JPS6215130Y2

JPS6215130Y2 -

Info

Publication number: JPS6215130Y2
Application number: JP1981197215U
Authority: JP
Priority date: 1981-12-26
Filing date: 1981-12-26
Publication date: 1987-04-17
Also published as: JPS58102417U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、テレビ或は冷蔵庫等の重量物の包装
に適した組みケースに関するものである。

従来、テレビ或は冷蔵庫等の重量物を包装する
場合、テレビにあつては、ケースよりも高い位置
までテレビを持ち上げたのち、ケースにテレビを
挿入し、また、ケースからテレビを取り出すに
は、上記ケースからテレビが脱出するように持ち
上げなければならないので、多大の労力を要する
欠点があつた。

特に、最近のテレビにあつては、コストの低減
をはかる目的で提手が形成されていないので、把
持することが困難になり、挿入或は取出し作業が
一層面倒になる傾向にあつた。

冷蔵庫にあつては、丈が高いため、通常のケー
スに挿入することができず、従つて、座台に冷蔵
庫を載置したのち、上記冷蔵庫に上方から上面が
閉鎖されている筒体を被せ、然るのち筒体と座台
とにバンド掛けして包装するので、非常に手間が
かかる欠点があつた。また、点検、陳列等のた
め、一度開封すると、再封緘することができない
欠点もあつた。

本考案の目的は、品物の包装と、包装された品
物の取出しを容易にすると共に、再封緘できるよ
うにして、上述の欠点を解消するものである。

すなわち、本考案組みケースは、底壁１の両端
縁に、起立する１対の端壁２，２を連設すると共
に、各端壁２の上端縁に、フラツプ３をそれぞれ
連設し、後記角筒Ｂに内嵌させた内ケースＡと対
向する２対の側壁７，７及び７′，７′を有すると
共に、対向する１対の側壁７，７の各上縁に、蓋
壁８をそれぞれ連設した角筒Ｂとからなり、内ケ
ースＡの各端壁２に内把手孔１４を穿設し、角筒
Ｂの各蓋壁８に内ケースＡの各フラツプ３を差し
込める１対のフラツプ挿入孔９，９をそれぞれ穿
設すると共に、各側壁７′に、内ケースＡの内把
手孔１４に一致する位置に、外把手孔１５をそれ
ぞれ穿設してなるものである。

以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。

Ａは段ボール等の厚紙製の内ケースで、底壁１
と、底壁１の両端縁からそれぞれ連設されて起立
する１対の端壁２，２と、各端壁２の上端縁から
それぞれ連設されて内方に折込むフラツプ３から
なり、各端壁２には、後述するように、内ケース
Ａを角筒Ｂに内嵌したとき、角筒Ｂの外把手孔１
５に一致する位置に内把手孔１４がそれぞれ穿設
されている。

また、底壁１の両側縁に、上方に起立する突壁
４，４、各端壁３の両側縁に、内方に折込む突壁
５，５がそれぞれ連設されている。

また、各フラツプ３は折線１３を介して、先端
縁の中央部には、両側縁に切込み１１，１１を有
し、かつコーナー部１０，１０よりも突出長さの
短かい押え片１２が設けられており、封緘時に、
各フラツプ３の両コーナ部１０，１０が後記フラ
ツプ挿入孔９，９に差し込まれて、押え片１２が
後記蓋壁８，８の突き合せ縁の上側を押えるよう
になつている。

Ｂは内ケースＡに被せる角筒で、段ボール等の
厚紙よりなる。角筒Ｂは、対向する２対の側壁
７，７及び７′，７′を有すると共に、対向する１
対の側壁７，７の各上端縁に蓋壁８，８をそれぞ
れ連設している。また、角筒Ｂの各蓋壁８に、１
対のフラツプ挿入孔９，９が穿設されている。

１対のフラツプ挿入孔９，９は、各側壁７の上
縁から蓋壁８の先端縁部に向け対向開隔を徐々に
狭くした平面ハ字状の配置となるよう形成され
て、内ケースＡの各フラツプ３の両コーナー部１
０，１０を差し込むことができるようになつてい
る。

なお、１対のフラツプ挿入孔９，９は、ハ字状
にかえてニの字に配置する場合もある。

次に、本考案に係る組みケースの包装手順を説
明すると、まず、展開した内ケースＡの底壁１上
に品物６を載置（この品物６の両端には、発泡ス
チロールよりなる１対の緩衝板１６，１６が嵌め
込まれている）したのち、上方に両端壁２，２を
起し、また、上方に突壁４，４を、内方に突壁
５，５、５，５を屈曲する。

次に内ケースＡの外側に上方から角筒Ｂを被せ
る。

このとき、角筒Ｂの１対の側壁７′，７′の内面
に内ケースＡの１対の端壁２，２が重なると共
に、端壁２，２の上縁から上方に１対のフラツプ
３，３が突出している。

そして、角筒Ｂの１対の蓋壁８，８を内方に折
込んだのち、内方に内ケースＡの１対のフラツプ
３，３を倒すと共に、折線１３を屈曲させて、各
フラツプ挿入孔９，９に各フラツプ３の両コーナ
ー部１０，１０を差し込んで第６図で示したよう
に封緘する。

包装された品物６を取出す場合は、まずフラツ
プ挿入孔９，９からコーナー部１０，１０が抜け
るようにフラツプ３，３を起し、そして、上方に
角筒Ｂを抜き取つたのち、互に端壁２，２を倒
す。

従つて、本考案に係る組みケースによれば、内
ケースＡの底壁１上に品物６を載置して両端壁
２，２を起したのち、内ケースＡに角筒Ｂを被せ
ると共に、各蓋壁８の各フラツプ挿入孔９，９に
各フラツプ３のコーナー部１０，１０を差し込ん
で封緘するようにしてあるので、包装に際し包装
箱よりも高い位置まで、品物を持ち上げる必要が
ない。封緘を解いて角筒Ｂを抜き取り、そして内
ケースＡの端壁２，２を倒すと、極めて簡単容易
に品物を取出すことができ、点検或は陳列後の品
物を再封緘することも同様に簡単容易にできる。
また、本考案品は、内ケースと角筒という２個の
包装ピースを用いながら、両者を特別の固着手段
を用うることなく、フラツプ片の差し込みだけで
迅速に一体化して品物を包装できる利点があり、
さらに、内ケースＡの内把手孔１４と角筒Ｂの外
把手孔１５が一致しているので、包装された重量
物を移動又は持ち上げる場合、両把手孔１４，１
５を介して行われ、内ケースと角筒を分離させる
ことなく一体として取り扱うことができる。

以上のように、重量物を高く持ち上げることな
く、迅速に品物を包装しまた、品物を取出すこと
ができる上に、包装された重量物の移動等の取り
扱いも一体的にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は内ケー
スの展開図、第２図は角筒の展開図、第３図及び
第４図は内ケースの使用状態を示す斜視図、第５
図は角筒の斜視図、第６図は内ケースに角筒を被
せて組み立てたときの斜視図である。Ａ……内ケース、１……底壁、２……端壁、３
……フラツプ、Ｂ……角筒、７，７′……側壁、
８……蓋壁、９……フラツプ挿入孔、１４……内
把手孔、１５……外把手孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

底壁１の両端縁に起立する１対の端壁２，２を
連設すると共に、各端壁２の上端縁に、フラツプ
３をそれぞれ連設し、後記角筒Ｂに内嵌させた内
ケースＡと、対向する２対の側壁７，７及び
７′，７′を有すると共に、対向する１対の側壁
７，７の各上縁に、蓋壁８をそれぞれ連設した角
筒Ｂとからなり、内ケースＡの各端壁２に内把手
孔１４を穿設し、角筒Ｂの各蓋壁８に内ケースＡ
の各フラツプ３を差し込める１対のフラツプ挿入
孔９，９をそれぞれ穿設すると共に、各側壁７′
に、内ケースＡの内把手孔１４に一致する位置
に、外把手孔１５をそれぞれ穿設したことを特徴
とした組みケース。