JPS6213345A - オフセツト輪転機のインキコントロ−ル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、オフセット輪転印刷機におけるインキ出し
装置に関する。

［従来の技術］ 第２図にオフセット輪転印刷機のインキ出し装置の従来
例を示す。インキ出しロール１ａの周面に当接するよう
に支持部材ｌＯに取り付けられたメータリングエツジ２
ａが配設されてインキツボ７ａを構成している。このメ
ータリングエツジ２ａの先端部の背後には上記支持部材
１０に螺着した調整ねじ４ａが当接して開度微調整装置
３ａを構成し、この調整ねじ４ａを前後動させることに
よってインキ出しロール１ａとメータリングエツジ２ａ
との隙間を調整するようになっている。

インキ出しロール１ａは矢印で示す時計方向に回転し、
次段の間歇的にインキ出しロール１ａに接するように構
成されたインキ移しロール１１にインキを供給する。メ
ータリングエツジ２ａは一般にフレキシビリティが高い
材質で構成されている。

このように構成されているインキ出し装置では、メータ
リングエツジ２ａが柔軟なため、第３図に示すように開
度に対するインキ膜厚特性は不感帯が大きいものとなっ
てしまう。また、第４図に示すように比較的剛性が高く
、シャープなメータリングエツジ２ａの場合は不感帯が
小さいものである。一方、紙粉などのインキ中のゴミの
詰まりに関しては、前者のフレキシビリティの高いメー
タリングエツジ２ａで、しかもインキ出しロールｌａに
鋭角に接している場合の方がゴミの通過が良く、インキ
の詰まりが少ない。逆に、剛性が高くシャープなメータ
リングエツジでインキ出しロール表面に対して鈍角で接
している場合にはゴミがよ（つまり、インキ詰まりが問
題となっていた。

［発明が解決しようとする問題点］ この発明は上述の点に鑑みなされたもので、■ブレード
がフレキシブルで不感帯が大きい。

■これを改善するためにブレードの剛性を大きくすると
、今度は紙粉が詰まりやすくなる。

■なお、紙粉を詰まらせないためインキ出しロール１ａ
とブレード２ａの接触角を鋭角にする方法もあるが、こ
うするとブレードとロール表面間で構成されるインキ油
膜の力が大きくなり、ロールやブレードにかなりの剛性
を与えてもやはり数μのタワミを生じ、インキ膜厚のコ
ントロールとしては問題になる。

■インキ出しロール１ａが第２図の矢印（時計方向）に
１０ｒｐｍ程度の低速で回転していると、ブレード開度
を調整後その状態を目視できるまでに４〜５秒かかり、
もし印刷機を実際に印刷作業に使用しながら調整すると
きは、インキ移しロールにインキを取られた後のインキ
出しロール面を目視して開度を調整しなければならない
。

等の問題があった。

したがって、この発明の目的は上記のような従来の欠点
を解消するためのもので、印刷ニップから転移される紙
粉、ゴミなどによるインキの詰まりを防止し、インキメ
ータリングエツジを剛性の高いものにし、そのエツジを
シャープなエツジとすることによって、このエツジとイ
ンキ出しロールの隙間を調整してインキ膜厚をコントロ
ールする場合、追従性が良く不感帯を小さくするととも
に、操作者の眼下にエツジで調整されるインキ膜の状態
を調整直後に監視することができるので、極めて操作性
を向上させることができる。

［問題点を解決するための手段および作用］この発明は
上記のような目的を達成するため、インキ出しロールの
側面下部に接するドクターブレードを設け、このドクタ
ーの方向に回転するインキ出しロール表面の残存するイ
ンキ膜とともに紙粉、ゴミなどを掻き取り、ドクターブ
レードの両側端に密接し、インキ出しロール表面に密接
したインキシール部材によってインキツボを形成し、こ
のインキツボにその全幅に対してインキ供給装置を設け
、このインキ供給装置の上部に剛性の比較的高いインキ
メータリングエツジを設けてインキの膜厚を調整するも
のであるが、このメータリングエツジをシャープなエツ
ジとすることによって、このエツジとインキ出しロール
との隙間を調整してインキ膜厚をコントロールする場合
、追従性が良くゴミのないインキ膜を得ることでかでき
る。

また、メータリングエツジを操作者の眼下に置くことに
よって、このエツジで調整されるインキ膜の状態を調整
直後に直接監視することができるので格段に操作性の向
上が可能となる。

〔実　施　例］ 以下、図面に基づいてこの発明の一実施例を説明する。

インキ出しロール１は図示しない印刷フレームに回転自
在に取り付けられ、矢印の反時計方向に回転させられる
。ドクターブレード２はその先端がインキ出しロール１
の表面に密接するように配設され、両側はインキシール
部材３とで囲まれてインキツボ７を構成している。この
インキツボ７にはインキ出しロール１の軸方向に平行し
てインキ供給装置４が配設されており、このインキツボ
７の全幅に対して均一にインキを供給するように構成さ
れている。このインキ供給装置４の上側にはインキメー
タリングエツジ５が設けられていて、これは比較的に剛
性の高いもので作られている。このインキメータリング
エツジ５のインキ出しロール１に近接するエツジはシャ
ープなエツジとなっている。そしてこのインキメータリ
ングエツジ５の立ち上がり部９には開度微調整用のねじ
が取り付けられ、開度微調整装置８を構成している。こ
の開度ＷＬ調整装置８はインキ出しロール１とメータリ
ングエツジ５との隙間を微調整するためのもので、上記
のようにねじで行なう他に、ねじやレバーなどを組合わ
せてモータなどによる遠隔操作ができるようにすること
が望ましい。

したがって、このように構成されたインキコントロール
装置は、第４図に示すようにインキメータリングエツジ
５のインキ出しロール１の表面との隙間調整によく追従
し、不感帯を小さくすることができる。

本実施例ではドクターブレード２がインキ出しロール１
表面に密接するように配設されているので、図示しない
印刷ニップから何本かのインキロールを経て転移とれた
紙粉やゴミなどは掻き落とされ、インキ出しロール１の
反時計方向の回転によってインキ出しロール１の下に設
けられたパン６に落下し、また、インキ出しロール１に
付着したものはドクターブレード２によって破線のよう
に掻き落とされるので、インキツボ７のインキの汚染は
防止される。

［発明の効果〕 以上実施例で詳細に説明したように、印刷ニップから何
本かのインキロールを経て転移された紙粉やゴミなどは
インキメータリングエツジで掻き落とされ、下のパン６
に落とされるので、インキツボのインキの汚染は免れ、
インキ詰まりを防止し、清浄なインキ膜を形成すること
ができる。そして、インキメータリングエツジを比較的
剛性の高いもので作り、そのエツジをシャープに形成す
ることによって、インキ膜厚コントロールの不感帯を小
さくしかつ、操作者の眼下にメータリングエツジを配置
することによってインキ膜厚のコントロール状態を調整
直後に直接監視することができるので、操作性を格段に
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すオフセット輪転機の
インキコントロール装置の側面図、第２図は、従来例の
インキコントロール装置の側面図、 第３図は、柔軟性のインキメータリングエツジの開度に
対するインキ膜厚特性を示した線図、第４図は、剛性の
インキメータリングエツジの開度に対するインキ膜厚特
性を示した線図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オフセット輪転機のインキコントロール装置において、
   インキ出しロールの外周に接するドクターブレードと、
   該ドクターブレードとインキ出しロールで形成するイン
   キツボにインキを供給する装置と、該インキツボの上方
   に設けて比較的剛性が高く、比較的シャープなエッジを
   有するインキメータリングエッジ装置とを有し、インキ
   出しロールをドクターブレードからメータリングエッジ
   の方向に回転することを特徴とするオフセット輪転機の
   インキコントロール装置。