JPS62149359A - 電気集塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は電気集塵装置に関するものであり、更に詳しく
はコロナ放゛屯回路を有する電気集塵装置に関するもの
である。

（ロ）従来の技術 従来、含塵空気中の粉塵をコロナ放電によって帯電せし
めて捕集する所謂電気集塵装置における集塵部として、
互に対向して配置した集塵電極と反撥電極及び高電圧電
源によって構成され、これ等電極の間に反撥電極が帯電
粉塵と同極性になる様な高電圧を印加して電極板間に平
等電界を形成するものがあった。

然し、この方法には集塵電極と反撥゛ｉ［極が高電圧電
源に接続されているために粉塵の堆積や異物の進入等に
よる短絡によって焼損の恐れがあり、これを防ＩＩ：す
るためには回路を分割して保護抵抗を設けるなど煩雑な
対策を施こさなければならない欠点があった。

また従来の電気集塵装置における集塵部に合成繊維等の
フィルターを用いた高電圧電源を必要としない所謂誘電
体フィルタ一方式があったが、この方式は誘゛市体フィ
ルターの空気による摩擦帯電を利用するものであって集
塵効率が低い欠点があった。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は従来の電気集塵装置における前述の欠点を除去
して、煩雑な対策を施こすことなく短絡時の焼損事故を
なくシ、且つ集塵性能にすぐれた電気集塵装置を提供す
ることを目的とするものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 第１図は本発明の一実施例である電気集塵装置の側断面
図であり１本発明を数回に基づいて説明すると内部に含
塵空気の流路２を形成する筐体１の内部に放電線８を張
架し、放電線８に対向して対向電極３を設け、放電ｖｊ
８と対向電極３を高電圧電源５に接続することによって
粉塵を帯電させるだめのコロナ放電回路を形成し、流路
２の風下側に粉塵を捕集するための導電性を有する第１
の板状部材９とｉｌの部材８に間隔を置いて対向せしめ
た第２の板状部材１０とがいづれも流路２に平行になる
様に設けた構造となっており、第２の部材１ｏはアース
及びコロナ放電回路を含む他の電気回路から電気的に絶
縁され且つその先端部６を２板の対向電極板３．３で囲
まれた帯電部の内部に位置させることによって放電線８
から対向電極３に向うコロナ放′覗のイオン流に被曝す
る様になっている。

この様に本発明はコロナ放電回路を有する帯電部と集塵
部を構成要素とする電気集塵装置において、前記集塵部
が導電性を有する第１の部材９．第１の部材θに間隔を
置いて対向する第２の部材１０より成り、第２の部材１
０はアース及びコロナ放電回路を含む他の電気回路から
電気的に絶縁され且つ少くともその一端がコロナ放電に
よるイオン流に被曝されていることを特徴とするもので
ある。

（ホ）作用 前述の様に構成された本発明の電気集塵装置の帯電部に
高電圧を印加しつつ図示してない送風手段によって矢印
方向から含塵空気を送入すると、該空気中の粉塵はコロ
ナ放電回路を有する帯電部を通過する間にコロナイオン
と同極性に帯電しつつ風下側へ移動してゆく。

一方、第２の部材１０はコロナ放電によるイオン流に被
曝する様に設けられているので該部材１０にはコロナイ
オンが付着するが０部材１０はアース及びコロナ放電回
路を含む他の電気回路から電気的に絶縁されているので
前述のイオン付着は部材１０が？ＥＪ１ぼ同電位になる
まで継続することになる。

かくして充分に電荷を蓄積した第２の部材１０は対向す
る第１の部材９との間に強い平等電界を生ずることにな
り近傍を通過する同極性の帯電粉塵を反撥して部材９の
面上に付着させる。

この様にして第１の部材９の面上に捕捉された帯電粉塵
は部材３が導電性であるのでこれを接地するか放電回路
の帰還側に接続するとその電荷を放電するので継続的に
集塵が行われる。

本発明において第２の部材１０は電気の不良導体であっ
ても付着したコロナイオンは流路の空気流によって部材
１０の表面を風下側に移動してゆくのでやがて部材１ｏ
の全面が帯電して対向する第１の部材８との間に電界を
形成するから本発明における第２の部材１０は導電体で
も絶縁体でもいづれでもよい。

第２図は本発明の他の一実施例である空気清沙装置の側
断面図であり、数回の装置は含塵空気の流路２を形成す
る僚体ｌの内部を仕切って設けた波形断面の部材に通気
孔４を２段に設けて対向電極３とし、前記通気孔４を貫
通して放電線を２段に張架し、高電圧電源５の両極を放
電線８と対向電極板３に接続して放電線８から通気孔４
の周縁部に向って均一なコロナ放電を行わしめ、放電線
８の風下側に設けた導電性の第１板状部材９の複数枚は
いずれも上端を対向電極板３にＰａ続し且つ流路２に平
行に間隔を置いて並列に設けられており、これ等導電板
９の間に設けた第２の板状部材１０は導電板９に間隔を
置いて対向した構造となっており、第２の板状部材１０
はアース及びコロナ放電回路を含む他の電気回路から電
気的に絶縁され且つと端部を波形対向電極板３の凹部に
延伸してコロナ放電によるイオン流に被曝する様になっ
ている。

この実施例に示す様に放電線を２段に張架するとイオン
流が増加するので第２部材１０の帯ｉ１ｊを一層促進し
て集塵効率を高めることが出来る。

第３図は針状放電極を用いた本発明の一実施例の断面図
であって図（ａ）は放電極７の先端が流路の風上側に向
いている場合であり１図（ｂ）は風下側に向いている場
合を示している。

いづれの場合も導電性のｍ１部材９は円筒状部材であっ
てその内部に流路２を形成しており、軸心上に設けた放
電極７との間にそれぞれの端子１２及び１３を図示して
ない高電圧電源に接続することにより高電圧を印加する
と放電極７の先端から第１部材９の内壁に向ってコロナ
放電が生ずる様になっている。

また第１部材９の内部のコロナ放電の風下側には円筒状
又は円柱状の第２部材１０が第１部材９の内壁に対向し
て設けられており、第２部材１０が導電性部材である場
合は図（ａ）に示した様に絶縁性の支持部材１１によっ
て放電回路から電気的に絶縁される。

本発明の第１部材９及び第２部材１０は前述の実施例に
示した様に円筒状又は円柱状でもよい。

第４図は本発明の更に他の一実施例の電気集塵装置の側
断面を示す図であり、数回に示す装置は電極取付部材１
４に取り付けた複数個の針状放電極７のそれぞれを流路
２を横切って設けた対向電極板３の通気孔４のそれぞれ
に対向せしめ、放電極７と対向ＴＬ電極板を７：ｆ１′
７１！圧電源５の両極に接続することによって帯電部を
形成し、帯電部の風下側に導電性の第１板状部材９の複
数枚とそれぞれに第１部材９に間隔を置いて対向する複
数枚の第２板状部材１０で形成された集塵部を設けた構
造となっており、第２部材１０は導電性であってその先
端を対向電極板３の通気孔４を通して放電極７の先端と
対向しているイオン受容部材１５に接続することによっ
て実質的にイオン流に被曝する様になっている。

この様に本発明においてコロナ放電によるイオン流に被
曝する第２部材１０は実質的にイオン流のもつ電荷を第
２部材１０に供給する媒体であれば該媒体を介して被曝
していてもよい。

第５図は本発明において第２の部材１０をアース及びコ
ロナ放電回路を含む他の電気回路から電気的に絶縁して
保持する方法に関する−・実施例を示す斜視図であり、
数回において２枚の導電性第１部材９．９によって形成
された流路２の内部に電極保持部材１８を介して放電線
８を張架して帯電部が形成されており、帯電部の風下側
には電極保持部材１８の基部を覆っている絶縁部材１９
に保持された第２部材１０を第１部材９に対して間隔を
置いて対向せしめることによって集塵部が形成されてお
り、第２部材！０はその上部端縁を放電線８に近接して
位置させることによりコロナ放電によるイオン流に被曝
する様になっている。

１ｉ１述した各実施例に示した様に本発明における第２
部材１０は実質的にイオン流に被曝してその電荷を受容
蓄積し得れば本発明は部材１０の位置及び保持方法に限
定されない。

前述した各実施例において第２の部材１０を導電性部材
としたものをＡ、絶縁性部材としたものをＢ、導電性と
して放電極と同一電圧を印加したものをＣとしてそれぞ
れの集塵性能を比較して表１の結果を得た。

（次頁に続く） 表１ 丘記結果から判る様に本発明における集塵性能は集塵部
に電圧を印加していないにも拘らず、集塵部に強制的に
電圧を印加している従来の方法に比べて殆ど変らず、ま
た集塵部に電圧を印加しない従来の誘電フィルタ一方式
に比べて２倍以上の集塵性能を示した。

更に第１図〜第５図のいづれの実施例においても長時間
運転中粉塵の堆積が進行しても焼損等は全く起らなかっ
た。

（ト）発明の詳細 な説明した様に本発明は従来の電気集 塵装置の欠点であった短絡時の焼損事故を保護抵抗を設
けるなどの煩雑な対策を施こすことなく除去し且つ集塵
部に電圧を印加しない従来の誘電フィルタ一方式に比べ
てはるかにすぐれた集塵性能を示す電気集塵装置を提供
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、ｗＳ４図はそれぞれに本発明
の一実施例の断面を示す図であり、第５図は本発明の一
実施例の斜視図である。 ｌ・・・佼体　　　　　　２・・Φ流路３・・・対向電
極　　　４・・・通気孔５・・轡高電圧電源　　６・・
・先端部７・・・２１状放電極　　８・・Φ放電線８・
番拳第１の部材　　１０φ・・第２の部材１１・・・支
持部材　　　１２・・・端子１３・・一端子　　　　　
１４・Φ・電極取付部材１５−・・イオン受容部材１６
・・中通気孔１７・・・通気孔　　　　１８・・・放電
極保持部材１９・・・絶縁部材　　　２０・・・導線特
許出願人　　有限会社　大野技術研究所男２図 （ト）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）コロナ放電回路を有する帯電部と集塵部を構成要
   素とする電気集塵装置において、 前記集塵部が導電性を有する第１の部材９、第１の部材
   ９に間隔を置いて対向する第２の部材１０より成り、第
   ２の部材１０はアース及びコロナ放電回路を含む他の電
   気回路から電気的に絶縁され且つ少くともその一端がコ
   ロナ放電によるイオン流に被曝されていることを特徴と
   する電気集塵装置。
2. （２）第１の部材９及び第２の部材１０がいずれも板状
   部材である特許請求の範囲第１項記載の電気集塵装置。
3. （３）第１の部材９が円筒状部材であり、第２の部材１
   ０が第１の部材９の内部に設けた円筒状又は円柱状部材
   である特許請求の範囲第１項記載の電気集塵装置。