〉 ドロップハンマのピストンロッドには、反復して大きな
振動や衝撃が加わるため、定期的な点検を行ってクラッ
クの発生等の異常を発見し、必要に応じて補修や部品交
換を行い、稼動中に事故が起こらないように配慮してい
る。

通常、ドロップハンマのピストンロッドには高価な材料
が使用されろため、可能な限り補修を行って再使用する
ようにしており、従来ではクラックの発生があった場合
にはこのクラックの部分を取り除いて滑らかな凹面に研
摩し、再使用に当って応力集中が起こるのを防止してい
る。

〈発明が解決しようとする間躍点〉 従来のクラックの補修方法では単にクラックの部分を滑
らかに削り取って研摩するだけのため、断面二次係数が
小さくなってこの部分が再クラックの基点となり、損傷
事故を誘発する原因となっている。

本発明はかかる機械部品に発生するクラックに対してな
されていた従来の補修方法におけろ上述し氏不具合に鑑
み、クラックに対して完全な復旧をなし得る新規な補修
方法を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明によるクラックの補修方法は、補修対９物にクラ
ックが発生した場合、前記補修対象物から前記クラック
が発生した部分を取り除き、ここに前記補修対象物の材
質より高延性で低硬度の溶接材を下盛り溶接した後、更
にその上に前記補修対象物と同等の性質を有する溶接材
を肉盛り溶接したのち、熱処理を施して元の形状に仕上
げ加工を行うようにしたことを特徴とするものである。

く作　　　用〉 補修対象物のクラックを除去した箇所に溶接材が肉盛さ
れて元の形状に修復されており、断面二次係数の低下が
ない。二種顕の溶接材を用いて補修対象物とこれら溶接
材との剥離等が防止されている。

〈実　施　例〉 、本発明によるクラックの補修方法をドロンプハンマの
ピストンロッドに応用した一実施例の作業手順を表す第
１図〜第４図に示すように、定期点検等によりクラック
１がピストンロッド２の表面に発見された場合（第１図
参照）、このクラック１の部分が完全に見えなくなるま
でピストンロッド２の一部を研削やガウジング等により
取り除き、除去部３を形成する（第２図参照）。次に、
この除去部３の表面にピストンロッド２の材質よりもね
ばり強い高延性で低硬度の溶接材、例えばＳＵＳ系溶液
溶接材盛り溶接して下地処理層４を形成しく第３図参照
）、更にこの下地処理層４に重ねてビス１−ンロνド２
と同等或は類似の特性を有する溶接材を肉盛り溶接して
肉盛り部５を形成する（第４図参照）。この時、一層毎
に肉盛り部５ををハンマー等で充分打ち鍛え、組織を細
密化することも有効である。

しかるのち、このピストンロッド２の肉盛り部５を充分
に熱処理（一般には規準）し、余肉部分を研削等により
削り取ってクラック発生前の元の形状に復元させる。

〈発明の効果〉 本発明のクラックの補修方法によると、クラックが発生
しても機械部品をほとんど元の状態に修復できろため、
高価な機械部品の反復使用が可能となってその寿命を延
長させることができろ。なお、先の実施例で延べたピス
トンロッドの場合、直径の１／４位に亙ってクラックが
発生したものでも、本発明方法による補修を行った場合
には何ら問題なく再使用できることを確認済みである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明をドロンプハンマのピストンロ
ッドに応用した一実施例の作業手順を表す作業工程図で
あり、図中の符号で１はクランク、２はピストンロッド
、３は除去部、４は下地処理層、５は肉盛り部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 補修対象物にクラックが発生した場合、前記補修対象物
   から前記クラックが発生した部分を取り除き、ここに前
   記補修対象物の材質より高延性で低硬度の溶接材を下盛
   り溶接し、更にその上に前記補修対象物と同等の性質を
   有する溶接材を肉盛り溶接したのち、熱処理を施して元
   の形状に仕上げ加工を行うようにしたことを特徴とする
   クラックの補修方法。