JPS62153986A - 弾性回転体の製造方法及びその弾性回転体 - Google Patents

弾性回転体の製造方法及びその弾性回転体

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JPS62153986A
JPS62153986A JP60297211A JP29721185A JPS62153986A JP S62153986 A JPS62153986 A JP S62153986A JP 60297211 A JP60297211 A JP 60297211A JP 29721185 A JP29721185 A JP 29721185A JP S62153986 A JPS62153986 A JP S62153986A
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roller
resin
elastic
silicone rubber
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JP60297211A
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Sadayuki Sugama
定之 須釜
Tsukasa Kuge
司 久下
Masaaki Sakurai
正明 桜井
Michiro Shigenobu
重信 道郎
Masahiro Goto
正弘 後藤
Iichiro Yamamoto
山本 猪一郎
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Canon Inc
IST Corp Japan
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I S T KK
Canon Inc
IST Corp Japan
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    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般の弾性回転体に関し、特に表面樹脂層を
有する弾性回転体に関する。
本発明は製造方法及びそれによって得られた弾性回転体
に関するが、その利用は、事務機に最適であり、具体的
には、一般紙類搬送ローラ。
ベルト、#に有効なものに加熱定着用ローラ。
ベルトが挙げられる。
〔従来技術〕
従来、ゴム弾性体上に樹脂層を設けた弾性回転体は多く
提案されている。これらは、定着装置の分野で重要視さ
れているが、いずれも、弾性体層と樹脂層の密着性が低
く、使用時の耐久性、耐摩耗性に劣り、実用化はできる
ものの交換期間が短いものであった。
また、弾性層上に設けられる樹脂層は、弾性層の耐久温
度よりも高温で焼成しなければ、耐摩耗性に優れた特性
が得られないので、総合的な弾性力と耐摩耗性を十分満
足したものが提供できていない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、新規な弾性回転体の製造方法及びその
弾性回転体を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、弾性体層に対して高温加熱を
与えることなく、効率よく樹脂表面層を焼成できる弾性
回転体の製造方法を提供し、その結果書られる弾性回転
体で、弾性体層の材質の選択範囲が広げられると共に十
分な弾性と耐摩耗性を奏することができる弾性回転体を
提供することである。
〔発明の概要〕
本発明は、製造方法及びそれによって得られる弾性回転
体であるが、上記目的を達成するために、弾性体層表面
に誘電加熱エネルギーを反射する金属材料を分散するか
又は層状に形成し、この金属材料を介して弾性体層に樹
脂表面層を低酸素儂度雰囲気中で誘電加熱することに基
本的特徴を有する。
これによって弾性体層には誘電加熱エネルギーがあまり
又は全く達しないので弾性体層を低温状態に保持できる
と共に、樹脂層においては誘電加熱エネルギーを急激に
且つ効率よく与えることが同時に樹脂材の花度を高めて
、表面性を向上すると共に密着性を向りできる。
〔実施例〕
本発明の製造方法を採用した製造方法の実施例を以下行
程順に挙げる。
(I)  芯金として、表面をサンドブラスト処理して
脱脂・乾燥させた鉄芯金を用意し、(II )  予め
シリコーンゴム材料と導電性の酸化アルミニウム、酸化
チタン、酸化ニッケル等の金属酸化物をシリコーンゴム
材料100重量部に対して20〜45重量部を混合して
なるシリコーンゴムシートを鉄芯全土にプライマーを塗
布した後に巻き付はシリコーンゴムローラとする。
コノ際、シリコーンゴムシートの上層よりも下層側に金
属酸化物は集中するので、巻き付ケる時のシリコーンゴ
ムシートは、下層側を表面とし−E層をブライマー側に
して鉄芯金−ヒに設ける。
(m)  この後、シリコーンゴムローラを170°C
で30分間プレス加硫し、次いで200℃で1時間2次
加硫をして弾性をもたせる。
(IV)  次に加硫後のシリコーンゴムローラの表面
を研磨して中央部が両端部に対して100用程度の逆ク
ラウン量をもつようにテーパを形成する。この時シリコ
ーンゴムローラ表面のゴム分を除去するので、集中して
いる金属酸化物が表面に多量に存在したシリコーンゴム
ローラとなる。
(V)  続いて、このシリコーンゴムローラ表面に弗
素樹脂のディスパージョンをスプレー又はローラによっ
て塗布しく弗素樹脂の厚みをローラ全体にわたって同等
のものにする)、室温下でわずかに乾燥する。
(VT)  そして、乾燥後のローラを誘電加熱用の容
器内に入れ、容器内を酸化還元雰囲気中とすべく窒素を
入れ、空気・酸素を排出する。
この後、弗素樹脂表面に赤外線外部加熱を併用しながら
、2450KHzのマイクロ波を与えなから誘電加熱し
て、弗素樹脂を350℃〜380℃に十分維持する。こ
れによって弗素樹脂は完全に焼成される。
(■) この後、ローラ全体を急冷して、弾性ローラを
得る。
以上の(I)〜(■)の行程を経て形成された弾性ロー
ラは、シリコーンゴム層が240°C〜270℃程度の
温度下に維持され、短時間で弗素樹脂が焼成温度に達す
ることができているためにシリコーンゴム層をより短時
間の高温下にさらすだけで済んでいる。このシリコーン
ゴム層の温度はゴム層表面部に酸化金属を用いない場合
の誘電加熱に比べて10’O程度低温になっている。同
時に樹脂表面は密度の高い平滑性を示している。
従って、得られた弾性ローラは、下層のシリコーンゴム
自体が所望のゴム特性を樹脂層形成前とほぼ同様に示し
、表面の弗素樹脂層は完全に焼成された樹脂特性を示し
、表面平滑性が高くこれらの層の接着性が雰囲気中に空
気や酸素があり、金属酸化物をもたない場合に比較して
、かなり強固である。具体的にそれらの特徴を列挙すれ
ば、 ・シリコーンゴムは、 ゴム硬度(JISA) −−−30度以−ヒ80度以下
*反発弾性率−−−−−−−60〜85%100%引張
り応用−−−10Kg/cm2以上伸び−−−−−−−
−−−−−−−−150%以上酸化劣化係数−−−−−
−−2以下 ・弗素樹脂は、 樹脂膜厚−−−−−−−−−5JLm以上30#Lm以
下本接触角−−−−−−−−−−−100度以上*伸び
−−−−−−−−−−−−−50%以上本引張り強度−
−−−−−−50K g / c m’以上*結晶化度
−−−−一−−−−95%以下特に、優れている特徴は
、 ・シリコーンゴムと弗素樹脂は接着用プライマーを介さ
ない時で 本密着強度−−−−−−30〜160 g/ 10mm
巾である。これは、低酸素濃度雰囲気中と酸化金属を用
いない場合の優れた密着強度の約3割強の強度となって
いる。即ち、ゴム表面から樹脂表面が剥離する危険性を
大幅に減少でき、耐久性の増加を確実に達成することを
意味する。
また、上記製造方法によれば樹脂層厚を増大させても短
時間のうちに樹脂層全体を完全焼成でき、下層ゴム層に
与える温度的負荷を軽減できるので、所9厚の樹脂表面
層をもつ弾性回転体を形成できる効果もある。
このような効果は、樹脂層とゴム層との間に存在する多
量の金属物質が、誘電エネルギーを樹脂層側へ反射して
誘電損失を増加させると共に金属物質周辺への誘電エネ
ルギーの集中と金属物質が樹脂へ与える熱の伝達性及び
ゴム層に対する熱的バリヤ一層として作用するために得
られるものと考えられる。樹脂においては、高効率の誘
電エネルギーと分子の酸化が防止されているので、より
短時間のうちに密度の高い表面形成と密着性を奏するも
のと考えられる。
次に、前述の製造方法(I)〜(■)の変形実施例を説
明する。これは、前実施例の工程(II )〜(IV)
を以下の工程としたものである。
即ち、(II’)  前述した金属酸化物を含有してい
ない(又は含有してもわずか)シ リコーンゴムを鉄芯金に巻き付け、 (III)  前記工程(m)を行ない、(IV’)加
硫後のシリコーンゴムローラを両端部に対して中央が1
00g程 度小径の逆クラウン形状に研磨した 後、ゴムローラ表面に金属の被覆層 を設ける。具体的には、静電塗装、 蒸着、金属粉とプライマーの混合材 料塗布等によって形成される。
これらの工程(II ’)、(m ’)、(IV ’)
を採用することによって、誘電加熱のエネルギーはゴム
層にほとんど達することがなくなり、樹脂層の加熱効率
が向上される。従って本実施例では、前記実施例の効果
よりも接着強度が増大し、シリコーンゴム自体も、より
低温に維持できる。さらに、低酸素濃度雰囲気中で加熱
されているため、シリコーンゴム自体の加熱劣化が同じ
温度でも通常雰囲気中に比べ少なくなる。
依って、上記2つの実施例によれば、下層弾性体層に要
求される耐熱性は、従来よりもはるかに低レベルの安価
な材料で良いため低分子量のシリコーンゴムや他のゴム
材の使用を可能にするという優れた効果をもたらす。
次に第1図乃至第3図を用いて、本発明弾性回転体の実
施例について、定着装置具体例を用いて説明する。
第1図中1は、未定着のトナー像と接する側の定着ロー
ラで、2は定着ローラ1に圧接回転する加圧ローラで、
共に本発明の定着用ローラの一例である。具体的構成は
以下のとおりである。
定着ローラlは、アルミ等の熱伝導の良好な芯金11上
に、表面域に金属酸化物の集中分散部を有しているシリ
コーンゴムの比較的薄い(本例では0.3 m m乃至
0.8 m m範囲内の所定厚)弾性体層12と、その
上層13にPFA(四弗化エチレン樹脂−パーフロロア
ルコキシエチレン樹脂の共重合体) 、PTFE (四
弗化エチレン樹脂)等の弗素樹脂を弾性体層12よりも
薄く(本例では10gm乃至30gm範囲内の所定厚)
樹脂層として有している。同様に加圧ローラ2はステン
レス、鉄等の芯金21上に、シリコーンゴム弾性体層1
2の厚さより厚く比較的厚い(本例では、4mm乃至1
0mm範囲内の所定厚)弾性体層22(弾性体層12と
同様に金属酸化物を有している。)と、その上層にPF
A、PTFE等の弗素樹脂を厚い弾性体層22の厚さよ
り薄く(本例では5IL乃至50ル範囲内の所定厚)樹
脂層23を有する。
これらのローラ1,2は前述した工程(V)。
(VI)に相当する第3図に示した製造方法又はそれの
目的に合致した方法によって形成されたものである。簡
単に説明すれば、次のような行程を含むものである。
芯金の上に加硫成型したゴム層(熱伝導度1.4Xlo
−4〜1.5XIO−3calecm/sec*cm2
℃で表面域に金属酸化物を有している。)を形成して所
望形状のシリコーンゴムローラを作る。
このゴムローラ表面に未焼成の弗素樹脂例えばディスパ
ージョン(水に弗素樹脂粉末を界面活性剤により分散さ
せたもの)、エナメル又は粉末状態の弗素樹脂を、ゴム
ローラ全長にわたってスプレー塗装、静電塗装、粉体塗
装等の方法により均一厚に塗布する。このディスパージ
ョンは例えばPTFEの場合弗素樹脂の結晶融点のガラ
ス転移点327°C以上に加熱されることでフィルム状
の樹脂被膜を形成する。そのため、未焼成の弗素樹脂が
塗布されたシリコーンゴムローラは、結晶融点以上(P
TFEが327°C以−ヒ、PFAが306℃以上)に
加熱される必要がある。
ここで第1図にもどって、定着装置の他の構成を説明す
る。
3は定着ローラを内部から加熱するためのハ0ゲンラプ
等のヒーターであり、定着ローラ表面温度はヒーター3
と、温度検出素子4と、制御手段31とにより、常にト
ナー溶融可能な最適温度(具体的には160℃乃至20
0℃)に維持される。
5は定着ローラ表面にシリコーンオイル等のオフセット
防止液を塗布するための、クリーニング手段をも兼ねて
いるオフセット防止液塗布手段である。塗布手段5とし
てはフェルト様のものでも良いが、本例ではウェブを用
いている。オフセット防止液を含有したウェブ51はシ
リコーンスポンジ等の弾性押圧ローラ52により定着ロ
ーラlに当接させられ、定着ローラ1表面に、微量のオ
フセット防止液を塗布する。また、ウェブ51は、巻取
リローラ53により、供給ローラ54から徐々に巻取ら
れ、定着ローラ1へのウェブの当接面が、不図示の制御
手段により逐次わかる構成となっている。
未定着トナー像Tを担持した記録紙Pは、入口ガイド6
にガイドされながら、ローラ対1.2の間を通過するこ
とによって、トナー像Tは、記録紙Pに永久定着される
。ローラ1表面に当接する分離爪41は、ローラ表面1
から記録材を分離するために設けられている。
この様に形成した定着用ローラ1,2は、従来では存在
しなかったローラ特徴、即ち、シリコーンゴム特性を熱
劣化させずに、弗素樹脂を完全に焼成している為十分な
反発弾性を有し圧縮永久歪の少いシリコーンゴムの利用
を可能にし、表面離型性、耐摩耗性に優れ、弾性を十分
備えた耐久性の高いものである。しかも、記録紙にトナ
ー像を定着する際に生じる応力がシリコーンゴム層と弗
素樹脂層との間に集中しても、弗素樹脂層の強度が高く
、これらの密着性も良好な為、従来の様な急激な剥離が
生じることも無くなり、使用耐久枚数も数段向上された
具体的実施例を挙げる。
定着ローラ1として、前述製造方法の0.5mmシリコ
ーンゴム−Lに25ルm P T F E樹脂層を有し
、中央部の外径が39.8 m mで両端が外形39.
8 mm+ 100川m(逆クラウン量が100 gm
)のローラを用いた。
このローラは以下に示す様に製造した芯金として、中央
部の径が38.75mmで、逆クラウン量が100μの
アルミ芯金を用意し、その表面をサンドブラスト処理し
て脱脂拳乾燥させた後、プライマーを介して前述したシ
リコーンゴムシートを巻きつけ、150℃で40分間プ
レス加硫して、次いで200℃で2時間2次加硫した後
、ゴム肉厚0.5 m m厚に一様に研削した。
次いで弗素樹脂ディスパージョンを25g厚だけスプレ
ー塗布により塗布し、ゴムに240℃〜270°Cの温
度を与え樹脂には350℃が与えられるように10分間
、赤外線外部加熱を併用した低酸素濃度雰囲気中で誘電
加熱で焼成した。
加圧ローラ2として6 m mシリコーンゴム上に20
gmのPFA樹脂層を被覆した外径39、9 m mの
ローラを用いた。
このローラは以下に示すように製造した。
芯金は、外径が27.86mmの鉄芯金を用意しその表
面をサンドブラスト処理して脱脂・乾燥させた後、プラ
イマーを介して前述したシリコーンゴムシートを巻きつ
け、170℃で30分間プレス加硫、次いで、200℃
で1時間2次加硫をした後ゴム肉厚6mm厚に研削した
。さらに、このゴムローラにPFA樹脂粉末を20gm
厚に塗布し、上記定着ローラと同様に10分間焼成して
、外径39.9 m mの加圧ローラを製造した。
これらのローラ1,2を用いて、定着ローラ表面温度を
170℃に温調しながら定着したところ、格別の定着性
を示し、オフセットトナーの発生は従来の中でも良いも
のに比較して115以下であって、清掃部材の交換期を
5倍以上に延命できる。さらに上記によると画質は良く
画像のつぶれもほとんどなくなり、耐久使用枚数は30
万枚を越え、40万枚の定着でも安定した定着性を示し
た。
上記構成において、重要な構成は第2図に示す様に、定
着ローラの弾性層12の厚みtl、定着ローラの樹脂層
13の厚みt2、加圧ローラの弾性層22の厚みt3、
加圧ローラの樹脂層23の厚みt4には以下の関係があ
る。即ち、ローラ1で   tl > t2 0−ラ2で   t3> t4 又、好ましくはt4 < t2 < t4  < t3
この構成により、基本的には定着ローラ、加圧ローラ相
互の相剰効果により、互いの欠点を補い互いの利点を向
上させ、得られる画質や定着性を優れたものにでき、耐
久性に優れたものとなる。
第3図は、本発明定着用ローラの焼成方法を示すもので
ある。図の装置は、低酸素濃度雰囲気下をもたらし、誘
電加熱装置と赤外線部加熱を併用した加熱方法の一具体
例で、マグネトロン105と、マグネトロン105から
発生した高周波(950MHz 〜2450MHz)を
伝波する導波管106と、導波管が連結され内面に金属
性の高周波反射板103を有する開閉可能な樹脂容器1
02と、上下に2個ずつ赤外線外部加熱用の赤外線ラン
プ111と、反射笠を有している。
樹脂容器102内には、定着用ローラとしての定着ロー
ラ1の中空内に空気流を発生するファン100と、容器
102内に空気流を発生するファン101と、が夫々容
器外の駆動手段からの駆動によって回転可能に設けられ
ている。この容器は支点108を中心に上下が開閉でき
、上部に把手109が、下部にローラ1のフランジIA
を位置決めするアーム107が、夫々固設されている。
110は装置の制御手段で、駆動手段104とマグネト
ロン105と赤外線ランプ111の作動を容器の閉鎖状
態と所定の開始信号の入力によって、所定時間の量子図
示の可変タイマーで行わせる。
32は液体窒素を有するボンベで、容器102内に連通
ずる管33に一体的に結合されている。34はこの管3
3を通過する窒素の流通量を規制するバルブである。一
方、容器上部に設けられた管35は容器内の空気や酸素
を排出するためのもので、バルブ37によって開口を制
御されると共に付図示の吸引手段による吸引部36に連
結されている。ローラを設置した後、まずバルブ37を
開放して容器内の空気、酸素を除去し、バルブ34.3
7を開放状態にしながら窒素を容器内に送り、窒素が管
35から吸引されることを確認してからバルブ35を閉
め、次いでバルブ34を閉じて容器内の低酸素濃度雰囲
気が形成される。
定着ローラ1は下層にシリコーンゴム層を表面に弗素樹
脂ディスパージョンを有しているため、高周波はシリコ
ーンゴム層よりも比誘電率が大きいディスパージョン中
に多量に吸収される。従って、弗素樹脂ディスパージョ
ンは低酸素濃度雰囲気下で高周波、赤外線及び恒温槽に
よる加熱で急激に高温化され、340℃〜350℃に加
熱される。この時シリコーンゴム層は高周波吸収率が小
さいため、又、表面のマイクロ波反射をもたらす金属に
よってディスパージョンはど高温化されず260℃程度
の温度以下に加熱される。これに よって上述したローラ特性を得ることができる。
上記実施例において挙げた数値条件の測定法について説
明する。
まず、ゴムの本反発弾性率、木引張応力、*伸びに関し
てはJIS  K2SO3による測定法に準じて測定さ
れたものである。
具体的には、まず試験片は5mm(幅)×20mm(長
さ)X3mm(厚み)のダンベル状の加硫シリコーンゴ
ムに弗素樹脂ディスパージョンを塗布し本発明の実施例
に基づいた加熱処理を施したものをさらにシリコーンゴ
ム単体にしたものとした。
つまり、その弗素樹脂塗布層には327℃を越えた高温
状態を与えつつ、シリコーンゴムには300 ’O以下
の加熱下に維持することにより、シリコーンゴム上に焼
成した弗素樹脂被膜(この樹脂被膜の特性は前述の接触
角100度以上、伸び50%以上、引張り強度50Kg
/Cm2以上の物性を有している)を形成した試料を作
成する。その後、表層の弗素樹脂層をはがした後のシリ
コーンゴム試験片をJISK6301に記されている測
定方法により引張応力、伸びを測定する。
反発弾性率については、12.7±0.13 m m(
厚さ)X29.Omm(直径)のシリコーンゴム試験片
を作成したのち、上述したのと同様な加熱処理を施した
後でゴム単体としJISK6301に準じて測定する。
また、本発明の実施例に基づいて作成した定着ローラ上
のシリコーンゴムに関しては、表層に弗素樹脂の焼成被
膜を有するシリコーンゴムを芯金から5 (幅)X20
 (長さ)Xo、3〜0.5mm(厚み)の大きさで剥
離した後、弗素樹脂層をシリコーンゴムからはがし、J
IS  K2SO3に記されている方法で引張応力、伸
びを測定する。
なお、このとき、シリコーンゴムの厚みは均一に近いほ
ど望ましいが、試料作成が難しいため、実際には均一に
なりにくいので、測定値は前述の試験片を用いた測定値
に比べ約70〜80%の値を示すものとして比較する。
反発弾性率65〜85%は、定着ローラが紙の凹凸、ト
ナーの有無による変形に対して短い定着時間の間に弾性
をもって追従する能力を示し、これにより、紙トナーの
凹凸に定着ローラが変形し、熱と圧を有効にトナーを与
えることができる範囲のものを規定する。
試験では、表層に5〜30色の弗素樹脂層を有する定着
ローラでは下層のシリコーンゴムの反発弾性率が65〜
85%であれば、良好な定着性を示すことがわかった。
引張応力、伸びの数値に関してはゴムの基本的な物性を
示し、定着ローラの耐久性および定着性に寄与するパラ
メータである。
100%引張り応力10 K g / c m 2 、
伸び150%のシリコーンゴムを使用した上記定着ロー
ラでは約20万枚の耐久性能を示し、また反発弾性率も
十分もっているため定着性も良好である。また100%
引張り応力20Kg/cm2、伸び300%のシリコー
ンゴムでは30万枚以上の耐久性能があり定着性も良好
である。
一方、100%引張り応カフ K g / c m 2
 テ、伸び200%のものは、途中紙詰りなしで15万
枚もったが、その後10度の紙詰りで爪によりゴムが削
れてしまった。同様に100%引張り応力15 K g
 / c m 2 、伸び80%のものでは、途中、紙
詰りなしで約lO万枚もち、その後ジャム5回で削れて
しまって。また、これらはいずれも本願の物性値を外れ
た状態のゴムでその反発弾性率を測定すると40〜60
%の値であり、定着性もよくなかった。
次に、上記製造後ローラの樹脂に測定方法について説明
する。
まず、樹脂の結晶化度は、赤外線吸収スペクトルで測定
するが、X線や比重によって行ってもよい。接触角は測
定方法として滴形法(金属表面技術17.No、7 1
966年)を用いて行なった。実際の測定では接触角(
水に対する値)は、前進接触角118°、S退接触角9
1’であっても、どちらか、又はその平均が1000以
上あれば良い。
次に樹脂の伸び率及び引張強度は、製造後ローラより樹
脂膜のみを、幅15mmX長さ100mmのタンザク型
の試料として取りだし、これをチャック間20 m m
 、引張速度250m m 7分で引張りテストを行う
ことで測定した。
例えば、引張強度95 K g / c m 2 、伸
び率80%のものは、最小値が72 K g / c 
m 2.60%で、最大値が180 K g / c 
m 2.120%の夫々の平均で示される。
樹脂の剥離強度は、ロールの円周方向に幅10mmの間
隔でカッタナイフによる切り目を入れ、一部剥離した弗
素樹脂層をテンションメーターで引張り、最大の値を剥
離強度とする。
上記低酸素潤度雰囲気中とは、好ましくは酸素濃度が1
%以下であることが良く、使用するガスとしては、ヘリ
ウムガス等が用いられる。
上記実施例中、弗素樹脂ディスパージョンは例えば、ダ
イキン社製4弗化エチレン樹脂デイスパージヨンD−1
である。
本発明は、上記実施例の他に定着用ローラとしてはロー
ラ状の他ベルト状のローラ(例えば転写同時定着用の中
間ベルト)やクリーニングローラ、離型剤供給用ローラ
等が含有され、弗素樹脂の離型性と弾性を備えている為
に転写性。
被クリーニング性を備え(但し、クリーニングローラと
しては、表面エネルギー順位等でのクリーニングを行う
)、弾性によらい効果によって離型剤の均一塗布や転写
ムラを防止し、耐摩耗性に優れた利点を夫々の用途でも
発揮する。
又、上記第1図は加熱定着装置の例を示し、本発明の実
施例として好ましいものを示したが、軽い圧力でトナー
像を圧力定着するような圧力定着装置や、転写同時定着
等の圧力定着装置又は加熱定着装置にも本発明は適用で
きる。
また、上記例は2本ローラ構成であるが、3本ローラ又
はそれ以上のローラ数の定着装置の加熱ローラ、加圧ロ
ーラ、離型剤供給ローラ、或いはクリーニングローラや
その他のベルト状ローラを含んだ装置も、本発明に含ま
れる。
上記実施例のゴム層厚および樹脂厚を、前者を0.1 
m m乃至1mm範囲内の所定厚に、後者を1p乃至5
0μ範囲内の所定厚にしたものを本発明は含むものであ
る。上記の厚さは、各層の平均厚で代表され、好ましく
は最低膜厚であることが最適である。
上記実施例は弗素樹脂層とシリコーンゴム層との間に接
着層を設けていないが、本発明は接着層を設けたものも
含むものである。
定着用弾性回転体(ベルト状のローラを含む)として共
通する効果は、#摩耗性、表面離型性に優れ、弗素樹脂
層の表面特性とシリコーンゴムの弾性特性を充分発揮さ
せて、トナー像や他のローラへのならい効果にも優れ、
紙のカールも防止でき寿命が極めて長いことである。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法によれば、弾性層をより低温下に維持
しながら樹脂層を十分な焼成温度に効率よく加熱でき、
弾性層上の樹脂層の厚みを増大できる。同時に弾性層に
対する樹脂層の接着強度を向上し、表面の平滑性を向上
でき、耐久性を延命できる。又、使用する弾性体層の材
料の選択の幅を増大でき、安価な材料の使用を可能にす
る。
本発明の弾性回転体は、十分なる樹脂特性と十分なる弾
性とを奏することはもちろんのこと、樹脂層の摩耗を減
少でき、耐久性を大幅に増大できる。
本発明の弾性回転体は、表面がかなり平滑となり、研磨
の必要度を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の弾性回転体としての定着用ローラ(ベ
ルト状のローラを含む)及びそれを有する定着装置の実
施例の説明図、 第2図は第1回定着用ローラの部分拡大説明図、 第3図は第1回定着用ローラの製法の実施例説明図であ
る。 1は定着ローラ、 2は加圧ローラ、 12.22はシリコーンゴムの弾性体層、13.23は
弗素樹脂層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)表面に金属材料を分散又は増状に有する弾性体層
    に樹脂材を誘電加熱で処理し、表面樹脂層を有する弾性
    回転体を形成することを特徴とする弾性回転体の製造方
    法。
  2. (2)上記弾性体層はシリコーンゴム層で、上記樹脂材
    は弗素樹脂である特許請求の範囲第1項記載の弾性回転
    体の製造方法。
  3. (3)弾性体層とこの上層に樹脂表面層を有する弾性回
    転体であって、 上記弾性体層表面部に金属材料が分散又は 層状に形成され、金属材料表面に上記樹脂表面層が低酸
    素濃度雰囲気中で誘電加熱処理されていることを特徴と
    する弾性回転体。
  4. (4)上記弾性体層はシリコーンゴム層で、上記樹脂表
    面層は弗素樹脂層である特許請求の範囲第3項記載の弾
    性回転体。
JP60297211A 1985-12-27 1985-12-27 弾性回転体の製造方法及びその弾性回転体 Pending JPS62153986A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0199077A (ja) * 1987-10-12 1989-04-17 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 熱定着ローラの製造方法
JP2002268433A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置
JP2021038062A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社リコー 印刷装置、接触部材、及び乾燥装置

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