JPS6214057B2 - - Google Patents

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JPS6214057B2
JPS6214057B2 JP56160451A JP16045181A JPS6214057B2 JP S6214057 B2 JPS6214057 B2 JP S6214057B2 JP 56160451 A JP56160451 A JP 56160451A JP 16045181 A JP16045181 A JP 16045181A JP S6214057 B2 JPS6214057 B2 JP S6214057B2
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JP
Japan
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gas
movable
cylinder
piezoelectric body
conductor
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JP56160451A
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Seiji Kagawa
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Publication of JPS6214057B2 publication Critical patent/JPS6214057B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q3/00Igniters using electrically-produced sparks
    • F23Q3/002Igniters using electrically-produced sparks using piezoelectric elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lighters Containing Fuel (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧電素子利用による着火装置に関
し、更に詳しくは、ガス等の気体圧により圧電素
子に衝撃力を与えて発生した高電圧を火花放電さ
せてガソリンや可燃性ガス等に着火させる装置に
関し、特に本発明は、金属の切断、溶接に用いる
ガスバーナーの火口に内蔵してそれの点火手段と
して最適な装置に関するものである。
圧電素子に圧力を加えて、発生した高電圧を火
花放電させて、ガス等に着火させる圧電着火の手
段は周知で、ガス風呂、ガスストーブ、タバコ用
ガスライタ等の広い範囲にわたつて応用されてい
る。
ところで、これまでの圧電着火手段は、たたき
機構によりスプリングに蓄えられたエネルギーを
圧電素子に加えるものが一般的であつて、気体の
圧力を衝撃力に変換して圧電素子に衝撃を加える
という圧電着火手段は未開発であつた。
本発明者は、金属の切断、溶接に用いるガスバ
ーナーの火口に点火する場合に、ガスバーナーか
らガスを噴出させ、その噴出ガスにライター、マ
ツチ等の手段を用いて点火するという方法で行な
われていたため、これらの点火手段によつては、
ライター等をガスバーナーの火口の先に持つてゆ
き点火するという面倒な点火作業をしなければな
らず、またマツチ等が濡れて点火ができなくなつ
たり、更にはガス噴出後の点火のタイミングが遅
れるとガスバーナーから噴出されたガスが火口の
周辺に充満した状態で点火されて爆発が生じ、火
傷したりして危険であり、更にはライター等を探
すために手間がかかつたりして大変に煩雑である
という問題点に鑑み、これら問題点を解決するた
めに種々研究の結果、本発明を完成したものであ
る。
本発明の目的は、金属の切断、溶接に用いるガ
スバーナーの火口の点火手段として最適な圧電素
子利用による着火装置を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、固定子と可動圧電
体との間に吸引力を生ぜしめて可動圧電体の導電
体に対する気体圧による衝撃力を増大させて発生
した高電圧を火花放電させる着火装置を提供する
ことにある。
本発明のもう一つの目的は、1個の圧電素子が
一体的に組み込まれている可動圧電体を備えた圧
電素子利用による着火装置を提供することにあ
る。
本発明の着火装置は、気体通路とこれに連通す
る空所を設けた筒体と、前記空所内に前記気体通
路を流れる気体圧によつて筒体軸方向に移動自在
として配設された可動圧電体と、前記筒体空所内
の前記気体通路側にそのオリフイス形状の貫通孔
を連通させて固定された固定子と、前記筒体内の
可動圧電体と対向する反固定子側に絶縁性被覆体
と絶縁体を介して前記筒体と電気的絶縁されて固
定された導電体と、この導電体と前記可動圧電体
との間に介装されたコイルスプリングと、前記導
電体に電気的接続された一方の放電用電極および
この電極との間で火花放電を起すところの前記筒
体に電気的接続された他方の放電用電極を含み、
前記可動圧電体は、外周縁軸方向に複数の気体通
路を有する本体の空所内に絶縁体を介して1個の
円柱状圧電素子が設けられると共に、この圧電素
子が永久磁石を設けた受圧端子と中心突起を外方
に突出させた衝突端子とで挾着固定されて構成さ
れており、また前記導電体はその衝撃受面の中心
部位に前記可動圧電体の突起が衝突する受突起が
突設されると共に、この受突起のフランジとの基
部には細孔が設けられ、更に筒体の中心軸方向に
は前記細孔と連通する気体通路が設けられた構成
を特徴とするものである。
本発明の前記およびそれ以外の目的と利点は、
添付図面を参照して行なう次の説明により明白に
なるであろう。
第1図および第2図に本発明の着火装置が示さ
れている。
同図において、本発明の着火装置は気体経路と
接続される筒体30を備えており、この筒体30
は例えば黄銅等の金属から成り、筒体30の前後
を貫通して形成されている空腔は前向きの段部3
1,32および前向きの傾斜段部33を介して前
方になるに従つて順次内径が大きくなるように形
成されている。
そして、後端面34と最初の段部31までの間
の空腔がガス等の気体通路35とされている。
また筒体30内の段部32より前方空所はあと
で詳しく説明する可動圧電体の収納空所36とさ
れている。
更に筒体30の段部31と段部32との間の内
周面にはねじ溝37が、また筒体30の開口して
いる前端の内周面にはねじ溝38が形成されてい
る。
筒体30内の気体通路35側には固定子39が
固定されている。第3図および第4図を参照する
と、この固定子39は磁性体または永久磁石で形
成され、環状部40の前端部には一体のフランジ
41を有している。このフランジ41の外径は筒
体30の段部32から傾斜段部33までの間の内
径と略同径で、環状部40の外周全面には、筒体
30のねじ溝37と螺合するねじ溝42が形成さ
れ、また全体の中心軸方向には貫通孔43が形成
されている。そして、この固定子39はねじ溝3
7と42との螺合により貫通孔43を気体通路3
5と連通させて筒体30内に固定されている。
固定子39の変形は可能であり、第5図および
第6図に固定子39の他の変形状態が示されてい
る。
同図において、固定子39の貫通孔43は筒体
30の気体通路35側を拡開状としたオリフイス
形状に形成され、これにより気体通路35を流れ
る気体の流量抵抗が最小となり、あとで詳しく説
明する可動圧電体の圧電素子に対する衝撃力が一
段と高められる。
筒体30の空所所36内には可動圧電体44が
気体通路35を流れる気体圧により軸方向に移動
可能として設けられている。
この可動圧電体44は第7図、第8図および第
9図に示されているが、更に第10図から第14
図を参照すると、金属製の横断面円形の本体45
はその略半分の前方に大径部46を有し、後方に
は大径部46と一体のやや小径部47を有し、大
径部46とやや小径部47との境外周には凹部4
8を有する。大径部46の外径は筒体30の傾斜
段部33より前方空所の内径と略同じであり、ま
たやや小径部47の外径は筒体30の段部32と
傾斜段部33との間の空所の内径と略同じに形成
されている。
本体45内の軸方向には後向きの段部49,5
0を介して大径のねじ溝51、圧電素子収納空所
52、小径開口部53が形成され、また大径部4
6の外周縁軸方向には、凹部48に開口した横断
面円形の細い気体通路54が中心角で90゜離間し
て形成されている。本体45の空所52内には1
個の円柱状の圧電素子55が例えばセラミツク等
の絶縁体56を介して設けられ、絶縁体56の前
端部はその段部57が本体45の段部50と係合
して抜け出ないようになつており、先端部は開口
部53にわたつて延びている。
圧電素子55の一方の電極側には金属製の衝突
端子58が絶縁体56により本体45と電気的に
絶縁されて設けられている。この衝突端子58は
第13図および第14図を参照すると、圧電素子
55と同径のフランジ59とこれと一体の横断面
円形の中心突起60を有し、フランジ59を圧電
素子55の一方の端面に当接させ、かつ突起60
を本体45の開口部53からやや突出させて固定
的に設けられている。
また圧電素子55の他方の電極側には、受圧端
子61が設けられ、この受圧端子61は第11図
および第12図を参照すると、圧電素子55と同
径の横断面円形突起62を有する端子体63の凹
部64内に、その端面が同一面になるように永久
磁石65が嵌着固定されて全体が構成され、この
受圧端子61はそのねじ溝66が本体45のねじ
溝51に螺合されることによつて突起62が圧電
素子55に圧縮力を与えて本体45に固定され、
圧電素子55はこの受圧端子61と衝突端子58
とで挾着固定されている。なお、本体45に対す
る受圧端子61の取り付け手段はカシメ止めにす
ることも可能である。
可動圧電体44と固定子39との間には永久磁
石65により吸引力が生じて、筒体30の気体通
路35から固定子39の貫通孔43を流れる気体
の圧力がキープされ、可動圧電体44に対する瞬
間的な衝撃力が増大して圧電素子55に大きな衝
撃力が加えられる。
吸引力は永久磁石と磁性体との間で生ずるの
で、可動圧電体44が永久磁石65を備える場合
には、固定子39は磁性体で形成され、固定子3
9が永久磁石で形成されている場合には、可動圧
電体44の受圧端子61は磁性体で形成される。
筒体30内の可動圧電体44と対向する側に
は、可動圧電体44が気体圧によつて移動せしめ
られたとき、その衝突端子58が衝突する導電体
67が設けられている。この導電体67は例えば
黄銅等の金属から成り、第15図および第16図
を参照すると、衝撃受面であるフランジ68とこ
れと一体の筒体69を有し、この筒体69の後端
外周にはねじ溝70が形成され、またフランジ6
8の中心部位には、可動圧電体44の衝突端子5
8が衝突する横断面円形の受突起71が一体に突
設され、更に受突起71のフランジ68との基部
には、筒体69の中心軸方向に形成された気体排
出用の気体通路72と連通した細孔73が中心角
で略90゜離間して斜向状に形成されている。そし
て、この導電体67は、フランジ68とねじ溝7
0を除いた筒体69の外周面がテフロン等の絶縁
性材料によつて形成された被覆体74にて被覆さ
れ、ねじ溝70側より筒体69の被覆体74の部
分に固定的に外挿された取り付けナツト75のね
じ溝76が筒体30のねじ溝38に螺合されるこ
とによつて筒体30に電気的に絶縁されて固定さ
れている。
取り付けナツト75は筒体30の外径と同径の
フランジ77を有し、筒体30の端面に当接して
いる。
導電体67の取り付けナツト75のフランジ7
7から突出している被覆体74の部分にはテフロ
ン等の環状絶縁体78が外挿され、この絶縁体7
8を介して一方の放電用電極79が導電体67の
ねじ溝70にそのねじ溝80が螺合されることに
よつて電気的に接続されている。放電用電極79
は先端部が細いノズル形状であつて最先端81が
スパーキングポイントとなり、また中心軸方向に
は気体通路82が貫通しており、この気体通路8
2より筒体30内の気体は外部に排出される。
なお、放電用電極79はノズル形状の外に種々
の変形が可能である。
放電用電極79に対する他方の放電用電極83
は筒体30の外面適所に止メネジ85によつて電
気的に接続され、その自由端のスパーキングポイ
ントたる最先端84は放電用電極79の最先端8
1との間に間隔をおいて設けられている。
以上説明した本発明の好ましい実施例の動作は
次の通りである。
図示されていないが、本発明の着火装置はコツ
ク弁またはボール弁等を一体構造としてワンタツ
チで開閉が可能な弁を介してガス等の気体経路に
取り付けられる。そして、その取り付けによつて
気体経路と筒体30の気体通路35とが連通され
る。
しかして、弁が閉じられ、気体経路から気体通
路35へガス等の気体が供給されていない状態で
は可動圧電体44がその永久磁石65により固定
子39に吸着され、気体通路35と連通している
固定子39の貫通孔43が気密に閉塞されてい
る。
この状態は第1図に示されている。
弁が開かれ、気体経路から気体が気体通路35
を経て貫通孔43内へ供給されると、貫通孔43
内の圧力が高くなる。
そして、キープされた気体圧が固定子39と可
動圧電体44との間に作用している吸引力を越え
ると可動圧電体44は気体圧によつて瞬間的に前
方に移動せしめられ、可動圧電体44の衝突端子
58の突起60が導電体67の受突起71に激突
せしめられる。この状態は第17図に示されてい
る。
可動圧電体44が移動するときの筒体30内の
気体は可動圧電体44の気体通路54から導電体
67の細孔73、気体通路72を通り放電用電極
79の気体通路82から外部に排出される。
可動圧電体44が気体圧によつて導電体67に
激突せしめられると、圧電素子55に衝撃力が加
わつて高電圧が生じ、圧電素子55の一方の電極
に衝突端子58と導電体67とを介して電気的に
接続された放電用電極79の最先端81と、圧電
素子55の他方の電極に端子体63と本体45お
よび筒体30を介して電気的に接続された放電用
電極83の最先端84との間で火花放電が起る。
そして、この火花によつてガソリンや可燃性ガス
等に着火がなされる。
弁が閉じられて気体経路からの気体の供給が停
止されると、可動圧電体44を最前方へ押圧する
気体圧がなくなるので、可動圧電体44は固定子
39に吸着して第1図に示される元の状態とな
る。
このように本発明の着火装置は、弁を開いて気
体経路の気体を流すと、この気体の圧力によつて
可動圧電体が導電体に激突せしめられて圧電素子
に衝撃力が加えられ、しかも圧電素子は受圧端子
と衝突端子とで挾着固定されて圧縮力を受けてお
り、また可動圧電体と固定子との間に作用してい
る吸引力によつて充分にキープされたところの可
動圧電体を最前方に押圧する気体圧と可動圧電体
の自重とによつて導電体に対する可動圧電体の瞬
間的な衝撃力が大きくなるため、圧電素子に高電
圧を発生させることができ、確実に火花放電をさ
せて着火させることができる。
本発明の他の実施例が第18図に示してある。
同実施例は筒体30内における可動圧電体44と
導電体67との間にコイルスプリング86が設け
られている。
この実施例によれば、通常はコイルスプリング
86によつて可動圧電体44は押圧されて固定子
39と吸着しているので、可動圧電体44を導電
体67に激突せしめる気体圧がより充分にキープ
され、また気体の供給を停止すると、気体圧によ
り押圧されていた可動圧電体44がコイルスプリ
ング86の弾発力によつて後方に押し戻され、固
定子39と確実に吸着させることができる。した
がつて、コイルスプリング86は気体の供給が停
止されたときに固定子39との間に吸引力が作用
する位置まで可動圧電体44を押圧することがで
きればよい。
以上詳細に説明したところから明らかなよう
に、本発明の着火装置は、気体通路を流れる気体
圧によつて圧電素子が一体的に組み込まれた可動
圧電体を導電体に激突せしめて圧電素子を発生し
た高電圧を火花放電させて着火させることを要旨
とするものであるから、例えば金属の切断、溶接
に用いるガスバーナーの火口の点火手段に用いれ
ば、ガス経路の弁を開いて火口内にガスを流すと
瞬時にして、自動的に、かつ安全に点火がなされ
る極めて有益な火口が得られる。
本発明を実施した好ましい火口の構造が第19
図と第20図に示してある。
同図において、本発明を構成する部分の指示番
号はその主要部分にだけ同じ指示番号を付してあ
る。
第19図において火口は、図示されないトーチ
に取り付けられる筒体100と、この筒体100
と同軸状に連結固定された外筒107を備えてい
る。筒体100は例えば黄銅等の金属から成り、
前端寄り外周にはフランジ101が形成され、こ
のフランジ101の後方には截頭円錐状部102
と103が形成され、またフランジ101の前後
に一体に形成された空腔内周面にはねじ溝104
が形成されている。更に筒体100の中心軸方向
には貫通した高圧酸素導入路105が設けられ、
また円錐状部102の後部端面から前方には貫通
した複数本の混合ガス導入路106が設けられて
いる。
外筒107は例えば黄銅等の金属から成り、フ
ランジ108が形成された後端開口部が筒体10
0の前端部にフランジ101と108が当接する
まで外挿されることによつて連結固定されてい
る。
外筒107の前端面にはどの部分の内径よりも
小径のガス噴出孔109が設けられており、また
内部には段部110が形成されている。
筒体100にはそのねじ溝104に内筒111
のねじ溝112が螺合されることによつて内筒1
11が連結固定され、この内筒111の外側と外
筒107の内面との間の空間部が混合ガス通路1
13とされる。
内筒111は本発明の構成部分である筒体30
と実質的に同一であつて、その気体通路35は高
圧酸素導入路105と連通し、内筒111内には
固定子39、可動圧電体44、コイルスプリング
86および電気的に絶縁された導電体67が設け
られている。
導電体67にはそのねじ溝70に酸素噴出ノズ
ル114の後端凹部内に形成されたねじ溝115
が螺合されることによつて酸素噴出ノズル114
が固定されている。酸素噴出ノズル114は例え
ば黄銅等の金属から成り、その中心孔116は導
電体67の気体通路72と連通してその先端部は
外筒107のガス噴出孔109よりもやや内方に
位置しており、先端部の外周軸方向には多数のス
リツト117が形成されている。
酸素噴出ノズル114の先端部と外筒107と
の間の空間部には、例えばセラミツク等の絶縁体
118がその前端面を外筒107の段部110に
係止させ、かつスリツト117と、混合ガス通路
113の延長である酸素噴出ノズル114の外側
と外筒107の内面との間に形成された混合ガス
通路113とが連通された状態で介装され、この
絶縁体118によつて外筒107と酸素噴出ノズ
ル114とは電気的に完全に絶縁されている。酸
素噴出ノズル114は絶縁体78によつて内筒1
11とは電気的に絶縁され、導電体67とだけに
接続されて圧電素子55の一方の電極と電気的に
接続されるから、この酸素噴出ノズル114は放
電用電極79と同一の機能を有し、その最先端1
19はスパーキングポイントとなる。また外筒1
07は圧電素子55の他方の電極と電気的に接続
されているから、外筒107は放電用電極83と
同一の機能を有し、そのガス噴出孔109の内周
面120はスパーキングポイントとなる。
本発明を実施した火口は図示されていないトー
チに、筒体100側を取り付けることによつて取
り付けられる。そして、その取り付けによつて高
圧酸素導入路105とトーチ内の高圧酸素導出部
とが連通され、また混合ガス導入路106とトー
チ内の混合ガス導出部とが連通される。
そこで、ガスバーナーの弁が閉じられてガスが
供給されていない状態、詳しくは、第19図に示
されるように、可動圧電体44が固定子39と吸
着して、固定子39の貫通孔43が気密に閉塞さ
れている状態から、ガスバーナーの弁が開かれて
先ず混合ガスが供給されると、この混合ガスは混
合ガス導入路106から混合ガス通路113およ
び酸素噴出ノズル114のスリツト117を通つ
て外筒107のガス噴出孔109より噴出され
る。
続いて高圧酸素が供給されると、この高圧酸素
は高圧酸素導入路105および内筒111の気体
通路35を通つて固定子39の貫通孔43内に導
入される。そして、固定子39と可動圧電体44
との間に作用している吸引力とコイルスプリング
86の押圧力を越えるまで充分にキープされた高
圧酸素の圧力によつて可動圧電体44は導電体6
7に激突せしめられると同時に、高圧酸素は可動
圧電体44の気体通路54、導電体67の細孔7
3、気体通路72を通り酸素噴出ノズル114の
中心孔116を経て外筒107のガス噴出孔10
9から外部に噴出される。
一方、高圧酸素の外部への噴出と同時に導電体
67に対する可動圧電体44の激突によつて圧電
素子55に高電圧が生じ、この圧電素子55の一
方の電極と衝端素子58および導電体67を介し
て電気的に接続された酸素噴出ノズル114のス
パーキングポイントたる最先端119と、圧電素
子55の他方の電極と受圧端子61、本体45、
内筒111および筒体100を介して電気的に接
続された外筒107のスパーキングポイントたる
ガス噴出孔内周面120との間で放電が起る。そ
して、放電によつて生じた火花によつて酸素噴出
ノズル114のスリツト117から噴出される混
合ガスが点火される。その後、可動圧電体44は
順次供給される高圧酸素の圧力を受けて空所36
内の最前方に位置せしめられた状態を保つ。また
ガスバーナーの弁が閉じられたときは可動圧電体
44を最前方へ押圧する高圧酸素の圧力がなくな
るので、可動圧電体44はコイルスプリング86
の弾発作用と固定子39との間の吸引作用とによ
り固定子39に吸着し、元に戻る。
このように本発明を実施した火口は、火口内に
ガスが供給されると自動的にして、確実かつ速や
かに、しかも極めて安全に点火され、点火のため
に面倒な作業を要しない。
本発明を実施したもう1つの火口が第20図に
示してある。
同図に示された火口には、第19図に示された
火口との比較において構成の異なる部分にだけ数
字200から始まる指示番号を付し、同一の部分に
は同一の指示番号を付し、同一の部分については
繰返えして詳しく説明しない。
トーチに取り付けられる筒体200は例えば黄
銅等の金属から成り、後端より前端に向つて截頭
円錐状部201,202,203を有し、円錐状
部203の前方には外周にねじ溝205が形成さ
れた一体の筒状部204を有している。筒体20
0の中心軸方向に貫通した高圧酸素導入路206
が設けられ、また円錐状部202の前端面から円
錐状部203の後端面には水平に貫通した複数本
の混合ガス導入路207が設けられている。
筒体200には、そのねじ溝205に内筒20
8のねじ溝209が螺合されることによつて内筒
208が同軸状に固定されている。内筒208は
本発明の構成部分である筒体30に相当し、例え
ば黄銅等の金属から成り、前方にやや長めの小径
部210と後方にこの小径部210よりもやや短
かい大径部211を有し、大径部211の後端面
から前端面には筒体200の混合ガス導入路20
7と連通した混合ガス通路212が貫通して複数
本設けられ、また大径部211の外周には、混合
ガス通路212と連通した外気吸引孔213が斜
向状に設けられている。内筒208の大径部21
1内には、螺合された筒体200の筒状部204
の端面と大径部211の内周段部214とによつ
て固定子39が挾着固定され、小径部210内に
は可動圧電体44、コイルスプリング86および
電気的に絶縁された導電体67が設けられ、この
導電体67には酸素噴出ノズル215が同軸状に
固定されている。
この酸素噴出ノズル215の噴出孔の途中には
ポケツト216が設けられ、このポケツト216
によつて可動圧電体44の押圧に要して減少した
高圧酸素圧力が供給時の圧力と同圧に復帰し、噴
出孔内の流速が大となつて、必要な噴流が得られ
る。
酸素噴出ノズル215の先端部の外周には多数
のスリツト217が設けられ、その最先端218
がスパーキングポイントとなる。
内筒208の大径部211には、内筒208の
円錐状部203の前端面に当接するまで外筒21
9の後端開口部が外挿されることによつて外筒2
19が一体的に固定され、この外筒219の内面
と内筒208の外側との間の空間部が混合ガス通
路212と連通した混合ガス通路113とされ
る。
外筒219は例えば黄銅等の金属から成り、前
端面にはどの部分の内径よりも小径のガス噴出孔
220が設けられ、そのガス噴出孔220の内周
面221がスパーキングポイントとなる。外筒2
19の後部外周面には、内筒208の外気吸引孔
213と連通した外気吸引孔222が設けられ、
また先端内部には段部223が設けられ、この段
部223に係止されて外筒219と酸素噴出ノズ
ル215の先端部との間にセラミツク等の絶縁体
118が介装されている。
このように構成された火口は、図示されていな
いトーチに取り付けられてガスバーナーの弁が開
かれると、前記火口の場合と同じ動作によつてス
パーキングポイントたる酸素噴出ノズル215の
最先端218と、外筒219のガス噴出孔内周面
221との間で放電が起き、この放電による火花
によつて混合ガスが点火される。ガスバーナーの
弁が閉じられた場合の動作は前記火口の場合と同
じである。
この火口の場合には、外気中の酸素が外筒21
9の外気吸引孔222から内筒208の外気吸引
孔213を通つて混合ガス通路113に入つてガ
スと混合されるために点火が確実になされ、また
可動圧電体44を最前方に押圧して高圧酸素の圧
力が減少しても、酸素噴出ノズル215のポケツ
ト216によつて高圧酸素圧力は供給時の圧力と
同圧に復帰して必要な噴流が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体を示す縦断面図、第2図
は第1図の矢印2方向から見た端面図、第3図は
固定子を示す縦断面図、第4図は第3図の矢印4
方向から見た端面図、第5図は固定子の別の変更
態様を示す縦断面図、第6図は第5図の矢印6方
向から見た端面図、第7図は可動圧電体を示す縦
断面図、第8図は第7図の矢印8方向から見た端
面図、第9図は第7図の矢印9方向から見た端面
図、第10図は可動圧電体の本体を示す縦断面
図、第11図は可動圧電体の受圧端子を示す縦断
面図、第12図は第11図の矢印12方向から見
た端面図、第13図は可動圧電体の衝突端子を示
す縦断面図、第14図は第13図の矢印14方向
から見た端面図、第15図は導電体を示す縦断面
図、第16図は第15図の矢印16方向から見た
端面図、第17図は本発明の動作を示す縦断面
図、第18図は本発面の別の実施態様を示す要部
の縦断面図、第19図は本発明を実施したガス溶
断機の火口の縦断面図、第20図は本発明を実施
したガス溶断機の他の構造を有する火口の縦断面
図である。 30…筒体、35…気体通路、36…可動圧電
体収納空所、39…固定子、43…貫通孔、44
…可動圧電体、45…本体、52…圧電素子収納
空所、54…気体通路、55…圧電素子、56…
絶縁体、58…衝突端子、60…突起、61…受
圧端子、65…永久磁石、67…導電体、71…
受突起、72…気体通路、73…細孔、74…被
覆体、75…取り付けナツト、78…絶縁体、7
9,83…放電用電極、86…コイルスプリン
グ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 気体通路35とこれに連通する空所36を設
    けた筒体30と、前記空所36内に前記気体通路
    35を流れる気体圧によつて筒体軸方向に移動自
    在として配設された可動圧電体44と、前記筒体
    空所36内の前記気体通路35側にそのオリフイ
    ス形状の貫通孔43を連通させて固定された固定
    子39と、前記筒体30内の可動圧電体44と対
    向する反固定子側に絶縁性被覆体74と絶縁体7
    8を介して前記筒体30と電気的絶縁されて固定
    された導電体67と、この導電体67と前記可動
    圧電体44との間に介装されたコイルスプリング
    86と、前記導電体67に電気的接続された一方
    の放電用電極79およびこの電極79との間で火
    花放電を起すところの前記筒体30に電気的接続
    された他方の放電用電極83を含み、前記可動圧
    電体44は、外周縁軸方向に複数の気体通路54
    を有する本体45の空所52内に絶縁体56を介
    して1個の円柱状圧電素子55が設けられると共
    に、この圧電素子55が永久磁石65を設けた受
    圧端子61と中心突起60を外方に突出させた衝
    突端子58とで挾着固定されて構成されており、
    また前記導電体67はその衝撃受面の中心部位に
    前記可動圧電体44の突起60が衝突する受突起
    71が突設されると共に、この受突起71とフラ
    ンジ68との基部には細孔73が設けられ、更に
    前記フランジ68と一体の導電筒体69の中心軸
    方向には前記細孔73と連通する気体通路72が
    設けられて構成されている圧電素子利用による着
    火装置。
JP16045181A 1981-10-08 1981-10-08 圧電素子利用による着火装置 Granted JPS5862426A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58165459U (ja) * 1982-04-22 1983-11-04 テイサン株式会社 スパ−ク着火式火口

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5831221A (ja) * 1981-08-18 1983-02-23 Teisan Kk 自動着火式ト−チ
JPS5832231B2 (ja) * 1979-06-26 1983-07-12 株式会社井上ジャパックス研究所 表面被覆装置

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