JPS62146995A - 単一および複合摺動部材の製造方法 - Google Patents

単一および複合摺動部材の製造方法

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JPS62146995A
JPS62146995A JP28638585A JP28638585A JPS62146995A JP S62146995 A JPS62146995 A JP S62146995A JP 28638585 A JP28638585 A JP 28638585A JP 28638585 A JP28638585 A JP 28638585A JP S62146995 A JPS62146995 A JP S62146995A
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Yoshihisa Yamamura
山村 佳久
Toshiki Kaneko
金子 敏機
Hideaki Ikeda
英明 池田
Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
Kunio Kishino
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (11産業上の利用分野 本発明は、プレス機のウェアプレート等に用いられる単
一および複合摺動部材、特に自己潤滑性焼結銅合金より
構成される単一摺動部材および前記銅合金とそれを溶着
したベース材とより構成される複合摺動部材の製造方法
に関する。
(2)従来の技術 従来、この種複合摺動部材の製造方法として、ニッケル
、スズ、リンおよび黒鉛を含む銅系原料粉末を焼結して
自己潤滑性焼結銅合金を得、その焼結時焼結銅合金をベ
ース材に溶着する手法が知られている(特公昭5B−5
2547号公報参照)。
(3)発明が解決しようとする問題点 前記黒鉛は潤滑材として機能するもので、その機能を十
分に発揮させるため前記従来法においては多量の黒鉛粉
末が用いられている。
その結果、焼結銅合金の圧縮強さが低下し、また前記化
学成分に起因して焼結銅合金の靭性、したがって耐衝撃
性が低いという問題がある。
さらに前記原料粉末は粉末状態のまま使用されるので、
その取扱性が悪く、複合摺動部材の生産能率に支障を来
たすといった問題もある。
本発明は上記に鑑み、黒鉛の含有量を減らし、また黒鉛
の減量骨を潤滑性を有し耐摩耗性向上に寄与すると共に
靭性向上効果を発揮するモリブデンによって補い、これ
により優れた耐摩耗性および高圧縮強さを持つ自己潤滑
性焼結銅合金より構成される前記単一摺動部材および前
記自己潤滑性焼結銅合金を備えた前記複合摺動部材を得
ることのできる前記製造方法を提供することを目的とす
る。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明に係る単一摺動部材の製造方法は、ニッケル、ス
ズおよびリンを含有する銅合金粉末に、潤滑性粉末とし
てモリブデン粉末および黒鉛粉末を添加してなる原料粉
末と合成樹脂バインダとを混合して混合物を得る工程と
;該混合物の上面全体に5〜180g/cm”の加圧力
を加え、この加圧下で前記混合物中の前記合成樹脂バイ
ンダを熱分解し、また前記原料粉末を半液相状態で焼結
して前記自己潤滑性焼結銅合金を得る工程と;を用いる
ことを特徴とする。
また本発明に係る複合摺動部材の製造方法は、ニッケル
、スズおよびリンを含有する銅合金粉末に、潤滑性粉末
としてモリブデン粉末および黒鉛粉末を添加してなる原
料粉末と合成樹脂バインダとを混合して混合物を得る工
程と;該混合物を前記ベース材の上面に貼着し、該混合
物の上面全体に5〜180g/cn+の加圧力を加え、
この加圧下で前記混合物中の前記合成樹脂バインダを熱
分解し、また前記原料粉末を半液相状態で焼結して前記
自己潤滑性焼結銅合金を得、該焼結銅合金をその焼結時
に前記ベース材に溶着する工程と;を用いることを特徴
とする。
(2)作 用 潤滑性粉末として、モリブデン粉末と黒鉛粉末の混合粉
末を用いるので、モリブデンの含有量に応して黒鉛の含
有量を減少し、これにより焼結銅合金の圧縮強さおよび
靭性を向上させることが可能となる。
また原料粉末を、それと合成樹脂バインダとを混合して
得られた混合物の形態で用いるので、原料粉末の取扱性
が良好となる。
さらに5〜180g/cJの加圧下において原料粉末を
固相と液相が共存する半液相状態で焼結するので液相に
より固相間の気孔を埋めて、焼結銅合金の密度および硬
さを向上させ、また前記加圧力により焼結銅合金の水平
面内における収縮を抑制すると共にニッケルのろう材と
しての機能により焼結銅合金をベース材に確実に溶着さ
せることができる。
さらにまた合成樹脂バインダの熱分解により生じた分解
ガスは、原料粉末の構成粉末間より排出されるので、焼
結銅合金における残留ガスに起因した巣の発生、有害ガ
ス成分の侵入等の不具合を確実に回避することができる
なお、前記加圧力が5g/cdtを下回ると、焼結銅合
金の焼結強度が低く、摺動部材として使用することがで
きない。一方、180 g/ctAを上回ると、液相が
滲出して焼結銅合金の形状精度が悪化する。
(3)実施例 第1図は複合摺動部材1を示し、その複合摺動部材1は
ベース材2と、その−面に溶着された自己潤滑性焼結銅
合金3とよりなる。焼結銅合金3はその焼結時にベース
材2に溶着されたものである。
焼結銅合金3は原料粉末と合成樹脂バインダとの混合物
より得られた原料シートを用いて製造される。
原料粉末としては、ニッケル 5〜30重量%、スズ 
7〜13重量%およびリン 0.3〜2重景重量含有す
る銅合金粉末に、それに対し潤滑性粉末としてモリブデ
ン粉末 1〜5重量%および黒鉛粉末 1〜2.5重量
%を添加したものが該当する。
この原料粉末において、各化学成分の配合量を前記のよ
うに限定した理由および各化学成分の役割は以下の通り
である。
ニッケルはろう材として機能し、原料粉末の焼結性、ベ
ース材に対する焼結銅合金の溶着性および銅マトリック
スの強度を向上させる効果を発揮するが、その配合量が
5重量%を下回ると前記効果が得られず、また30重量
%を上回っても前記効果の向上は望めず、その上コスト
高となる。
スズは銅と合金化して銅マトリックスの強度および耐摩
耗性を向上させる効果を発揮するが、その配合量が7重
量%を下回ると前記効果が得られず、また13重量%を
上回ると銅合金の融点が低下して焼結銅合金の形状維持
性が悪化する。
リンは銅マトリックスに析出してその強度および耐摩耗
性を向上させる効果を発揮するが、その配合量が0.3
重量%を下回ると銅合金の融点が高くなって原料粉末の
焼結性が悪化し、また2重量%を上回ると銅合金の融点
が低下して焼結銅合金の形状維持性が悪化する。
モリブデンは銅合金と強固に結合して焼結銅合金の靭性
、耐摩耗性および潤滑性を向上させる効果を発揮するが
、その配合量が1重量%を下回ると前記効果が得られず
、また5重量%を上回ると原料シートの成形が困難とな
り、また焼結銅合金の焼結強度および密度が低下する。
黒鉛は焼結銅合金の潤滑性を向上させる効果を発揮する
が、その配合量が1重量%を下回ると前記効果が得られ
ず、また2、5重量%を上回ると焼結銅合金の圧縮強さ
が低下する。
合成樹脂バインダとしては熱可塑性合成樹脂エマルジョ
ンが該当し、その合成樹脂バインダは原料粉末に対して
1〜4重量重量合される。その理由は合成樹脂バインダ
の配合量が1重量%を下回ると原料シートの保形性が悪
く、また原料粉末間の結合力が弱くなってその粉末の脱
落を発生し、一方4重量%を上回ると焼結銅合金の気孔
率が高くなって密度の低下、形状精度の悪化等を招来し
、また残留炭素が多くなって焼結性の阻害、ベース材に
対する焼結銅合金の溶着不良等を招来するからである。
次に第2、第3図を参照しながら前記複合摺動部材1の
製造方法について説明する。
i、原料シートの製造 噴霧法により得られた、ニッケル 25重量%、スズ 
10重量%、リン 1.1重量%および残部銅からなり
、標準篩110メツシユを通過し得る粒度の銅合金粉末
 92重量%、 機械的粉砕法により得られた、標準篩270メツシユを
通過し得る粒度のモリブデン粉末 2.5重量%、およ
び 機械的粉砕法により得られた、標準篩28メツシユを通
過し得るが、65メソシユを通過し得ない粒度の人造黒
鉛粉末 2.5重量% よりなる原料粉末と、 四フッ化エチレン樹脂とアクリル樹脂を1:1に混合し
、その混合樹脂にそれに対し50重量%の水を添加して
エマルジョン化した合成樹脂バインダ 3重量%と を、第2図(a)に示すようにニーダ4に投入し、それ
らを3分間混合して原料粉末を合成樹脂バインダ中に均
一に分散させた混合物Mを得る。
第2図(blに示すように、混合物Mをヒータ5上に移
し、それを80〜150℃に加熱して水分を藤発し乾燥
する。
第2図(C1に示すように、加熱状態に在る混合物Mを
ロール機6に数回通し、厚さ2〜31の原料シートSを
得る。
第2図(dlに示すように、原料シートSをヒータ5上
に移し、それを80〜120℃で30分間加熱し、ロー
ル成形時の歪を除去する。
原料シートSの密度は4.8 g /cm3で、第2図
(e)に示すようにロール状に巻いて保存される。
ii 、複合摺動部材の製造 第21D(f)に示すように、原料シートSから縦20
0tm、横200韮の原料板Pを裁断し、その原料板P
を縦200m、横200fi、厚さ19削のJIS  
3341で表わされる鋼板製ベース材2の上面にアクリ
ル系接着剤を用いて貼着し、その上面を縦210fi、
横210in、厚さ2鶴のセラミック繊維、実施例はシ
リカアルミナ繊維(商品名カオウール)よりなり通気性
を有するガス抜き用シート6を用いて覆い、さらにシー
ト6の上面に縦200m、横2000、厚さ38tmの
前記と同材質の鋼板よりなる加圧体7を載置する。この
加圧体7により原料板Pの上面全体が略30g/dの加
圧力を以て加圧される。
加圧体7は、焼結時において原料粉末を加圧し焼結銅合
金3の密度を向上させるために用いられるものであるが
、この加圧体7を直接原料板P上に載せると、合成樹脂
バインダ等より生じる分解ガスのガス抜き性が悪く、ま
た原料板Pにおける外周部の、結合力を失った原料粉末
が分解ガスの噴出圧により飛散する。そこで加圧体7と
原料板Pとの間に原料板Pよりも大きな前記シート6を
介在させ、その通気性を利用してガス排出路を形成し、
また原料粉末の飛散を防止する。このような使用目的を
十分に達成するためには、原料板Pの大きさとシート6
の厚さとの間に相関関係がある。例えば、原料板Pの厚
さ2鶴において、その大きさが縦80鶴、横80鶴では
シート6の厚さは1籠、縦200■、横200mではシ
ート6の厚さは21mとなる。なお、前記厚さを有する
原料板Pの大きさが縦60m、横60m以下である場合
、合成樹脂バインダ等の熱分解が極めて遅い場合等にお
いてはシート6が無くても分解ガスのガス抜きが容易に
行われ、また原料粉末の飛散は生じない。
ガス抜き用シート6は、原料粉末の焼結温度でその粉末
および加圧体7に対して非融着性をもつことが必要であ
る。この要件を満たす材料としては前記セラミック繊維
の外にアスベスト、ロックウール等が該当する。
シート6を用いない場合には、原料粉末に対する加圧体
7の融着を防止すべく、加圧体7に離型剤を塗布する、
アルミナ等のセラミック体を原料板Pと加圧体7間に介
在させる等の手段を採用する。
前記積層物を真空焼結炉8内に設置して第3図に示す加
熱条件で合成樹脂バインダおよびアクリル系接着剤の熱
分解、原料粉末の焼結およびベース材に対する焼結銅合
金の溶着を行う。キャリアガスとしては窒素ガスが用い
られ、真空度はIT o r rである。
(a)  第1加熱ゾーン(第3図AI)この加熱ゾー
ンAIは常温から600°Cまでである。常温からの昇
温速度は20℃/分で、炉内は600℃にて60分間恒
温状態に保持される。
この加熱ゾーンA1では、先ず、積層物の水分が蒸発し
、次いで560〜600℃の範囲で合成樹脂バインダ中
の四フッ化エチレン樹脂およびアクリル樹脂並びにアク
リル系接着剤が熱分解されてガス化する。分解ガスは原
料粉末の構成粉末間よりシート6を通じて排出される。
ベース材2の外周部に在る結合力を失った原料粉末の飛
散はシート6により防止される。
(b)  第2加熱ゾーン(第3図A2)この加熱ゾー
ンA2は略900℃である。第1加熱ゾーンAIからの
昇温速度は20℃/分で、炉内は略900℃にて30分
間恒温状態に保持される。この加熱ゾーンA2では原料
粉末およびベース材2の均熱化が図られる。
(C)  第3加熱ゾーン(第3図A3)この加熱ゾー
ンA3は略1020℃である。第2加熱ゾーンA2から
の昇温速度は10℃/分で、炉内は略1020℃にて3
0分間恒温状態に保持される。この加熱ゾーンA3は、
原料粉末において固相と液相が共存する半環相温度域で
あり、液相により面相関の気孔が埋められ、また加圧体
7の加圧力により液相の流動が増進されて焼結が進行し
、密度の高い焼結銅合金3が得られる。同時に焼結銅合
金3がベース材2に溶着する。この場合、前記加圧力に
より焼結銅合金3の水平面内における収縮が抑制される
と共にニッケルがリンと合金化しろう材として機能する
ので、焼結銅合金3がベース材2に確実に溶着される。
この加熱ゾーンA3では、原料粉末における液相の流動
が緩慢であるから黒鉛の浮遊、偏析が発生せず、したが
って焼結銅合金の潤滑性はその全体に亘って均等となる
(d)  冷却ゾーン(第3図B) 真空焼結炉8内に、その内部気圧が500mHgとなる
まで窒素ガスを導入し、冷却ファンにより窒素ガスを循
環させて焼結銅合金3、ベース材2等を冷却する。
上記加熱冷却工程を経て第1図に示す複合摺動部材lが
得られる。
焼結銅合金3は密度 6.3g/cm’、ロックウェル
硬さHIB35以上、気孔率 13%であり、その外周
部の欠落も生じていなかった。
前記複合摺動部材1を、それに機械加工および含油処理
を施した後プレス機のウェアプレートとして用い、機能
テストを行ったところ表■の結果が得られた。表中、A
は本発明により得られた複合摺動部材に、Bは比較例と
しての鋳鉄に黒鉛を埋め込んだ複合摺動部材にそれぞれ
該当する。また相手材において鋳鉄+黒鉛は比較例Bと
同一の構成を有する。
表    I 表Iから明らかなように複合摺動部材Aは比較例Bと略
同等の耐摩耗性を備え、優れた摺動特性を有する。
表■は、ニッケル 28.7重量%、スズ 8.5重量
%、リン 0.63重量%を含有する銅合金粉末に対し
モリブデン粉末(Mo)および黒鉛粉末(G)の配合量
を種々変更した原料粉末を用いて前記同様に原料シート
を製造し、その原料シートから裁断された原料板を10
40℃、20分間加熱の焼結条件下で真空焼結して得ら
れた焼結銅合金、したがって単一摺動部材のロックウェ
ル硬さHRBを示す。
表   ■ 表■から明らかなように、黒鉛含有量の減少に伴い焼結
銅合金の硬さが向上し、また同一黒鉛含有量においてモ
リブデン含有量の増加に伴い硬さが向上する。これによ
り焼結銅合金の耐摩耗性の向上が図られる。
第4図は焼結銅合金の圧縮強さを示し、この圧縮強さは
モリブデンの含有量とは関係がなく、黒鉛含有量の増加
に伴い減少することが明らかである。プレス機のウェア
プレート等の複合摺動部材に要求される圧縮強さは17
〜25kg/mm”であり、これを満足するためには黒
鉛含有量を1〜2゜5重量%に設定する必要がある。
第5図は前記原料粉末の焼結温度と加圧体7による限界
加圧力の関係を示し、原料粉末の焼結温度は900〜1
050℃が適当であり、したがって加圧力の下限は5g
/antに、またその上限は180g/a+1に限定さ
れる。
表■は原料板を加圧力無しの状態で焼結した場合の形状
変化を示す。原料板、ベース材の構成および焼結条件は
前記複合摺動部材の製造例と同じである。
表   ■ [ 表■から明らかなように原料板を加圧力無しで焼結する
と、焼結銅合金の収縮率が大きくなって焼結銅合金がベ
ース材よりずれ、また焼結銅合金とベース材間に多数の
気孔が発生し、そのためベース材に対する焼結銅合金の
溶着性が悪化する。
その上焼結銅合金の密度および硬さが低く、ロックウェ
ル硬さ試験機による硬さ測定(H,B)を行うことがで
きなかった。
したがって、加圧力無しで得られたものは複合摺動部材
として不適当である。
C0発明の効果 本発明によれば、潤滑性粉末としてモリブデン粉末と黒
鉛粉末との混合粉末を用いるので、モリブデンの含有量
に応じて黒鉛の含有量を減少させることができ、これに
より黒鉛含有量の減少に基づいて優れた圧縮強さを有し
、またモリブデンの添加に基づいて靭性、したがって耐
衝撃特性を向上させた耐摩耗性の良好な自己潤滑性焼結
銅合金を備えた単一および複合摺動部材を得ることがで
きる。
また原料粉末を、それと合成樹脂バインダとを混合して
得られた混合物の形態で用いるので、原料粉末の取扱性
が良好で前記摺動部材の生産能率を向上させることがで
きる。
さらに5〜180 g/csMの加圧力下で原料粉末を
同相と液相が共存する半液相状態で焼結するので、液相
により固相間の気孔を埋めて焼結銅合金の密度および硬
さを向上させることができる。その上前記加圧力により
焼結銅合金の水平面内における収縮を抑制すると共にニ
ッケルのろう材としての機能により、焼結銅合金をベー
ス材に確実に溶着させることができる。また前記加圧力
により焼結銅合金の形状精度および表面性状を向上させ
ることができる。
さらにまた合成樹脂バインダの熱分解により、生じた分
解ガスは、原料粉末の構成粉末間より排出されるので、
焼結銅合金における残留ガスに起因した巣の発生、有害
ガス成分の侵入等の不具合を確実に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は複合摺動部材の斜視図、第2図は複合摺動部材
の製造工程説明図、第3図は焼結工程における時間と温
度の関係を示すグラフ、第4図は焼結銅合金における黒
鉛含有量と圧縮強さの関係を示すグラフ、第5図は焼結
温度と限界加圧力の関係を示すグラフである。 M・・・混合物、P・・・原料板、S・・・原料シート
、1・・・複合摺動部材、2・・・ベース材、3・・・
焼結銅合金、7・・・加圧体 特 許 出 願 人  本田技研工業株式会社第2図 (a)            (b)(f) ■ (d) 第3図 第4図 駕鉛合有量(重量%) 第5図 焼結温度(°C)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自己潤滑性焼結銅合金より構成される単一摺動部
    材を製造するに当り、ニッケル、スズおよびリンを含有
    する銅合金粉末に、潤滑性粉末としてモリブデン粉末お
    よび黒鉛粉末を添加してなる原料粉末と合成樹脂バイン
    ダとを混合して混合物を得る工程と;該混合物の上面全
    体に5〜180g/cm^2の加圧力を加え、この加圧
    下で前記混合物中の前記合成樹脂バインダを熱分解し、
    また前記原料粉末を半液相状態で焼結して前記自己潤滑
    性焼結銅合金を得る工程と;を用いることを特徴とする
    単一摺動部材の製造方法。
  2. (2)自己潤滑性焼結銅合金と、該焼結銅合金を溶着し
    たベース材とより構成される複合摺動部材を製造するに
    当り、ニッケル、スズおよびリンを含有する銅合金粉末
    に、潤滑性粉末としてモリブデン粉末および黒鉛粉末を
    添加してなる原料粉末と合成樹脂バインダとを混合して
    混合物を得る工程と;該混合物を前記ベース材の上面に
    貼着し、該混合物の上面全体に5〜180g/cm^2
    の加圧力を加え、この加圧下で前記混合物中の前記合成
    樹脂バインダを熱分解し、また前記原料粉末を半液相状
    態で焼結して前記自己潤滑性焼結銅合金を得、該焼結銅
    合金をその焼結時に前記ベース材に溶着する工程と;を
    用いることを特徴とする複合摺動部材の製造方法。
JP28638585A 1985-12-19 1985-12-19 単一および複合摺動部材の製造方法 Expired - Lifetime JPH068430B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115570130A (zh) * 2022-11-23 2023-01-06 深州市工程塑料有限公司 复合材料衬套及其制备工艺

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