JPS6215846Y2 - - Google Patents

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JPS6215846Y2
JPS6215846Y2 JP10241080U JP10241080U JPS6215846Y2 JP S6215846 Y2 JPS6215846 Y2 JP S6215846Y2 JP 10241080 U JP10241080 U JP 10241080U JP 10241080 U JP10241080 U JP 10241080U JP S6215846 Y2 JPS6215846 Y2 JP S6215846Y2
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JP
Japan
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record
turntable
suction
trigger
brake
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JP10241080U
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ターンテーブル上にレコード盤を吸
着固定することができるようにしたレコードプレ
ーヤに関する。
従来のレコードプレーヤは、ターンテーブル上
に、例えば、ゴム製のシートを敷設し、このシー
ト上にレコード盤を載置するようにしているが、
単にこれだけのものでは、レコード盤に反りがあ
ると、該レコード盤の反り部分がシートに密着せ
ず、浮き上つた状態となる。そのため、この状態
でターンテーブルを回転させると針圧によつてレ
コード盤にたわみが生じ、該レコード盤が共振を
起して再生音に悪影響を及ぼすという不都合があ
つた。
本考案はこのような事情に着目してなされたも
ので、ターンテーブルの上面に吸気口を有したレ
コード盤吸着面を環状に形成するとともに、この
レコード盤吸着面の内、外周縁部にレコード盤に
密接するシーリングパツトを設け、前記吸気口に
連通させた吸引ポンプの吸引作用により前記レコ
ード盤を前記ターンテーブル上に吸着固定できる
ようにすることによつて、前述したレコード盤の
共振を有効に防止することができ、しかも、前記
ターンテーブル上にトリガノブを設けておき、該
ターンテーブル上に載置されるレコード盤を前記
シーリングパツト方向に押付けて前記トリガノブ
を下方に押圧操作した時にはじめて前記吸引ポン
プによる吸引作用が発動されるようにすることに
よつて、前述したレコード盤の吸着固定を簡単な
操作で失策なく確実に行なうことができるように
したレコードプレーヤを提供しようとするもので
ある。
以下、本考案の一実施例を第1図〜第6図を参
照して説明する。
プレーヤ本体1に設けられたモータ2から突出
させた回転軸3にターンテーブル4を装着してい
る。そして。このターンテーブル4の上面に吸気
口5,5を有した平滑なレコード盤吸着面6を、
該ターンテーブル4上に載置されるレコード盤7
の音溝刻設部7aに略対応させて環状に形成して
いる。また、このターンテーブル4のレコード盤
吸着面6の外周縁部及び内周縁部に環状のシーリ
ングパツト8,9を設けている。シーリングパツ
ト8,9は、例えば、ネオプレンやシリコンゴム
等の弾性材により形成された横断面舌片状のもの
である。そして、前記ターンテーブル4上にレコ
ード盤7を載置した場合に、外側のシーリングパ
ツト8がレコード盤7の周縁部7bの下面に、そ
して内側のシーリングパツト9がレコード盤7の
ラベル貼着部7c面あるいは無音溝部7d面にそ
れぞれ密接するようになつている。
そして、このターンテーブル4の吸気口5,5
を空気流通路11,11を介して該ターンテーブ
ル4の下面部に設けた吸引ポンプ12に連通させ
ている。吸引ポンプ12は、前記ターンテーブル
4の下面部たる固定壁13と可動壁14とに囲繞
され前記空気流通路11に連通する環状の空気室
15と、この空気室15の可動壁14を該空気室
15の容積が増大する方向に付勢するスプリング
16…と、このスプリング16…の付勢力に抗し
つつ前記可動壁14を前記空気室15の容積が減
少する方向に移動させ、所要位置において該可動
壁14及びスプリング16…を解放するポンプ作
動装置17とからなつており、一方空気流通路1
1,11はターンテーブル4の上面から下面に貫
通する単なる孔状のものである。
前記空気室15の可動壁14は、リング状の下
部吸引プレート18の上面外周部とリング状の上
部吸引プレート19の下面間にゴム材等製のシー
ルリング21を挾着し、このシールリング21の
外周縁部及び内周縁部を前記ターンテーブル4の
下面に気密に固着してなるもので、前記シールリ
ング21の弾性変形を利用して前記両吸引プレー
ト18,19を上、下方向に昇降させることがで
きるようになつている。
そして、前記下部吸引プレート18の上面内周
部に複数の下凹部22…を周方向に等角間隔をあ
けて形成するとともに、前記ターンテーブル4下
面の前記各下凹部22に対応する部位に上凹部2
3…をそれぞれ形成し、これら各上、下凹部2
3,22間に前記スプリング16を介装して前記
可動壁14を下方へ弾圧付勢している。一方、前
記ポンプ作動装置17は、前記空気室15の可動
壁14の下方に配設したカムプレート24と、こ
のカムプレート24と前記可動壁14との間に設
けられこのカムプレート24とターンテーブル4
との相対回動動作を前記可動壁14の昇降動作に
変換するカム機構25と、前記ターンテーブル4
の回転を規制するブレーキ機構26と、このブレ
ーキ機構26により回転規制を受けているターン
テーブル4に対して前記カムプレート25を相対
的に回動させるチヤージ機構27とを具備してな
る。前記カムプレート24は軸孔24bを有する
リング状のもので、その軸孔周縁部24cの下面
を、前記ターンテーブル4の下面に固着したカム
プレートベース28の係止鍔部28aに支持させ
て水平方向に回動できるようになつている。ま
た、前記カム機構25は、前記可動壁14の下部
吸引プレート18の下面に周方向に等間隔をあけ
て枢着され前記カムプレート24の上面に転接す
る複数のローラ31…と、前記カムプレート24
上面の前記ローラ31…に対応する部位に周方向
に沿つて形成したカム面32とを有してなる。こ
のカム面32は、谷部32aと、この谷部32a
に連続する斜面部32bと、この斜面部32bに
連続し隣接する谷部32aにまで延在する頂部3
2cとで1組をなすもので、このカム面26を複
数組周方向に連続させて形成している。また、前
記ブレーキ機構26は、プレーヤ本体1の上面に
マウントベース33を前記ターンテーブル4の下
方に位置させて配設し、このマウントベース33
の一端側上面に支持軸34を突設し、この支持軸
34にブレーキレバー35の基端部及びブレーキ
アーム36の基端部をそれぞれ独立に回動できる
ように枢着し、前記ブレーキアーム36の先端部
にブレーキ用アイドラ37を軸38を介して枢着
してなる。ブレーキレバー35は薄板状のもの
で、その先端部がターンテーブル4の外側にまで
延出しており、その延出端に操作用ノブ35aが
取着されている。また、このブレーキレバー35
は、前記マウントベース33から突出させたスト
ツパピン39による規制を受けて第4図に示すブ
レーキ解除位置aから第5図に示すブレーキ作動
位置bまでの範囲で自由に回動できるようになつ
ている。そして、このブレーキレバー35をブレ
ーキ解除位置aへ回動させた場合に前記マウント
ベース33に取着したモータ2用のスイツチ41
が該ブレーキレバー35に押圧されてON状態と
なり、このブレーキレバー35をブレーキ作動位
置bへ回動させた場合に前記スイツチ41が
OFF状態に切り換るようにしてある。また、ブ
レーキアーム36は、中央部に、前記ターンテー
ブル4のフランジ内周面4aとの間に該ターンテ
ーブル4の順回転方向Aに向つて拡開する楔形空
間42を形成する係止壁36aを有したもので、
この楔形空間41に前記ブレーキ用アイドラ37
が配されている。そして、このブレーキアーム3
6は、前記ストツパピン39による規制を受けて
第4図に示す待機位置から第5図に示す作動位置
までの範囲で自由に回動できるようになつてい
る。なお、前記アイドラ37の軸38が貫通する
ブレーキアーム36の軸孔36bは小判形に成形
されており、それによつて該アイドラ37が前記
軸38とともに前記係止壁36aに接離する方向
へ、つまり矢印B,C方向へ進退できるようにな
つている。また、このアイドラ37の軸38と前
記ブレーキレバー35の基端間に張設したスプリ
ング40によつて前記アイドラ37を前記係止壁
36a方向へ付勢するとともに、前記ブレーキア
ーム36を矢印E又はF方向へ回動付勢するよう
にしている。つまり、ブレーキレバー35がブレ
ーキ解除位置aにある場合には、前記スプリング
40の軸線が前記支持軸34の軸心よりも図中下
方に位置することとなり、前記ブレーキアーム3
6が矢印E方向に回動付勢される。逆に、ブレー
キレバー35がブレーキ作動位置bにある場合に
は、前記スプリング40の軸線が前記支持軸34
の軸心よりも図中上方に位置することとなり、前
記ブレーキアーム36が矢印F方向に回動付勢さ
れる。一方、チヤージ機構27は、前記マウント
ベース33の他端側に、案内スリツト43を穿設
し、このスリツト43内に第1、第2のスライド
軸44,45の下端部を該スリツト43の長手方
向にスライド自在にかつ抜出不能に貫通させ、こ
れら両スライド軸44,45の上半部分にチヤー
ジレバー46を支持させるとともに、前記第2の
スライド軸45の上端部にチヤージアーム47の
基端部を枢着し、このチヤージアーム47の先端
部にチヤージ用アイドラ48を軸49を介して枢
着してなる。案内スリツト43は前記ターンテー
ブル4の周方向に延びる細長なもので、その一端
に内径側へ折れ曲る屈曲部43aを有している。
また、前記チヤージレバー46は薄板状のもの
で、その先端部がターンテーブル4の外側にまで
延出しており、その延出端に操作用ノブ46aが
取着されている。そして、このチヤージレバー4
6は、前記案内スリツト43に案内されて、第4
図に示すチヤージ開始位置cから第6図に示すチ
ヤージ終了位置dまでの範囲で自由にスライドで
きるようになつており、スプリング51によつて
前記チヤージ開始位置c方向へ付勢されている。
また、チヤージアーム47は、中央部に、前記カ
ムプレート24の外周面との間にターンテーブル
4の逆回転方向Kに向つて拡開する楔形空間52
を形成する係止壁47aを有したもので、この楔
形空間52に前記チヤージ用アイドラ48が配さ
れている。なお、このアイドラ48の軸49が貫
通するチヤージアーム47の軸孔47bは小判形
に成形されており、それによつて該アイドラ48
が前記軸49とともに前記係止壁47aに接離す
る方向へ、つまり矢印H,I方向へ進退できるよ
うになつている。そして、このアイドラ48の軸
49と前記チヤージレバー46の基端間に張設し
たスプリング53によつて、前記アイドラ48を
前記係止壁47a方向に付勢するとともに、前記
チヤージアーム47を前記アイドラ48が前記カ
ムプレート24に接近する方向、つまり矢印J方
向に回動付勢している。また、前記チヤージレバ
ー46の基端には前記チヤージアーム47を第4
図に示す待機位置に係止するためのストツパ壁5
4を突設している。
また、前記ターンテーブル4上にトリガノブ5
5を表出させるとともに、該ターンテーブル4内
に前記吸引ポンプ12による吸引作用を一時的に
保留させておき前記トリガーノブ55が下方に押
圧された場合に前記保留状態を解除して前記吸引
ポンプ12による吸引作用を発動させるトリガ装
置56を設けている。トリガ装置56は、前記カ
ムプレートベース28の係止鍔部28aの所要個
所に穿設したキー収容孔57と、この係止鍔部2
8aの外周縁部上面に摺接するカムプレート24
の軸孔周縁部24cの下面に周方向に等角間隔を
あけて設けた複数の係合凹所58…と、前記ター
ンテーブル4の前記キー収容孔57に対応する部
位に上、下にスライド可能に貫着されその上端で
前記トリガノブ55を支持するとともに下端部を
前記カムプレート24の内側を通して前記キー収
容孔57内に挿入させたトリガシヤフト59と、
このトリガシヤフト59の下端に取着したトリガ
ロツクキー61と、前記トリガシヤフト59を上
方へ付勢して前記トリガロツクキー61を前記カ
ムプレート24の軸孔周縁部24cの下面に弾性
的に押付けるトリガロツクスプリング62とを具
備してなり、前記カムプレート24を前記ローラ
31がカム面32の頂部32cに達する位置まで
回動させた場合に、このカムプレート24の係合
凹所58…のいずれかと前記キー収容孔57とが
合致して前記トリガロツクキー61の上半部が前
記係合凹所58内に嵌入するようになつている。
トリガノブ55は押釦状のもので、前記トリガシ
ヤフト59の上端にビス63を介して高さ調節可
能に取付けられている。
次いで、このレコードプレーヤの作用を、ブレ
ーキレバー35がブレーキ解除位置aにあり、チ
ヤージレバー46がチヤージ開始位置cにある状
態から説明する。
第4図に示すようにブレーキレバー35がブレ
ーキ解除位置aにある場合には、スプリング40
の軸線が支持軸34の軸心よりも図中下方に位置
しているのでブレーキアーム36が矢印E方向へ
付勢されており、ブレーキ用アイドラ37がター
ンテーブル4から離れている。そして、モータ2
用のスイツチ41が該ブレーキレバー35に押圧
されてON状態にある。そのため、ターンテーブ
ル4は自在に回転できる状態にある。また、チヤ
ージレバー46がチヤージ開始位置cにある場合
には、チヤージレバー46の第1のスライド軸4
4が案内スリツト43の屈曲部43aに落込んで
おり、チヤージアーム47がチヤージレバー46
のストツパ壁54に係止されてチヤージ用アイド
ラ48がカムプレート24から離された状態にあ
る。そして、このカムプレート24は、前記可動
壁14の降下力によつてカム機構25のローラ3
1がカム面32の谷部32aに落下した位置に安
定保持されてターンテーブル4と一体に回転でき
る態勢にあり、吸引ポンプ12の空気室15は最
も容積の大きい状態にある。また、トリガ装置5
6の係合凹所58はキー収容孔57と合致しない
位置にあり、トリガロツクキー61は、このキー
収容孔57内に没入して待機している。
この状態から、第5図に示すように、ブレーキ
レバー35をブレーキ作動位置bまで回動操作す
ると、スプリング40の軸線が支持軸34の軸心
よりも図中上方に移行する。そのため、前記ブレ
ーキアーム36が該スプリング40によつて矢印
F方向に回動付勢されることとなり、ブレーキ用
アイドラ37がターンテーブル4のフランジ部内
周面4aに押付けられる。また、前記ブレーキレ
バー35が前記スイツチ41から離れ、該スイツ
チ41がOFF状態に切換つてモータ2への通電
を断つ。したがつて、ターンテーブル4が前記ブ
レーキ用アイドラ37の回転抵抗によつてスムー
ズに停止させられる。なお、この状態でターンテ
ーブル4を逆回転方向、つまり矢印K方向に回転
させようとすると、前記ブレーキ用アイドラ37
が、ブレーキアーム36の係止壁36aとターン
テーブル4のフランジ部内周面4a間に形成され
る楔形空間42内に配されかつ前記係止壁36a
方向に移動可能となつているところから、該ブレ
ーキ用アイドラ37が前記係止壁36aと前記内
周面4a間に強く喰込んで該ターンテーブル4の
矢印K方向への回転を阻止することになる。
次いで、この状態から、第6図に実線で示すよ
うに、チヤージレバー46をチヤージ開始位置c
から矢印K方向へ若干回動操作すると、チヤージ
レバー46の第1のスライド軸44が案内スリツ
ト43の屈曲部43aから脱出し該チヤージレバ
ー46全体が第2のスライド軸45を中心にして
矢印l方向に回動して該チヤージレバー46のス
トツパ壁54がチヤージアーム47から離れる。
そのため、該チヤージアーム47がスプリング5
1の付勢力によつて矢印J方向へ回動しチヤージ
用アイドラ48がカムプレート24の外周面24
aに押付けられる。
そして、この状態から前記チヤージレバー46
を矢印K方向へさらに回動させようとすると、前
記チヤージ用アイドラ48がチヤージアーム47
の係止壁47aとカムプレート24の外周面24
a間に形成される楔形空間52内に配されかつ前
記係止壁36a方向に移動可能となつているとこ
ろから、該チヤージ用アイドラ48が前記係止壁
47aと前記外周面24aとの間に強く喰込んで
該チヤージレバー46と前記カムプレート24と
が一体化することになる。したがつて、この位置
から前記チヤージレバー46を第6図に想像線で
示すチヤージ終了位置dまで回動操作することに
よつて前記カムプレート24をターンテーブル4
に対して矢印K方向に回動させることができる。
しかして、カムプレート24をターンテーブル4
に対して相対的に回動させると前記空気室15の
可動壁14に設けたローラ31が前記カム面32
の斜面部32bに案内されて上方へ押上げられ、
前記可動壁14がスプリング16の付勢力に抗し
つつ上昇して空気室15の容積が減少する。その
結果、この空気室15内の空気が空気流通路1
1,11を通して吸気口5,5から外部へ排出さ
れる。そして、前記チヤージレバー46が第6図
に想像線で示すチヤージ終了位置dに達した時に
前記ローラ31がカム面32の頂部32cに到り
前記空気室15の容積が最少となるとともに、前
記トリガ装置56の係合凹所58がキー収容孔5
7に合致し、該キー収容孔57内に没入待機して
いたトリガロツクキー61が上方へ突出して前記
係合凹所58内に嵌入して前記カムプレート24
をターンテーブル4に対して一時的に固定するこ
とになる。なお、この状態で、前記チヤージレバ
ー46から手を離すと、該チヤージレバー46は
前記スプリング51の付勢力によつて元のチヤー
ジ開始位置cに自己復帰する。この時には、前記
チヤージ用アイドラ48に前記楔形空間52の拡
開方向へ移動させようとする力が働くため該チヤ
ージ用アイドラ48は前記係止壁47aとカムプ
レート24の外周面24a間に喰込むことなく該
外周面24a上を転動することになる。
このような状態になつた時点で、第2図に示す
ようにターンテーブル4上にレコード盤7を載置
し、このレコード盤7をシーリングパツト8,9
に押付けると、該レコード盤7の下面によつて前
記トリガーノブ55が下方へ押下げられ、トリガ
装置56のトリガロツクキー61がキー収容孔5
7内に再び没入して前記カムプレート24が回動
自在な状態に解放される。そうすると、前記カム
面32の頂部32cに隣りの谷部32aに向けて
下り勾配をつけてあるところから前記ローラ3が
前記カムプレート24を回転させながら頂部32
cの勾配を下り、前記谷部32aに落込む。その
結果、前記空気室15の可動壁14がスプリング
16…の付勢力によつて急速に押し下げられ前記
空気室15の容積が一気に増大しようとする。そ
の結果、前記ターンテーブル4上の空気が吸気口
5,5及び空気流通路11,11を通して空気室
15内方向へ吸引されることとなり、前記レコー
ド盤7の下面とシーリングパツト8,9とによつ
て囲まれた閉空間内の気圧が減少し、前記レコー
ド盤7が金属面たるターンテーブル4のレコード
盤吸着面6に吸着されて、該レコード盤7とター
ンテーブル4とが強力に一体化される。
しかして、この状態からブレーキレバー35を
元のブレーキ解除位置aに戻してブレーキ用アイ
ドラ48をターンテーブル4の内周面4aから離
間させるとともに、スイツチ41をON状態に切
換えることによつてターンテーブル4が自在に回
転できることとなり、以後、通常の操作によつて
演奏を開始することができるものである。
以上、説明したように、本考案に係るレコード
プレーヤでは、ターンテーブル4の上面に吸気口
5,5を有したレコード盤吸着面6を環状に形成
するとともに、このレコード盤吸着面6の内、外
周縁部にレコード盤7に密接するシーリングパツ
ト8,9を設け、前記吸気口5,5に連通させた
吸引ポンプ12の吸引作用により前記レコード盤
7を前記ターンテーブル4上に吸着固定できるよ
うにしているので、レコード盤7の共振を有効に
防止して、透明度が高く安定性に富んだ優れた再
生音を得ることができるものである。しかも、前
記ターンテーブル4の上面にトリガノブ55を表
出させておくとともに、トリガ装置56によつて
吸引ポンプ12による吸引作用を一時的に保留さ
せておき、前記トリガノブ55がレコード盤7に
よつて下方へ押圧された場合に前記トリガ装置5
6による保留状態を解除して前記吸引ポンプ12
による吸引作用を発動させるようにしているの
で、ターンテーブル4上にレコード盤7を載置
し、このレコード盤7をシーリングパツト8,9
上に押付けた瞬間にタイミング良く吸引が開始さ
れて該レコード盤7を前記レコード盤吸着面6に
吸着されることになる。したがつて、例えば、レ
コード盤を単にシーリングパツト上に載置してお
いて他の格別な操作によつて吸引を開始させるよ
うな場合に比べて吸引開始直後におけるシーリン
グパツト部での空気漏れが少なく、レコード盤7
の吸着固定を確実かつ強固に行なうことができる
という利点がある。また、例えば、吸引開始直後
におけるシーリングパツト部での空気漏れを少な
くするために、一方の手でレコード盤をシーリン
グパツト上に押付けて他方の手でレバー等を操作
して吸引を開始させるようなものに比べて操作が
はるかに簡単であり使い勝手がよいという利点が
ある。
なお、シーリングパツト、吸気口、レコード盤
吸着面、空気流通路及び吸引ポンプの構成、並び
にトリガノブ及びトリガ装置の構成は前記のもの
に限られないのは勿論であり、例えば、第7図、
第8図に示すようなもの、あるいは第9図に示す
ようなものであつても前述したと同様な効果が得
られるものである。
すなわち、第7図、第8図に示す実施例は、タ
ーンテーブル4′の上面に凹陥部72をレコード
盤の音溝刻設部に対応させて環状に形成し、この
凹陥部72にガラス、セラミツク、金属等の硬質
材料により作られたリング部材73を嵌着し、こ
のリング部材73の上面をレコード盤吸着面6′
としている。そして、外側のシーリングパツト
8′と内側のシーリングパツト9′とを前記凹陥部
72の内面と前記リング部材73との間に介挿さ
れるシート部材74によつて一体化し、このシー
ト部材74の内面に複数本の溝75を放射状に形
成し、この溝75…と前記リング部材73の外面
とによつて吸気口5′‥を空気室15′に連通させ
るための空気流通路11′…を形成している。な
お吸気口5′…は、前記レコード盤吸着面5′の外
周縁部及び内周縁部にそれぞれ開口している。ま
た、この実施例における空気室15′は、ターン
テーブル4′に設けた透窓76…内に収容した吸
引コア77…と、この吸引コア77…の下側を受
ける吸引プレート78と、一側縁をこの吸引プレ
ート78と吸引コア77間に挾着させ、他側縁を
ターンテーブル4′の下面に固着した弾性材製の
シールリング79,79とによつて可動壁14′
を構成したものであり、前記吸引プレート78を
昇降させることによつて該空気室15′の容積が
変化するようになつている。また、この実施例に
おけるポンプ作動装置17′は、吸引プレート7
8の基端部下面に傾斜面80を設けると共に、こ
の吸引プレート78を案内する案内筒81の下端
に前記傾斜面80に対向する傾斜面82を有した
鍔部83を環状に突設している。そして、この両
傾斜面80,82間に、プレーヤ本体1′に設け
た進退機構に支持されて水平方向に移動する横棒
84,84を圧入することによつて前記吸引プレ
ート78を上昇させ、空気室15′の容積を減少
させるようにしている。そして、この実施例にお
けるトリガ装置56′は、前記案内筒81の周壁
下半部所要個所に穿設した切欠部85と、この切
欠部85内に基端部を枢着し先端部を前記案内筒
81の内側空間へ突出させた回動アーム86と、
この回動アーム86の基端部における案内筒81
の外側空間に臨む部位に設けた係止爪87と、前
記ターンテーブル4′に上、下にスライド可能に
貫着されその上端でトリガノブ55′を支持する
とともに下端部を前記回動アーム86の先端部に
連着したトリガシヤフト88と、このトリガシヤ
フト88を上方へ偏倚させることによつて、前記
回動アーム86を前記係止爪87が案内筒81の
外側へ突出しようとする方向へ回動付勢するトリ
ガロツクスプリング89とを具備してなる。
しかして、このような構成のものであれば、横
棒84,84を傾斜面80,82間に圧入して可
動壁14′を上昇させると、案内筒81の切欠部
85が外方に開口することとなり、回動アーム8
6が矢印l方向に回動して係止爪87が案内筒8
1の外周面から突出し第8図に示すように可動壁
14′の降下を阻止することになる。そして、こ
の状態でターンテーブル4′上にレコード盤を載
置し、このレコード盤をシーリングパツト8′,
9′に押付ければ、トリガノブ55′が下方に押圧
されて回動アーム86が矢印m方向へ回動し、係
止爪87が案内筒81の切欠部85内に没入して
前記可動壁14′が解放される。そのため、この
可動壁14′がスプリング16′の付勢力によつて
一気に降下しようとし、前述したと同様な吸引作
用が発動されてレコード盤がターンテーブル4′
上に吸着固定されるものである。
また、第9図に示す実施例は、ターンテーブル
4″に第1図〜第6図に示すと同様な吸気口5″、
レコード盤吸着面6″及びシーリングパツト8″,
9″を設けている。そして、この吸気口5″を空気
流通路11″を介してターンテーブル4″に配した
吸引ポンプ12″に連通させている。空気流通路
11″は、前記吸気口5″をターンテーブル4″の
下面に連通させる貫通孔91と、回転軸2″の周
囲に環状に形成した気密空間92と、この気密空
間92と前記貫通孔91とを連通させる内部導通
管93及び直線孔94と、前記気密空間92を前
記吸引ポンプ12″に連通させる外部導通管95
とを具備してなる。そして、この空気流通路1
1″の途中、つまり前記内部導通管93と前記直
線孔94との間にトリガ装置56″を設けてい
る。トリガ装置56″は、前記直線孔94に連通
する弁座96と、前記内部導通管93に連通し前
記弁座96方向に進退可能な弁体97と、この弁
体97を前記弁座96に押付けて前記直線孔94
と内部導通管93との間の空気の流通を遮断させ
るトリガスプリング98と、中央部をターンテー
ブル4″に枢支され一方の回動端を前記弁体97
に連接するとともに他方の回動端をトリガノブ5
5″としてターンテーブル4″上に延出させた回動
レバー99とを具備してなる。
しかして、このような構成のものであれば、吸
引ポンプ12″を作動させて外部導通管93、気
密空間92及び直線孔94内の気圧を低下させて
おき、ターンテーブル4″上に載置したレコード
盤をシーリングパツト8″,9″に押付ければ、ト
リガノブ55″が下方に押圧されて回動レバー9
9が矢印n方向に回動し、弁体97が弁座96か
ら離れて直線孔94と内部導通管93とが連通状
態となり、前記吸引ポンプ12″による吸引作用
が吸気口5″にまで及んで前記レコード盤がター
ンテーブル4″上に吸着固定されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の一実施例を示し、第
1図は平面図、第2図は第1図における−線
断面図、第3図は要部を示す分解した斜視図、第
4図、第5図、第6図は吸引ポンプを作動させる
ためのブレーキ機構及びチヤージ機構を示す作用
説明図である。第7図は本考案の他の実施例を示
す平面図、第8図は第7図における−線断面
図、第9図は本考案のさらに他の実施例を示す断
面図である。 1,1′……プレーヤ本体、4,4′,4″……
ターンテーブル、5,5′,5″……吸気口、6,
6′,6″……レコード盤吸着面、7……レコード
盤、8,8′,8″,9,9′,9″……シーリング
パツト、11,11′,11″……空気流通路、1
2,12′,12″……吸引ポンプ、55,5
5′,55″……トリガノブ、56,56′56″…
…トリガ装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ターンテーブルの上面に吸気口を有したレコー
    ド盤吸着面を、該ターンテーブル上に載置される
    レコード盤の音溝刻設部に略対応させて環状に形
    成し、このレコード盤吸着面の外周縁部及び内周
    縁部にレコード盤の下面に密接するシーリングパ
    ツトを環状に設け、前記吸気口を空気流通路を介
    して吸引ポンプに連通させたものであつて、前記
    ターンテーブルの上面に表出させたトリガノブ
    と、前記吸引ポンプによる吸引作用を一時的に保
    留させておき前記ターンテーブル上に載置される
    レコード盤が前記シーリングパツト方向に押付け
    られて前記トリガノブが該レコード盤により下方
    へ押圧された場合に前記保留状態を解除して前記
    吸引ポンプによる吸引作用を発動させるトリガ装
    置とを具備していることを特徴とするレコードプ
    レーヤ。
JP10241080U 1980-07-18 1980-07-18 Expired JPS6215846Y2 (ja)

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