JPS62151202A - 平角線条体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は金属導体や金属導体に塗料を塗布焼付した絶縁
電線などの金属線条体を圧延し平角線条体にする製造方
法に係り、走行する線を圧延ローラー全体にわたって連
続的に移動させることにより寸法精度が良く、且つ線条
体表面に凹凸の無い高品質な平角線を製造する方法に関
するものである。

（従来の技術と問題点） 従来、金属線条体を圧延して平角線条体にする場合、金
属線条体を圧延ローラーに案内する入口ガイド、圧延後
の平角線条体を案内する出口ガイドは固定方式となって
おり、圧延中は同じ位置に固定されていた。

入口ガイド、出口ガイドが固定されているため圧延ロー
ラー上を通る金属線条体の走行位置は常に一定であった
。つまり圧延中は圧延ローラー面の特定の部位のみが金
属線条体の圧延に関与しており、長時間圧延する場合に
は圧延ローラーの局部的な摩損を発生していた。

一定時間設備を稼動した後、従来は人口ガイド、出口ガ
イドの固定位置を少しずらして金属線条体が圧延ローラ
ー面の別の部位に当るようにするこ。

とにより、摩損部分での圧延をさけることが試みられて
きた。

しかし、圧延ローラー面の特定の部位のみが圧延に関与
する方法では、特に長時間圧延すると圧延時に発生する
微小なケズレ物、ゴミ、その他が圧延に関与する部分に
集中的に付着し、得られた平角線条体の表面に凹凸を生
じさせることが多かった。

また、入口ガイド、出口ガイドの固定位置をずらし、摩
損部分をさけて圧延する方法は圧延ローラー全体から見
るとどうしてもムラのある使い方で圧延ローラー研摩、
取り替え頻度を増加させ、不経済であるばかりでなく圧
延ローラー全体が不均一に摩損されるために得られる平
角線条体の寸法のばらつきが大きく長手方向での寸法精
度が低かった。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明は、金属線条体を圧延して平角線条体を製造する
に際し、従来の製造方法で発生する平角線条体表面の凹
凸発生、寸法精度が低下する問題点を解決すると同時に
圧延ローラーの寿命が短い問題点を解決する新規な製造
方法に関するものである。

（発明の構成） 問題点を解決するための手段とその作用本発明の金属線
条体圧延に係る製造方法は、走行する金属線条体が圧延
ローラー面の特定の部位のみに当らないようにするため
、圧延ローラー全体にわたって連続的に移動させること
を特徴としている。

金属線条体が圧延ローラー全体にわたって連続的に移動
することは金属線条体が圧延ローラー面上を相対的に移
動すれば良いので、走行する金属線条体が連続移動して
も良いし、逆に圧延ローラー自体が移動しても良い。

連続的移動の方法としては圧延ローラー面の片端から片
端へ一方向移動する場合、両端間を往復運動する場合が
含まれる。

圧延されるべき金属線条体を圧延ローラー面で連続的に
移動させる方法では、圧延の際圧延ローラー面にかかる
負荷が時間の経過とともにローラー面上を移動すること
になるため、従来の方法のように圧延ローラー面の特定
の部位のみが圧延に関与し負荷が力・かる状態を回避で
き、圧延の負荷をローラー面全体に分散させることがで
きる。

従って、このような方法では従来長時間圧延する場合に
生じた微小なケズレ物、ゴミ、その他が圧延ローラーの
圧延部分に集中的に発生することも無くなるために得ら
れる平角線条体の表面は凹凸の少ない滑らかな状態とな
る。また、圧延ローラー全体がムラなくほぼ均一に摩耗
されるので従来法ではばらつきの大きかった平角線条体
の寸法も小さく、精度が向上する上に人口ガイド、出口
ガイドの固定位置をずらしながら圧延する方法に比べて
圧延ローラー研摩、取り替え頻度を減少させることがで
きる。

本発明の方法での金属線条体の移動速度は圧延対象とな
る金属線条体の形状、寸法、圧延ローラーの径、圧延速
度、圧延比などの条件により異なるが、移動速度が速す
ぎる場合は得られる平角線条体にゆがみ、そりを生じる
ことがあり、また連続移動の方法としても移動速度に極
度の早遅がある場合は平角線条体に局部的な変形を発生
させることがあるためできるだけ一定速度で移動させる
ことが好ましい。

以下本発明を図を用いて説明する。

本発明による製造方法の例を図１〜３に示す。なおこれ
らの例はあくまで具体的な実施製造方法例を掲げるにす
ぎず、これによって実施範囲を限定するものではない。

図１では走行線は入口ガイド２を通って圧延ローラー３
で平角線線条体に圧延された後、出口ガイド４を通って
巻取リリールに巻き取られる。

ここで入口ガイド２と出口ガイド４は連結棒５で連結さ
れており、連結棒の駆動部６の調節によって入口ガイド
２と出口ガイド４は圧延ローラー３の両端を一定速度で
連続的に往復運動するようになっている。

従って走行線は入口ガイド２と出口ガイド４の連動によ
って圧延ローラー３の両端をガイドと同じように一定速
度で連続的に往復運動することになる。

図２は入口ガイド２と出口ガイド４０２つの案内ガイド
のうち片方の出口ガイド４のみを移動させるもので駆動
部５の調節により出口ガイド部は圧延ローラー３の両端
を一定速度で連続的に往復運動するようになっている。

図３は入口ガイド２と出口ガイド４・は圧延装置上に固
定されているが、圧延ローラ−３自体が：；区動部５に
より走行線ｌが圧延ローラー面の両端を一定速度で往復
運動するように調節されている。

以下、各実施例によって得られた平角線条体の特性を従
来の製造方法による比較例とあわせ説明する。

比較例 丸エナメル銅線（仕上り外径０．４４８　ｎｕｎ　、導
体径０、　ｔＯｍ　、品種ポリアミドイミド銅線）を圧
延速度５０ｍ／ｍｉｎにて１００時間稼動させた。

圧延シテ際して人口ガイド部、出口ガイド部、圧延ロー
ラ一部は一定位置シー固定し、丸エナメル銅線の走行位
置は常に一定とした。

得られた平角エナメル銅線の素面はツヤボケ状態であり
、表面状態の観察により微小な表面の凹凸により発生す
る光散乱と推定された。また、寸法のばらつきは厚み方
向に最大４μｍ１幅方向に最大７０μｍあった。

なお、さらに１０００時間稼動したところ圧延ローラー
面上に摩耗による四部が発生して研摩する必要が生じた
。

実唯例１ 比較例と同じ丸エナメル／Ａ１１線を図１に示す圧延装
置を使って平角エナメル銅線を得た。Ｉｆ延連１ｙを５
０ｍ／ｍｉｎとし、幅７０ｍｍの圧延ローラーに対して
５ｍｍ／ｍｉｎの稼動速度にて入口ガイド、出口ガイド
を圧延ローラー両端間で連続的に往復運動させた。１０
０時間稼動後、得られた平角エナメル銅線の表面を調べ
たところ凹凸のない滑らかな状態であった。寸法のばら
つきは厚み方向に最大２μｍ１幅方向に最大３０μｍで
あった。

実施例２ 図２の圧延装置を用い、出口ガイドのみを圧延ローラー
両端間で連続的に往復運動させた以外は実施例１と同じ
条件で圧延を行なった。

１００時間稼動後、得られた平角エナメル銅線の表面を
調べたところ凹凸のない滑らかな状態であった。寸法の
ばらつきは厚み方向に最大２μｍ１幅方向に最大３２μ
ｍであった。

実施例３ 図３の圧延装置を用い、人口ガイド、出口ガイドを固定
して走行線が５ｍｍ／ｍｉｎの移動速度で圧延ローラー
両端を連線的に往復運動するように圧延ローラー自体を
移動させる以外は実施例１と同じ条件で圧延を行なった
。１００時間稼動後、得られた平角エナメル銅線の表面
は凹凸のない滑らかな状態であった。寸法のばらつきは
厚み方向に最大２μｍ１幅方向に最大３５μｍあった。

なお、実施例１〜３において３００００００時間稼動後
ローラー表面を調べたところローラー面上に摩耗による
凹部は見当らず、研摩の必要は生じなかった。

（発明の効果） 本発明の平角線条体の製造方法は従来の方法に比べて得
られる平角線条体の幅方向のバラツキが約捗となるなど
寸法精度が大幅に向上し、且つ線条体表面に凹凸の少な
い高品質な平角線条体を得ることができる。さらには圧
延ローラーの研摩取り偶え頻度を低減させることが可能
であり、経済的にも優れた製造方法である。

このように本発明の平角線条体の製造方法は工業上有用
なものである。

【図面の簡単な説明】

図１〜３は本発明の平角線条体製造方法における圧延装
置の例を示した説明図である。 図１〜３において、に走行線、２二人ロガイド、３：圧
延ロール、４＝出ロガイド、５　：　、ｊＰｊ７動部、
６：連結棒 を示す。 Ｎ″１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属線条体を圧延するに際し、走行する線を圧延
   ローラー全体にわたつて連続的に移動させることを特徴
   とした平角線条体の製造方法。