JPS62127062A - 多段注液装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野゛） 本発明は、多段注液装置に関する。

いろいろな医学の分野、とくに歯科の分野では、準備ず
みの空所または割れ目の中に比較的少量であるが正しく
制御された量の液体材料を注入することが要求されてお
り、またこのように液体材料を注入することが必要であ
ることがしばしばである。この注入作業は、とくに歯科
用封止材料を供給する場合に必要とされるが、セメント
、接着剤、コーティング剤等のごときその他の材料にも
採用することができる。本発明は、比較的少量の計量さ
れた材料を所要の使用場所に排出し、必要な場合、十分
な量の材料がこの材料を必要とする個所にゆきわたるま
で迅速に排出動作を繰り返すことができる注射器状の注
液装置に関する。

本発明に係る装置は、単位量のセメント、接着剤、ピッ
トや亀裂の封止剤、充填剤、類似の医科用材料等を直接
所要の個所に順順に供給する手段を提供するものである
。

（従来の技術） 注液装置を使用しているいろな種類の所定量の材料を順
順に供給するため、これまでさまざまなこころみかなさ
れており、かなり複雑なタイプの汁液装置が開発され、
下記の米国特許明細書により開示されている。

昭和４年６月２５日　スミスに与えられた第１，７１８
，５９６号 昭和３９年７月２１日　マツベル他に与えられた第３，
１４１，５８３号 昭和４５年６月３０日　ドリンクソンに与えられた第３
，５１７，６６８ 号 上記の特許明細書により開示されている注液器には、一
般にピストル形注液装置として知られているものであっ
て、ハンドルに関し移動可能であるとともに、一般的に
前記ハンドルに向かい、また、ハンドルから離れる向き
に移動するとき、枢動レバーにより操作される適当な前
進手段と係合可能なノツチまたは歯を備えたピストン・
ロッドを駆動するレバーを備えている。これらの従来公
知の装置の場合、可動ピストンを有する独立した注液器
が注液装置の胴部の前端に用意されたコンパートメント
内に挿入される。これらの従来公知の注液装置の欠点は
、計量された量、すなわち、あらかじめ測定された量の
材料、とくに少量の材料を正確に供給することができな
いことである。

上記のものよりさらに簡単なタイプの多段注液装置が昭
和５４年３月３日付けでヘルマー他に与えられた米国特
許第２，８７５，７６１号明細書により開示されている
。この注液装置では、汁液装置の７ｍ部内に収容された
°プランジャは、フレキシブルな停止部材を係合させる
ことができる一列の隔置されたノツチを備えた細良い部
材により操作される。停止部材は次のノツチに到達する
まで停止部材上の平滑な平面に沿って摺動する。次のノ
ツチに到達すると、フレキシブルな停止部材はノツチの
中に落ちこむので、プランジャの給液動作が中断する。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、主として昭和５８年７月５ 日に　ドウバーティに与えられた米国特許第４．３９１
，５９０号により開示されているように、使い捨ての計
量ずみアンプル、注液器、カートリッジ等を外側の排出
端で支持するよう設計されたものであるが、本発明は、
以下に詳述されているような特定のカートリッジまたは
アンプルを使用することにとくに限定されるものではな
い。本質的には、本発明に係る注液装置は、使用者がは
っきり目視することができるような均一に計量された量
の材料を給液するものであって、このような給液作業は
制御部材を指で動かすことにより行なわれるが、最小程
度のエネルギーを必要とするだけであるので、上記の指
の動作のため疲労を感じることはない。

（問題を解決するための手段と作用） したがって、本発明の主たる目的は、給液端または排出
端に給液または排出すべき材料を収容するコンパートメ
ントを備えているかあるいは排出端の近傍に好例として
上記の米国特許第４，３９１，５９０号に示されている
あらかじめ定量されたアンプル、注液器、カートリッジ
等を支持する手段を備えた細長い本体より成る比較的構
成が簡単で容易に操作することができる多段注液装置を
提供することである。前記細長い本体は、長さ方向に支
持されたロッド状の給液部材を備えているとともに、給
液手段を給液方向に常時付勢して変位させるよう配置さ
れたスプリングまたはその他の押圧手段を備えている。

前記給液部材の給液運動は、横方向に往復動可能なスト
ップ兼レリーズ・ユニットにより制御されており、該ス
トップ兼レリーズ・ユニットは小きざみな移動を順順に
行なわせるようになっている。ストップ兼レリーズ・ユ
ニットの移動は、給液部材を給液方向に移動させるよう
前記ばねが機能して前進工程が終るごとに停止する。別
の手段を必要とする場合、給液のための押圧力は、圧縮
されたスプリング、空気圧またはこれらに相当した手段
から得るようにしてもよい。

本発明の別の目的は、細長い給液部材またはロンド上に
刻設されたラック歯の列を提供することである。一方の
列のラック歯がストップ兼レリーズ・ユニットに形成さ
れた移動停止歯と順順に噛み合い、これに続いて前記ユ
ニットにより担持された補足的な移動前進歯が間欠的に
他方の列のラック歯と噛み合う。

それぞれの歯の輪郭は、給液部材が限定された所要の距
離給液運動するよう設定されている。

本発明のさらに別の目的は、限定された範囲内で枢動運
動するよう内部にドグを取り付けた上記の運動を制御す
るストップ兼レリーズ・ユニットを提供することである
。１つまたは複数の歯を刻設せしめたドグはカム様にラ
ック歯の列の一方と噛み合い、前記ユニットが押し下げ
られたとき、細長い給液部材を限定された距離を小きざ
みに前進させる。前記の押し下げ動作に伴って、ユニッ
トのストップ歯が反対の列のラック歯との噛み合いから
解除されるので、前記ユニットが順順に往復動するにし
たがって、細長い給液部材は一段ずつ前進し、しかるの
ち停止する。

本発明のさらに他の目的は、注液すべき材料が収容され
るコンパートメント内で移動可能なピストンを有する使
い捨てのあらかじめ計量ずみのアンプル、注液器、カー
トリッジ等を提供することである。前記ピストンは細長
い給液部材の前端と係合するようにされていて、給液部
材の運動は順順に押し下げと解除が繰り返されるストッ
プ兼レリーズ・ユニットにより制御される。給液部材が
解除されると、前記ユニットをその延在位置または突出
位置に突出させるよう補足的な押圧手段が設けられてい
る。ユニットが突出すると、該ユニット上に刻設された
移動ストップ歯が隣接のラック歯と噛み合い、給液部材
の前進運動を停止させる。

本発明のその他の目的と特徴と初象は、添付図面を参照
して作成された以下の説明を精読することにより容易に
理解していただけよう。

（実施例） 以下、本発明の好適な実施例を図解した添付図面を参照
しながら本発明の詳細な説明する。

さて、添付図面を参照すれば、第１図は、注液装置を構
成する構成要素を容易に目視により理解することができ
るよう適当な尺度で汁液装置を示すことができるように
するため、汁液装置の前半部と後半部を分割して示した
部分断面図であることは理解していただけよう。

本発明に係る汁液装置は、本体の前半部ｌ。

と後半部１２より成゛る２部分式に構成されており、前
半部１０と後半部１２は、図示のような入れ予成の要領
で接続部１４により互いに接続固定されている。とくに
、組み立てを容易に行なうことができるようにするため
、本体の前半部１０は前部ノーズ部分１６を備えており
、該前部ノーズ部分１６は入れ子犬接続部１８により本
体の前半部１０の主部に固定されている。本体の前半部
１０と後半部１２を組み立てたものは人間の手の中に入
れてペンを持つようなぐあいに保持することができる。

図示のごとく、前部ノーズ部分１６は、使用位置に供給
すべき材料が収容されていて、着脱可能なノズル２２を
通って排出されるようにされた容器の１つの形態を呈し
ているあらかじめ計量ずみの使い捨てアンプルまたはカ
ートリッジ２０を好適にはばちんと嵌め込む動作により
収容する手段を備えている。なお、本発明がアンプルま
たはカートリッジ２０の使用にのみ限定されるものでは
なく。

前部ノーズ部分１６が前記材料を収容して、図示されて
いない他のタイプのノズル手段を通って排出するように
構成されたコンパートメントを備えるようにしてもさし
つかえないことは理解していただけよう。

第１図に示されている実施例においては、アンプルまた
はカートリッジ２０より成るコンパートメントはピスト
ン２４を備えており、該ピストン２４は細長いプランジ
ャ・ロッド２６の前端と係合するよう位置ぎめされてい
る。プランジャ・ロッド２６の後部は上部ラック歯２８
を備えており、該上部ラック歯２８の形状は必要に応じ
下部ラック歯３０と同じものであってもよく、あるいは
異なったものであってもよい。なぜなら、これらのラッ
ク歯はそれぞれ、後述のように異なった目的に使用され
るものであるからである。とくに、第１図の下部に図解
されている本体の後半部１２について示されているよう
に、細長いプランジャ・ロッド２６は、末端にボタン３
４を取り付けた手作業で係着することができる後部３２
で終っている。プランジャ・ロッド２６は、少なくとも
一方の側に長さ力面に延在したガイド・リブ３１を備え
ており、該ガイド・リブ３１は、第２図を見れば判るよ
うに１本体の前半部１０に形成された対応した溝の中を
摺動可能であって、プランジャ・ロッド２６の軸のまわ
りで該プランジャ・ロッド２６が回転することを阻止す
るようになっているのが好ましい。

横方向に延在した案内兼当接部材３６がプランジャ・ロ
ッド２６と手作業で係着可能な後部３２の間に固定され
ており１手作業で係着可能な後部３２を取り囲んでいる
圧縮コイル・スプリング３８より成る押圧手段の一端が
前記案内兼当接部材３６に当接している。

一方、コイル・スプリング３８の他端は、該コイル・ス
プリング３８を収容している円筒状の空所の内端４０に
当接している。前記コイル・スプリング３８がプランジ
ャ・ロッド２６にたえず圧力を作用させて、後述の動作
停止手段に抗してつねに給液方向にプランジャ・ロッド
２６を付勢するよう取り付けられていることは理解して
いただけよう。必要な場合、適当な変更を加えて空気圧
または油圧のごとき他の押圧手段を使用してもさしつか
えない。

細長いプランジャ・ロッド２６とピストン２４が作動す
ると、給液運動とも呼ぶことができる前進運動が生じ、
前進運動のあと停止動作が行なわれる。このような前進
運動と停止動作は、プランジャ・ロッド２６の軸に関し
横方向に延在するとともに、プランジャ・ロッド２６を
延在させる内部開口４６を備えた単一のブロックまたは
部材４４より成るストップ兼レリーズ・ユニット４２に
より自動的に制御される。前記ブロック４４は両側に平
行な側面４８を備えており、該側面４８は、第２図を見
ればよく判るように、ソケット凹部５２の両側の側面に
関し摺動可能である。

第２図に示されているように、ブロック４４の垂直方向
に測った長さはソケット凹部５２の深さよりわずかに大
きく設定されているので、たとえば、第４図に示されて
いるように、ユニット４２、すなわち、ブロック４４を
ソケット凹部５２の中に完全に押し込むと、ブロック４
４の上端５４は限定された若干の距離本体の前半部１ｏ
の最上面５６より上に突出している。

プランジャ・ロッド２６が停止している位置である通常
のスタート位置では、ユニット４２は第２図と第３図と
第６図に示されているような上昇した位置を占めている
。ブロック４４は、たとえば、第２図より第７図までに
示されているように、ソケット凹部５２のもっとも内側
の部分内に一体ものに成形された軸棒６０により位置ぎ
めされているとともに、該軸棒６０を取り囲んでいる別
のコイル・スプリング５８により上述の位置に保持され
ている。コイル・スプリング５８の上端は、ユニット４
２のブロック４４のもっとも内側の端部まで延在してい
るソケット６２の内端に当接していることが好ましい。

一連のいわゆるストップ歯６４がブロック４４の内部開
口４６の下端に刻設されていて、プランジャ・ロッド２
６の下部ラック歯３０と噛み合うようになっている。第
３図と第６図を見ればよく判るように、ストップ歯６４
と下部ラック歯３ｏは、プランジャ・ロッド２６の軸に
関しほぼ直角に横方向に延在している。上記の噛み合い
は、ユニット４２が第３図と第６図に示されている上昇
した位置を占めているときに生じる。ストップ歯６４は
以下の説明ならびに特許請求の範囲では「第１の歯」と
呼ばれている。ユニット４２が第４図と第７図に示され
ている矢印により表示された押し下げられた位置に移動
すると、プランジャ・ロッド２６と下記の機構により前
記プランジャ・ロッド２６に係着されたピストン２４を
移動させることができる。

さて、第２図より第７図までを参照すれば、ユニット４
２のブロック４４の上部に別の凹部が形成されており、
該凹部６６は少なくとも１つの歯７０、好適には、複数
の歯７０が刻設されたトゲ６８を収容している。前記歯
７０はプランジャ・ロッド２６上に刻設された上部ラッ
ク歯２８の歯間に形成された凹部７２に対応した形状に
作られている。歯７０は、以下「第２の歯」と呼ぶこと
にする。第２の歯７０は、後述の要領でプランジャ・ロ
ッド２６を前進させることができるよう機能する。

ドグ６８は横方向に延設されたビントルまたは軸７４上
に軸支されている。該ピントルア４は、必要な場合、適
当な丈夫なプラスチック材料を使用してドグ６８と一体
ものに成形してもさしつかえない。ピントルア４の両端
は、凹部７６内に回転可能に支持されている。第３図を
見ればよく判るように、前記凹部７６はプランジャ・ロ
ッド２６に平行に形ｌ戊されていて、ブロック４４内の
凹部６６の一方の面から内向きに延在しているスロッド
の形状に作られている。ピントルア４の両端を前記スロ
ッド７６に挿入したあと、長方形のブロック７８をスロ
ッド７６に挿入することによりスロッド７６が閉塞され
る。第２図と第３図を見ればよく判るように、このよう
なブロックは平行に配置されていて突起８０がドグ６８
両側面から延在している。付勢力を与えるＵ字形のばね
８１がピントルア４まわりに取り付けられていて、第３
図に示されているように、前記ばね８１の向かい合った
両端は凹部７６の上面と突起８０の一方の側に当接して
いる。

ドグ６８の動作は次の通りである。まず、本注液装置が
使用されていないときは、ユニット４２は第２図と第３
図と第６図に示されているように、上昇した位置にある
。この位置ではブロック４４の第１の歯６４はプランジ
ャ・ロッド２６の下側に刻設されたラック歯３０と噛み
合っている。たとえば、第４図と第５図と第７図に示さ
れている位置までブロック４４を押し下げると、第１の
歯６４は下部ラックの歯３０との噛み合いから解除され
る。必要な場合、この位置でプランジャ・ロッド２６を
手作業により給液方向に移動させて、プランジャ・ロッ
ド２６の前端がアンプルまたはカー１−リッジ２ｏのピ
ストン２４と係合させる。あるいは、上述のように本体
の前半部１０が配量可能な材料を収容するようにされた
別の形状のコンパートメントに作られているときは、プ
ランジャ・ロッド２６はこのようなコンパートメントの
内壁に対応した形状に形成されていて、給液すべき材料
と係合するようにされていることが好ましい。

プランジャ・ロッド２６を給液のために移動させて、ピ
ストン２４または上記の材料に係合させることは、ボタ
ン３４に手を当てがって、給液方向にプランジャ・ロッ
ド２６を手作業により移動させることにより実施される
。　ブロック４４を押し下げて、第１の歯６４をラック
歯３０との噛み合いの状態から解除すると、トゲ６８上
に刻設されたいわゆる第２の歯７０がラック上部に刻設
された歯２８と噛み合いはじめる。このような状態のも
と、プランジャ・ロッド２６は第４図のブロック４４上
に書き込まれている矢印により表示されている給液方向
に限定された距離移動して、給液装置の前端から少量の
材料を放出する。

プランジャ・ロッド２６のこのような前進運動が続く間
、付勢スプリング８１は、ドグ６８を時計方向に回動さ
せ、スプリング３８により発生したプランジャ・ロッド
２６の給液動作に伴ってプランジャ・ロッド２６は所定
距離給液動作を行ない、しかるのち、第５図に示されて
いるように、いわゆる第２の歯７ｏがカム動作によりラ
ック上部の歯２８と噛み合い、このためプランジャ・ロ
ッド２６はさらに給液動作を継続することを停止する。

引き続きブロック４４を押し下げて、ユニット４２を作
動させて、該ユニット４２を噛合状態から解除すること
により、使用者が材料の放出状態を容易に目視しながら
材料を正確に供給する要領で、所要量の材料が給液装置
の前端に取り付けられたノズル２２または他の排出手段
から排出されるまで、プランジャ・ロッド２６の何回に
もわたる小きざみな給液動作が行なわれる。

プランジャ・ロッド２６を手前に引き寄せた位置に移動
させることが必要な場合、ブロック４４を押し下げて、
ブロック４４上に刻設された歯６４をピストン・ロッド
２６の下側に刻設されたラック歯３０との噛合状態から
解放することにより上記の移動を容易に実施することが
できる。第７図を見れば判るように、図の右側に記入さ
れている矢印により表示された方向に引き寄せることは
、付勢ばね８１の作用に抗してトゲ６８上に刻設された
第２の歯７０に関して上部ラック歯２８をカム動作的に
移動させることにより容易に実施することができる。

とくに、第１図に示されているように、プランジャ・ロ
ッド２６がもっとも外側に延在した位置にあって、プラ
ンジャ・ロッド２６の前端がピストン２４または上述の
ごとく構成された他の同等の手段からかなりの距離隔置
されている場合、限定された程度給液装置を変更するこ
とにより、プランジャ・ロッド２６がピストン２４等と
係合するまで、給液方向にプランジャ・ロッド２６をい
つきに移動させることを実施することも、本発明の範囲
内に含まれるものと解釈されるべきである。

たとえば、スプリング５８の作用に抗してブロック４４
を部分的に押し下げてストップ歯６４をプランジャ・ロ
ッド２６上に刻設されたラック歯３０との噛合状態から
解放し、しかる後ボタン３４を力強く押して、トゲ６８
上に刻設された第２の歯７０の動作に抗してピストン・
ロッド２６を給液方向に移動させるのである。このよう
な移動は第２の歯７゜とラック歯３８それぞれのかどを
とって適当に丸みをつけ、第２の歯７ｏがラック歯２８
と完全に噛み合っていない状態に保持することにより実
施することが可能である。

プランジャ・ロッド２６の前進運動は、手作業によりブ
ロック４４を押し下げて、該ブロック４４を噛合状態か
ら解放し、上述の要領でプランジャ・ロッド２６を給液
方向に小きざみしこ移動させ、これにより注液装置の前
端に取り付けられているノズル手段から所要量の材料を
給液することにより順順に行なわれる。ラック歯２８に
関する第２の歯７０の動作は、プランジャ・ロッド２６
の前端がピストン２４等と係合するまで、上述の要領で
順順にブロック４４を押し下げて噛合状態から解除する
ことにより、ピストン２４に向かってプランジャ・ロッ
ド２６をいつきに前進させることを阻止するために行な
われるものである。

したがって、本発明が、使用者の手の中でペンを持つよ
うなぐあいに注液装置を軽軽と保持しながら、手作業に
よりブロック４４よりなるストップ兼レリーズ・ユニッ
ト４２を順順に押し下げて、噛合状態から解放すること
により容易に取り扱うことができる比較的簡単な多段注
液装置を提供するものであって、このような段階的な給
液を行なうにあたりプランジャ・ロッド２６を補足的に
作動させることをいっさい必要としないことは上記の説
明より理解していただけるであろう。このような給液動
作を行なうために採用された機構は、プランジャ・ロッ
ドを順順に移動させることができる現在使用されている
汁液装置よりはるかに簡単であるので、本発明は従来の
技術よりすぐれた顕著な進歩をもたらすものである。さ
らに、注液装置を構成している構成要素のほとんどすへ
てをプラスチックまたはこれに類似した、大きな材料を
使用して成形することにより正確に作ることができるの
で、製作コストを大幅に低減させることができる。

上述のごとく、本発明の好適な実施例について本発明の
詳細な説明したが、本発明はこの実施例にのみ限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り他の実
施態様に従って本発明を実施してさしつかえない。した
がって、この明細書の当初に掲げた特許請求の範囲の項
は、図示されている特定の形態のみならず、広い範囲に
わたって本発明を保護することを意図したものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の好適な実施例に係る汁液装置の中央
部分で切断した２部分より成る注液装置の縦断面図であ
って、プランジャ・ロッドがもっとも手前に引き寄せら
れた位置を占めている状態を示す。 第２図は第１図の２−２線で切断した注液装置の横断面
図であって、ストップ手段とレリーズ手段より成る注液
装置の作動ユニットの詳しい構成を第１図より大きい尺
度で図解している。 ３図は、第２図の３−３線で切断した部分断面図であっ
て、プランジャ・ロッドがもっとも手前に引き寄せられ
た位置を占めたとき、プランジャ・ロッドが、通常、か
け金された状態、すなわち、ストップ状態にあることを
示している。 第４図は、第３図に類似した縦断面図であるが、作動ユ
ニットが十分に押し下げられて、作動ユニットの保持用
の歯がラック歯との噛み合い状態から解除された状態を
示すとともに、図中の矢印により表示されている方向に
図面で見て左側の端に向かってプランジャ・ロッドが移
動しはじめた状態を図解している。 第５図は、第４図に類似した縦断面図であるが、給液の
方向にプランジャ・ロッドが移動することを停止させる
ため、枢動可能なストップ部材がプランジャ・ロッドに
刻設されたラック歯と完全に噛み合った状態を示す。 第６図は、第３図より第５図までに類似した縦断面図で
あるが、作動ユニットが第２図に示されている持ち上げ
られた位置、すなわち、作動ユニットの移動停止用の歯
がプランジャ・ロッド上に刻設された下部のランクの歯
と噛み合っている位置を占めている状態を示すとともに
、コイル・スプリングが張設された位置を占め、このた
め、図中のプランジャ上に記入されている小さい矢印に
より表示されている給液方向にプランジャ・ロッドが移
動することを阻止した状態で作動ユニットが図面の上部
に示されている矢印の方向に移・功した状態を示す。 第７図は、第３図より第６図までに類似した縦断面図で
あるが、図中の矢印の方向にプランジャ・ロッドを引き
寄せることが必要な場合、作動ユニットの移動停止用の
歯が下部のラック歯との噛み合いからはずれるとともに
、前進機構の枢動可能なドグがプランジャ・ロン１−上
に刻設された上部のラック歯との噛み合いからはずれた
状態１を示している。 ［主要部分の符号の説明コ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、注液されるべき材料を収容するコン パートメントを備えた細長い本体と、該本体に取り付け
   られた排出ノズルに向かって前記材料を押しだすよう前
   記コンパートメント内で動作可能なピストンと、前記コ
   ンパートメントから前記材料を排出する方向にピストン
   を押圧するためたえず前記ピストンに当接するよう動作
   可能な前記本体内に収容された押圧手段と、前記ピスト
   ンに関し順順に動作するようにされた手動で操作可能な
   ストップ兼レリーズ・ユニットと、まず、該ストップ兼
   レリーズ手段を操作することにより、前記押圧手段が給
   液方向に前記ピストンを移動させ、前記コンパートメン
   トから計量された量の材料を排出することと、次に、前
   記ストップ兼レリーズ手段を別様に操作することにより
   、前記押圧手段により前記ピストンが次の給液運動を行
   なうまで、前記ピストンの給液動作を自動的に停止させ
   ることとより成ることを特徴とする多段注液装置。 ２、手動で操作可能なユニットが手動に より係合可能な部材より成り、該部材が手動による押圧
   により第１の位置から第２の位置に移動するよう構成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の装置。 ３、細長い本体がペンを持つぐあいに保 持するようにされていて、手動により係合可能な部材が
   左右の手の指どうしを差し込みあわせるように形成され
   ていて、第１の位置より第２の位置へ手動により係合可
   能な部材を作動させることができることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４、手動で操作可能なユニットがさらに、 手動による操作から解除されたとき直ちに給液位置から
   停止位置に手動により係合可能な部材を自動的に戻すよ
   うに動作可能な手段を備えていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ５、ストップ兼レリーズ・ユニットが本 体の軸に関し直角に横方向に移動可能であって、前記ユ
   ニットの一端が前記本体の外表面から通常の停止位置ま
   で所定の距離突出していて、押圧手段がピストンを給液
   方向に移動させる解除位置まで押し下げるようにされて
   いることと、手動により押し下げられた状態から解除さ
   れたとき、前記ユニットを前記停止位置に戻すよう補足
   的な手段が自動的に動作可能であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の装置。 ６、本装置がさらに、ピストンと係合可 能なプランジャ・ロッドを備えていることと、ストップ
   兼レリーズ・ユニットが前記プランジャ・ロッドに関し
   移動可能であって、前記ピストンに向かってプランジャ
   ・ロッドを移動させるためプランジャ・ロッドを付勢す
   るように押圧手段が前記プランジャ・ロッドに作用する
   ようにされていることとを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載の装置。 ７、プランジャ・ロッドが向かい合った 両側に沿ってラック歯を備えていることと、ストップ兼
   レリーズ・ユニットが本体に関し突出した位置を占めた
   とき、前記ラック歯の一方と噛み合うようにされた第１
   の歯を前記ユニットが備えていて、押圧手段による前記
   プランジャ・ロッドの移動を停止させることと、前記ユ
   ニットが突出した位置から押し下げられたとき、前記プ
   ランジャ・ロッド上に刻設された反対側のラック歯に関
   しカム様に移動可能な第２の歯を前記ユニットが備えて
   いて、前記プランジャ・ロッドの給液動作を停止させる
   よう前記反対側のラック歯と完全に噛み合っている第２
   の歯により限定された所定の距離前記押圧手段が前記プ
   ランジャ・ロッドを給液方向に移動させることとを特徴
   とする特許請求の範囲第６項に記載の装置。 ８、ストップ兼レリーズ・ユニットの第 ２の歯が該ユニット内で枢動可能に取り付けられたドグ
   上に刻設されており、該ドグに作用して、プランジャ・
   ロッド上に刻設された反対側のラック歯と完全に噛み合
   った状態にカム動作様に前記第２の歯を変位させるため
   、別のスプリングが前記ユニット内に配置されているこ
   とと、前記ドグ上に刻設された第２の歯が前記プランジ
   ャ・ロッド上に刻設された反対側の歯と完全に噛み合う
   ことにより前記ロッドが停止する前に、所定の距離前記
   プランジャ・ロッドが給液運動することができるよう前
   記ドグと第２の歯の枢動運動が設定されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第７項に記載の装置。 ９、押圧手段が本体内に取り付けられた 圧縮状態にあるスプリングより成り、該スプリングがた
   えずピストンに押圧を作用させてピストンを給液方向に
   付勢し、注液されるべき材料を排出することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の装置。 １０、本装置がさらに、本体内に別のスプ リング手段を備えていて、該スプリング手段がストップ
   兼レリーズ・ユニットと係合可能であって、押し下げら
   れた位置から前記本体の外側に関し突出した位置に前記
   ユニットを移動させるよう自動的に動作可能であること
   を特徴とする特許請求の範囲第９項に記載の装置。 １１、ストップ兼レリーズ・ユニットが所 定の厚さの部材を備えていて、該部材が、ほぼ完全に押
   し下げられた位置と前記部材の外端が本体の外周面より
   上に所定の距離突出した上昇位置との間で限定された範
   囲内で往復動するよう、前記ユニットの両端の間の中間
   の領域で前記本体内で前記部材に対応して形成されたソ
   ケット凹部内に配置されていることと、前記部材が横方
   向に設けられた開口を備えていて、該開口を通ってプラ
   ンジャ・ロッドが延在し、ピストンと係合していること
   と、前記部材が別のばね手段を備えていて、該ばね手段
   が前記部材の内端と係合するよう前記ソケット凹部のも
   っとも内側の端部内に取り付けられていて、前記部材の
   内端と係合するようにされているとともに、上昇位置に
   向かって前記部材をたえず付勢するよう動作可能である
   こととを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装置
   。 １２、プランジャ・ロッドの断面がほぼ矩 形を呈していて、上縁と下縁に沿ってそれぞれラック歯
   を備えていることと、所定の厚さの部材の開口の下側に
   第１の歯が形成されていて、下部ラック歯と係合するよ
   うにされていることと、ブロックのうち前記開口より上
   の部分に凹部が設けられていて、該凹部の中に第２の歯
   を有するドグが取り付けられており、前記プランジャ・
   ロッドの給液動作が始まって、計量された量の材料が排
   出されたあと、第２の歯が前記上部ラック歯と噛み合っ
   ていない位置から上部ラック歯と完全に噛み合った位置
   まで前記ドグが限定された範囲内で枢動することとを特
   徴とする特許請求の範囲第１１項に記載の装置。 １３、ドグが複数の歯を備えていて、プラ ンジャ・ロッドが所定距離給液方向に移動し、計量され
   た量の材料が排出されたあと、前記複数の歯が上部ラッ
   ク歯と噛み合い、前記プランジャ・ロッドの給液動作が
   停止することを特徴とする特許請求の範囲の第１項に記
   載の装置。 １４、材料が収容されるコンパートメント が、本体と取りはずし可能に接続することができるとと
   もに、ピストンを備えたカートリッジ状のアンプルより
   成ることと、前記本体が長さ方向に移動可能な細長いプ
   ランジャ・ロッドを備えていて、前記ピストンに向かっ
   て押圧手段によりたえず付勢されており、手動により操
   作可能なストップ兼レリーズ・ユニットを作動させて前
   記プランジャ・ロッドを停止位置から解除したとき、前
   記アンプルの前記ピストンと係合し、前記ピストンを排
   液方向に移動させることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項に記載の装置。 １５、アンプルが細長く作られていること と、本体が前記アンプルと同軸的にプランジャ・ロッド
   を位置ぎめする要領で細長い本体と同軸的に前記アンプ
   ルを収容し、支持するよう構成されている取付手段を備
   えていることを特徴とする特許請求の範囲第１４項に記
   載の装置。 １６、押圧手段が本体内に取り付けられて いて、特許請求の範囲第１４項のように常にプランジャ
   ・ロッドを付勢するよう該プランジャ・ロッドと係合可
   能な圧縮スプリングより成り、前記プランジャ・ロッド
   が停止位置にあるときはストップ兼レリーズ・ユニット
   により前記プランジャ・ロッドの移動が拘束されている
   が、前記プランジャ・ロッドを解除するよう前記ユニッ
   トが移動するや、直ちに前記プランジャ・ロッドが給液
   運動するよう移動可能であり、もって停止位置と解除位
   置との間で前記ユニットが引き続き移動することとによ
   り計量された材料が順順に注液されることを特徴とする
   特許請求の範囲第１４項に記載の装置。 １７、ストップ兼レリーズ・ユニットが、 上昇した位置と押し下げられた位置との間で本体の中で
   横方向に移動可能であって、プランジャ・ロッドとアン
   プルのピストンを順順に解除、停止させ、前記アンプル
   から材料を順順に注液するよう動作する左右の指が互い
   に嵌り合うことができるような部材を備えていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１６項に記載の装置。