JPS62132654A

JPS62132654A - 熱転写記録装置

Info

Publication number: JPS62132654A
Application number: JP60272666A
Authority: JP
Inventors: Mikio Shiraishi; 幹夫白石; Toshihiko Goto; 敏彦後藤; Kotaro Tanno; 丹野　光太郎; Kentaro Hanma; 謙太郎半間
Original assignee: Hitachi Ltd; Hitachi Video Engineering Co Ltd
Current assignee: Hitachi Image Information Systems Inc; Hitachi Ltd
Priority date: 1985-12-05
Filing date: 1985-12-05
Publication date: 1987-06-15
Also published as: EP0225582A2; US4794404A; EP0225582A3

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の利用分野〕本発明は、熱転写記録装置に係り、特に、ビデオプリン
タとして用いて好適な複数色の重ね合わせ記録を行うこ
とができる熱転写記録装置に関する。

〔発明の背景〕

近年、画像情報の利用の拡大に伴い、電気信号により表
わされる画像情報を陰極線管や液晶表示パネル等へ表示
したりするだけでなく、紙等の記録媒体上に記録し保存
しておきたいといった様な要望がある。また、扱うべき
画像情報にも、カラー、階調性、高精細、高密度など様
々な要求があり、これらの様々な要求を受は入れるに適
した記録方式の一つとして、熱転写記録方式が有望視さ
れている。

従来、この種の記録方式においては、種々のものが提案
されているが、記録媒体に案内穴が不要な点などから、
例えば、Ｉ　Ｅ　Ｅ　Ｅ　　Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎｏ
ｎ　Ｃｏｎ５ｕｌＩｌｅｒ　Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ　
　Ｖｏｌ、　　ＣＥ−２８＋Ａｕｇ、ｕｓｔ　１９８２
　　における　Ｍａｓｕｄａ　らによる’Ｃ０ＬＯＲＶ
ＩＤＥＯＰＩＣＴＵＲＥ　　　ＰｔＮＴＥＲ”と題する
文献において論じられている様に、記録媒体を円筒状の
保持部材（プラテン）に巻回して保持し記録を行う装置
が知られている。即ち、この記録装置では、先ずプラテ
ンと呼ばれる円筒の外周に記録媒体（例えば、所定の大
きさに切られた長方形の記録紙など）を、一端を固定し
た上で巻き付ける。次に、その記録媒体を巻き付けたプ
ラテンを回転させ、１回転する間に、その巻き付けた記
録媒体に、カラーダイシー）　（ｃｏｌｏｒ　ｄｙｅ　
５ｈｅｅｔ）と呼ばれるインク担体を間に介してサーマ
ルヘッドを押し当て加熱し、画像情報を記録する。そし
て、カラーダイシートを他の色のものと取り換え、また
再びプラテンが１回転する間に記録を行い、こうして複
数色の重ね合わせ記録を行っていた。

この記録装置では、上述した様に、記録媒体が円筒状の
プラテンに固定されているため、複数色の重ね合わせ記
録を行う場合、色ずれが起きないという利点はあるが、
記録媒体の寸法（即ち、記録紙の寸法）を大きなものに
すると、その記録媒体を余りなくプラテンに巻き付ける
には必然的にプラテンの直径を増さざるを得す、その為
、装置全体の寸法や重量が増し、延いてはコスト高にも
なり、従来では、そういった点について認識されていな
かった。また、プラテンの表面の一部には前記した如く
記録媒体の一端を固定する為の機構が付いており、その
為、この記録装置において連続した記録媒体（例えば、
ロール紙など連続紙）を用いて単色の記録を行おう（連
続した記録媒体の場合、一般に単色の記録しか行えない
）とした場合、その部分が障害となって記録ができず、
即ち、適合する記録媒体の形状に制限があった。

また、この種の他の装置としては、特開昭５８−１４０
２７１号公報に開示されている様な装置が知られている
。

この既提案例では、プラテンの両側にプラテンを挟むよ
うにして１個づつローラが並べ置かれており、先ず、１
枚の記録媒体（記録紙など）をプラテンと各ローラとの
間でそれぞれ挟み込み、プラテンの外周にその記録媒体
が半周程巻き付く様にする。即ち、記録媒体はプラテン
の外周に２つのローラでもって押さえつけられ、プラテ
ンの外周の半周程に密着した状態となっている。そこで
、プラテンを所定の方向に回転させると、２つのローラ
も共に回転をし、プラテンに巻き付いている記録媒体は
一方向に送られる。この際、その巻き付いている記録媒
体にインクフィルムと呼ばれるインク担体を間に介して
サーマルヘッドを押し当て加熱し、その記録媒体の記録
開始位置から順に画像情報を記録する。そして、サーマ
ルヘッドの記録位置が、記録媒体の記録終了位置に達し
たら、プラテンを前記した所定の方向とは逆の方向に回
転させ、記録媒体を逆方向に送り、再び記録媒体の記録
開始位置まで戻す。この間、インクフィルムの色を他の
色と取り換え（このインクフィルムは、長手方向に複数
の色のインクで塗り分けられており、帯状になっている
。）、そして再び、記録媒体の記録開始位置から記録を
行う。以上の動作を繰り返すことにより、この記録装置
では複数色の重ね合わせ記録を行っていた。

この記録装置では、寸法の大きな記録媒体であっても、
連続した記録媒体であっても使用できるので、記録媒体
の形状変化に対する適合性は良好であるが、複数色の重
ね合わせ記録を行おうとした場合、他の色へ色をかえる
際、前述の如く記録媒体を逆方向に移動して記録開始位
置に戻す必要があり、その分余計な時間がかかって総計
の記録時間が増え、記録動作も複雑になってしまう。ま
た、この記録装置では、この様に記録媒体を複数回往復
移動させることになるが、駆動方向によって負荷が異な
るため往復移動を繰り返す度に記録媒体の位置が変化し
、色ずれが起き易いという不具合な点があり、その点に
ついては、充分認識されていなかった。

また、この種の別の装置として、特開昭５７−４５０７
２号公報に記載のものがある。

この既提案例では、所定の間隔を隔てて第１及び第２の
ローラが並列して置かれており、その２つのローラはベ
ルトにて連結されている。そして、先ず、そのベルトの
表面に記録媒体（記録紙など）を、一端を固定した上で
巻き付ける。次に、一方のローラを回転駆動することに
より、記録媒体を巻き付けたベルトを２つのローラの間
で回転させ、そのベルトが１回転する間に、その巻き付
けた記録媒体に、インクドナーシートと呼ばれるインク
担体くこのインクドナーシートは帯状をしており、長手
方向に沿って前記ベルトの外周長に等しい長さを単位と
して、相異なる色調の複数の単色インク層が順次くり返
し形成されている。）を間に介してサーマルヘッドを押
し当て加熱し、画像情報を記録する。そして、インクド
ナーシートの色を他の色にかえ、また再びベルトが１回
転する間に記録を行い、こうして複数色の重ね合わせ記
録を行っていた。

しかしながら、この記録装置では、ベルトの方は弾性体
である為伸縮するが（例えば、ローラに接している場合
とそうでない場合とでは伸縮状態が異なる）、一方の記
録媒体の方は伸縮しない為、記録媒体の一端がベルト表
面に固定していると、ベルト回転中に記録媒体がベルト
表面から浮き上がってたるみを生じてしまうことがあり
、そのたるみが他の部品に引っかかって記録媒体にシワ
を生じさせたりする可能性がある。また、ベルトとロー
ラとの間にすべりが生じたりすると、ベルトに巻き付け
られた記録媒体の位置も変化し色ずれを生ずる可能性も
あり、従来ではそれらの点については考慮されていなか
った。

以上述べたことを整理してみると、多色化においては、
０色ずれを起こすことなく、■適合する用紙寸法範囲の
広いこと、また、装置の寸法２重量に関しては■小形で
軽量であること、更に装置全体の性能としては■用紙送
りのムダ時間の少ないことなどが課題としてあげること
ができる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、以上述べた様な従来例における不具合
な点を解消し、記録媒体寸法変化への対応を保ちながら
、装置全体の寸法２重量を抑え、色重ね位置精度の高い
熱転写記録装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記の目的を達成するために、本発明においては、記録
媒体に画像情報を記録する記録手段において該記録媒体
の位置を検出する検出手段を設け、その検出結果により
該記録媒体への前記記録手段による記録位置を制御する
と共に、該記録手段を介して循環的に形成された搬送経
路上を、前記記録媒体を特定の部材に固定することなし
に単一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送経路上の記
録媒体を該搬送経路から取り出す手段とを設け、前記記
録媒体を前記搬送手段によって搬送経路上を循環させ前
記記録手段を介する毎に記録を行い、所定回数循環後、
前記取出手段によって取り出すことにより、前記記録媒
体に単−又は複数の色調にて画像情報を記録するように
したものである。

〔発明の実施例〕

次に図を参照して本発明の詳細な説明する。

第２図は、本発明の一実施例としての熱転写記録装置の
外観を示す斜視図である。

第２図に示す様に、記録媒体１を、装置２に設けられた
記録媒体投入口３に投入して記録を行う。

装置２内部で、複数の色相の色材を中間記録媒体（詳し
くは後述する）より記録媒体１表面に転写し記録する。

記録終了後排出口４より装置２外部に記録後の記録媒体
が送り出される。

第１図は、本発明の一実施例としての熱転写記録装置の
内部機構の概略を示す断面図である。

第１図において、１は前述の記録媒体、３と４は同じく
前述の投入口と排出口である。その他、６は記録部、７
は排出セクタ、８は中間記録媒体、１０はサーマルヘッ
ド、１１はプラテン、１４はフィールドローラ対、１５
は下部ガイド対、１６は下部駆動ローラ対、１７は記録
媒体押えローラ、１８は分離ローラ、１９は巻取りリー
ル、２０は記録媒体端部検知センサ、２１は上部ガイド
対、２２は上部駆動ローラ対、２３は中間記録媒体供給
ロール、２４は中間記録媒体位置センサ、である。

第１図に示す様に、記録媒体投入口３より、装置内部に
送り込まれた記録媒体１は、破線Ａで示す経路を通って
記録部６に至りそこで後述する如くして記録を行う。記
録を終えた記録媒体１は、搬送経路Ａを１周して再び記
録部６に至り、今度は他の色にて記録を行う。こうして
、所要の回数（即ち、記録すべき色の数だけ）記録した
ら、記録後、搬送経路Ａの一部に設けられた排出セクタ
７が一点鎖線で示す位置７ａまで移動し、記録媒体１は
その排出セクタ７を介して排出口４より装置外部へ排出
される。

では、第１図に示す本実施例の動作について先ず記録部
６から詳細に説明して行く。

第３図は第１図の記録部を拡大して示した拡大図である
。

第３図に示す様に、中間記録媒体８には、その片側表面
にインク層９　（昇華性染料等）が設けてあり、サーマ
ルへラド１０とプラテン１１との間において、記録媒体
１の片側表面にこのインク層９が接するような形で中間
記録媒体８と記録媒体１とが相互に押し付けられ合って
いる。一方、サーマルヘッド１０には、図の紙面に垂直
な方向（主走査方向）に沿って発熱素子１２が所要個数
（記録ドツト数）だけ取り付けられている。

ここで、サーマルへラド１０に取り付けられた各発熱素
子１２に、図示せざる手段を用いて画像情報に合わせて
適宜電流を流し発熱させると、それと接する中間記録媒
体８のインク層９の部分が昇華し、記録媒体１の表面に
付着して記録が行われる。そして、主走査方向に１ライ
ン分記録後、プラテン１１を副走査方向（矢印Ｂ方向）
に回動させると、記録媒体１と中間記録媒体８　（イン
ク層９を含む）とが移動し、次のラインの記録を行うこ
とができる。

中間記録媒体８の片側表面に設けたインク層９の色調は
、用いる色材（染料）の種類によって容易に異なるもの
を作成できる。また、特に複数色の重ね合わせ記録を行
う場合には、中間記録媒体８のインク層９はその長手方
向（移動方向）に沿って複数の色調に塗り分けられてい
る。尚、塗り分けられた各色の長手方向のそれぞれの幅
は、記録に必要な長さ以上であれば十分である。

従って、記録媒体１の片側表面に１画面分記録終了後、
中間記録媒体８の別の色調のインク層９により、該記録
媒体１の記録済の片側表面に再び記録を行うと、異なる
２色の混じり合った色調を表現できる。もちろん３色で
も４色でも同様である。

では次に、再び第１図を用いて本実施例の全体の動作に
ついて詳細に説明する。

第１図に示す様に、記録媒体１は、まず投入口３よりフ
ィードローラ対１４により装置内部へ取り込まれ、次に
下部ガイド対１５の間を下部駆動ローラ対１６によって
送られて、記録部６に達する。尚、ローラにより押され
ると、記録媒体１の先端は、該媒体自体の剛性によりガ
イド間をまっすぐに進んで行く。

記録部６に達した記録媒体１は、記録媒体押えローラ１
７によりプラテン１１に押え付けられ、このときの摩擦
力によりプラテン１１の回動（矢印Ｂ方向に回動）に従
って中間記録媒体８と密着する。さらに、プラテン１１
の回動により、プラテン１１．記録媒体１．中間記録媒
体８は一体となってサーマルへラド１０との接触部に進
み、そこからは、サーマルヘッド１０の押圧力による摩
擦力で送られる。サーマルヘッド１０の次には、分離ロ
ーラ１８が設けてあり、中間記録媒体８は記録媒体１と
離れ、巻取りリール１９に進む。

分離ローラ１８の次には記録媒体端部検知センサ２０が
あり、記録媒体１の先端を検知し記録媒体１が記録可能
位置に達したことを検出する。この記録媒体端部検知セ
ンサ２０からの検知信号により、図示しないサーマルヘ
ッド駆動回路が駆動し、連続した画像の記録が開始され
る。

連続した記録の進行に伴って、記録媒体１は、上部ガイ
ド対２１及び上部駆動ローラ対２２の間を通過し、排出
セクタ７に達する。排出セクタ７が実線で示す様な状態
においては、記録媒体１は再び下部ガイド対１５．下部
駆動ローラ対１６を経て記録部６に至る。尚、この一連
の記録媒体１の搬送経路Ａの長さは、所要の記録媒体１
の長手方向の長さより長く設定してあり、従って、連続
した画像の記録終了時には、記録媒体１の先端はまだ記
録部６には達していない。すなわち、サーマルへラド１
０とプラテン１１の間には、記録当初と同様に、中間記
録媒体８のみが存在する状態となっている。中間記録媒
体８は１色目のインク層９が巻取りリール１９に巻き取
られると、新たに、１色目とは異なる色相のインク層９
が中間記録媒体供給ロール２３より繰り出されてくる。

そこで、記録媒体１が記録部６に達すると、プラテン１
１の回動に伴って、そのインク層９が１色目の場合と同
様に記録媒体ｌに密着して送られる。

そして、記録媒体１の先端が、１色目の場合と同様に、
記録媒体端部検知センサ２０により検知され、その検知
信号により再び一連の記録動作が開始される。この際、
記録媒体端部検知センサ２０により記録媒体１の正確な
位置が把握されることになるので、１色目と同一位置に
２色目の記録を行うことができる。尚、第１図の紙面に
対し垂直方向の記録媒体１の位置決めは、主として記録
媒体１が下部ガイド１５を通過する際、その下部ガイド
１５に設けられ前記方向の位置を規制する平行案内部（
後述の第５図を参照の事）等によって、行われている。

一方、中間記録媒体８は、中間記録媒体位置センサ２４
によってインク層９の色調などを検知することにより、
記録すべき色調のインク層９の位置が検出され、それに
より記録すべき色調のインク層９が記録媒体１と長手方
向において正しい位置関係をもって密着する様に制御さ
れている。尚、記録部６に記録媒体１が存在しない間、
サーマルヘッド１０をプラテン１１から離す様にすれば
、その間はたとえプラテン１１がＢ方向に回動していて
も、中間記録媒体８の動きを止めたり、或いは長手方向
に自由に動かしたりすることができるので、記録すべき
色調のインク層９の位置を自由に補正することは可能で
ある。

以上の動作により所定の色数だけ記録を終了したら、排
出セクタ７が一点鎖線で示す位置７ａへ、図示しない手
段（プランジャソレノイド等）により移動される。これ
により、記録部６を通過した記録媒体１は、上部ガイド
対２１．上部ローラ対２２を経、排出セクタ７に達する
と、その排出セクタ７を介して排出口４から装置外部へ
排出される。

以上が、本発明の一実施例における通常の記録動作につ
いての説明である。

本実施例では、用いる記録媒体１として、所定の長さよ
りも短かい記録媒体１を投入口３より投入した場合でも
、各駆動ローラ聞及び駆動ローラとプラテン間のそれぞ
れの間隔よりも長ければ、いずれかの駆動部分で該記録
媒体１は駆動されるため、使用可能である。

次に、連続した記録媒体（例えば、ロール紙などの連続
紙）に単色で記録を行う場合について説明する。

単色で記録する時には、中間記録媒体８の表面に設ける
インク層９は単色のものを用い、その記録動作は、単色
で終了して、排出セクタ７を一点鎖線で示すような位置
７ａに開いておけば可能なことは明白である。また、記
録媒体１の長さは、投入口３と排出口４が別々に設けで
あるため無限長のものでも何ら支障なく用いることがで
きる。

なお、本発明を実施する上においては、記録方式で、熱
昇華性染料を用いるものの他に、熱溶融性固型顔料を用
いるものでも実施可能である。

第４図は、本発明の他の実施例における内部機構の概略
を示す断面図である。

第４図において、２５は移動ガイド、２６は固定ガイド
、２７は記録媒体ガイド、である。

第４図に示す様に、記録媒体投入口３より、装置内部に
送り込まれた記録媒体１は、記録部６にまず入り、中間
記録媒体８の片側表面に設けられたインク層と密着した
状態でプラテン１１の回動（矢印Ｂ方向に回動）に従っ
て送られ、この記録媒体１の先端が記録媒体端部検知セ
ンサ２ｏに達すると、その検知信号により一連の記録が
開始される。尚、記録部６の動作については、第３図に
て説明したものと同様であるためその説明は省略する。

さて、１色目の記録後、記録媒体１は、排出セフタ７が
同図の実線で示す位置にあると、その排出セクタ７を介
し移動ガイド２５及び固定ガイド２６に沿って、該媒体
自体の剛性により案内され、最終的には自重によって記
録媒体ガイド２７を介して再び記録部６に到達する。こ
の際における第４図の紙面に対して垂直方向の記録媒体
の位置規制手段を、次の第５図を用いて説明する。

第５図は第４図に示す実施例の記録媒体位置規制手段の
斜視図である。

記録済の記録媒体１は該媒体自体の剛性により記録媒体
ガイド２７人口に達し、さらに記録の進行に伴って該ガ
イド２７内部に進み、該ガイド２７の傾斜案内部２７ｂ
により平行案内部２７ａによるガイド位置に案内されて
矢印Ｃ方向の位置が規制される。もし、このときに、記
録媒体１が平行案内部２７ａの案内方向に対して斜めに
進入した場合には、点線１ａで示すように平行案内部２
７ａで記録媒体１の進行は止まる。しかし、記録部６か
らの搬送力により、後に連なる記録媒体１が押されると
、しまいには該媒体は自身の剛性により、搬送経路に沿
った形状となり（実線で示す記録媒体１の形状）、先端
の進行の止められた部分は、記録媒体ガイド２７の平行
案内部２７ａに平行となって、記録部６へ案内される。

以降、所要回数記録を行ない、終了後、第４図に示す様
に、排出セクタ７を一点鎖線で示す位置７ａへ図示しな
い駆動手段（プランジャソレノイド等）によって移動さ
せておき、記録媒体１を、装置外部へ排出する。

記録媒体１の寸法変化に対しては、移動ガイド２５を回
動し、一点鎖線でそれぞれ示す位置２５ａ、２５ｂ、２
５ｃに移動させ、記録媒体１の搬送経路長さを変化させ
ることにより、対応することができる。

また、連続した記録媒体（例えば、ロール紙などの連続
紙）に単色で記録を行う場合には、予め排出セクタ７を
一点鎖線で示す位ｉ７ａにしておけばよい。

本実施例では、前実施例の如く駆動ローラがない為、記
録媒体１を搬送するのにプラテン１１のみを駆動すれば
良く、全体として駆動機構が簡単で済む。

第６図は、本発明の別の実施例における内部機構の概略
を示す断面図である。

第６図において、２８は従動ローラ、２９は弾性体ベル
ト、３０は下部従動ローラ、３１は下部ガイド、３２は
上部ガイド、３３は上部従動ローラ、である。

本実施例では、プラテン１１が回転駆動（矢印Ｂ方向に
回転）されると、弾性体ベルト２９がプラテン１１と従
動ローラ２８との間で移動（矢印り方向に移動）し、そ
の弾性体ベルト２９に当接している下部従動ローラ３０
、上部従動ローラ３３、及び記録媒体押えローラ１７も
回転する。尚、本実施例においても、記録部６の動作は
第３図に示したものと同様のため、その動作説明は省略
する。

記録媒体１は、第６図に示す様に記録媒体投入口３より
装置内へ投入されると、弾性体ベルト２９と下部従動ロ
ーラ３０とにより弾性体ベルト２９の移動方向（矢印り
方向）に送られ、下部ガイド１５と弾性体ベルト２９の
間を進み記録部６に達する。そして更に記録媒体１が送
られて、その先端が記録媒体端部検知センサ２０に達す
ると、その検知信号により一連の記録動作が開始される
。

記録後の記録媒体１は、上部ガイド３２と弾性体ベルト
２９との間を進み、更に弾性体ベルト２９と上部従動ロ
ーラ３３とにより送られ、排出セクタ７に達する。尚、
所定の色数に合った回数だけ記録を行うまでは、該セク
タ７は実線で示す位置にある。

こうして、プラテン１１の回転により、記録媒体搬送手
段全体を駆動しながら、一連の記録動作が行われる。そ
して全記録終了後、排出セクタ７を一点鎖線で示す位置
７ａへ図示せざる手段により移動させ、記録媒体１を排
出口４へと送り出す。

尚、連続した記録媒体（例えば、ロール紙などの連続紙
）を用いて、単色の記録を行う場合には、あらかじめ排
出セクタ７を、一点鎖線で示す位置７ａにしておけばよ
い。

また、所定の長さより短かい記録媒体を用いる場合には
、各従動ローラ聞及び、従動ローラと記録部６のサーマ
ルヘッド押付は点との経路間隔長さより長い記録媒体で
あれば、充分に駆動力を得ることができ、適用可能であ
る。

本実施例では、第４図に示した実施例同様、記録媒体１
を搬送するのにプラテン１１のみを駆動すれば良く、全
体として駆動機構が簡単で済む。

また、本実施例では、前述したベルト使用の従来例の如
く、記録媒体１を弾性体ベルト２９には固定しておらず
、弾性体ベルト２９と各従動ローラ３０，３３．１７と
の各接触点及びサーマルヘッド押付は点でのみしか記録
媒体１に駆動力を与えていないため、弾性体ベルト２９
が伸縮したとしても記録媒体１にたるみが生じたりする
事はなく、常に正常に記録媒体１を搬送し続けることが
できる。

〔発明の効果〕

上述の如く本発明によれば、次のような効果を有する。

（ａ）記録媒体への複数色の重ね合わせ記録を行う場合
、記録媒体を搬送体に固定せずに搬送して記録を行うた
め、搬送機構を簡略化でき、装置全体の寸法９重量、コ
スト等を低減することができ、記録媒体寸法変化への適
合性も高い。

（ｂ）記録媒体の搬送方向が単一方向であるため、簡易
な斜行防止ガイドと、記録媒体端部検知センサのみで記
録位置合わせを行うことができ、記録後の色ずれを防止
できる。

（ｃ）記録媒体の寸法が適当な長さであれば、ある色調
の一連の記録が終了した時点で、次の色調を記録すべき
記録媒体端部は記録部の近くまで到達することになり、
すぐに次の色調の記録にかかることができるため、記録
媒体を送るムダ時間が少なく、総計の記録時間を短縮す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における内部機構の概略を示
す断面図、第２図は本発明の一実施例の外観を示す斜視
図、第３図は第１図の記録部を拡大して示した拡大図、
第４図は本発明の他の実施例における内部機構の概略を
示す断面図、第５図は第４図の実施例における記録媒体
位置規制手段を示す斜視図、第６図は本発明の別の実施
例における内部機構の概略を示す断面図、である。符号説明１・・・記録媒体、６・・・記録部、７・・・排出セク
タ、８・・・中間記録媒体、１０・・・サーマルヘッド
、１１・・・プラテン、１５・・・下部ガイド対、１６
・・・下部駆動ローラ対、２０・・・記録媒体端部検知
センサ〜２１・・・上部ガイド対、２２・・・上部駆動
ローラ対代理人　弁理士　並　木　昭　夫第２図第３図第　４　図第５図Ｚ／第６図７α

Claims

【特許請求の範囲】

１）ループ状の記録媒体搬送路と、該搬送路に沿って記
録媒体を、該媒体に摩擦係合することによって駆動し搬
送する搬送駆動手段と、該搬送路の途中に設けられた熱
転写記録部と、同じく該搬送路の途中に設けられ、第１
の案内方向と第２の案内方向の何れかを選択的にとり得
る案内手段であって、第１の案内方向をとるときは、前
記熱転写記録部を通過することにより記録された記録媒
体をループ状の搬送路を介して再び前記記録部へ導くよ
うに記録媒体を案内し、第２の案内方向をとるときは、
前記熱転写記録部を通過することにより記録された記録
媒体を、ループ状の搬送路の外へ導いて、外部から取り
出せるように案内する前記案内手段と、を具備して成る
ことを特徴とする熱転写記録装置。