JPS62146351A - 構造物外装体の固定工法 - Google Patents

構造物外装体の固定工法

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JPS62146351A
JPS62146351A JP28826285A JP28826285A JPS62146351A JP S62146351 A JPS62146351 A JP S62146351A JP 28826285 A JP28826285 A JP 28826285A JP 28826285 A JP28826285 A JP 28826285A JP S62146351 A JPS62146351 A JP S62146351A
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正吉 中村
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FUJI GIKEN KOGYO
Fuji Giken Kogyo Kk
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FUJI GIKEN KOGYO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主l上立■且公立 本発明は構造物、例えば建築物の外装モルタルや外装タ
イルあるいは天井外装モルタルや外装板等の外装体の固
定工法に関するものであり、更に詳しくは年月を経て構
造物から部分的に剥離または脱落しようとしている外装
体を構造物に強固に固定する工法に関するものである。
並来皇肢五 構造物、例えば建築物の外装モルタル、外装タイル、天
井外装モルタル、外装板等は、該構造物と一体構造を為
して、もしくは間接的に連結した状態で配設すべきもの
であるが、建築工事が完了した後年月の経過と共に脆化
し部分的に離税することが多い。外装体と構造物との接
合強度が低下すると、構造物の壁面から外装体が剥がれ
て脱落する場合があり危険極まりない。従来、上記外装
体の部分的な剥離に対しては接着剤〔主としてエポキシ
樹脂系接着剤〕を間隙部に注入し、構造物に対する外装
体の接合強度の低下を補なっていた。ところが、上記在
来工法に於いて構造物と外装体との間隙に接着剤を注入
すると、その充填圧によって外装体が外方に膨れ不体裁
になるだけでなく、補修作業中に外装体の全面的な脱落
を誘起することになり極めて危険である。また、接着剤
、特にエポキシ樹脂系接着剤が高価なため、補修工事費
に高騰を来たす不都合も認められている。更に構造物と
外装体との間に始めから隙間があるような場合には、離
隔部分への接着剤の充填は掻めて困難で、施工条件が大
幅に制約される。
■ く ゛ しよ゛と る。 占 在来の外装体固定工法に認められた上記の如き問題点を
解決するため、本発明の出願人は先に特公昭52−15
891号公報あるいは特公昭59−49982号公報に
記載されているような構造物外装体の接着固定工法を提
唱している。このような接着固定工法を採用することに
よって構造物の表面からの外装体の剥離や脱落を防止す
ることができるが、接着剤として使用する樹脂の粘度が
高い場合には、浸透性の不足に起因して強固な接着固定
状態を取得することが実際問題として容易でない。この
対応策として、低粘度のぬれ特性と浸透性に優れた樹脂
系接着剤の使用が検討されつつあるが、構造物ならびに
外装体に穿設された穴内に低粘度の樹脂を注入すると充
填圧によって樹脂が前記穴から流出するため、該樹脂の
硬化迄に流出分を見込んで可成り多量の樹脂を余分に注
入しなければならないという別の問題点が発生する。
本発明の主要な目的は、在来の外装体の接着固定工法に
認められた上記の如き問題点を解消することのできる構
造物外装体の固定手段を提供することにある。
本発明の他の主要な目的は、施工の容易化と固着性能の
向上とを同時に達成することのできる新規な構造物外装
体の固定工法を見出すことにある。
ロ    ° るための 斯かる目的に鑑みて本発明は、外装体が構造物から部分
的に離隔または剥離している箇所に外装体の表面からこ
れを貫通して構造物の内部に達する穴を穿設し、該大の
底部にテーパー状円周面を有する第1の固定部材の大径
部を奥にして嵌装する工程と、先端部および後端部の周
面に複数条の細長い切込み溝を形成してなる接続パイプ
を前記穴に挿入し、該接続パイプの先端部を前記第1の
固定部材に向けて被冠叩打することによって該接続パイ
プの先端部を構造物の穴内で拡開させると共に該接続パ
イプの後端を外装体の穴内に位置させる工程と、前記接
続パイプの後端にテーパー状円周面を有する第2の固定
部材の小径部を奥にして嵌装する工程と、該第2の固定
部材の大径側端面を叩打して前記接続パイプの後端部を
外装体の穴内で拡開させる工程と、外装体と同等の材料
からなる蓋部材を外装体の穴の表面側に装填する工程と
からなる構造物外装体の固定工法、および外装体が構造
物から部分的に離隔または剥離している箇所に外装体の
表面からこれを貫通して構造物の内部に達する穴を穿設
し、該大の底部にテーパー状円周面を有する第1の固定
部材の大径部を奥にして嵌装する工程と、先端部および
後端部の周面に複数条の細長い切込み溝を形成してなる
接続パイプを前記穴に挿入し、該接続パイプの先端部を
前記第1の固定部材に向けて被冠叩打することによって
該接続パイプの先端部を拡開させると共に、該接続パイ
プの後端を外装体の穴内に位置させる工程と、該接続パ
イプの外周面に嵌装したゴムパッキングによって該接続
パイプと構造物の外面ならびに外装体の内面との間をシ
ールし、前記切込み溝を介して接着剤を接続パイプと穴
との間に充填する工程と、前記接続パイプの後端にテー
パー状円周面を有する第2の固定部材の小径部を嵌装す
る工程と、該第2の固定部材の大径側端面を叩打して前
記接続パイプの後端部を外装体の穴内で拡開させると共
に、外装体の穴内への接着剤の流入を促進させる工程と
、外装体と同等の材料からなる蓋部材を外装体の穴の表
面側に装填する工程とからなる構造物外装体の固定工法
を要旨とするものである。
1五皿上 第1図乃至第5図は本発明の第1の実施態様を例示する
構造物ならびに外装体の部分縦断面図であり、第6図乃
至第8図は第1および第2の固定部材ならびに接続パイ
プの説明図である。
先ず第1図に見られるように、建築構造物(1)と外装
体(2)とが部分的に遊離して両者の間に隙間(3)が
できている場合、該隙間部分に外装体(2)の表面側か
ら構造物(1)の内部に達する穴を穿設する。即ち、外
装体(2)に貫通穴(4)を、また構造物(1)に有底
穴(5)を形成する。これらの穴(4)(5)の内部を
清掃した後、構造物(1)の有底穴(5)の奥に第1の
固定部材(6a)を嵌装する。第1の固定部材(6a)
は、第6図に示すように周面をテーパー状にした截頭円
錐状の硬質押込み部材であって、その大径部は有底穴(
5)と略同径に成形されている。第1の固定部材(6a
)は、適当な挿入器具〔図示省略〕によって保持し、そ
の大径部を穴の奥に向けて該有底穴(5)内に嵌装して
もよいが、後記接続パイプ(7)の先端に嵌装保持した
状態で該接続パイプ(7)の挿入と同時に有底穴(5)
の底部に嵌装することも可能である。後記の方法によれ
ば、第1の固定部材(6a)の嵌装と、接続パイプ(7
)の挿入とを同時に行なうことができるので、工事時間
の短縮上有利である。接続パイプ(7)は、第8図に示
すように、その先端部の内径を截頭円錐状を為す第1の
固定部材(6a)の小径部の直径より若干大径とし、且
つ、先端部周面に該接続パイプの軸線方向に沿って複数
条の細長い切込み溝(8a)を設けている。接続パイプ
(7)の挿入が進むのに従って、該接続パイプ(7)の
先端部に嵌挿支持されている第1の固定部材(6a)は
、有底穴(5)の奥部迄挿入される。この後、第2図に
示すように貫通穴(4)内に位置している接続パイプ(
7)の後端に当て金(17)を当接し、ハンマー等の適
当な器具〔図示省略〕で叩打して接続パイプ(7)を有
底穴(5)内に打込む。この打込み動作によって接続パ
イプ(7)は、その先端部に形成された切込み溝(8a
)部分を拡開されて第1の固定部材(6a)のテーパー
状円周面に対してクサビ状に押込まれ、切込み溝(8a
)形成部位の内周面と第1の固定部材(6a)のテーパ
ー状周壁面との間に強固な嵌着構造を形成する。これに
伴なって接続パイプ(7)の拡開した先端部が有底穴(
5)の壁面に喰込み、接続パイプ(7)は貫通穴(4)
および有底穴(5)の内部を貫通した状態で構造物(1
)と一体構造に接合される。この構造物(1)と第1の
固定部材(6a)ならびに接続パイプ(7)との間に形
成される接合構造は機械的な固定構造であるから、有底
穴(5)の内面に油や細かな塵埃等が付着していても、
上記接続部材相互の間に強固な固着状態が維持される。
このようにして接続パイプ(7)を構造物(1)の有底
穴(5)内に固定した後、外装体(2)の貫通穴(4)
内に位置している該接続パイプ(7)の後端に第2の固
定部材(6b)を嵌装する。即ち、第3図および第4図
に示すように接続パイプ(7)の後端部周面に形成され
た複数条の細長い切込み溝(8b)の間隔を拡げるよう
に截頭円錐状を為す第2の固定部材(6b)の小径部を
該接続パイプ(7)の後端に嵌挿し、該第2の固定部材
(6b)の大径部端面に前記同様の当て金(17)を当
接し、ハンマー等の適当な器具で叩打して前記切込み溝
(8b)形成部位の拡径を利用して接続パイプ(7)の
後端部に第2の固定部材(6b)を嵌着する。斯くして
接続パイプ(7)と第2の固定部材(6b)とは一体構
造に接続され、両者の間に強固な固着強度が付与される
。またこれに伴なって接続パイプ(7)の拡開した後端
部が貫通穴(4)の壁面に喰込み、外装体(2)を強固
に固定する。
この後、第5図に示すように接続パイプ(7)および第
2の固定部材(6b)の後端と対向するように前記貫通
穴(4)内に外装体(2)と同等の材料から成形された
蓋部材(15)を装墳することによって構造物(1)と
外装体(2)との固定作業を終了する。
上記本発明の第1の実施態様によれば、接着剤を全く使
用することなく剥離状態にある外装体を構造物に対して
強固に固着することができる。
実】U連i 第9図乃至第13図は本発明の第2の実施態様を例示す
る構造物ならびに外装体の部分縦断面図である。
先ず第9図に示すように、建築構造物(1)と外装体(
2)とが部分的に遊離して両者の間に隙間(3)ができ
ている場合、該隙間部分に外装体(2)の表面側から構
造物(1)の内部に達する穴を穿設する。即ち、外装体
(2)に貫通穴(4)を、また構造物(1)に有底穴(
5)を形成する。これらの穴(4)(5)の内部を清掃
した後、構造物(1)の有底穴(5)の内部に実施例1
に記載したのと同様の第1の固定部材(6a)を嵌装す
る。次いで実施例1と同様の要領に従って接続パイプ(
7)を貫通穴(4)および有底穴(5)内に挿入し、そ
の先端部に嵌挿されている前記第1の固定部材(6a)
を有底穴(5)の奥部に押し込む。この後、第10図に
示すように貫通穴(4)内に位置している接続パイプ(
7)の後端に当て金(17)を当接し、ハンマー等の適
当な器具〔図示省略〕で叩打して接続パイプ(7)を有
底穴(5)内に打込む。この打込み動作によって接続パ
イプ(7)は、その先端部に形成された切込み溝(8a
)部分を拡開されて第1の固定部材(6a)のテーパー
状円周面にクサビ状に押込まれ、切込み溝(8a)形成
部位の内周面と第1の固定部材(6a)のテーパー状周
壁面との間に強固な嵌着構造を形成する。これに伴なっ
て接続パイプ(7)の拡開した先端部が有底穴(5)の
壁面に喰込み、接続パイプ(7)は貫通穴(4)および
有底穴(5)の内部を貫通した状態で構造物(1)と一
体構造に接合される。この構造物(1)と第1の固定部
材(6a)ならびに接続パイプ(7)との間に形成され
る接合構造は、前記実施例1と同様の機械的な固定構造
であるから、有底穴(5)の内面に油や細かな塵埃等が
付着していても上記接続部材相互の間に強固な固着状態
が維持される。有底穴(5)内への接続パイプ(7)先
端部の固着が終了した時点で、切込み溝(8a)の後部
と第1の固定部材(6a)の小径側内端面との間には所
定の隙間が残存しているから、切込み溝(8a)形成部
位には、有底穴(5)の内壁面と接続パイプ(7)の内
部とを連通ずる接着剤(12)の流路が形成される。こ
の状態で接続パイプ(7)の後端は外装体(2)の貫通
穴(4)内に位置している。尚、接続パイプ(7)の挿
入固定に際しては、該接続パイプの先端部周面に予めゴ
ムパッキング(10)を嵌装しておき、接続パイプの打
込み前進に伴い該ゴムパッキング(10)を接続パイプ
(7)の軸線方向に沿って後退させることによって有底
穴(5)の外端面をシールする。また、必要に応じて貫
通穴(4)および有底穴(5)内への挿入に先立って接
続パイプ(7)の外周面に貫通穴(4)の内端面をシー
ルするための図示しない第2のゴムパッキングを嵌装し
て置いてもよい。この実施態様によれば該ゴムパッキン
グを貫通穴(4)の内端面から内側に押込むことによっ
て貫通穴(4)の内壁面と接続パ・イブ(7)の外周面
との間に前記接着剤(12)の充填空間が形成される。
この後、第11図に示すようにエポキシ樹脂を主成分と
する低粘度の接着剤(12)を接続パイプ(7)の後端
部に接続された供給管〔図示省略〕の接着剤吐出ノズル
〔図示省略〕から接続パイプ(7)内に圧入する。圧入
された接着剤(12)は、接続パイプ(7)の先端部に
形成された切込み溝(8a)を通ってゴムパッキング(
10)でシールされた有底穴(5)内に流入し、接続パ
イプ(7)の先端部を構造物(1)に対して強固に接続
する。
次いで第12図に示すように外装体(2)に穿設された
貫通穴(4)の内周面にエポキシ樹脂を主成分とする低
粘度の接着性に優れた樹脂(14)を塗布し、この状態
で外装体(2)の貫通穴(4)内に位置している接続パ
イプ(7)の後端部に前記第1の固定部材(6a)と同
一の形状を有する第2の固定部材(6b)を嵌装する。
即ち、接続パイプ(7)の後端部周面に形成された複数
条の細長い切込み溝(8b)の間隔を拡げるように截頭
円錐状の第2の固定部材(6b)の小径部を該接続パイ
プ(7)の後端に嵌装し、該第2の固定部材(6b)の
大径部端面に当て金(17)を当接し、ハンマー等の適
当な器具で叩打して前記切込み溝(8b)形成部位の拡
径を利用して接続パイプ(7)の後端部に第2の固定部
材(6b)を嵌着する。第2の固定部材(6b)の接続
パイプ(7)内への打込みによって、該接続パイプ内に
充填されている前記接着剤(12)は、切込み溝(8b
)を通って内端面を前記貫通穴(4)内に流入し、前記
樹脂(14)と共働して接続パイプ(7)の後端部を外
装体(2)の′Fi通穴(4)内に固定する。これと同
時に接続パイプ(7)の拡開した後端部が貫通穴(4)
の壁面に喰込み、外装体(2)を強固に固定する。斯(
して接続パイプ(7)と構造物(1)および外装体(2
)は、固定部材(6a)  (6b)と接続パイプ(7
)の切込みm (8a)  (8b)形成部位とのクサ
ビ状の係合、接続パイプ(7)の前後端の有底穴(5)
、貫通穴(4)の壁面への喰込み、ならびに接着剤(1
2)  (14)による接着を介して一体構造に接合さ
れる。この後、接続パイプ(7)の後端と対向するよう
に貫通穴(4)内に外装体(2)と同等の材料から成形
され内面に接着層を有する蓋部材(15)を装填するこ
とによって構造物と外装体(2)との接着固定作業が終
了する。
上記本発明の第2の実施態様によれば、接着と機械的な
固定構造とを併用することによって剥離状態にある外装
体を構造物に対して強固に固着することができる。
本発明の実施に際し、必要であれば接続パイプ(7)内
に圧入する接着剤(12)が外部に流出するのを防止す
るため、接続パイプ(7)の内部の適当な位置に図示し
ない逆上弁を設けてもよい。また、固定部材(6a) 
 (6b)は、上記実施例に記載したようにテーパー面
が平坦な截頭円錐形とする外、第7図に示すようにその
テーパー面に幅の狭い凹溝(16)を複数条形成したも
のであってもよい。この場合は、該凹溝が切込み溝(8
a)  (8b)と共働して接着剤の誘導路として機能
し、貫通穴(4)および有底穴(5)内への接着剤の流
入を促進する。また、構造物(1)と外装体(2)との
隙間が狭い場合には、ゴムパッキング(10)の配設を
省略することも可能である。
発月R■ゴ果 以上の説明から理解されるように、本発明工法によれば
、補修時に外装体の剥離箇所に無理な外力を全く作用さ
せることなく構造物と外装体を一体構造に強固に接合す
ることができる。
本発明は、有底穴の内壁面に接続パイプの先端部をクサ
ビ状に喰込ませると共に接続パイプと固定部材との間に
クサビ状の嵌着部位を形成し、更に必要であれば接合部
に接着剤を塗布することによって、外装体の剥離箇所に
在来工法の水準を大幅に上進る接合強度ならびに耐久性
を付与するものである。また本発明によれば、接着剤と
して接着固定能の強化に好適な低粘度樹脂を使用するこ
とができるから、在来の高粘度接着剤の使用に起因する
施工上の制約も効果的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の第1の実施態様を例示する
構造物ならびに外装体の部分縦断面図であり、第6図乃
至第8図は第1および第2の固定部材ならびに接続パイ
プの説明図である。また、第9図乃至第13図は本発明
の第2の実施態様を例示する構造物ならびに外装体の部
分縦断面図である。 (1) −構造物、   (2) −外装体、(3) 
−隙間、    (4) −貫通穴、(5)−有底穴、
   (6a)  (6bL−固定部材、(7)−接続
バイブ、(8a)  (8b)−切込み溝、(10)・
−ゴムバンキング、 (12)  (14)・−接着剤、 (15) −・蓋部材。 第10図           第9図第12囚   
      第11図 手続補正書 昭和61年 1月11日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 構造物外装体の固定工法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 富士技研興業株式会社 4、代理人 畢550 住 所  大阪府大阪市西区江戸堀1丁目15番26号
大阪商エビルア階         C丁子1=15 明細書及び図 面 6、補正の内容 (1)明細書全文を別紙の通り補正する。 (2)図面中、第1図及び第9図を別紙の通り補正する
。 明     細     書 1、発明の名称 構造物外装体の固定工法 2、特許請求の範囲 (1)  外装体が構造物から部分的に離隔または剥離
している箇所に外装体の表面からこれを貫通して構造物
の内部に達する穴を穿設し、該穴W先端部および後端部
の周面に複数条の細長い切込み溝を形成し、 つ、−一
パー゛の上、該接続パイプの先端部を前記第1の固定部
材に向けて被冠叩打することによって墓!上Ωパイプの
  に   ると に 該接続パイプの先端部を構造物の穴内で拡開さ支ユ該接
続パイプの後端を外装体の穴内に位置させる工程と、前
記接続パイプの後端にテーパー状円周面を有する第2の
固定部材の小径部を奥にして嵌装する工程と、該第2の
固定部材の大径側端面を叩打して前記接続パイプの後端
部を外装体の穴内で拡開させる工程と、外装体と同等の
材料からなる蓋部材を外装体の穴の表面側に装填する工
程とからなる構造物外装体の固定工法。 (2)  外装体が構造物から部分的に離隔または剥離
している箇所に外装体の表面からこれを貫通して構造物
の内部に達する穴を穿設し、塁去五に先端部および後端
部の周面に複数条の細長い切込み溝を形成し、 つ、−
一パー゛の 。 上、該接続パイプの先端部を前記第1の固定部材に向け
て被冠叩打することによってti上Ωバイブの  に 
   と−に 該接続パイプの先端部を拡開さ立ユ該接続パイプの後端
を外装体の穴内に位置させる工程と、該接続パイプの外
周面に嵌装したゴムパッキングによって該接続パイプと
構造物の外面ならびに外装体の内面との間をシールし、
前記切込み溝を介して接着剤を接続パイプと穴との間に
充填する工程と、前記接続パイプの後端にテーパー状円
周面を有する第2の固定部材の小径部を嵌装する工程と
、該第2の固定部材の大径側端面を叩打して前記接続パ
イプの後端部を外装体の大円で拡開させると共に、外装
体の大円への接着剤の流入を促進させる工程と、外装体
と同等の材料からなる蓋部材を外装体の穴の表面側に装
填する工程とからなる構造物外装体の固定工法。 3、発明の詳細な説明 産業上皇且里光! 本発明は構造物、例えば建築物の外装モルタルや外装タ
イルあるいは天井外装モルタルや外装板等の外装体の固
定工法に関するものであり、更に詳しくは年月を経て構
造物から部分的に剥離または脱落しようとしている外装
体を構造物に強固に固定する工法に関するものである。 従来■肢血 構造物、例えば建築物の外装モルタル、外装タイル、天
井外装モルタル、外装板等は、該構造物と一体構造を為
して、もしくは間接的に連結した状態で配設すべきもの
であるが、建築工事が完了した後年月の経過と共に脆化
し部分的に離脱することが多い。外装体と構造物との接
合強度が低下すると、構造物の壁面から外装体が剥がれ
て脱落する場合があり危険極まりない。従来、上記外装
体の部分的な剥離に対しては接着剤〔主としてエポキシ
樹脂系接着剤〕を間隙部に注入し、構造物に対する外装
体の接合強度の低下を補なっていた。ところが、上記在
来工法に於いて構造物と外装体との間隙に接着剤を注入
すると、その充填圧によって外装体が外方に膨れ不体裁
になるだけでな(、補修作業中に外装体の全面的な脱落
を誘起することになり極めて危険である。また、接着剤
、特にエポキシ樹脂系接着剤が高価なため、補修工事費
に高騰を来たす不都合も認められている。更に構造物と
外装体との間に始めから隙間があるような° 場合には
、離隔部分への接着剤の充填は極めて困難で、施工条件
が大幅に制約される。 B<η°゛占 在来の外装体固定工法に認められた上記の如き問題点を
解決するため、本発明の出願人は先に特公昭52−15
891号公報あるいは特公昭59−49982号公報に
記載されているような構造物外装体の接着固定工法を提
唱している。このような接着固定工法を採用することに
よって構造物の表面からの外装体の剥離や脱落を防止す
ることができるが、接着剤として使用する樹脂の粘度が
高い場合には、浸透性の不足に起因して強固な接着固定
状態を取得することが実際問題として容易でない。この
対応策として、低粘度のぬれ特性と浸透性に優れた樹脂
系接着剤の使用が検討されつつあるが、構造物ならびに
外装体に穿設された大円に低粘度の樹脂を注入すると充
填圧によって樹脂が前記穴から流出するため、該樹脂の
硬化迄に流出分を見込んで可成り多量の樹脂を余分に注
入しなければならないという別の問題点が発生する。 本発明の主要な目的は、在来の外装体の接着固定工法に
認められた上記の如き問題点を解消することのできる構
造物外装体の固定手段を提供することにある。 本発明の他の主要な目的は、施工の容易化と固着性能の
向上とを同時に達成することのできる新規な構造物外装
体の固定工法を見出すことにある。 占  ゛  ための 斯かる目的に鑑みて本発明は、外装体が構造物から部分
的に離隔または剥離している箇所に外装体の表面からこ
れを貫通して構造物の内部に達する穴を穿設し、該大円
に先端部および後端部の円面に複数条の細長い切込み溝
を形成し、且つ、テーパー状の円周面を有する第1の固
定部材を大径部を奥にした状態で保持してなる接続パイ
プを挿入する工程と、該接続パイプの先端部を前記第1
の固定部材に向けて被冠叩打することによって該第1の
固定部材を接続パイプの内部に圧入すると共に該接続パ
イプの先端部を構造物の大円で拡開させ、該接続パイプ
の後端を外装体の穴内に位置させる工程と、前記接続パ
イプの後端にテーパー状円周面を有する第2の固定部材
の小径部を奥にして嵌装する工程と、該第2の固定部材
の大径側端面を叩打して前記接続パイプの後端部を外装
体の穴内で拡開させる工程と、外装体と同等の材料から
なる蓋部材を外装体の穴の表面側に装填する工程とから
なる構造物外装体の固定工法、および外装体が構造物か
ら部分的に離隔または剥離している箇所に外装体の表面
からこれを貫通して構造物の内部に達する穴を穿設し、
該穴内に先端部および後端部の周面に複数条の細長い切
込み溝を形成し、且つ、テーパー状の円周面を有する第
1の固定部材を大径部を奥にした状態で保持してなる接
続パイプを挿入する工程と、該接続パイプの先端部を前
記第1の固定部材に向けて被冠叩打することによって該
第1の固定部材を接続パイプの内部に圧入すると共に該
接続パイプの先端部を拡開させ、該接続パイプの後端を
外装体の穴内に位置させる工程と、該接続パイプの外周
面に嵌装したゴムバンキングによって該接続パイプと構
造物の外面ならびに外装体の内面との間をシールし、前
記切込み溝を介して接着剤を接続パイプと穴との間に充
填する工程と、前記接続パイプの後端にテーパー状円周
面を有する第2の固定部材の小径部を嵌装する工程と、
該第2の固定部材の大径側端面を叩打して前記接続パイ
プの後端部を外装体の穴内で拡開させると共に、外装体
の穴内への接着剤の流入を促進させる工程と、外装体と
同等の材料からなる蓋部材を外装体の穴の表面側に装填
する工程とからなる構造物外装体の固定工法を要旨とす
るものである。 実差順ロー 第1図乃至第5図は本発明の第1の実施態様を例示する
構造物ならびに外装体の部分縦断面図であり、第6図乃
至第8図は第1および第2の固定部材ならびに接続パイ
プの説明図である。 先ず第1図に見られるように、建築構造物(1)と外装
体(2)とが部分的に遊離して両者の間に隙間(3)が
できている場合、該隙間部分に外装体(2)の表面側か
ら構造物(1)の内部に達する穴を穿設する。即ち、外
装体(2)に貫通穴(4)を、また構造物(1)に有底
穴(5)を形成する。これらの穴(4)(5)の内部を
清掃した後、外装体(2)の貫通穴(4)および構造物
(1)の有底穴(5)の内に第1の固定部材(6a)を
先端に保持した接続パイプ(7)を挿入する。第1の固
定部材(6a)は、第6図に示すように周面をテーパー
状にした截頭円錐状の硬質押込み部材であって、その大
径部は有底穴(5)と略同径に成形されている。第1の
固定部材(6a)は、その大径部を穴の奥に向けた状態
で後記接続パイプ(7)の先端に嵌装保持され、該接続
パイプ(7)の挿入と同時に有底穴(5)の底部に嵌装
される。この方法によれば、第1の固定部材(6a)の
嵌装と、接続パイプ(7)の挿入とを同時に行なうこと
ができるので、工事時間の短縮を図ることができる。接
続パイプ(7)は、第8図に示すように、その先端部の
内径を截頭円錐状を為す第1の固定部材(6a)の小径
部の直径より若干大径とし、且つ、先端部周面に該接続
パイプの軸線方向に沿って複数条の細長い切込み溝(8
a)を設けている。接続パイプ(7)の挿入が進むのに
従って、該接続パイプ(7)の先端部に嵌挿支持されて
いる第1の固定部材(6a)は、有底穴(5)の奥部迄
挿入される。この後、第2図に示すように貫通穴(4)
内に位置している接続パイプ(7)の後端に当て金(1
7)を当接し、ハンマー等の通光な器具〔図示省略〕で
叩打して接続パイプ(7)を有底穴(5)内に打込む。 この打込み動作によって接続パイプ(7)は、その先端
部に形成された切込み溝(8a)部分を拡開されて第1
の固定部材(6a)のテーパー状円周面とクサビ状に係
合し、切込み溝(8a)形成部位の内周面と第1の固定
部材(6a)のテーパー状周壁面との間に強固な嵌着構
造を形成する。これに伴なって接続パイプ(7)の拡開
した先端部が有底穴(5)の壁面に喰込み、接続パイプ
(7)は貫通穴(4)および有底穴(5)の内部を貫通
した状態で構造物(1)と一体構造に接合される。この
構造物(1)と第1の固定部材(6a)ならびに接続パ
イプ(7)との間に形成される接合構造は機械的な固定
構造であるから、有底穴(5)の内面に油や細かな塵埃
等が付着していても、上記接続部材相互の間に強固な固
着状態が維持される。 このようにして接続パイプ(7)を構造物(1)の有底
穴(5)内に固定した後、外装体(2)の貫通穴(4)
内に位置している該接続パイプ(7)の後端に第2の固
定部材(6b)を嵌装する。即ち、第3図および第4図
に示すように接続パイプ(7)の後端部周面に形成され
た複数条の細長い切込み溝(8b)の間隔を拡げるよう
に截頭円錐状を為す第2の固定部材(6b)の小径部を
該接続パイプ(7)の後端に嵌挿し、該第2の固定部材
(6b)の大径部端面に前記同様の当て金(17)を当
接し、ハンマー等の適当な器具で叩打して前記切込み溝
(8b)形成部位の拡径を利用して接続パイプ(7)の
後端部に第2の固定部材(6b)を嵌着する。斯くして
接続パイプ(7)と第2の固定部材(6b)とは一体構
造に接続され、両者の間に強固な固着強度が付与される
。またこれに伴なって接続パイプ(7)の拡開した後端
部が貫通穴(4)の壁面に喰込み、外装体(2)を強固
に固定する。 この後、第5図に示すように接続パイプ(7)および第
2の固定部材(6b)の後端と対向するように前記貫通
穴(4)内に外装体(2)と同等の材料から成形された
蓋部材(15)を装填することによって構造物(1)と
外装体(2)との固定作業を終了する。 上記本発明の第1の実施態様によれば、接着剤を全く使
用することなく剥離状態にある外装体を構造物に対して
強固に固着することができる。 実l直11 第9図乃至第13図は本発明の第2の実施態様を例示す
る構造物ならびに外装体の部分縦断面図である。 先ず第9図に示すように、建築構造物(1)と外装体(
2)とが部分的に遊離して両者の間に隙間(3)ができ
ている場合、該隙間部分に外装体(2)の表面側から構
造物(1)の内部に達する穴を穿設する。即ち、外装体
(2)に貫通穴(4)を、また構造物(1)に有底穴(
5)を形成する。これらの穴(4)(5)の内部を清掃
した後、実施例1に記載したのと同様の要領に従って第
1の固定部材(6a)を先端に係止してなる接続パイプ
(7)を貫通穴(4)および有底穴(5)内に挿入する
。この後、第10図に示すように貫通穴(4)内に位置
している接続パイプ(7)の後端に当て金(17)を当
接し、ハンマー等の適当な器具〔図示省略〕で叩打して
接続パイプ(7)を有底穴(5)内に打込む。この打込
み動作によって接続パイプ(7)は、その先端部に形成
された切込み溝(8a)部分を拡開されて第1の固定部
材(6a)のテーパー状円周面とクサビ状に係合し、切
込み溝(8a)形成部位の内周面と第1の固定部材(6
a)のテーパー状周壁面との間に強固な嵌着構造を形成
する。これに伴なって接続パイプ(7)の拡開した先端
部が有底穴(5)の壁面に喰込み、接続パイプ(7)は
貫通穴(4)および有底穴(5)の内部を貫通した状態
で構造@J (1)と一体構造に接合される。この構造
物(1)と第1の固定部材(6a)ならびに接続パイプ
(7)との間に形成される接合構造は、前記実施例1と
同様の機械的な固定構造であるから、有底穴(5)の内
面に油や細かな塵埃等が付着していても上記接続部材相
互の間に強固な固着状態が維持される。有底穴(5)内
への接続パイプ(7)先端部の固着が終了した時点で、
切込み溝(8a)の後部と第1の固定部材(6a)の小
径側内端面との間には所定の隙間が残存しているから、
切込み溝(8a)形成部位には、有底穴(5)の内壁面
と接続パイプ(7)の内部とを連通ずる接着剤(12)
の流路が形成される。この状態で接続パイプ(7)の後
端は外装体(2)の貫通穴(4)内に位置している。尚
、接続パイプ(7)の挿入固定に際しては、該接続パイ
プの先端部周面に予めゴムパッキング(10)を嵌装し
ておき、接続パイプの打込み前進に伴い該ゴムパッキン
グ(10)を接続パイプ(7)の軸線方向に沿って後退
させることによって有底穴(5)の外端面をシールする
。また、必要に応じて貫通穴(4)および有底穴(5)
内への挿入に先立って接続パイプ(7)の外周面に貫通
穴(4)の内端面をシールするための図示しない第2の
ゴムパッキングを嵌装して置いてもよい。この実施態様
によれば該ゴムパッキングを貫通穴(4)の内端面から
内側に押込むことによって貫通穴(4)の内壁面と接続
パイプ(7)の外周面との間に前記接着剤(12)の充
填空間が形成される。この後、第11図に示すようにエ
ポキシ樹脂を主成分とする低粘度の接着剤(12)を接
続パイプ(7)の後端部に接続された供給管〔図示省略
〕の接着剤吐出ノズル〔図示省略〕から接続パイプ(7
)内に圧入する。圧入された接着剤(12)は、接続パ
イプ(7)の先端部に形成された切込み溝(8a)を通
ってゴムパッキング(10)でシールされた有底穴(5
)内に流入し、接続パイプ(7)の先端部を構造物(1
)に対して強固に接続する。 次いで第12図に示すように外装体(2)に穿設された
貫通穴(4)の内周面にエポキシ樹脂を主成分とする低
粘度の接着性に優れた樹脂(14)を塗布し、この状態
で外装体(2)の貫通穴(4)内に位置している接続パ
イプ(7)の後端部に前記第1の固定部材(6a)と同
一の形状を有する第2の固定部材(6b)を嵌装する。 即ち、接続パイプ(7)の後端部周面に形成された複数
条の細長い切込み溝(8b)の間隔を拡げるように截頭
円錐状の第2の固定部材(6b)の小径部を該接続パイ
プ(7)の後端に嵌挿し、該第2の固定部材(6b)の
大径部端面に当て金(17)を当接し、ハンマー等の適
当な器具で叩打して前記切込み溝(8b)形成部位の拡
径を利用して接続パイプ(7)の後端部に第2の固定部
材(6b)を嵌着する。第2の固定部材(6b)の接続
パイプ(7)内への打込みによって、該接続パイプ内に
充填されている前記接着剤(12)は、切込み溝(8b
)を通って内端面を前記貫通穴(4)内に流入し、前記
樹脂(14)と共働して接続パイプ(7)の後端部を外
装体(2)の貫通穴(4)内に固定する。これと同時に
接続パイプ(7)の拡開した後端部が貫通穴(4)の壁
面に喰込み、外装体(2)を強固に固定する。斯くして
接続パイプ(7)と構造物(1)および外装体(2)は
、固定部材(6a)  (6b)と接続パイプ(7)の
切込み溝(8a)  (8b)形成部位とのクサビ状の
係合、接続パイプ(7)の前後端の有底穴(5)、貫通
穴(4)の壁面への喰込み、ならびに接着剤(12) 
 (14)による接着を介して一体構造に接合される。 この後、接続パイプ(7)の後端と対向するように貫通
穴(4)内に外装体(2)と同等の材料から成形され内
面に接着層を有する蓋部材(15)を装填することによ
って構造物と外装体(2)との接着固定作業が終了する
。 上記本発明の第2の実施態様によれば、接着と機械的な
固定構造とを併用することによって剥離状態にある外装
体を構造物に対して強固に固着することができる。 本発明の実施に際し、必要であれば接続パイプ(7)内
に圧入する接着剤(12)が外部に流出するのを防止す
るため、接続パイプ(7)の内部の適当な位置に図示し
ない逆止弁を設けてもよい。また、固定部材(6a) 
 (6b)は、上記実施例に記載したようにテーパー面
が平坦な截頭円錐形とする外、第7図に示すようにその
テーパー面に幅の狭い凹溝(16)を複数条形成したも
のであってもよい。この場合は、該凹溝が切込み溝(8
a)  (8b)と共働して接着剤の誘導路として機能
し、貫通穴(4)および有底穴(5)内への接着剤の流
入を促進する。また、構造物(1)と外装体(2)との
隙間が狭い場合ニは、ゴムパッキング(10)の配設を
省略することも可能である。 31Rと近来 以上の説明から理解されるように、本発明工法によれば
、補修時に外装体の剥離箇所に無理な外力を全く作用さ
せることなく構造物と外装体を一体構造に強固に接合す
ることができる。 本発明は、有底穴の内壁面に接続パイプの先端部をクサ
ビ状に喰込ませると共に接続パイプと固定部材との間に
クサビ状の嵌着部位を形成し、更に必要であれば接合部
に接着剤を塗布することによって、外装体の剥離箇所に
在来工法の水準を大幅に上進る接合強度ならびに耐久性
を付与するものである。また本発明によれば、接着剤と
して接着固定能の強化に好適な低粘度樹脂を使用するこ
とができるから、在来の高粘度接着剤の使用に起因する
施工上の制約も効果的に解消することができる。 4、図面の簡単な説明 第1図乃至第5図は本発明の第1の実施態様を例示する
構造物ならびに外装体の部分縦断面図であり、第6図乃
至第8図は第1および第2の固定部材ならびに接続パイ
プの説明図である。また、第9図乃至第13図は本発明
の第2の実施態様を例示する構造物ならびに外装体の部
分縦断面図である。 (1’) −構造物、   (2)−・外装体、(3)
−・−隙間、    (4)−貫通穴、く5)−・−有
底穴、   (6a)  (6b)−・固定部材、(7
)−接続バイブ、(8a)  (8bL−切込み溝、(
10)・・−ゴムパッキング、 (12)  (14)−接着剤、 (15) −・蓋部材。 第1図 I5ル   J 第9図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外装体が構造物から部分的に離隔または剥離して
    いる箇所に外装体の表面からこれを貫通して構造物の内
    部に達する穴を穿設し、該穴の底部にテーパー状円周面
    を有する第1の固定部材の大径部を奥にして嵌装する工
    程と、先端部および後端部の周面に複数条の細長い切込
    み溝を形成してなる接続パイプを前記穴に挿入し、該接
    続パイプの先端部を前記第1の固定部材に向けて被冠叩
    打することによって該接続パイプの先端部を構造物の穴
    内で拡開させると共に、該接続パイプの後端を外装体の
    穴内に位置させる工程と、前記接続パイプの後端にテー
    パー状円周面を有する第2の固定部材の小径部を奥にし
    て嵌装する工程と、該第2の固定部材の大径側端面を叩
    打して前記接続パイプの後端部を外装体の穴内で拡開さ
    せる工程と、外装体と同等の材料からなる蓋部材を外装
    体の穴の表面側に装填する工程とからなる構造物外装体
    の固定工法。
  2. (2)外装体が構造物から部分的に離隔または剥離して
    いる箇所に外装体の表面からこれを貫通して構造物の内
    部に達する穴を穿設し、該穴の底部にテーパー状円周面
    を有する第1の固定部材の大径部を奥にして嵌装する工
    程と、先端部および後端部の周面に複数条の細長い切込
    み溝を形成してなる接続パイプを前記穴に挿入し、該接
    続パイプの先端部を前記第1の固定部材に向けて被冠叩
    打することによって該接続パイプの先端部を拡開させる
    と共に、該接続パイプの後端を外装体の穴内に位置させ
    る工程と、該接続パイプの外周面に嵌装したゴムパッキ
    ングによって該接続パイプと構造物の外面ならびに外装
    体の内面との間をシールし、前記切込み溝を介して接着
    剤を接続パイプと穴との間に充填する工程と、前記接続
    パイプの後端にテーパー状円周面を有する第2の固定部
    材の小径部を嵌装する工程と、該第2の固定部材の大径
    側端面を叩打して前記接続パイプの後端部を外装体の穴
    内で拡開させると共に、外装体の穴内への接着剤の流入
    を促進させる工程と、外装体と同等の材料からなる蓋部
    材を外装体の穴の表面側に装填する工程とからなる構造
    物外装体の固定工法。
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