JPS62148328A - ガラス原料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熔融炉内の熔融ガラス表面全体にガラス原料を
均一に投入することができるようにしたガラス原料供給
装置に関する。

〔従来の技術〕

ガラス電気熔融炉においては、熔融ガラス表面へのガラ
ス原料の供給、すなわち投入方法がガラスの品質やガラ
スの熔融効率に大きく影響するものである。特に１ガラ
ス原料にょシ熔融ガラス表面全体を均一に覆い熔融ガラ
ス表面からの熱損失を防ぐことが次工程へ品質のよい熔
融ガラスを供給する第１条件とされる。

原料供給装置としては従来よシ種々提案されているが、
その代表的なものとしてパケット方式とコンベア方式の
ガラス原料供給装置が知られている。

前者は主として小型の燃焼熔融炉に使用されるもので、
原料ホッパーより投与されたガラス原料をパケットで熔
融炉内に投入し、炉内上方空間においてバーナーにより
重油またはガスを燃焼させ、その輻射熱によりガラス原
料を熔融させるように構成されている。一方、後者はガ
ラス原料を連続的に投入することを目的とするもので、
その−例として原料ホッパーより投下されたガラス原料
を供給コンベアにて搬送し、供給コンベアに接続されそ
の先端がガラス電気熔融炉上に臨む投入コンペアにて更
に搬送し、投入コンベアを進退動させると同時に左右方
向に旋回させることによシガラス原料を炉内に均一に投
入するようにしたものが知られている（特公昭５４−７
２８４号公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかるに、従来のパケット方式によるガラス原料供給装
置は、小型のガラス燃焼熔融炉に使用されていたため、
投入位置が１個所しかなかった。

しかし、小型のガラス電気熔融炉においては、ガラスの
品質上から熔融ガラス表面全体を覆うべく多点投入しな
ければならない。また、熔融ガラス表面のガラス原料に
よるカバーリング状態に応じて任意の投入位置へ即座に
変更できるようにし、最良のカバーリング状態を維持す
る必要がある。

この点、従来のパケット方式によるガラス原料供給装置
では、投入位置を変更できず、云い換えれば多点投入す
ることができず、ガラス原料により熔融ガラスの表面全
体を均一に覆うことができないという不都合があった。

一方、コンベア式ガラス原料供給装置は、熔融炉の上方
空間に投入コンベアが常時配置されているので、稼動中
断時や再稼動直後の熔融ガラスの輻射熱により熔融炉上
方空間が高温になる場合には、投入コンベアが高温に晒
きれて損傷しやすいという不都合があった。また、熔融
炉の上部は投入コンベアのだめ開放されているので、原
料投入時に発生する粉塵を炉外へ飛散をせたり、稼動中
断時や再稼動直後には開放部よりの熱エネルギの損失を
増大させるという不都合もあった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るガラス原料供給装置は上述したような問題
を解決すべくなされたもので、パケット挿入口とこのパ
ケット挿入口を開閉する扉とを有する熔融炉と、原料ホ
ッパーから所定量のガラス原料が投与されるパケットを
先端に有する進退移動自在なロッドと、前記パケットを
原料受取り位置と、少なくとも炉内の２位置に停止可能
に前記ロッドを進退移動させるロッド駆動装置と、前記
ロッドをその軸線まわりで左右方向へ選択的に回動させ
るロッド回動装置とで構成したものである。

〔作用〕

本発明においてはロッド駆動装置によシパケットを炉内
の少なくとも異なった２位置に選択的に停止させ、また
ロッド回動装置によりパケットをロッドの軸線まわりで
左右方向へ選択的に回動させるようにしているので、多
点投入が可能でガラス原料を熔融ガラスの表面全体に均
一に投入することができる。また、投入時以外は熔融炉
を密閉し得るので、熱エネルギの損失が少なく、熔融効
率を向上きせる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明に係るガラス原料供給装置の一実施例を
示す一部破断側面図、第２図は同装置の一部破断側面図
である。これらの図において、１はガラスｔｉ気熔融炉
等の熔融炉で、その前面１ａの上部には複数個、例えば
３つのパケット挿入口２、Ａ、２Ｂ、２Ｃが左右方向（
矢印Ｘ方向）に所定の間隔をおいて設けられ、これらの
パケット挿入口２Ａ、２Ｂ　、２Ｃを、シリンダ３Ａ　
、　３Ｂ　。

３Ｃによってそれぞれ個々独立に上下動される扉４Ａ、
４Ｂ、４Ｃによって通常閉鎖している。

前記ｎ４Ａは第３図に示すように金属製の枠体５に耐火
耐熱質の煉瓦６を固定して形成され、その上面中央部に
取付けられた連結金具７が前記シリンダ３Ａのピストン
ロッド８の下端に前後方向に回動自在に連結されている
。また、ＪＢ４Ａの両側面には一対のピン９．１０（第
１図参照）が突設されており、これらのビン９．１０は
扉４Ａの両側に位置して熔融炉１の前記１ａに配設され
た一対のガイド板１１．１２のガイド孔１３．１４にそ
れぞれ摺動自在に挿入されている。各ガイド孔１３．１
４は第２図、第３図に示すように上半部がほぼ垂直で、
下半部が熔融炉１側に適宜角匿で屈曲する長孔で構成さ
れ、これによってパケット挿入口２人の開放時において
、第３図一点鎖線で示すように扉４Ａ’を熔融炉１の前
面１ａから離反させ、閉鎖時において扉４Ｎを実線で示
すように前記前面１ａに密接づせるようにしている。シ
リング３Ａは第２図に示すように熔融炉１の上面前端部
に配役きれたプケット１６に支軸１７を介して前後方向
に首振シ自在に配設されている。なお、残９２つのｆｉ
４Ｂ、４ｃも上記ｆｉ４Ａと全く同様に配設されている
ため、その説明を省略する。

前記熔融炉１の内部は第１図破線で示すように２Ｘ６の
マトリックス状に分割され、各区画２０〜３１の上部空
間が後述するパケット３２によるガラス原料の投入位置
を構成している。前記熔融炉１の前号−側で前記パケッ
ト挿入口２Ａ、２Ｂ、２Ｃより幾分高い位置には電磁フ
ィーダ３６を備え、ガラス原料３８を貯蔵する原料ホッ
パー３５が配設され、また前方床面上には左右方向に長
く延在する前後一対のレール３９．４０が平行に敷設さ
れておシ、これらレール３９．４０上には前後一対づつ
合計４つの車輪４２２〜４２ｄを介して第１の架台４１
が配設されている。前記第１の架台４１は、前後方向（
矢印Ｙ方向）に長く延在し両端がそれぞれ支持部材４３
によって支持された左右一対のスライドシャツ）４４．
４５を上面に配設してなり、シリンダ等の駆動装置４６
により前記レール３９．４０に泊って左右方向に往復移
動きれるように構成はれている。前記一対のスライドシ
ャフト４４．４５には無端チェノ５０を備えた無端チェ
ン第２の架台４８が前後方向に摺動自在に配設されてお
り、この第２の架台４８は前記第１の架台４１に配設さ
れたブレーキモータ（ロッド駆動装置）４９によって前
後方向に往復移動されるように構成されている。ブレー
キモータ４９の回転は減速機構（図示せず）を介して前
記無端ベルト５０に伝達される。

前記第２の架台４８の上面には左右方向に長く延在する
前後一対のガイドシャツ）５１．５２が平行に配設され
ておシ、これらのシャフト５１゜５２に第３の架台５３
が移動自在に配設されている。第３の架台５３は゛シリ
ンダ等の駆動装置５４によって左右方向に移動調整され
、上面中央には前後方向に長く延在するロッド５Ｂが配
設されている。ロッド５６の先端には前記パケット３２
が一体的に取付けられ、基部は前記第３の架台５３上に
配設された前後一対の軸受部材５７ａ、５７ｂによって
回転自在に軸支されている。更に、第３の架台５３上に
はブレーキモータ（ロッド回動装置）５８が配役はれて
おシ、このモータ５８の回転を減速歯車機構５９を介し
て前記ロッド５Ｂに伝達することにより、前記パケット
３２がロッド５６と一体に左右方向に選択的に回動され
るように構成されている。

前記パケット３２は第４図に示すように耐熱耐食性金属
材料によって二重壁構造をなし、その内部に冷却水６４
がバイブロ３を介して供給されるように構成されている
。バイブロ３は前記ロッド５６の内部を通ってパケット
３２とロッド５６の接合部を貫通し、パケット３２の底
部先端に導かれている。パケット３２内の冷却水６４は
バイブ６６を介してロッド５６内に導かれ、排水パイプ
６７によって排出はれる。なお、パケット３２は前記パ
ケット挿入口２Ａ、２Ｂ　、２Ｃの高さと同一高さに設
定保持されている。また、第１図中７０は投入位置設定
器である。

次に、このような構成からなるガラス原料供給装置の動
作について説明する。

第１図に示す状態において、駆動装置４６（第２図）を
駆動し、第１の架台４１をレール３９゜４０に泊って矢
印入方向に移動させることにより、パケット３２を原料
受取多位置、すなわち電磁フィーダ３Ｂの下方に位置さ
せる。次に、原料ホッパー３５内のガラス原料３８を型
缶フィーダ３６に所定量落下供給し、該フィーダ３６に
振動を与えることでフィーダ３６に供給てれたガラス原
料３８をパケット３２に少しずつ投与する。パケット３
２に所定量のガラス原＃＋３８が投与されると、投入位
置設定器７０（７０ａ−７０））によシ選択きれた投入
位置、例えば投入位置２３に対応するパケット挿入口２
Ｂまで第１の架台４１をレール３９．４０に治って移動
させる。パケット３２がパケット挿入口２Ｂに対応する
位置で第１の架台４１が停止すると、シリンダ３Ｂが、
駆動して扉４Ｂを引き上げ、前記パケット挿入口２Ｂを
開放させる。

続いて、ブレーキモータ４９により第２の架台４８をス
ライドシャフト４４．４５に泊って前進させることによ
り、パケット３２をパケット挿入口２Ｂより炉内奥方ま
で挿入し、第１図一点鎖線位置にて停止芒せ、ざらに駆
動装置５４（第２図）の駆動により第３の架台５３をス
ライドシャフト５１．５２に泊って第１図矢印Ｂ方向に
移動きせることで、前記パケット３２を投入位置２３に
合わせ、しかる後ブレーキモータ５８を駆動してロッド
５６を第１図Ｃ方向に所定角度（例３６０°）回動きせ
ると、該ロッド５６と一体にパケット３２が投入位置２
３において回動するため、パケット３２内のガラス原料
３８が熔融ガラスの表面上に投入される。投入後、ブレ
ーキモータ５８．駆動装置５４、ブレーキモータ４９お
よび駆動装置４６をこの順序で上記とは逆方向に駆動す
ることにより、パケット３２が炉内から抜き出されて再
び原料受取り位置に戻り、もって１回目の原料投入を終
了する。そして、投入位置を＋ａ次変更しながら、投入
動作を繰シ返すことによ如、熔融ガラス表面全体をガラ
ス原料で覆う。

ここで、炉内へのパケット３２の挿入距離を２段階で切
換えることにより、炉内奥方の投入位置２０〜２５と、
炉内前方の投入位置２６〜３１を選択することができる
。また、投入位！２１，２５．２７，２９．３１への投
入は、上述した投入位置２３への投入と同様、第３の架
台５３を駆動装置５４によって矢印Ｂ方向に移動させ、
ブレーキモータ５８でロッド５６を矢印Ｃ方向に回動さ
せることで行われる。但し、パケット３２は投入位置２
１．２５への投入時においてはパケット挿入口２人より
、投入位置２９への投入時にはパケット挿入口２Ｂより
、投入位＆２５．３１への投入時にはパケット挿入口２
Ｃよυ挿入される。

これに対して投入位置２０，２２．２４．２６゜２８．
３０への投入時においては、パケット挿入復温３の架台
５３を駆動装置５４によって第１図矢印り方向に所定量
移動させてパケット３２を投入位置に一致させ、しかる
後ブレーキモータ５８でロッド５６を矢印Ｅ方向に所定
角度させればよい。この場合、パケット挿入口２Ａ、２
Ｂ、２Ｃば、投入位置２０と２６．２２と２８　、２４
と３０への投入時においてそハぞれ開放される。

扉４Ａ、４Ｂ、４Ｃの開放？時間は、ガラス原料投入時
に発生する粉塵が炉外へ飛散するのを防止するため短時
間であることが望寸しく、投入時以外はｇ４Ａ、４Ｂ、
４Ｃを閉鎖しておくことが好ましい。

投入位置２０〜３１を設定する投入位置設定器７０は、
投入位置の数だけ使用さね、個々の設定器にて各投入位
置２０〜３１をセットしている。

本実施例の場合、炉内を前述した通り１２個所の投入位
置２０〜３１に分割しているため、１２台の投入位・′
啄設定器７０ａ〜７０１が使用され、その夫々に異なっ
た１つの投入位置をセットしている。

なお、投入位置２０〜３１への投入順序は、炉内へガラ
ス原料３８をバランスよく投入することがＳｊ、−まし
いため、投入位（煮２０〜３１の配列順序に従って役人
することも可能ではあるが、（Ｉ／１１えは炉の中心０
に対して点対体位ｆ；１にある投入位置（ρｊｌｌ、　
２０と３１．２６と２５　）を１：槙次ご、但択し、か
つ中心Ｏから遠い投入位置と近い投入位置とを交互に選
択して投入するようにすることが望ましい。

第５図は本発明の他の実施例を示す熔融炉の横断面図で
ある。本実施例は熔融炉１を前後方向に長く形成して、
その前面上部に１つのパケット挿入口２を設け、炉内を
前後方向に４分割、左右方向に２分割することにより合
計８つの投入位置２０〜２７を設け、炉内へのパケット
３２の押入距離を４段階で切換えるようにしだものであ
る。この場合、ロッド５６を熔融炉１の中心線に泡って
進退させ、第５メ一点鎖線で示すパケット３２′の挿入
状態にて、該ロッド５６をその軸線まわりで左右方向に
選択的に回動させることにより、左右の投入位置２４．
２８（他の投入位置も同様）を選択するようにしている
。したがって、本実施例においては上記実施例における
駆動装置５４が不要で、パケット３２を各投入位置２０
〜２７の真上に正しく位置させることはできないが、ロ
ッド５６の回転方向を選択し、パケット３２をガラス原
料の投入されるべき投入位置側に回動きせることで、当
該投入位置への投入を可能にしている。

また、本実施例においては原料ホッパー３５を熔融炉１
の前方上方に配置することで、上記実施例における第１
の架台４１およびそのｊ（４勤装置４６が不要とされ装
置ａ自体を簡素化し得る。なお、４は扉である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係るガラス原料供給装量け
、進退自在なロッドの先端に取付けられたパケットを炉
内の少なくとも２位置に選択的に停止させ、かつ前記ロ
ッドをその軸線まわりで左右方向に選択的に回動させる
ように構成したので、ガラス原料の多点投入が可能で、
該原料により熔融ガラスの表面全体を均一にカバーリン
グすることができる。したがって、次工程へ品質の良い
熔融ガラスを供給でき、また、パケット挿入口を扉で開
閉制御しているので、投入時における粉塵の飛散、排ガ
スの排出、熱エネルギの損失等が少々く、作業環境およ
び熔融効率を向上させるなどその効果は非常に大である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一笑施例を示す一部破断乎面図
、第２図は同装置の一部破断＠Ｄ面図、第３図は扉の取
付は粥造を示す断面図、第４Ｉ７Ｉはパケットの断面図
、第５図は熔融炉の他の実施例を示す横断面図である。 １・・・・熔融炉、２．２Ａ、２Ｂ、２Ｃ・・・・パケ
ット挿入口、４．４Ａ、４Ｂ、４Ｃ・・・・扉、２０〜
３１・・・・投入位置、３２・・・・パケット、３５会
・・・原料ホッパー、３８・・・・ガラス原料、４１拳
・−舎弟１の架台、４６・＠Φ・駆動装置、４８・・・
φ第２の架台、４９・・・・ブレーキモータ、５３ｅ・
・・第３の架台、５４−・・・駆Ｓ装置、５６・・Φ・
ロッド、５８・・嗜・ブレーキモータ、７０　（７０２
〜７０１）・・魯・投入位置設定器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パケット挿入口とこのパケット挿入口を開閉する扉とを
   有する熔融炉と、原料ホッパーから所定量のガラス原料
   が投与されるパケットを先端に有する進退移動自在なロ
   ッドと、前記パケットを原料受取り位置と少なくとも炉
   内の２位置に停止可能に前記ロッドを進退移動させるロ
   ッド駆動装置と、前記ロッドをその軸線まわりで左右方
   向へ選択的に回動させるロッド回動装置とを備えたこと
   を特徴とするガラス原料供給装置。