JPS62135549A

JPS62135549A - タイヤ用ゴム組成物

Info

Publication number: JPS62135549A
Application number: JP27587385A
Authority: JP
Inventors: Takashi Hoshino; 隆星野
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1985-12-10
Filing date: 1985-12-10
Publication date: 1987-06-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は空気入りタイヤに使用するゴム組成物に関する
ものであり、更に詳しくは大型タイヤ、小型タイヤ、二
輪車用タイヤ、航空機用タイヤ等のあらゆる種類の空気
入りタイヤのあらゆる部材、例えばトレッド、サイド、
カーカス、ビードフィラー、インナーライナーに使用す
るためのゴム組成物に関するものである。

（従来の技術）タイヤの各部材を組合せてグリーンタイヤを製造する成
形工程においては、各部材のグリーンモジュラスがある
程度高いことが必要である。例えば、乗用車用ラジアル
タイヤのインナーライナーの場合には、グリーンモジュ
ラスが低いと成形過程でグリーンケースを拡張する際イ
ンナーライナーが不均一に拡張し、厚みの薄い個所が生
成してそこから未加硫時における亀裂が発生するなどの
問題が生じる。

また、グリーンタイヤの加硫時においては、各部材のム
ーニー粘度がある程度高いことも必要である。例えば、
乗用車用ラジアルタイヤのプライコーティングゴムの場
合には、このムーニー粘度が低いと加硫の過程で必要以
上にゴムが流れてしまい、コード出などの原因となる。

そこで従来では、グリーンモジュラスまたはムーニー粘
度を高めるために、一般にカーボンブラックの配合型を
多くしてその目的を達成してきた。

尚、ここで「グリーン」とは「未加硫」を意味するもの
である。

（従来技術の問題点）しかし、カーボンブラックの配合量を多くしてグリーン
モジュラスやムーニー粘度を高めた場合、タイヤ部材と
して必要な加硫後の諸物性を悪化させる場合が多かった
。例えばかかる場合、ヒステリシスロスが大きくなると
同時にレジリエンスが低下し、この結果タイヤ走行時の
発熱が大きくなって耐久性の低下を招いた。また、貯蔵
弾性率Ｅ′も高くなってしまうことから、乗用車用ラジ
アルタイヤのインナーライナーにおいてはその亀裂発生
抵抗が低下して、走行中に亀裂が発生するなどの問題が
あった。

その他、ゴム組成物に使用する原料ゴムの分子量を大き
くしてグリーンモジュラスを高めることも可能であるが
、その効果は十分満足すべきものではなかった。また、
ボリアツク（商品名、デュポン社製）等、グリーンモジ
ュラスの上昇を目的とした市販品もあるが、やはりその
効果は不十分で、加硫後の物性においてもモジュラス上
昇など変化が大きかった。

一方、グリーンモジュラスやムーニー粘度等の未加硫時
物性は、バンバリーミキサ、熱入ロール等の個々の装置
の特性とか、気１１灸や地域条件によって影響される放
置温度等で大きく変動ずたるめ、常に安定したグリーン
タイヤを作るためには、その場所、その時々に応じてグ
リーンモジュラスやムーニー粘度をコントロールする必
要があるが、従来、加硫後の物性をも十分に満足させて
これらをコントロールすることは不可能であった。

従って本発明の目的は、グリーンモジュラスやグリーン
タイヤ加硫時におけるムーニー粘度を高めると同時に上
記欠点を改善したゴム組成物を提供することにある。更
に詳しくは、本発明の目的は、タイヤ部材に要求される
加硫後における諸物性を悪化せしめることなく、例えば
貯蔵弾性率ε′を高めることなく、グリーンモジュラス
およびムーニー粘度を高め得るゴム組成物を提供するこ
とにある。

（問題点を解決するための手段）本発明者は、タイヤ用ゴム組成物に使用されるカーボン
ブラック量の増加あるいはポリマーゴムの分子量の増加
等の手段によってグリーンモジュラスやムーニー粘度を
高めるのではなく、ある要求性能を満たすべく設計され
たゴム組成物に、その加硫後の物性を実質的に変えるこ
となくグリーンモジュラスやムーニー粘度を選択的に高
めることのできる添加剤を種々の角度から広範囲に亘り
検討した結果、ある種の有機アンチモン化合物がその目
的に合致し得ることを見い出し、本発明を完成するに至
った。

すなわち本発明は、ジエン系ゴム１００重量部に対し有
機アンチモン化合物０．１〜５．０重量部を含有するこ
とを特徴とするタイヤ用ゴム組成物に関するものである
。

本発明で使用することのできる有機アンチモン化合物に
は、各種のトリアルキルアンチモン、トリアリールアン
チモン、アルキルまたはアリールアンチモンハライド類
等がある。具体的には、トリオクチルスチビン、トリノ
ニルスチビン、トリフェニルスチビン、トリトリルスチ
ビン、トリナフチルスチビン等があるが、トリフェニル
スチビンが特に好ましい。

かかる有機アンチモン化合物が配合されるジエン系ゴム
は、例えば天然ゴム、シス−１，４−ポリイソプレンゴ
ム、スチレンブタジェンゴム、ポリブクジエンゴム、ブ
チルゴム、クロロブチル若しくはブロムブチル等のハロ
ゲン化ブチルゴム等である。

尚、本発明のゴム組成物には通常のゴム配合に使用され
る配合剤、例えばカーボンブラック、軟化剤、硫黄、加
硫促進剤、亜鉛華、ステアリン酸、老化防止剤等を必要
に応じて配合することができる。

（作　用）有機アンチモン化合物の配合量はジエン系ゴム１００重
量部に対し０，１〜５．０重量部、好ましくは０．２〜
３．０重量部である。これは、かかる配合量が０．１重
量部未満の場合にはグリーンモジュラスあるいはムーニ
ー粘度の上昇が少なく、一方５．０重量部を超えるとゴ
ムのゲル化等が顕著となり加工］生が悪化するので好ま
しくないからである。

従って、本発明のゴム組成物は、上記範囲内の配合蛍の
場合に好適に作用する。

（実施例）以下の第１表の配合割合（重ＮＢ）に従い、各（重コム
組成１勿を製造した。

これらゴム組成物につき、加硫前におけるグリーンモジ
ュラスおよびムーニー粘度、並びに加硫後における貯蔵
弾性率、レジリエンス、１００％および３００％モジュ
ラスを以下のようにして測定した。

イ）ムーニー粘度ムーニー粘度計（ＳＭＶ−２００島津製作所製）を使用
して温度１３０℃にて測定し、結果を測定開始４分後の
トルク値（ムーニー４分値）で表示した。

口）グリーンモジュラス試料をリング状とし、これを２４℃において１００ｍｍ
／ｍｉｎで引張ったときの５０％モジュラスを測定した
。

ハ）１０℃における貯蔵弾性率Ｅ′ 試料を短冊形とし、これに０．０５％の周期的な伸長歪
みを与え５０Ｈｚにおいて測定した。

二）レジリエンスレジリエンステスク−（東洋（′へ機社製）を使用して
２５℃±２℃で測定した。評果は、水平位置より角度４
０’上方より振りおろした振り子の反発係数で行った（
３回空打後の３回平均１直）。

ホ）１００％および３００％モジュラス東洋ボールドウ
ィン社製の四速引張り試験磯を使用し、厚さ２印のリン
グ状の試料を３００ｍｍ／ｍｉｎで引張り、初期長さの
１００％および３００％伸長時の単位応力（ｋｇ／ｃｍ
２）を測定した。測定結果を第１表に併記する。

＊ｌ・・・エッソケミカル社製りッキファイヤー＊２・
・・入内新興化学工業（株）社製ツクセラーＤＭ（ジベ
ンゾチアジルスルフィド）＊３・・・入内新興化学工業（株）社製ツクセラーＴＴ
（テトラメチルチウラムジスルフィド）第１表より分か
る如く、本発明の組成物はいずれも加硫後の物性を変化
させずに、未加硫時のムーニー粘度およびグリーンモジ
ュラスを高（することができた。従って、本発明の組成
物は、従来のゴム組成物に比し成形工程での作業性に優
れていることが分かる。

（発明の効果）以上説明してきたように、本発明のタイヤ用ゴム組成物
では、ある種の有機アンチモン化合物を所定量配合する
ことにより、加硫後の諸物性に変化を生せしめることな
く、未加硫時におけるグリーンモジュラスおよびムーニ
ー粘度を高めて成形工程での作業性を改善することがで
きるという効果が得られる。

Claims

【特許請求の範囲】１、ジエン系ゴム１００重量部に対し有機アンチモン化
合物０．１〜５．０重量部を含有することを特徴とする
タイヤ用ゴム用組成物。２、有機アンチモン化合物がトリフェニルスチビンであ
る特許請求の範囲第１項記載のタイヤ用ゴム組成物。