JPS6213591A - 模様付きラミネ−ト鋼板とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、立体感があり、光沢差、・色調差、硬度差、
鮮明度めある模様を付したラミネート鋼板およびその製
造方法に関する。

〈従来技術とその間屈点〉 立体的な模様を付した表面被覆鋼板としては、従来、冷
間圧延スタンドやスキンパス等で凹凸模様を表面に有す
るロールによってロール上の模様を鋼板に圧延転写し、
その上に樹脂被覆を施すものがある。

しかし、この場合、凹部と凸部で被覆付加前に比して模
様が浅くなり、かつ凹凸の境界のボケだ鮮明度の低い模
様しか得られない欠点がある。

また、光沢差による模様を付した表面処理鋼板としては
、粗度差に基づく模様を表面（有するロールによって表
面処理鋼板に圧延転写するものが提案されてきたが、立
体感に乏しく、化粧板として供用した場合、遠方からの
目視では不鮮明であるという欠点がある。　また、粗度
差に基づく模様を冷延鋼板に圧延転写したのち、被覆を
施したのでは、模様がほとんど消失してしまうので実用
的でない。

上記のような欠点を除くものとして、特公昭６０−２９
２２号には、凹部と凸部の段差が１０〜４００μｍで、
かつ、凹部と凸部の表面粗度差が５Ｓ以上である凹凸模
様を表面に有するロールによって表面被覆層の鋼板に模
様を圧延転写して、立体的かつ光沢差のある鮮明な模様
を有する表面処理鋼板を提供している。

しかし、これにも次のような欠点がある。

（１）ロールによる圧延転写により、表面被覆鋼板上に
凹凸模様を付与させるため、表面被覆層の種類が限定さ
れる。すなわち、 ■有機樹脂をコーティングする場合においては、加工に
耐えつる材料を選択する必要がある。

■また、加工後、模様が鮮明に得られるよう、ある程度
の硬度を有する必要がある。

■さらに、加工により鋼板との密着性が低下するので、
必要以上に過剰な密着性向上対策をこうじなければなら
ない。

■加えて、圧延により鋼板の機械的特性が低下する不利
か生ずる。

（２）表面被覆後に圧延転写する場合においては、表面
が２種以上の異なるもので形成される複合層は密着性等
の関係から困難であることがＰ想される。せいぜい、積
層が適用できる程度とみられる。したかって、立体的で
光沢差のあるものは提供できても、全く異なる色調差、
硬度差、および鮮明度にすぐれたものの提供は極めて困
難である。

〈発明の目的〉 本発明は上述した実状に鑑みてなされたもので、立体感
があり、光沢差、色調差、硬度差および鮮明度のある模
様付ラミネート鋼板およびその製造方法を提供すること
を目的とする。

〈発明の構成〉 以下に本発明を更に詳細に説明する。

本発明者等は、光沢差、色調差、硬度差および鮮明度の
ある模様付ラミネート鋼板を求めて研究を重ねた。

鋼板に、有機樹脂コーティングをしためち、加工するの
は問題が多い。そこで、本発明者等は予め有機樹脂フィ
ルムに適当な穴をパンチングするか、あるいは各種の模
様をパンチングしたものを鋼板上に接着するのがよいこ
とに思い至った。

これにより、立体感と光沢差、色調差のある表面被覆鋼
板が得られる。

これは後で機械的加工がないので、素材鋼板の特性劣化
がない。

上記、表面被覆鋼板は鋼板がフィルムのパンチ部分で露
出しているので、耐食性を付与するとともに光沢差、色
調差、硬度差、鮮明度にさらに著しくすぐれる表面被覆
鋼板を得るため、鋼板が露出しているところに電気めっ
きを行う。

これによりパンチングした部分にのみめっきが析出する
ので、表面に有機樹脂と金属の複合層が形成され、従来
にない立体感、光沢差、色調差、硬度差および鮮明度に
すぐれた表面被覆鋼板を提供できることが判明した。

また、本発明では有機樹脂フィルムと金属めっきを組合
せているため、耐食性は極めてすぐれている。

電気めっきは、鏡面光沢のあるキラキラ輝く美麗なもの
も容易につくることができる。

電気めっきは室温〜７０℃程度の低温で行うため、鋼板
あるいは有機樹脂フィルムにほとんど熱履歴を与えない
。

このような知見に基いて、鋼板に空隙面積率１〜５０％
の有機樹脂フィルムをラミネートし、空隙部に金属を付
着せしめることにより得られる模様付きラミネート鋼板
が前記目的に合致することがわかった。

ラミネートする有機樹脂フィルムはエポキシ系、ポリエ
チレン系、ポリブタジェン系、塩化ビニル系などの高分
子樹脂フィルムであれば、特に：ｖ１限されない。また
、フィルムの厚さも特に限定されるわけではないが、０
．０５〜１１００１程度が好適である。

ここで、有機樹脂フィルムの空隙面積率は１％未満では
めっき面積が少なすぎて、効果が小さいばかりでなく、
めっき工程を通すことによるコスドアツブに値するだけ
の効果を発揮しえない。一方、５０％を越えるとフィル
ムの強度が低下し、空隙部のパターンによっては、接着
時のフィルムのねじれ、シワなどが生じ、実用上問題が
生じる。

なお、フィルムにパンチングする模様は空隙面積率１〜
５０％の範囲内であれば、自由にデザインしてよいが、
フィルム厚さ強度などを考慮するのが望ましい。

フィルムの鋼板への接着は、通常、接着剤を使用するが
、接着剤はフィルム面に塗布した後、鋼板と接着する必
要がある。しかし、フィルム空隙部から露出する鋼板部
には接着剤を極力付着させないようにする配慮が望まし
い。

該露出鋼板部に接着剤が付着すると、めっきが均一に析
出しないので好ましくない。

本発明のラミネート鋼板に電気めっき法により析出させ
る金属は、目的、用途に応じて、Ｎｉ　、Ｃｏ、Ｃｒ、
Ｃｕ、Ｓｎ、ＺｎＪｎ、Ｐｂ、Ｃｄ、Ｆｅ、Ａｇ、Ａｕ
のうちより選ばれる１種以上を析出させる。本発明でぃ
うこれらのラミネート鋼板上に析出させる金属とは、上
記金属の１種、これら金属の２種以上の金属の合金もし
くは多層の金属およびまたは多層の合金を意味するもの
で、上記金属の組合せで得られる金属およびまたは合金
を広く含む。

また、めっき厚さも目的、用途に応じてラミネート層よ
りも薄くしても厚くしてもよく、めっき厚さは通電量に
より容易にコントロールできる。

ここで、Ｎｉめっきを例にとると、Ｎｉめっき浴中に光
沢剤を添加することにより、鏡面光沢めっきを得ること
ができ、光沢剤の添加濃度を少なくするかもしくは無添
加においては半光沢、無光沢めっきを得ることができ、
同一めっきにおいても種々の光沢差、色調差などをもた
すことができる。

Ｃｕめっきは銅色、Ｚｎめっきは白色、Ｍｎめっきは空
中酸化によりチョコレート色、Ａｕめっきは金色、Ｃｕ
−ＺＮ合金めっきは黄銅色になるなど、めっき種選択に
より、バラエティ−に富んだ光沢差、色調差、硬度、鮮
明度、立体感のある模様付きラミネート鋼板を得ること
ができる。

本発明のなかで述べている鋼板は冷延鋼板、熱延鋼板お
よび表面処理鋼板を含む。例えば、予めＮｉめっきを施
した鋼板に有機樹脂をフィルムをラミネートしたものを
ベースに他の金属／合金めっきを適用すれば、すぐれた
機能をもつ模様付きラミネート鋼板を提供できる。

フィルム空隙部から露出した鋼板上に金属を析出させる
方法としては電気めっき以外にも化学めっき、イオンブ
レーティングなど適当な手法を適用でき、めっき素材に
熱があまり加わらないものであれば何でもよい。

さらに必要に応じ、後処理工程を設け、めっき部および
または樹脂フィルム部に着色を行うことができ、用途を
拡大することができる。

〈実施例〉 次に本発明を実施例につき具体的に説明する。

実施例１ ３ｍｍφの穴をし方向、Ｃ方向に１０ｍｍ間隔にパンチ
ングした０、５　ｍｍｇ％の白色ポリエチレンフィルム
を０．８　ｌ１ｍ厚の冷延鋼板に接着し、つづいてＮｉ
めっき液中に浸漬し、めっき液を十分攪拌しつつ、光沢
Ｎｉめっき１０μｍを行った。

Ｎｉめっき条件 硫酸ニッケル　　２４０ｇ／ｌ 塩化ニッケル　　　４５ｇ／Ｒ ホウ酸　　　　　３０ｇ／ｆｉ 第１光沢剤　１．５ナフタレエンジスルホン酸ナトリウ
ム　　５ｇ／ｎ 第２光沢剤　ホルマリン　　　１ｎＩｌ／４ｐ　１１　
　　　　４　、５〜５．０ 温度　　　　　５０℃ 電流密度　　　１０八／ｄｍ２ 立体感、光沢差、色調差、硬度差および鮮明度にすぐれ
たラミネート鋼板を得た。

外観はめっき部が鏡面光沢、樹脂フィルム部が白色無光
沢であった。

実施例２ 巾３＋＋ｕｏＸ長３０ＬＩｌＩｎのスリットをＬ方向、
Ｃ方向に１５［１１１１１間隔にパンチングした１ａｕ
ｏ厚の青色ポリプロピレンフィルムを１．０　ｍｍ厚の
冷延鋼板に接着し、つづいてＣｕめっき液中に浸漬し、
めっき液を七分攪拌しつつ、Ｃｕめつき５μｍを行）だ
。

Ｃｕめっき条件 ピロリン酸カリウム　　２５６ｇ／ＩＬピロリン酸銅　
　　　　　　６１ｇ／４アンモニア　　　　　　　２．
２　ｇｉｎｐＨ８，２ 温度　　　　　　　　　　５４℃ 電流密度　　　　　　　　５　Ａ／ｄｍ２立体感、光沢
差、色調差、硬度差および鮮明度にすぐれたラミート鋼
板を得た。

外観はめっき部か銅色、樹脂フィルム部が青色であった
。

〈発明の効果〉 本発明によれば、鋼板に有孔フィルムをラミネートし、
この有孔部により露出している鋼板部上に電気めっきす
るので、目的、用途に応じて、従来のものより立体感が
あり、光沢差、色調差、硬度差および鮮明度のある模様
付きラミネート鋼板が得られる。これは、家電製品のケ
ーシング、パネル、オーディオ製品のケーシング、車の
ダツシュボード、（内装品）、住宅の内、外装壁パネル
または天井板等広い用途がある。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）鋼板に空隙面積率１〜５０％の有機樹脂フィルム
   をラミネートしたラミネート鋼板において、このフィル
   ムの空隙部より露出した鋼板上に少なくとも１種の金属
   およびまたは合金を付着せしめてなることを特徴とする
   模様付きラミネート鋼板。
2. （２）鋼板に空隙面積率１〜５０％の有機樹脂フルムを
   ラミネートした後、このフィルムの空隙部より露出した
   鋼板上に電気めっき法により、Ｎｉ、Ｃｏ、Ｃｒ、Ｃｕ
   、Ｓｎ、Ｚｎ、Ｍｎ、Ｐｂ、Ｃｄ、Ｆｅ、Ａｇ、Ａｕの
   うちより選ばれた少なくとも１種の金属およびまたは合
   金を析出させることを特徴とする模様付きラミネート鋼
   板の製造方法。