JPS62140661A - 大型構造物鋼製壁面用自動塗装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は大型構造物の側壁面、特に断面がＣ形をなすよ
うな溝部を有する金属性壁面を塗装するために用いる大
型構造物用向ｅ塗装装置に関するものである。

［従来の技術］ 工場の建物外壁面の如き高所に達し且つ広い面積を有す
る壁面の塗装を行う場合、従来は被塗装面の古い塗装を
剥して清掃した後塗装するために台車にケレン用ブラシ
と塗装の吹付装置、たとえば、ノズルを搭載し、被塗装
面をケレン用ブラシで清掃しながら古い塗装を剥離した
後、新しい塗料を塗布する作業を自動的に行う自動塗装
装置が使用されている。

従来のかかる自動塗装装置としては、特開昭５３−１２
４０号公報に記載されているように、建物の屋上に走行
自在に載置した台車上に巻上機を搭載し、ケレン用ブラ
シや塗料吹付装置を備えた自Ｓ塗装機を屋上の巻上機に
て昇降さけ、且つ台車にて左右動させて、壁面の塗装作
業を行うようにしたもの、あるいは建物の壁面に沿いク
レーン等にてリーダを立て、このリーダにゴンドラを昇
降できるように沿わせ、ゴンドラにはケレン用のブラシ
や塗料吹付装置を備えた自！ｌＪ塗装Ｒを搭載させ、リ
ーダの下喘部に設置した巻上機からワイヤをリーダの頂
上を経由してゴンドラに掛けた構成のもの、等がある。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来のいずれの方式も高所作業に適し、手作業によ
る方式に比して品質の管理の容易化、塗装工事の高能率
化が達成できるが次のような問題があった。

先ず、特開昭５３−１２４０号公報に記載されたもので
は、自動塗装装置を屋上に設けた巻上機で吊り下げてい
るだけであるから、特別に自ｖＪ塗装殿の昇降をガイド
するものがな（、垂直面に対しては常に重心の関係で建
物外壁に押し付けられている構造であり、建物外壁から
離れる方向へ自ｖＪ塗装機を自動的にシフトさせること
ができない。更に、巻上機を搭載した台車を建物の屋上
に載置して移動させる構成上、壁面の頂部に台車を載置
できるようになっている建物でなければ実施できず、勾
配を持つ屋根付きの建物の壁面には使用できない。又、
リーダにゴンドラを沿わせる方式では、自動塗装機のケ
レン用ブラシを垂直壁面に押し付けて反力をもたせるた
めにリーダは不可欠のものとなっている。

又、上記従来の方式は、いずれも自？Ｊ）　Ｉ　ＨＩと
して、ケレン用ブラシ及び該ブラシを駆動するｖＡ構、
塗料吹付装置及びその作動機構等を台車やゴンドラに搭
載させたものとしであるため、かなりの大ｆｆ１ｆｆｉ
になっていて取り扱いが大変であると共に、所定範囲を
ケレン作業すると引続いてその範囲を塗装し、ケレンと
塗装を交互に行う形式であるため、塗装時は使用しない
ケレン機能を有するものをも台車に搭載することがらデ
ッドスペースも大となっていた。又、適正なケレン速度
及び塗装速度の違いが発生し、品質の高い塗装ができな
かった。

そこで、本発明は、ケレン塗装の機能を分けて塗装機能
は塗装キャリッジのみに搭載することにしてＢ１１１ｆ
ｆｉの軒減、デッドスペースの減少を図ると共に、勾配
のある屋根を有する建物の垂直壁面をリーダの如き支柱
を用いることなくキャリッジの壁面への押付力、作業時
の反力が得られ、更に複数の異なる面で凹凸を形成して
断面がＣ形をなすような溝を有する壁面に対して均一に
塗料を塗布できるようにしようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、高所作業車の頂部バケット上に設置したウィ
ンチによりワイヤロープを介して塗装キャリッジを支持
し、該塗装キャリッジの上半部分の壁面側に、フードを
設けて、該フード内に臨むように複数個の上塗り吹付ガ
ンと複数個の下塗り吹付ガンを上部と下部に分けて設置
し、且つ上記塗装キャリッジの下半部分の壁面側に、マ
グネットキャタピラを設置すると共に反壁面側に、上塗
り用及び下塗り用の各タンクと該各タンクに接続するポ
ンプを別々に設置し、更に上記フード内に連通りるブロ
ワを設置し、上記ブロワの入口側にミスト捕集装置を設
けた構成とする。

［作　　　用］ 塗装キャリッジはマグネットキャタピラにて垂直壁面の
最上位置に押付けられており、壁面の溝形状に対応して
下塗り吹付ガン及び上塗り吹付ガンの角度や被塗装部と
の相対距離を予め決めておいてウィンチにて塗装キャリ
ッジを下降させ始める。これと同時に下吹付ガンより一
斉に錆止めとなるエポキシ系塗料の如き下塗り塗料を吹
き付けて壁面に均一に塗布させ、塗装キャリッジの下降
に伴ない引続き上吹付ガンより塩ゴム系塗料の如き上塗
り塗料を一斉に吹き付けて下塗りした上に塗布する。こ
の間に発生するミストはフード内からブロアに吸引され
る途中でミスト捕集−ｔＡ■で捕集される。なお、１１
１ｉ集濾過されたエアはミスト飛散のエアカーテンに再
刊用する。壁面の上から下まで作業が終ると、離脱装置
で塗装キャリッジの壁面への押付力を解除させ、ウィン
チで塗装キャリッジを上昇させると同時に高所作業車に
より別の作業位置へ塗装キャリッジをシフトさせる。

［実　施　例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

図面は本発明の一実施例を示すもので、高所作業車１の
頂部に備えたバケット２に、ウィンチ３を搭載し、該ウ
ィンチ３にワイヤロー１４を介して塗装キャリッジ５を
胃降自在に吊下支持させる。

上記塗装キャリッジ５は、上面に取り付けたシー１６．
１にウィンチ３からのワイヤロー１４をかけて支持され
るようにしてあり、はぼ上半分には、フード８と、下塗
り吹付ガン９及び上塗り吹付ガン１０が搭載され、はぼ
下半分には、金属壁面１１側にキャリッジ５の該壁面１
１への押付力を付与させるためのマグネットキャタピラ
１２を搭載すると共に、壁面１１から離れた表面側には
下塗り用、上塗り用のタンク１３，１４　、これらのポ
ンプ１５，１６　、ブロワ１７等を搭載する。

詳述すると、キャリッジ５のほぼ上半分の壁面１１側に
は、フード８を設けると共に、該フード８の端辺部に、
たとえば、Ｃデツキ形状の凹凸を有するような断面形状
の壁面１１にシール可能に接するようスカート１８を取
り付け、又、フード８の途中には、柔軟性材料よりなる
仕切壁１９を設けて、該仕切壁１９の下端部には、左右
方向へ複数列（図面では２列の場合を示している）に下
塗り吹付ガン９の各先端部を貫通させてフード８内に臨
ませ、且つ仕切壁１９の上端部には、同じく左右方向へ
複数列（図面では２列の場合を示している）に上塗り吹
付ガン１０の各先端部を貫通させてフード８内に臨ませ
る。上記下塗り吹付ガン９及び上塗り吹付ガン１０は、
第５図に拡大図を示す如く、キャリッジ５の固定した各
左右方向へ延びる固定バー２０と、該固定バー２０に沿
い壁面１１に近接したり離反できるように位ｌｉ調整で
きるよう組み付けたフレーム２１と、該フレーム２１の
上面又は下面に固定した扇形のガイドレール２２と、該
ガイドレール２２に沿い摺動できるようガイドレール２
２に係合させたガイド部材２３と、からなる揺動機構に
おける上記ガイド部材２３に各々取り付けてあり、フレ
ーム２１を固定バー２０に対して変位させることにより
下塗り、上塗りの各吹付ガン９．１０と壁面１１との対
向距離が調整され、且つガイド部材２３をガイドレール
２２に沿い水平方向に変位させることにより上記各吹付
ガン９，１０が左右方向に首振りされるようにしである
。したがって、塗装開始時に壁面１１の凹凸形状に対応
させて下塗り吹付ガン９及び上塗り吹付ガン１０の任意
のものを壁面１１に正対し且つ最適距離にセラ１−シて
おくことができるようにしである。

上記フード８は、下端部にて集合部２４、ダクト２５を
介してブロワ１７に連通させてあり、集合部２４の途中
には、ミスト捕集装置２６を設ける。

ミスト捕集４Ａ置２６は、第２図に示す如く、ミスト捕
！１！面をもつフィルタ２７をリールに巻付けた長尺物
とし、巻取り側のリール２８をモータ２９で巻き取るこ
とによりミス１ル捕集面を順次ずらすことができるよう
にしである。

キャリッジ５のほぼ下半分の壁面側に取り付けであるマ
グネットキャタピラ１２は、キャリッジ５から壁側へ張
り出したキャタピラフレーム３０の上下両端にスプロケ
ット３１．３２を回転自在に取り付け、該上下の各スプ
ロケット３１．３２にマグネットキャタピラ１２を組み
付けてなるものであり、左右に対称的に並置しである。

又、キャリッジ５の下端部には、小容量の下塗り用のタ
ンク１３を設置すると共に上塗り用のタンク１４を設置
し、各タンク１３．１４の上方には、下塗り用及び上塗
り用の各１７レスポンブ１５．１６を接続して設置し、
下塗り用ポンプ１５は、タンク１３内の下塗り塗料を前
記各下塗り吹付ガン９に供給させるよう図示しないホー
スを介して接続し、又、上塗り用ポンプ１６はタンク１
４内の上塗り塗料を前記上塗り吹付ガン１０に供給させ
るよう図示しないホースを介して接続し、下塗り用ポン
プ１５と上塗り用ポンプ１６は、ともに遠隔操作で起動
、停止できるようにしてあり、且つ下塗り用ポンプ１５
が起動してから一定時間後に上塗り用ポンプ１６が起動
し、下塗り用ポンプ１５が停止してから一定時間後に」
こ塗りポンプ１６が停止するように自動制御できるよう
にしである。

更に、キャリッジ５の下部におｔプる上下左右の各部に
は、キャリッジ５を壁面１１から離脱させるための８１
１］ＲＨ２？３３としてエアシリンダがそれぞれ設置し
てあり、マグネットキャタピラ１２でキャリッジ５を一
定の押付力で壁面１１に押し付けている状態から離脱さ
せるときに、離脱装置３３を伸長ざぜてキャタピラ１２
を壁面１１から引き離すようにする。

３４と３５は高所作ｉ１１のバケットを経てキャリッジ
５から地上まで導いたケーブルとエフホース、３６はマ
グネットキャタピラ１２の側部に備えたガイドローラで
、壁面１１の溝１１ａ内をキャタピラ１２が移動すると
きのガイドとなるものである。

なお、上述した本発明の塗装装置は、地上より遠隔操作
するようにしてもよく、高所作業車１のバケット２上に
操作盤３７を設置してバケット２上より操作するように
してもよい。

先ず、塗装すべき建物の壁面１１の所要位置に塗装キャ
リッジ５が位置するよう高所作業ｒＪ１で全体を移動し
、所定の作業位置で塗装キャリッジ５を壁面１１に近接
させる。作業開始時は、塗装キャリッジ５を最上位置に
保持させてキャタピラ１２を壁面１１の溝１１ａに第４
図の如く沿わせて吸着させる。これによりキャリッジ５
が壁面１１に押し付けられた状態となる。

次に、・ウィンチ３を徐々に巻き戻して塗装キャリッジ
５を下降させ始めると同時に下塗り用のエアレスポンプ
１５を起動させて下塗り用タンク１３内の下塗り塗料を
各下塗り吹付ガン９に分配して送給し、下塗りを開始さ
せる。下塗り塗料は直ちに上塗りできるよう、たとえば
、エポキシ、耐変色性硬化剤、ホワイトタール、顔料の
如きものからなる材料が使用されているため、シーケン
ス制御により定められた一定時間後に上塗り用のエアレ
スポンプ１６が起動して上塗り塗料が各上吹付ガン１０
より一斉に吹き付けられる。これにより下塗りと上塗り
とが同時に進行しながら壁面１１の上から下までＩ！キ
ャリッジ５が移動する。この際、壁面１１の溝１１ａ形
状に合わせて面に正対するように下塗り吹付ガン９及び
上塗り吹付ガン１０の向きが予め調整されており且つ対
峙距離も調整されているので、下塗りも上塗りも壁面１
１の凹凸面に均一に行われる。

又、上記塗装作業中、各種ガン９．１０からの吹き付け
により発生したミストは、フード８内よりブロワ１７に
て吸引されて集合部２４へと引かれ、途中のミスト捕集
装置２６にて捕集される。ミスト捕集装置２６はミスト
捕集面であるフィルタ２７をモータ２９で一方から他方
へ巻取る巻取方式としであるので、目詰りを起こすこと
なく壁面１１の全面を塗装作業し終るまで使用でき、従
来の固定式の如き頻繁に交換する必要がなく、それだけ
塗装作業能率のアップとなる。

〈ｌ装キャリッジ５が壁面１１の下部まで移動すると、
離脱装置３３にて該キャリッジ５を壁面１１より離し、
ウィンチ３にて塗装キャリッジ５を上昇させ、且つ高所
作業車１にて全体を別の作業位置ヘシフトさせ、次いで
、再び塗装キャリッジ５を壁面の未塗装面に押し付け、
前記と同様に上方から下方へ塗装作業を進める。

なお、下塗り吹付ガン９及び上塗り吹付ガン１０はとも
に上下方向に２列ずつの場合を示したが、２列以上とす
ることは勿論可能であり、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。

［発明の効果］ 以上述べた如く本発明の塗装装置によれば、ケレン作業
の機能を分離させているので、塗装キャリッジ自体の軽
糟化が図れると共にデッドスペースをなくし得られ、又
、押付力はマグネットキャタピラ方式で得るようにしで
あるため、押付用ワイヤとか支柱等を不要としてケレン
主１１リツジから塗装キャリッジへの切り換えの段取り
時間を省略でき高能率に段取りが行え、更に、下塗りと
上塗りを同時に行うため、塗装効率の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略図、第２図は塗装キ
ャリッジの正面図、第３図は一部切断側面図、第４図は
部分切断平面図、第５図は吹付ガン支持部の拡大側面図
である。 １は高所作業車、３はウィンチ、５は塗装キャリッジ、
８はフード、９は下吹付ガン、１０は上吹付ガン、１１
は壁面、１２はマグネッ１−キセタビラ、１３は下塗り
用タンク、１４は上塗り用タンク、１５は下塗り用エア
レスポンプ、１６は上塗り用エアレスポンプ、１７はブ
ロワ、２Ｇはミスト捕集菰はを示す。 第１図 第４図 第５図 ９＋１０１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）高所作業車の頂部バケット上に設置したウインチに
   よりワイヤロープを介して塗装キャリッジを支持し、該
   塗装キャリッジの上半部分の壁面側に、フードを設けて
   、該フード内に臨むように複数個の上塗り吹付ガンと複
   数個の下塗り吹付ガンを上部と下部に分けて設置し、且
   つ上記塗装キャリッジの下半部分の壁面側に、マグネッ
   トキャタピラを設置すると共に反壁面側に、上塗り用及
   び下塗り用の各タンクと該各タンクに接続するポンプを
   別々に設置し、更に上記フード内に連通するブロワを設
   置し、上記ブロワの入口側にミスト捕集装置を設けたこ
   とを特徴とする大型構造物用自動塗装装置。