JPS6213627Y2 - - Google Patents

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JPS6213627Y2
JPS6213627Y2 JP2050083U JP2050083U JPS6213627Y2 JP S6213627 Y2 JPS6213627 Y2 JP S6213627Y2 JP 2050083 U JP2050083 U JP 2050083U JP 2050083 U JP2050083 U JP 2050083U JP S6213627 Y2 JPS6213627 Y2 JP S6213627Y2
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JP
Japan
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rubber
rubber stopper
stopper
soft
bottle
Prior art date
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JP2050083U
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JPS59127638U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、医薬品等の薬剤を収納、搬送する
ためのガラス、合成樹脂性等の瓶や袋の開口部を
封止するゴム栓の改良に係り、収納した薬剤にゴ
ム栓からの揮発物質の影響を全く与えないゴム栓
に関する。
近年、医薬品等の製造技術が進み、高品質で高
い貯蔵安定性を有する薬剤が製造されるようにな
つた。しかし、一方では、かかる薬剤を収納する
瓶等の開口を封止するゴム栓からの揮発物質が、
薬剤に吸着、溶解し、変質や不活性化を招来し、
品質や安定性を阻害していることが注目されてい
る。
例えば、医薬品用ゴム栓に使用されるゴム原料
は、ブチルゴム、イソプレンゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム等の合成ゴムが主要なもので、この
ゴム栓より揮発する物質として、原料ゴム製造の
際に使用する2クロルエチレン、n−ヘキサン、
ペンタン等の溶剤の残留物や酸化防止剤、重合体
中に挾雑する未反応または分解オリゴマー、ゴム
加硫のために添加されるワツクス、硫黄化合物で
あることが確認されている。
このゴム栓よりの揮発物質が、電解質、糖、ア
ミノ酸等の水性輸液へ溶解したり、セフエム系、
ペニシリン系の抗性物質等に吸着された場合、医
薬品の混濁、不活性化、変質の原因となることは
明らかである。さらには、用時溶解型の抗生物
質、ワクチン等は、貯蔵安定性を向上させるため
に瓶内を減圧することがあり、この場合はますま
す揮発物質が増加する傾向となり、種々の問題を
招いている。
このため、ゴム栓をポリエチレン、弗素樹脂等
のフイルムで被覆する方法が慣用されているが、
かかる薄膜では揮発物質が透過しやすく、ゴム栓
よりの揮発物質の遮断には程遠いものであつた。
一方、医薬品用ゴム栓は、例えば瓶内に収納し
た薬剤をゴム栓に注射針を突刺して吸引すること
が多く、針によるゴム欠けを発生しない程度の軟
質・高弾性であること、さらに気密性に富み、耐
ガス透過性にすぐれるなど、その機能上から欠く
べからざる性状を有することが要求される。
この考案は、上述した問題を解決し、医薬品等
の薬剤を収納、搬送するためのガラス、合成樹脂
性等の瓶や袋の開口部を封止するゴム栓におい
て、収納した薬剤にゴム栓からの揮発物質の影響
を全く与えないゴム栓を目的とする。
すなわち、この考案は、薬剤を収納する瓶等の
開口を封止するゴム栓において、少なくとも薬剤
に接触し得る部分が細孔構造を有する吸着剤を少
なくとも1種配合したゴムからなり、残余部分を
気密性、弾性、耐ガス透過性にすぐれた軟質ゴム
より構成したことを要旨とする揮発物質のないゴ
ム栓である。
この考案によるゴム栓は、医薬品を収納する瓶
等の開口に応じて成型されたゴム栓において、医
薬品に接触したり瓶内に挿入露出する例えば底部
や足部のゴムを、粉体の表面に多数の細孔があり
比表面積の高い細孔構造を有する吸着剤を配合し
たゴムで構成し、他の部分は注射針の刺突に耐
え、気密性、弾性、耐ガス透過性のすぐれた軟質
ゴムで構成した積層構造を特徴とする。
ゴム栓本体に使用する軟質ゴムには、軟質、高
弾性、耐ガス透過性を満足するブチルゴム、イソ
プレンゴム、エチレン−プロピレンゴム等の合成
ゴムが適当である。
吸着剤としては、細孔容積0.5ml/g以上、比
表面積800m2/g以上を有する活性炭、あるいは
細孔容積0.2ml/g以上、比表面積100m2/g以上
を有するシリカゲル、アルミナゲル、モレキユラ
ーシーブが好ましく、これらを単独または複合し
て使用することができる。上記の■吸着剤は種々
の用途で脱臭、脱色等の吸着に利用されている
が、当該ゴム栓において、本体のゴムより揮発す
るガス、物質をすべて吸着させるためには、上記
の細孔容積、比表面積の限定を満足する高細孔物
質粉体及び高比表面積粉体である活性炭、シリカ
ゲル、アルミナゲル、モレキユラーシーブが望ま
しい。
また、吸着剤を配合したゴムは、ブチルゴム、
イソプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム等の
合成ゴムが使用でき、吸着剤の配合割合をゴム
100部に対して1〜50部としたものが好ましい。
1部未満の吸着剤を配合したものでは本体の軟質
ゴムより揮発した物質等の捕捉能力が不十分であ
り、50部を越える吸着剤をゴム内に混合した加硫
ゴムは、弾性、気密性、耐ガス透過性が低下しす
ぎるため好ましくない。
以下に実施例を説明する。
第1図に示すゴム栓は、いずれも、細孔容積
0.5ml/g以上、比表面積800m2/g以上である活
性炭微粉末をブチルゴムに30部/100部の割合で
混合して加硫成型した吸着ゴム部を、ブチルゴム
からなるゴム栓本体の加硫の際に、接着積層して
成型してある。
第1図a図のゴム栓は、円盤体の一面にリング
状の嵌入用足部を設けた形状のゴム栓本体におい
て、ガラス製瓶1の開口円周縁に当接する部分及
び嵌入足部を吸着ゴム部20とし、本体残余部分
を軟質ゴム部10とした構成である。
同b図のゴム栓は、a図と同形状のゴム栓本体
のうち、嵌入足部のみを吸着ゴム部21とし、本
体残余部分を軟質ゴム部11としたものである。
同c図のゴム栓は、円盤体の一面に小さい円板
状の嵌入用足部を設けた形状のゴム栓本体におい
て、ガラス製瓶1の開口円周縁に当接する部分及
び嵌入足部を吸着ゴム部22とし、本体残余部分
を軟質ゴム部12とした構成である。
同d図のゴム栓は、円板体からなるゴム栓本体
の底面全部を一層の吸着ゴム部23とし、本体残
余部分を軟質ゴム部13で構成してある。
この考案によるゴム栓の使用方法を説明する
と、収納用のガラス製瓶1内に所要の薬剤を収納
し、瓶1の開口に、a図に示したゴム栓2を嵌入
し、慣用されるアルミキヤツプ3で巻き締めする
ことにより封止を完了する。このゴム栓2の軟質
ゴム部10により、収納薬剤は完全に外気と遮断
されて気密に保持され、また、軟質ゴム部10よ
りの揮発物質は吸着ゴム部20ですべてに捕捉さ
れ、薬剤への溶解、吸着が防止され、薬剤の変
質、不活性化等が全く発生しない。また、ゴム栓
本体は軟質ゴム部10で構成されるため、注射針
によるゴム欠けが発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるゴム栓の縦断面図、第
2図はゴム栓を装着したガラス瓶の縦断面図であ
る。 1……ガラス製瓶、2……ゴム栓、3……アル
ミキヤツプ、10,11,12……軟質ゴム部、
20,21,23……吸着ゴム部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 薬剤を収納する瓶等の開口を封止するゴム栓に
    おいて、少なくとも薬剤に接触する部分が、細孔
    構造を有する吸着剤を少なくとも1種配合したゴ
    ムからなり、残余部分を気密性、弾性、耐ガス透
    過性にすぐれた軟質ゴムより構成した揮発物質の
    ないゴム栓。
JP2050083U 1983-02-15 1983-02-15 揮発物質のないゴム栓 Granted JPS59127638U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2050083U JPS59127638U (ja) 1983-02-15 1983-02-15 揮発物質のないゴム栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2050083U JPS59127638U (ja) 1983-02-15 1983-02-15 揮発物質のないゴム栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59127638U JPS59127638U (ja) 1984-08-28
JPS6213627Y2 true JPS6213627Y2 (ja) 1987-04-08

Family

ID=30151629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2050083U Granted JPS59127638U (ja) 1983-02-15 1983-02-15 揮発物質のないゴム栓

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JP (1) JPS59127638U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59127638U (ja) 1984-08-28

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