JPS62135434A - ペプチドを有効成分とする貧血改善剤及びその調製法 - Google Patents

ペプチドを有効成分とする貧血改善剤及びその調製法

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JPS62135434A
JPS62135434A JP60277308A JP27730885A JPS62135434A JP S62135434 A JPS62135434 A JP S62135434A JP 60277308 A JP60277308 A JP 60277308A JP 27730885 A JP27730885 A JP 27730885A JP S62135434 A JPS62135434 A JP S62135434A
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peptide
anemia
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milk protein
papain
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Daiji Yoshihara
吉原 大二
Tsuyoshi Nakamura
強 中村
Minoru Kuribayashi
稔 栗林
Minoru Yanai
柳井 稔
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 11上!且几分肪 本発明は、貧血の改善に利用さるペプチドを有効成分と
する製剤及びその調製法に関する。
従来旦汰両立l旦 元来、貧血には鉄欠乏性貧血が最も多く、本邦において
も特発性造血器障害調査研究班の調査結果によると、全
血液疾患1910例中92o例(48,2%)に鉄欠乏
性貧血が報告されている(内野、“臨床血液皿、561
.1979)。また、胃切除、萎縮性胃炎、慢性炎症吸
収阻害症候群等においては鉄の吸収が阻害されるため、
貧血は更に増加することが予想される。
従来、貧血の治療には鉄則の投与が広く行なわれてきた
が、鉄剤には悪心、嘔吐、心窩部痛、胸やけ、腹痛、下
痢、便秘等の副作用が報告されており、且つこれら副作
用は、鉄剤の投与量によつ−では40%以上の高い割合
の頻度で出現すると言われている。(内円等、“鉄欠乏
性貧血”第102頁、1984)。
したがって、このような副作用が出現する場合には健胃
剤の併用もしくは鉄剤の投与の減量乃至中止を余儀なく
されている。
−111が ンしようとするμ 本発明は、貧血治療上の問題点に鑑みなされたものであ
って、上述したような副作用を呈する鉄剤の投与を必要
と廿ず、通常摂取する食物中に含有される鉄分の存在下
で貧血改善作用を十分に発揮し得る、低分子ペプチドを
有’AJ成分とする貧血改善剤を提供することを目的と
する。また、本発明は、上記貧血改善剤を開裂するため
の方法を提供することも目的とする。
以下本発明の詳細な説明する。
介皿立盪底 本発明の特徴は、■乳蛋白質をパパイン及び中性プロテ
アーゼで酵素分解して得られる平均分子量200乃至1
000を有する低分子ペプチドを有効成分とする貧血改
善剤、及び■乳蛋白質を水中に分散させた分散液にその
poを5.1乃至5.5に調整した後、パパインを添加
して酵素分解を行ない、次いで得られた液にそのpHを
6乃至8付近に調整した後、中性プロテアーゼを添加し
て酵素分解を行なって得られる分子量200乃至100
0を有するペプチドを有効成分として製剤化することに
ある。
。 占 n“ るための 本発明に係る貧血改善剤の有効成分である低分子ペプチ
ドは、乳蛋白質を下記手順により酵素分解することによ
り得られる。
出発原料の乳蛋白質としては、乳+19蛋白濃縮物、ホ
エーパウダー、ラクトアルブミン、カゼイン、脱脂粉乳
、全粉乳等を例示し得る。
本発明では、これら乳蛋白質を水に分散させたン夜に、
そのpflを5.1〜5.5、好ましくは5.3(1近
に調整した後、まずパパインを添加して酵素分解を行な
う。この際、乳蛋白質を2〜20 W/V%の割合にな
るように水に分散させることが酵素分解上好ましい。ま
た、酵素分解は、パパインの活性化剤としてのシスティ
ンをパパインに対して5〜0.1W/W%添加して30
℃〜60℃の温度下で6〜24時間行なうことが好まし
い。なお、パパインによる酵素分解をpH 5.1〜5
.5、好ましくは5.3付近で行なうのは、基質として
の乳蛋白質の消化性を高めるためであり、また、その際
、乳蛋白質分散液を85℃以上で5分間程度以上加熱し
てゲル化させたものを細砕してパパインを作用させると
乳蛋白質の消化を極めて迅速に行なうことができる。
また、パパインの添加量は乳蛋白質に対して0.05〜
IOW/賀%、好ましくは0.5〜5W/W%である。
本発明では、次いで上記パパインによる酵素分解液に、
そのpHを6〜8付近に再調整した後、中性プロテアー
ゼを添加して更に酵素分解を行なって、平均分子量20
0〜1000の低分子ペプチドを生成させる。
上記中性プロテアーゼによる分解をp116〜8付近で
行なうのは、この範囲のpHが消化性の点で至適である
ことに因る。なお、中性プロテアーゼの基質に対する添
加量は0.1〜10H/−%、好ましくは0.5〜5−
八%である。
上記酵素分解は30℃〜60℃の温度下で6〜24時間
行なうことが好ましい。
本発明は、上述のように、乳蛋白質にパパインと中性プ
ロテアーゼによる2段階の酵素分解を施すことにより、
貧血改善作用を有する低分子ペプチドを効率よく生成さ
せることができる。すなわち、乳蛋白質に直接中性プロ
テアーゼを作用させるとアミノ酸配列又は蛋白の構造上
消化しにくい部位が生じ、分子量1000以下のペプチ
ドにまで分解することが困難であるが、乳蛋白質を予め
パパインで分解して分子量3.000以下にしておくと
、中性プロテアーゼによる分解がし易くなる。
上述のようにして乳蛋白質を2段階で酵素分解して得ら
れる分解物を100℃程度に加熱して酵素を失活させ、
それから不溶物を除去した後、濃縮、脱塩し、凍結乾燥
(ないしは噴霧乾燥)することにより、目的とする平均
分子量200〜1000の低分子ペプチドが得られる。
このようにして得られる低分子ペプチドのアミアミノ酸
組成を例示すると表1のとおりである。
表1 本発明に係る貧血改善剤は、上記低分子ペプチドを有効
成分とするものであって、上記凍結乾燥(ないしは噴霧
乾燥)して得られる粉末状のペプチドをそのまま製剤と
して投与してもよく、また、公知の製剤化手法を適用し
て種々の形態に製剤化して投与することも勿論可能であ
る。
次に、本発明によって得られる低分子ペプチドの貧血改
善作用の効果を確認するために下記試験を行なった結果
を示す。
試験方法: ■試料の調製 平均分子l560を有する低分子ペプチド(f&記実施
例により調製したもの)を有効成分とする下記表2に示
した組成の食餌を調製した。なお、比較として低分子ペ
プチドに代えて乳蛋白質とアミノ酸混合物をそれぞれ用
い下記表2に示した組成の食餌を調製して試験に供した
なお、表2に示した各食餌において、造血に深く関与す
ると考えられる鉄、銅等のミネラル、及びビタミンB1
2や葉酸等のビタミン類の量をほぼ同一にした。
また、上記各食餌のアミノ酸組成は表3に示すとおりで
ある。
表3 ■動物試験 手術後における鉄欠乏性貧血の最適モデルである胃全摘
ラットの10匹から成る各群に、上記各食餌を4週間自
由摂取させた後の鉄欠乏性貧血の状況を調べた。結果は
表4に示すとおりである。
表4にみられるとおり、鉄欠乏性貧血に特徴的な低色素
性の術後貧血が進行してゆく過程で、本発明に係る低分
子ペプチドを有効成分とする貧血改善剤を配合した食餌
を投与したラット群では、低分子ペプチドに代えて乳漿
蛋白質ならびにアミノ酸混合物を配合した比較例(イ)
ならびに(ロ)の食餌を投与したラット群に比べて、血
清鉄の上昇をもたらすと共に血球容積比、赤血球数及び
ヘモグロビン量の明らかな改善が認められた。
因に、上記結果について推計学的処理による有意差の検
討を行なったところ、1%以下の僅少な危険率で有意に
改善されたことがわかった。
免班立処来 上記試験結果から明らかなように、本発明に従って乳蛋
白質をパパイン及び中性プロテアーゼを用いて2段階で
酵素分解して得られる、平均分子量200−1000を
有する低分子ペプチドは飲料用性を改善して血清鉄の含
量を上昇し、血色素や血球容積化を高めるので、貧血、
特に手術後の貧血に対し強力な改善効果を示す。
したがって、本低分子ペプチドを有効成分として製剤化
したものは貧血改善剤として有効に利用でき、また、本
低分子ペプチドを栄養剤や健康食品に適量添加すること
によっても貧血改善効果を有する製品が得られる。
以下に実施例を示して本発明に係る貧血改善剤の調製法
を具体的に説明する。
実施例 ホエー蛋白質としてのバイオプロ(バイオアイソレート
社製) 10gを水lI!に分散した液に、そのpi(
を5.3に調整した後、パパイン(和光紬薬社製) 0
.3g及びシスティン(和光紬薬社製)0.01gを添
加して55℃の温度で8時間酵素分解を行なった。次い
で、得られた酵素分解液に、そのpHを6.8に再調整
した後、中性プロテアーゼ(ナガセ生化学工業社製) 
0.3gを添加して55℃の温度で10時間酵素分解を
行なった。
得られた酵素分解液を100℃の温度に加熱して酵素を
失活させ、次いで不ン容物を除去した後、濃縮、脱塩し
、凍結乾燥して粉末状のペプチド混合物7.6gを得た
このペプチド混合物の平均分子量をセファデックスG−
10(1,5X 150cm)カラムによるゲル濾過ク
ロマトグラフィー(溶出液1−/讐%酢酸)及びTSK
−Gel SW 2000−Gカラムにより測定したと
ころ560である。また、ペプチドの分布は分子i 2
00〜1 、000の範囲である。
また、ペプチド混合物の平均ペプチドの鎖長(APL)
及び遊離アミノ酸含量を下記により測定した結果、2.
8及び6匈/一%であった。
平均ペプチド鎖長(AI”L)の測定は下記により算出
した。
(アミノ基の定量はTNBS法により、完全加水分解は
6N IIcI中で110℃、24時間加水分解により
行なった。) 遊離アミノ酸定量は日立835方アミノ酸自動分析計で
行なった。
次に、上述のようにして得られた低分子ペプチド(粉末
状)を常法により適当な賦形剤を用いて粉剤、錠剤等に
製剤化して製品とする。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乳蛋白質をパパイン及び中性プロテアーゼで酵素
    分解して得られる平均分子量200乃至1000を有す
    る低分子ペプチドを有効成分とする貧血改善剤。
  2. (2)乳蛋白質を水中に分散させた液に、そのpHを5
    .1〜5.5に調整した後、パパインを添加して酵素分
    解を行ない、次いで得られた酵素分解液にそのpHを6
    〜8付近に調整した後、中性プロテアーゼを添加して酵
    素分解を行なつて平均分子量200〜1000を有する
    ペプチドを得、該ペプチドを有効成分として製剤化する
    ことを特徴とする貧血改善剤の調製法。
  3. (3)乳蛋白質の水中への分散を2乃至20W/V%の
    割合になるように行なう特許請求の範囲第(2)項記載
    の調製法。
  4. (4)パパインによる酵素分解を、乳蛋白質を加熱して
    ゲル化した状態で30℃乃至60℃の温度で6乃至24
    時間行なう特許請求の範囲第(2)項記載の調製法。
  5. (5)中性プロテアーゼによる酵素分解を30℃乃至6
    0℃の温度で6〜24時間行なう特許請求の範囲第(2
    )項記載の調製法。
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