JPS62139715A - 自動車用空調装置の制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車用空調装置、詳しくは冷媒を圧縮する
作動室へ冷媒を供給する吸入側流路の開閉をデユーティ
−制御することによって吐出容量を制御可能な圧′４ｍ
機を備えた自動車用空調装置の制御方法に関する。

（従来の技術） 自動車用空調装置としては、例えば添付図に示すような
冷凍サイクルを使用したものが知られている。すなわち
、■は圧縮機、２はコンデンサ、３はリキッドタンク、
４は膨張弁、５はエバポレータであり、６は冷却ファン
である。これらは配管７によって接続され、冷凍サイク
ルを構成している。前記圧縮機１は１対の作動室ＩＱａ
、１０ｂを有しており、各作動室１０ａ、１０ｂへ冷媒
を供給する吸入側流路１１ａ、ｌｌｂにはそれぞれ開閉
弁としての２ポ一ト２位置電磁切換弁（以下、単に切換
弁という）　１２．１３が設けられている。この切換弁
１２．１３はコンピュータ内蔵の制御装置１５から配線
１６ａ、１６ｂを介して発せられる制御信号によって同
時にあるいは選択的に切換えられ、それぞれ全開あるい
は全閉するようになっている。そして、この制御信号に
より圧縮機ｌの１作動サイクルタイム（単位時間）の間
に切換弁１２．１３が開閉している時間の割合（デユー
ティ−比）を制御（デユーティ−制御）することができ
る。すなわち、この制御信号により切換弁１２．１３を
、例えば圧縮機１の１作動サイクルタイムのうち１／４
．１／２あるいは３／４だけ開き、残りの時間は閉じる
ように開閉制御することによって、各作動室１０ａ、Ｌ
Ｏｂへの冷媒供給量を切換弁１２．１３全開時の２５％
、５０％、７５％に制御し、もってその吐出容量を制御
することができる。したがって、切換弁１２．１３にお
けるデユーティ−比を変えることによって圧縮機１全体
の吐出容量を全容ｌ　（１００％）から任意の容量まで
制御することができる。

しかして、圧縮機１で圧縮され、その吐出口から吐出さ
れた高温高圧の冷媒はコンデンサ２へ送り込まれる。コ
ンデンサ２は送り込まれた冷媒を凝縮温度まで冷却して
中温中圧の液体に還元する。

この冷却はラジエタの前面に取付けられた冷却ファンや
車速による空冷によって行なわれる。液体に還元された
冷媒はリキッドタンク３に送られて貯溜される。次に、
この液状の冷媒はリキッドタンク３から膨張弁４へ送ら
れ急激に膨張させられて低温低圧の霧状となった後、エ
バポレータ５へ送られる。そして、このエバポレータ５
で冷却ファン６により周囲から気化熱を奪いなから蒸発
して気体となる。このとき冷却された空気を送風機によ
って冷風として車室内に送り込み、車室内を冷却するの
である。そして、蒸発した冷媒は再び圧縮機１へ送られ
て圧縮される。ところで、圧縮機１は電磁クラッチ８を
介して自動車のエンジンに連結されており、エンジンの
回転数が増加すると圧縮機１の回転数も増加するように
なっている。

そのため、エンジンの回転数が変化してその時必要な量
よりも多量あるいは少量の冷媒が圧縮機１によって冷凍
サイクル中に送り出されてエバポレータ５における蒸発
量が増減したり、また、外気温が変化したりすることに
よって車室内の温度が設定温度ではなくなると、制御装
置１５から切換弁１２．１３に制御信号が発せられ、切
換弁１２．１３のデユーティ−比がその時の温度に合せ
て予め設定されたデユーティ−比に制御されて車室内の
温度が設定温度に維持されるようになっている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、従来行なわれている自動車用空調装置の
制御方法にあっては、停止させていた空調装置の運転を
再開させる場合、再開時の熱負荷に応して圧縮機の切換
弁のデユーティ−比を予め補正するための措置が何ら構
じられていなかったため、圧縮機はその切換弁のデユー
ティ−比（換言すると吐出容量）が前に運転していた時
の状態のまま運転を開始することとなって、運転再開時
の熱負荷に見合った適正なデユーティ−比に到達するま
でに時間がかかり、その間冷力不足（必要量よりも少な
い吐出容量で運転を再開した場合）となって蒸し暑い状
態が続いたり、冷力過剰（必要量よりも多い吐出容量で
運転を再開した場合）な状態となって冷え過ぎ、圧縮機
の電磁クラッチが切れたりして、快適な空調効果を得る
ことができないという問題点があった。

（問題点を解決するための手段および作用）この発明は
このような従来の問題点に着目してなされたもので、空
調装置の運転開始に先立って車室内外の気温やエンジン
の回転数等の熱負荷要素を検出し、この検出した熱負荷
要素に基づいて空調装置の運転開始時に圧縮機の吸入側
切換弁のデユーティ−比を補正して、その時の熱負荷に
見合った適正なデユーティ−比で運転を開始することが
できるようにし、もって運転開始後極めて短時間で快適
空調効果を得ることができるようにしたものである。

（実施例） 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。

なお、添付図に示した機器ｔｎはその符号を用いて説明
する。

車室内外の気温を検出するセンサやエンジンの回転数を
検出する手段、あるいはエバポレータ５から車室内に送
り込まれる冷風の風量をブロアファンスイッチの選択位
置によって検出する手段等を自動車に取付け、これら検
出手段がエンジンのスタートと同時に作動を開始し、検
出結果を制御装置１５に入力するように構成するととも
に、所定の車室内温度を維持するためには前記車室内外
の気温やエンジン回転数等の変化に対して圧縮機１の切
換弁１２．１３のデユーティ−比をどのように変化させ
たらよいかを予め制御装置１５に記憶させておく、 しかして、空調装置の運転を開始すると同時に前記検出
手段から制御装置１５にその時の車室内外の気温やエン
ジン回転数等の熱負荷要素が入力され、それに基づいて
切換弁１２．１３の適正なデユーティ−比が決定されて
切換弁１２．１３に制御信号が出される。その結果、切
換弁１２．１３は空調装置の運転開始と同時に前に運転
した時のデユーティ−比ではなく、現在の熱負荷条件に
応じて補正された適正なデユーティ−比で作動し、適正
な容量の冷媒が圧縮機１から吐出されるため、車室内を
極めて短時間で設定温度にすることができ、快適な空調
効果を得ることができる。

なお、前記車室内外の温度やエンジンの回転数、エバポ
レータ５から車室内に送り込まれる冷風の風量等は、そ
のいずれか１つを検出してもよいし、それらを並行して
検出し組合せて利用してもよい。

（発明の効果） 以上説明してきたように、この発明に係る自動車用空調
装置の制２１１１方法によれば、空調装置の運転開始に
先立って車室内外の気温やエンジンの回転数等の熱負荷
要素を検出し、この検出した熱負荷要素に基づいて空調
装置の運転開始時に圧縮機の吸入側切換弁のデユーティ
−比を補正して、その時の熱負荷に見合った適正なデユ
ーティ−比で運転を開始することができるため、空調装
置の運転開始後極めて短時間で車室内を設定温度にする
ことができ、快適な空調効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

添付図は、自動車用空調装置に使用される冷凍サイクル
の説明図である。 ■・・・・・・圧縮機、 ｌＱａ、１０ｂ・・・・・・作動室、 １１ａ、ｌｌｂ・・・・・・吸入側流路、１２．１３・
・・・・・切換弁、 １５・・・・・・制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　冷媒を圧縮する作動室へ冷媒を供給する吸入側流路の
   開閉をデューティー制御することによって吐出容量を制
   御可能な圧縮機を備えた自動車用空調装置において、自
   動車用空調装置の運転開始に先立って熱負荷要素を検出
   し、この検出した熱負荷要素に基づいて自動車用空調装
   置の運転開始時に前記吸入側流路の開閉デューティー比
   を補正することを特徴とする自動車用空調装置の制御方
   法。